3.個人戦の曲(158.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
結果、鉤爪状にしたスコーピオンで弧月の刃部分を補足して手首を回転させた絡め手で得物を相手から取り上げればそのまま首筋を切断して柚紀の勝ちとなった。そしてブースから出てきた生駒に駆け寄り『く、くくくく首っ??!ちゃんと繋がってましゅよね?跡、ないでしゅよね??!』とかなり錯乱した状態で確かめている柚紀を嵐山隊を中心に諌めれば何とか落ち着きを取り戻す。それを見てタイミングを見計らって緑川が声を掛けてくる
「ねぇねぇ柚紀ちゃん!次に基地来るとしたら何時になりそう?明日?明後日??良ければ俺と勝負してくれない???勿論、柚紀ちゃんはスコーピオンじゃなくて本命の、メイントリガーを使ってさ!?」
『えっ??そ、そうだな〜(ゴソゴソ、…タンタンタン)……早くても土曜日、かな?明後日から新学期だから明日は家でゆっくりしたいし、新学期後には…………ちょっと基地には、行きづらいんだよね。クラスメートと久し振りに会うから色々話したいしさ』
「ふ〜ん。……そうなると俺、次に会う時にはB級になっているかもな〜。あ!!でも戦うのは出来るんだっけ?!BがCに負けたらかなりのポイント変動あるらしいけど!!それでも俺は構わないからさ、戦ってよ!!?」
『……うん、分かったよ。じゃあ土曜日の午前中、此処で待ち合わせで大丈夫?』
「やったぁー!!?イコさんは特別枠だから、柚紀ちゃんの隊員同士の初試合相手の権利ゲーット!!!……新人隊員に女子が少ない中でも柚紀ちゃんの人気は今日一日で急上昇してるんだよ〜?そりゃあいきなり"私があの歌姫です"って言われてあんな綺麗な歌声を聞かされるし、例の訓練室じゃクールに敵を撃ち抜いてたでしょう?後は軽やかに敵の攻撃を回避する姿も印象的だったし、……なんだっけな〜。こう、…女性を褒める三拍子みたいな言葉、あれみたいで凄いって思ったよ俺は!!?」
『女性を褒める、三拍子………もしかして"立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花"…の事???』
「そうそう、ソレ!!!いや〜柚紀ちゃんってもしかしなくても頭も良かったりするの?ちょっと抜けてる所もあるけどさ〜、【容姿端麗・性格よし・頭脳明晰】とか、絶対にモテるでしょう?……彼氏とか、居ないの??」
年下の緑川と和気藹々と話していたが内容がソチラ系になった瞬間に柚紀の表情が強張り、緑川もこころなしか"漢の顔"をしているのを見て"マズい"と判断した面子が一斉に動き出す。出水と米屋が会話を強制終了させ距離を取らせれば嵐山が緑川が柚紀の視界に入らない様に壁役となり「……もう遅いから諏訪に送らせる。流石にもう解放されただろう」と風間に移動を促されされるがままロビーを後にする。それにシロと木虎と綾辻、佐鳥と時枝も追随し、最後に言実が意味深な視線と何かを嵐山に渡してロビーを出たのを見送ればA級四人のため息が木霊する。そして間髪入れずに出水が緑川に絞め技を決める
「こ〜の〜マセガキが〜〜!!色々知らないお前が柚紀ちゃんを狙うなんて一万年早いって〜の!!!?一応同期で、年下だから多めに見てたが、本気であの子を手に入れるつもりなら先ずはA級になってからにしやがれ〜!!!?(キリキリキリキリキリ……)」
「ちょっ?!ギブギブギブ〜!?(バシバシバシバシ!……- パッ -)…ゴホッ!……な、何でいずみん先輩の許可、必要なんだよ?これは個人の問題だよ?!」
「と、思うジャン?だけど、あの子が絡むとそうは問屋が卸さない訳だ。……あの子は特別なんだよ、色んな意味でな」
「特別な〜……アレか?歌姫としての芸能活動的なのをしてはるから"恋愛沙汰はご法度"とか??」
「それもあるが他にもある。……君達の人柄を見込んで事情を話しても構わないが、これはボーダー内でもかなりの重要機密事項だ。万が一に漏洩させたら、それ相応の処罰を覚悟してくれ。これは現段階でボーダー無関係な二人も同様の対処をさせてもらう。それでも、……聞く覚悟はあるか?」
「「「……………(コク、リ)」」」
嵐山の真剣な表情で放った"優しさが見え隠れする忠告と警告"を聞いた上で、三人は知る事を選択する。そしてそれを受け取った嵐山を先頭に移動を開始する。………誰かが何処で聞き耳を立てているか分からない場所で話せる内容ではないので
