4.巡り合わせの曲(159.
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木崎達はどうやらこの後、防衛任務やら色々用事があるらしくそこで別れる際に『宇佐美先輩にヨロシクお伝え下さい』とマイペースに見送る。時間が経過しても正気に戻らない緑川を見兼ねた迅が俵抱きをする。年下二人の反応を待たずに歩き出せばやっと緑川が我に返る。たが「直ぐに着くから少しこのままね〜」と迅に言われて暴れる事無く大人しくしていたので、柚紀も特に反論はしなかった
そして、柚紀専用の部屋に到着してお茶と常設してあるお菓子を用意して話の場を整えれば、やっと緑川が口を開く
「………………柚紀ちゃんってさ、…もしかして超能力者なの?あ、それっぽい不思議な能力を持ってるってのは聞いたけど、…………(チラッ)…何で、この人と俺を引き合わせたの?偶然??それとも……」
『偶然じゃないよ。ほら、初日の訓練室に移動してる時にさ"ボーダー入隊の理由"を皆で話してたでしょ?それで、緑川くんが【危ない所をボーダーの人に助けられて憧れて入った】でしょ?で、その人の見た目や単独行動をしていた点から十中八九……』
「俺だと思ったんだね。それで【B級昇格のお祝い】で引き合わせ様と柚紀ちゃんが考えた訳。にしても、助けた子がこうやってボーダーに入るとか………言実さんに感謝だな〜」
『……何で言実さん?』
「確かその人って、柚紀ちゃんの……」
まだまだボーダーの規定を知らない二人に【近界民……トリオン兵に接触した一般市民は状況や年齢に応じて対処が違い、"トラウマ防止"も兼ねて記憶処置がされるケースがある】と説明。……どうやら言実が干渉しなければ緑川も迅と会った事を忘れていた可能性があるのだ。それを聞いて「マジで?!わぁ〜〜今度会ったらお礼言わなきゃ!!?」と張り切る緑川に(多分隣に居るけど、いっか)と思う反面…分かりづらいが柚紀の表情に翳りが生じる。それに気づいた迅が「……何か気になる事があるの?」と話しやすくすれば、緑川の意識も柚紀に向き…………仕方なく"不満"を口にする
『……別に嫌な思い出を忘れさせるのは駄目じゃないよ、実際に忘却機能を人は備えていますので。でも…………それを他者から施された場合、何処かで必ず綻びが生じる。これが自らの、なら思い出しても"あ、そんな事もあったな〜"で済みますが、……無理矢理処置された場合"何で忘れてしまった?誰がこんな事を…"みたいな思考が働きます。そして内容次第じゃその思考が"憎悪…負の感情となり"争いの火種になる。……………私の場合【そうしなければ自我が崩壊する危険があった】って何となく分かってますし、施した相手を信用信頼してますからそうはなりませんが、これはレアケースなので。………えっと、つまりはその…ボーダーは余計な敵を作らないかが不安なんです。……アンチボーダーな人が居る理由の一つが、もしかしてコレなのかなって。…………此処数日シロが忙しそうだから…』
「あ〜…………彼女は陽菜さんの弟子だから手伝いをしてるもんね。この時期になると入隊した子の発言を監視する必要があって、今回は柚紀ちゃんが入って更にはあんな事になっただろ?……個人を特定されかねない発言には特に目を光らせる必要があるって訳。これが当人の許可を貰っていたり、知り合いならまだギリギリ…………………アウトか。柚紀ちゃんの場合は、歌姫だって身バレしたらマズいからね(ズズズッ)」
「(モグモグ…ゴックン)……それも嵐山さん達から聞いたよ。柚紀ちゃんはその容姿のせいで対人関係にはかなり苦労や嫌な体験をしているから目立ちたくないって!で、えっとさ〜………迅さんと柚紀ちゃんってぶっちゃけどんなカンケー??後、シロってまるで犬みたいな名前だけど柚紀ちゃんの友達?」
