21.金緑石の曲〜アレキサンドライト〜(176.
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『そのままの意味、ですわ。あの人と母が再婚して御爺様にお会いするまでの間、天童寺の娘として世間一般に認められる為の教育を施された。……それ以前から私 は存在していましたし、最初は一種の"夢遊病"時の人格として一時的に表に出ることはありました。しかし、………あの屋敷での生活はこの子にとっては苦痛でしかなかった。楽しい筈の食事すら食べればしたが、アレも教育の一環で次第に味すら感じなくなってしまった。…このままではこの子の心が死んでしまう、そう思った私は代わりに教育の全てを肩代わりする事にしましたわ。この子が【英語力が低いのと機械に苦手意識がある】のは、逆に【私が得意とする分野で、やり過ぎてしまったせいで嫌な経験をさせてしまった事による弊害】ですの。………此処まではご理解して頂けたかしら?』
「ん〜っと、……………夢遊病って、ナニ?」
「…確か精神病の一つ、だった気がするけど今はそれより"彼女が消えると判断した理由"を聞くのが先。………その御爺様と会ってからは貴女が表に出る事は無くなった、なのは分かったけど…どうしてまたこうやって出てこれたの?後……髪色が変わる理由は??」
時枝も佐鳥同様に彼女の発言内容で気になる箇所は多数あるが、それより最優先事項の話を聞き出すのを優先した。……恐らく目の前の彼女と話す機会が今回を逃せば無いに等しくなるのだから。これに対しては佐鳥も同意見なので反論する気配はない。そして"髪色が変わる"のも柚紀の体質の一つではあるが、サイドエフェクトをこの街に来るまで知らなかった彼女がその異質さを周囲にバレなかったのも含めて訊ねれば、生身より短くなった髪を触りながら続きを語る
『……(サラッ)髪色が赤になる原理は、私にも解りかねません。再婚初期は黒髪に染めさせられましたし、昔は…別の変化だった気がします。私も過去の記憶は曖昧な点がありますので。ただ………【今の私はあの子でない】のを周囲が分かりさえすれば、と思っていたのでその影響かと。後、…この子は授業等の"人前で本気で歌う事はありませんでした"ので、髪の変化が周囲……一般人にバレる事はありませんでした。理由は歌が上手い母と比較されるのが嫌だったから、です。…って、(クスッ)長々とお話をしていたら嵐山隊長や木虎ちゃんが来てしまいそうなので本題に戻りましょうか。………私が再び目覚めるきっかけは【去年の夏にあった例の騒動時、能力の使用や体力的精神的限界に伴い休息を余儀なくなったにも関わらず…目覚めようと無理をした】のが要因です。あんな無茶をしてまで意識を浮上させれば、嫌でも気になりますわよ。それからはコチラの生活も気になり、完全覚醒までは行きませんがこの子を通じて状況把握を勤めていたある日……"フラッシュバックが起こりやすい状態、…貴方達が分かりやすく言えば洗脳障害を患う出来事"に遭遇した際、私は久し振りに表に出る事となった。今回みたいに完全に主導権を握った訳では無かったですが、この子が怒りや憎しみに捕らわれたら最後、大災害レベルの被害が出るのは知っていました。と言うよりそれを防ぐために私が居ますので』
「えっと、…………………つまりは君を目覚めさせたのはオレが原因なんだね。この場合ごめんって言うべき、なのかな?後、その洗脳障害関連はもう片付いた件だから良いとして……今回主導権を握ってまで表に出てきた理由って、結局何だったの?その……きっかけは聞いたけど、それだけじゃないよね?」
『……………先程言った通りです。…私もこの子である事実は否定しません。しかし【得意分野が違うのと同じく、異性に対する好みも異なります】そのせいで……【私とこの子は別の殿方を…貴方達二人を好きな状況に陥ってしまい、同じ肉体に宿る精神のせいでその感情がどちらに対してか分からない状態】なのです。だから、……私は消えようと思ったのです。このシステム内で戦闘不能…死亡すれば精神体である私は消えれる。そう、………思ったから』
「「…………………」」