- - -
- -
-
そしてやって来たのは柚紀専用の検査室であり、隔離室でなく機械を操作する管理室側で話し合いとなった。主に【柚紀の秘めた能力、歌姫となったあの姿の意味に加えて、……対人関係の地雷・トラウマ持ち】等を語ればお気楽な雰囲気を漂わせていた隠岐ですら表情が難くなる。そして沈黙が続く中で発言したのが
「つまりはアレやな、【柚紀ちゃんは偶然拾った一枚の宝クジで一等賞を当ててしまった】的な子な訳やな?」
- コケッ!? -
「な、何なんですか?!その絶妙な例え方はっ!!?でもまぁ、……その位の偶然が重なった存在って言っても、間違えじゃないですね。で、……………緑川はそんな柚紀ちゃんにオチカヅキになる気あるか?」
「流石にそこまで高嶺で扱いが難しい花に手を伸ばす程、無謀な事はしないよ。(でも人脈は凄そうだし、もしかしたら………)それにさ〜、……あんな強敵に挑む気にもなれないよ俺。それも二人は確実に居るし」
「あ〜、やっぱりそうですよな〜。俺も然りげ無く、あの野々村ちゃんにはあからさまな牽制を受けましたから"もしかして……"とは思いましたが」
「???強敵に、牽制?……何の話をしているんや?緑川の手に入れるとかも【B級に上がって組むチームメイトとして】ちゃうんか?」
何処が的を得たり外したりする生駒を見て((……コレ、話しても平気か?))((まぁ、流石に恋沙汰を知らない年齢じゃない筈ですから…大丈夫かと))と隊長同士の内部会議が終われば、嵐山がわざとらしく咳払いをして語り始める
「その、だな。…………ウチの賢と充は彼女が好きなんだが異性に関するトラウマのせいで、二の足を踏んでいる状態なんだ。が、会って話して分かる様に彼女に惹かれる要因は多数あるし、こう…何処か庇護欲を唆る子だから事情を知らない相手ですら平気で惹き寄せてしまう。そいつが良からぬ事をすれば最後、保護者であるあの人が黙ってはいない。状況によっては社会的・経済的・SNS含めて地位や居場所を抹消しかねない。そんな未曾有の事態は何としても避けたいが、………トラウマ改善の兆しが見えてきた彼女にも"それらしい兆候"が見え隠れする今、かなり面倒な事態となっている訳だ。だから"友として"仲良くなるのは大歓迎だな、"異性として…恋人になるのを望むなら"先程以上の覚悟が必要な点と苦悩が待っていると思ってくれ」
「ねぇねぇ柚紀ちゃん!次に基地来るとしたら何時になりそう?明日?明後日??良ければ俺と勝負してくれない???勿論、柚紀ちゃんはスコーピオンじゃなくて本命の、メイントリガーを使ってさ!?」
『えっ??そ、そうだな〜(ゴソゴソ、…タンタンタン)……早くても土曜日、かな?明後日から新学期だから明日は家でゆっくりしたいし、新学期後には…………ちょっと基地には、行きづらいんだよね。クラスメートと久し振りに会うから色々話したいしさ』
「ふ〜ん。……そうなると俺、次に会う時にはB級になっているかもな〜。あ!!でも戦うのは出来るんだっけ?!BがCに負けたらかなりのポイント変動あるらしいけど!!それでも俺は構わないからさ、戦ってよ!!?」
『……うん、分かったよ。じゃあ土曜日の午前中、此処で待ち合わせで大丈夫?』
「やったぁー!!?イコさんは特別枠だから、柚紀ちゃんの隊員同士の初試合相手の権利ゲーット!!!……新人隊員に女子が少ない中でも柚紀ちゃんの人気は今日一日で急上昇してるんだよ〜?そりゃあいきなり"私があの歌姫です"って言われてあんな綺麗な歌声を聞かされるし、例の訓練室じゃクールに敵を撃ち抜いてたでしょう?後は軽やかに敵の攻撃を回避する姿も印象的だったし、……なんだっけな〜。こう、…女性を褒める三拍子みたいな言葉、あれみたいで凄いって思ったよ俺は!!?」
『女性を褒める、三拍子………もしかして"立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花"…の事???』
「そうそう、ソレ!!!いや〜柚紀ちゃんってもしかしなくても頭も良かったりするの?ちょっと抜けてる所もあるけどさ〜、【容姿端麗・性格よし・頭脳明晰】とか、絶対にモテるでしょう?……彼氏とか、居ないの??」