柚紀の言い分を半分も理解していない緑川が気になる事を聞く方に話を持っていく。それを特に気にしない二人は【互いの共通点や関係性】を口にする。それを聞いて「じゃあ、迅さんも不思議な能力を持ってるんだ!!?ねぇ、どんなの??」と目を輝かせる緑川に戸惑う迅を柚紀は見守っていると、隣の部屋(言実のラボ)に繋がるドアからノック音。それを聞いて『来ても大丈夫だよ〜』と声を掛ければ、タブレットを持ったオペレーター姿のシロがやってくる
「お、おおぉ、お邪魔します!(ペコリ)……ユズちゃん、B級になってからのトリオン体の服装だけど、……イ、イメージを参考にラフスケッチしてみたよ。で、色合いは歌姫時と同じ感じ??(……スッ)」
『ん〜………インナーは白で下は黒かな?少しは歌姫の名残を残したいけど、あくまでも戦闘員として今度は現場に立つから気持ちの切り替え的な?あ、髪色はそのままで』
「分かったよ」
「……彼女が市河ちゃん。シロってのは名前に白の字が入っている所から付けられた渾名で、呼べるのは親しい人物だけ。因みに柚紀ちゃんのユズや野々村ちゃんのフブキも同様だから、気安く呼んだら怒られるからね?…………渾名呼びは主に親友同士の証みたいな感じで、俺ですら許可されてないし。後、彼女は"歌姫の"専属オペレーターで腕前は未成年の中じゃピカイチ!!何だけど、能力…サイドエフェクトありきだからってかなり消極的な思考を持ってたり、その能力のせいで彼女も人と接するのが苦手だから気をつけろよ。主に"接触する時"はね。ただ話すだけなら問題ないだろうけど、ナニかあれば親友の二人が黙ってないよ?」
ってな感じでシロに関する説明を受けた緑川が早速挨拶を済ませれば「俺も"いち先輩"にデザインして欲しいかも!!出来れば迅さんみたいな感じで!!?」と持ち前の人懐っこい性格を存分に活用する。これに対して「わ、私で良ければ。えっと、……やり取りはユズちゃん経由で、平気かな??」とやはり緊張気味ではあるが何とか会話や頼み事を聞こうとするシロの姿を柚紀と迅は暖かく見守っていた
そして、柚紀専用の部屋に到着してお茶と常設してあるお菓子を用意して話の場を整えれば、やっと緑川が口を開く
「………………柚紀ちゃんってさ、…もしかして超能力者なの?あ、それっぽい不思議な能力を持ってるってのは聞いたけど、…………(チラッ)…何で、この人と俺を引き合わせたの?偶然??それとも……」
『偶然じゃないよ。ほら、初日の訓練室に移動してる時にさ"ボーダー入隊の理由"を皆で話してたでしょ?それで、緑川くんが【危ない所をボーダーの人に助けられて憧れて入った】でしょ?で、その人の見た目や単独行動をしていた点から十中八九……』
「俺だと思ったんだね。それで【B級昇格のお祝い】で引き合わせ様と柚紀ちゃんが考えた訳。にしても、助けた子がこうやってボーダーに入るとか………言実さんに感謝だな〜」
『……何で言実さん?』
「確かその人って、柚紀ちゃんの……」
まだまだボーダーの規定を知らない二人に【近界民……トリオン兵に接触した一般市民は状況や年齢に応じて対処が違い、"トラウマ防止"も兼ねて記憶処置がされるケースがある】と説明。……どうやら言実が干渉しなければ緑川も迅と会った事を忘れていた可能性があるのだ。それを聞いて「マジで?!わぁ〜〜今度会ったらお礼言わなきゃ!!?」と張り切る緑川に(多分隣に居るけど、いっか)と思う反面…分かりづらいが柚紀の表情に翳りが生じる。それに気づいた迅が「……何か気になる事があるの?」と話しやすくすれば、緑川の意識も柚紀に向き…………仕方なく"不満"を口にする