一部今まで理由が不明だった点が解消れたのはさておき、二人は戸惑いが隠せずに居た。ゆずきの状態とは言えど、彼女から明白に"貴方が好き"と告白されたのだから。本来なら喜ばしく思うのだが、素直に喜べない状況だ。そして一時の沈黙の後に、時枝が口を開く
「二つ、確認良いかな?一つは"君達両方はおれ達を嫌っては居ないか"で、もう一つは………彼女は今どうなっているの?君のその発言を聞いているの?」
『………………流石に疲れたのか今は眠っているわ。因みに意識が無くなったのはこの空間に落下時だから、それ以降の会話をこの子が覚えている心配はないから安心して。それと、……そうね。私は嫌いじゃなくてよ?だって方や私の想い人であり、方やこの子が好きになった子。………嫌いになる要素はないのでは?(コテン)』
「ん?ん〜〜〜〜…………(ポン!)じゃあさ、"二人共を自分を好きにさせれば問題無くない?"無理して嫌いになったり気持ちを圧し殺す必要も、……君が消える必要もないよ。ってか元から"柚紀に自分を好きになってもらえる様に"オレは努力してたし!!とっきー…充もそれで良いだろ?」
「………………まぁ、…貴女が"彼女に関係なく消えたい"と願うならまだしも、そうでないならこのままで問題ないとおれも思う。それと、やっぱり君も彼女…柚紀と同じ考えをするね。そうやって他人とはちょっと違うけど"自分でない他者の為に自らを犠牲にしようとする"言動は……出会った頃を思い出すよ」
二人は各々結論を出した後に"じゃあ今後、彼女が表に出てきた時にどうするか"をゆずきそっちのけで考えて始めてしまう。まさかの結論に呆然としてしまったが、我に返れば"対策法"を自ら口にする
『それなら問題ありません。私 はこの建物内、若しくはこの形態時で無ければ表に出てこれませんので【能力制御に組み込まれた独自AI機能】とでも言えば良いかと。……あの人が手掛けたモノならその位仕込まれても怪しまれる心配はさほど無い筈。それと、…………一つお二人にお、…お願いしたい事が、あります(モジモジ)』
「ん?ナニ??ってか、後で柚紀に頼んで"君個人を指す名前"考えてもらってよ?状況によっては柚紀呼びするけど、君にだって名前が必要でしょ?だって"名は言霊"だからね!!?」
「それと、どうにかして彼女とちゃんと話をして互いの考えを共有してね。同じ身体に宿っていても分からない事も、きっとある。で、……おれ達に頼みたい事ってナニ?」
……正直赤髪の柚紀と話をもっとしたい気持ちは二人ともあるが、この場所と状況からして長居は無理と分かっているので"今でないと出来ない事"を優先させる事に。……彼女は柚紀であるので恐らくそうなのだろうと、今までの経験で察する。そして意を決して口にしたその言葉は
『私 を、……いえ私 を鶴ヶ峰柚紀と認めてくれるのなら、その誠意を見せてほしいです。それでその……"キスをする場所に応じて込められた気持ちが異なる"と聞きました。だから、私に対しても、出来ますか?あ!!口は駄目ですからね!?此処はちゃんとこの子の時にしてあげて下さい!!!』
「ん〜っと、……………夢遊病って、ナニ?」
「…確か精神病の一つ、だった気がするけど今はそれより"彼女が消えると判断した理由"を聞くのが先。………その御爺様と会ってからは貴女が表に出る事は無くなった、なのは分かったけど…どうしてまたこうやって出てこれたの?後……髪色が変わる理由は??」
時枝も佐鳥同様に彼女の発言内容で気になる箇所は多数あるが、それより最優先事項の話を聞き出すのを優先した。……恐らく目の前の彼女と話す機会が今回を逃せば無いに等しくなるのだから。これに対しては佐鳥も同意見なので反論する気配はない。そして"髪色が変わる"のも柚紀の体質の一つではあるが、サイドエフェクトをこの街に来るまで知らなかった彼女がその異質さを周囲にバレなかったのも含めて訊ねれば、生身より短くなった髪を触りながら続きを語る