年下の緑川と和気藹々と話していたが内容がソチラ系になった瞬間に柚紀の表情が強張り、緑川もこころなしか"漢の顔"をしているのを見て"マズい"と判断した面子が一斉に動き出す。出水と米屋が会話を強制終了させ距離を取らせれば嵐山が緑川が柚紀の視界に入らない様に壁役となり「……もう遅いから諏訪に送らせる。流石にもう解放されただろう」と風間に移動を促されされるがままロビーを後にする。それにシロと木虎と綾辻、佐鳥と時枝も追随し、最後に言実が意味深な視線と何かを嵐山に渡してロビーを出たのを見送ればA級四人のため息が木霊する。そして間髪入れずに出水が緑川に絞め技を決める
「こ〜の〜マセガキが〜〜!!色々知らないお前が柚紀ちゃんを狙うなんて一万年早いって〜の!!!?一応同期で、年下だから多めに見てたが、本気であの子を手に入れるつもりなら先ずはA級になってからにしやがれ〜!!!?(キリキリキリキリキリ……)」
「ちょっ?!ギブギブギブ〜!?(バシバシバシバシ!……- パッ -)…ゴホッ!……な、何でいずみん先輩の許可、必要なんだよ?これは個人の問題だよ?!」
「と、思うジャン?だけど、あの子が絡むとそうは問屋が卸さない訳だ。……あの子は特別なんだよ、色んな意味でな」
「特別な〜……アレか?歌姫としての芸能活動的なのをしてはるから"恋愛沙汰はご法度"とか??」
「それもあるが他にもある。……君達の人柄を見込んで事情を話しても構わないが、これはボーダー内でもかなりの重要機密事項だ。万が一に漏洩させたら、それ相応の処罰を覚悟してくれ。これは現段階でボーダー無関係な二人も同様の対処をさせてもらう。それでも、……聞く覚悟はあるか?」
「「「……………(コク、リ)」」」
嵐山の真剣な表情で放った"優しさが見え隠れする忠告と警告"を聞いた上で、三人は知る事を選択する。そしてそれを受け取った嵐山を先頭に移動を開始する。………誰かが何処で聞き耳を立てているか分からない場所で話せる内容ではないので
- - -
- -
-
そしてやって来たのは柚紀専用の検査室であり、隔離室でなく機械を操作する管理室側で話し合いとなった。主に【柚紀の秘めた能力、歌姫となったあの姿の意味に加えて、……対人関係の地雷・トラウマ持ち】等を語ればお気楽な雰囲気を漂わせていた隠岐ですら表情が難くなる。そして沈黙が続く中で発言したのが
「つまりはアレやな、【柚紀ちゃんは偶然拾った一枚の宝クジで一等賞を当ててしまった】的な子な訳やな?」
- コケッ!? -
「な、何なんですか?!その絶妙な例え方はっ!!?でもまぁ、……その位の偶然が重なった存在って言っても、間違えじゃないですね。で、……………緑川はそんな柚紀ちゃんにオチカヅキになる気あるか?」
「流石にそこまで高嶺で扱いが難しい花に手を伸ばす程、無謀な事はしないよ。(でも人脈は凄そうだし、もしかしたら………)それにさ〜、……あんな強敵に挑む気にもなれないよ俺。それも二人は確実に居るし」
「あ〜、やっぱりそうですよな〜。俺も然りげ無く、あの野々村ちゃんにはあからさまな牽制を受けましたから"もしかして……"とは思いましたが」
「???強敵に、牽制?……何の話をしているんや?緑川の手に入れるとかも【B級に上がって組むチームメイトとして】ちゃうんか?」
何処が的を得たり外したりする生駒を見て((……コレ、話しても平気か?))((まぁ、流石に恋沙汰を知らない年齢じゃない筈ですから…大丈夫かと))と隊長同士の内部会議が終われば、嵐山がわざとらしく咳払いをして語り始める
「その、だな。…………ウチの賢と充は彼女が好きなんだが異性に関するトラウマのせいで、二の足を踏んでいる状態なんだ。が、会って話して分かる様に彼女に惹かれる要因は多数あるし、こう…何処か庇護欲を唆る子だから事情を知らない相手ですら平気で惹き寄せてしまう。そいつが良からぬ事をすれば最後、保護者であるあの人が黙ってはいない。状況によっては社会的・経済的・SNS含めて地位や居場所を抹消しかねない。そんな未曾有の事態は何としても避けたいが、………トラウマ改善の兆しが見えてきた彼女にも"それらしい兆候"が見え隠れする今、かなり面倒な事態となっている訳だ。だから"友として"仲良くなるのは大歓迎だな、"異性として…恋人になるのを望むなら"先程以上の覚悟が必要な点と苦悩が待っていると思ってくれ」