『……別に嫌な思い出を忘れさせるのは駄目じゃないよ、実際に忘却機能を人は備えていますので。でも…………それを他者から施された場合、何処かで必ず綻びが生じる。これが自らの、なら思い出しても"あ、そんな事もあったな〜"で済みますが、……無理矢理処置された場合"何で忘れてしまった?誰がこんな事を…"みたいな思考が働きます。そして内容次第じゃその思考が"憎悪…負の感情となり"争いの火種になる。……………私の場合【そうしなければ自我が崩壊する危険があった】って何となく分かってますし、施した相手を信用信頼してますからそうはなりませんが、これはレアケースなので。………えっと、つまりはその…ボーダーは余計な敵を作らないかが不安なんです。……アンチボーダーな人が居る理由の一つが、もしかしてコレなのかなって。…………此処数日シロが忙しそうだから…』
「あ〜…………彼女は陽菜さんの弟子だから手伝いをしてるもんね。この時期になると入隊した子の発言を監視する必要があって、今回は柚紀ちゃんが入って更にはあんな事になっただろ?……個人を特定されかねない発言には特に目を光らせる必要があるって訳。これが当人の許可を貰っていたり、知り合いならまだギリギリ…………………アウトか。柚紀ちゃんの場合は、歌姫だって身バレしたらマズいからね(ズズズッ)」
「(モグモグ…ゴックン)……それも嵐山さん達から聞いたよ。柚紀ちゃんはその容姿のせいで対人関係にはかなり苦労や嫌な体験をしているから目立ちたくないって!で、えっとさ〜………迅さんと柚紀ちゃんってぶっちゃけどんなカンケー??後、シロってまるで犬みたいな名前だけど柚紀ちゃんの友達?」
柚紀の言い分を半分も理解していない緑川が気になる事を聞く方に話を持っていく。それを特に気にしない二人は【互いの共通点や関係性】を口にする。それを聞いて「じゃあ、迅さんも不思議な能力を持ってるんだ!!?ねぇ、どんなの??」と目を輝かせる緑川に戸惑う迅を柚紀は見守っていると、隣の部屋(言実のラボ)に繋がるドアからノック音。それを聞いて『来ても大丈夫だよ〜』と声を掛ければ、タブレットを持ったオペレーター姿のシロがやってくる
「お、おおぉ、お邪魔します!(ペコリ)……ユズちゃん、B級になってからのトリオン体の服装だけど、……イ、イメージを参考にラフスケッチしてみたよ。で、色合いは歌姫時と同じ感じ??(……スッ)」
『ん〜………インナーは白で下は黒かな?少しは歌姫の名残を残したいけど、あくまでも戦闘員として今度は現場に立つから気持ちの切り替え的な?あ、髪色はそのままで』
「分かったよ」
「……彼女が市河ちゃん。シロってのは名前に白の字が入っている所から付けられた渾名で、呼べるのは親しい人物だけ。因みに柚紀ちゃんのユズや野々村ちゃんのフブキも同様だから、気安く呼んだら怒られるからね?…………渾名呼びは主に親友同士の証みたいな感じで、俺ですら許可されてないし。後、彼女は"歌姫の"専属オペレーターで腕前は未成年の中じゃピカイチ!!何だけど、能力…サイドエフェクトありきだからってかなり消極的な思考を持ってたり、その能力のせいで彼女も人と接するのが苦手だから気をつけろよ。主に"接触する時"はね。ただ話すだけなら問題ないだろうけど、ナニかあれば親友の二人が黙ってないよ?」
ってな感じでシロに関する説明を受けた緑川が早速挨拶を済ませれば「俺も"いち先輩"にデザインして欲しいかも!!出来れば迅さんみたいな感じで!!?」と持ち前の人懐っこい性格を存分に活用する。これに対して「わ、私で良ければ。えっと、……やり取りはユズちゃん経由で、平気かな??」とやはり緊張気味ではあるが何とか会話や頼み事を聞こうとするシロの姿を柚紀と迅は暖かく見守っていた