『……(サラッ)髪色が赤になる原理は、私にも解りかねません。再婚初期は黒髪に染めさせられましたし、昔は…別の変化だった気がします。私も過去の記憶は曖昧な点がありますので。ただ………【今の私はあの子でない】のを周囲が分かりさえすれば、と思っていたのでその影響かと。後、…この子は授業等の"人前で本気で歌う事はありませんでした"ので、髪の変化が周囲……一般人にバレる事はありませんでした。理由は歌が上手い母と比較されるのが嫌だったから、です。…って、(クスッ)長々とお話をしていたら嵐山隊長や木虎ちゃんが来てしまいそうなので本題に戻りましょうか。………私が再び目覚めるきっかけは【去年の夏にあった例の騒動時、能力の使用や体力的精神的限界に伴い休息を余儀なくなったにも関わらず…目覚めようと無理をした】のが要因です。あんな無茶をしてまで意識を浮上させれば、嫌でも気になりますわよ。それからはコチラの生活も気になり、完全覚醒までは行きませんがこの子を通じて状況把握を勤めていたある日……"フラッシュバックが起こりやすい状態、…貴方達が分かりやすく言えば洗脳障害を患う出来事"に遭遇した際、私は久し振りに表に出る事となった。今回みたいに完全に主導権を握った訳では無かったですが、この子が怒りや憎しみに捕らわれたら最後、大災害レベルの被害が出るのは知っていました。と言うよりそれを防ぐために私が居ますので』
「えっと、…………………つまりは君を目覚めさせたのはオレが原因なんだね。この場合ごめんって言うべき、なのかな?後、その洗脳障害関連はもう片付いた件だから良いとして……今回主導権を握ってまで表に出てきた理由って、結局何だったの?その……きっかけは聞いたけど、それだけじゃないよね?」
『……………先程言った通りです。…私もこの子である事実は否定しません。しかし【得意分野が違うのと同じく、異性に対する好みも異なります】そのせいで……【私とこの子は別の殿方を…貴方達二人を好きな状況に陥ってしまい、同じ肉体に宿る精神のせいでその感情がどちらに対してか分からない状態】なのです。だから、……私は消えようと思ったのです。このシステム内で戦闘不能…死亡すれば精神体である私は消えれる。そう、………思ったから』
「「…………………」」
一部今まで理由が不明だった点が解消れたのはさておき、二人は戸惑いが隠せずに居た。ゆずきの状態とは言えど、彼女から明白に"貴方が好き"と告白されたのだから。本来なら喜ばしく思うのだが、素直に喜べない状況だ。そして一時の沈黙の後に、時枝が口を開く
「二つ、確認良いかな?一つは"君達両方はおれ達を嫌っては居ないか"で、もう一つは………彼女は今どうなっているの?君のその発言を聞いているの?」
『………………流石に疲れたのか今は眠っているわ。因みに意識が無くなったのはこの空間に落下時だから、それ以降の会話をこの子が覚えている心配はないから安心して。それと、……そうね。私は嫌いじゃなくてよ?だって方や私の想い人であり、方やこの子が好きになった子。………嫌いになる要素はないのでは?(コテン)』
「ん?ん〜〜〜〜…………(ポン!)じゃあさ、"二人共を自分を好きにさせれば問題無くない?"無理して嫌いになったり気持ちを圧し殺す必要も、……君が消える必要もないよ。ってか元から"柚紀に自分を好きになってもらえる様に"オレは努力してたし!!とっきー…充もそれで良いだろ?」
「………………まぁ、…貴女が"彼女に関係なく消えたい"と願うならまだしも、そうでないならこのままで問題ないとおれも思う。それと、やっぱり君も彼女…柚紀と同じ考えをするね。そうやって他人とはちょっと違うけど"自分でない他者の為に自らを犠牲にしようとする"言動は……出会った頃を思い出すよ」
二人は各々結論を出した後に"じゃあ今後、彼女が表に出てきた時にどうするか"をゆずきそっちのけで考えて始めてしまう。まさかの結論に呆然としてしまったが、我に返れば"対策法"を自ら口にする
『それなら問題ありません。
「ん?ナニ??ってか、後で柚紀に頼んで"君個人を指す名前"考えてもらってよ?状況によっては柚紀呼びするけど、君にだって名前が必要でしょ?だって"名は言霊"だからね!!?」
「それと、どうにかして彼女とちゃんと話をして互いの考えを共有してね。同じ身体に宿っていても分からない事も、きっとある。で、……おれ達に頼みたい事ってナニ?」
……正直赤髪の柚紀と話をもっとしたい気持ちは二人ともあるが、この場所と状況からして長居は無理と分かっているので"今でないと出来ない事"を優先させる事に。……彼女は柚紀であるので恐らくそうなのだろうと、今までの経験で察する。そして意を決して口にしたその言葉は
『