21.金緑石の曲〜アレキサンドライト〜(176.
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『〜 いつか聞いてほしいこの思いを
言葉にはならないけど
力の限りを振り絞って
泣いて 叫んで伝えるから
いつかゆけるなら遠い海へ
世界の果ての果てまで
そんな場所に辿りつけたら
どんな気持ちになれるのかな 〜
………フゥ、やはり戦う際にスローテンポの曲は合いませんね。ですが…(クスッ)初見のお二人や影浦先輩には効果覿面だったからまぁ、良いとしましょう。さて……(キイィーン)歌も終わりましたしそろそろコチラも終わらせましょうか』
「チッ!……一つだけ、答えろ。【何でお前は一人で一曲完走したのにこの場に留まれるんだ?】……それは無理だと、当真から聞いだぞ?(ピシピシピシッ)」
『…あぁ、それですか?それが有効なのは機械やシステム関連が苦手である私 であって私 には無意味です。この位なら簡単に操作出来ますので、では……サヨウナラ(ババババババババババ)』
- キイィーン、ガガガガガガガガガガ!!!……ドーン -
『!?(ザザッ!)あら?……来るとは思っていましたが、"二人だけ"とは予想外でした。ですが………五人掛かりでも倒せなかった私 に挑むのは(クスッ)些か無謀では?』
「……そうかな?貴女は多数のトリオン兵から狙われる関係上、一対多数対策を意識して立ち回りやトリガーセットをしている。だから一対一だと影浦先輩に負けてしまった。つまりは…"対等な環境や状況であれば互いの実力が勝敗に左右されやすくなる"、とおれは思ったけど?((……彼女はおれ達で助けます。いや、助けなきゃいけないので先輩達は下がって下さい。それが…あの声を聞いた者の役目だと、思いますので))」
『そう言う割にはお一人で来なかったのは何故かしら?………あ、ご自分で理解されているのですね【タイマンで私には勝てないと】。ですが、……女性に優しい彼を連れてくるのは愚策では?だって彼に私を撃つのは…(- スチャッ……ドーン -)!!?(キイィーン、ガキィーン!)……どう、して…』
「どうしてって(……スッ)…少なくとも君はこんな戦いを望んでいない。だって……楽しげに笑っているけとオレには"その瞳は何処か悲しげに見えるから"。訓練とかおつるちゃんの手伝いで誰かと戦う姿を何度も見てきたけど、今みたいに見えた事はなかった。だから、…(スチャッ)君を救う為にオレは、……この引き金を引く!!((それに、今の彼女なら"先輩達を人質にする"みたいな事だってやりそうな気がするんです。そんな事をすればきっと……"何時もの柚紀ちゃん"が罪悪感に押し潰されてしまって下手すれば……ボーダーどころかこの街から居なくなるかも知れない。そんなの、佐鳥は嫌です!!だから、……退避してくれませんか?))」
間一髪の所で転送されてきた時枝のシールドで攻撃は防がれ、佐鳥の初撃に柚紀は距離を置く。そして武器を構えながら"柚紀相手には数の有利は無意味"と持論する時枝と"例え柚紀が相手でも撃てる"事を示す佐鳥。……その二人の言動と、トリオン残量や負傷具合から冷静に判断した影浦が「……負ける事も失敗も承知しねぇからな。…引くぞ二人共」と彼なりのエールを送りその場を離脱。そして三人となり膠着状態が続いたが、……建物の破片が落ちる音を合図に戦闘が開始されたのだった
- -
-
- ポフン、………ポフン! -
「いやぁ〜、ヒメちゃんの切り札は確かに強烈だったな〜。って、あれ?………カゲが居ない??」
「そりゃあ彼奴がシステムに入ったのはランク戦ブースからだからな、恐らくアッチに戻されたんだろうさ。にしても、(ガシガシ)……歌無しの弊害は経験した事あるが、有りだと更に厄介な事になりそうだなコリャ。三輪達もだがあんな状態でよく影浦の奴戦えるよな〜、流石A級ってか?」
「……以前当真が【彼女のサイドエフェクトは諸刃の剣】と例えて居た意味がやっと分かりました。ただ、……あの二人が大丈夫なのか俺は心配です。彼らにも効果はありますよね?」
無事に戻ってきた王子と蔵内を出迎える諏訪は、それぞれの言い分を聞いて「ま、何とかなるだろう」と受け答えをする。その根拠が知りたくて追求すれば、答えたのは嵐山
「確かに歌姫……柚紀ちゃんのサイドエフェクトの性能上【トリオンで作られたモノやトリオン器官を有するモノに影響は出る】が、その能力は万能ではない。彼女は"断続的にあの空間内に居続けているせいでトリオン量がリセットされていない"。…つまりは一小隊分のトリオン量を有している彼女の残量もそろそろ尽きる筈だ。そして残量が減るだけ生身みたいに疲労度を感じたりスタミナ切れと同じ感覚を感じる設定に彼女のは特別カスタマイズされている。だから、あの二人でも十分に勝機はある!何より……」
「???……何か気になる事が?」
「嵐山先輩、横失礼します。(ズイッ)あのお二人には保護者である言実お姉様に頼らずとも、柚紀先輩に関するトラブルを自力で解決出来なくては先が思いやられますよ。……今回はアシストありですがね。タダでさえ先輩は色んな使命や責務や問題を抱えているんです、戦って勝って先輩を戻す位の事なら戦闘経験が上であるお二人なら可能な筈です。何より……………好きな相手に関する事を他人に任せる事なんて誰だって嫌だと私は思いますが、違いますかね?」
柚紀の特殊カスタムされたトリオン体だからこそ何とかなるとはちゃんと説明出来たが、"二人に任せた本当の理由"を言いあぐねてしまう。そんな上司に代わって木虎がキッパリと断言するのだ【あの二人は柚紀が好き】だと。それを聞いて「あ〜、やっぱりそうなんだな」と納得するふりをする諏訪と「……言って大丈夫だったのか?」「問題ないですよ。どちらにしろ"例の財閥の名を聞いた"以上、口止めする必要がありますからね。ついでにお願いすれば平気かと」第三者である自分達が個人的な理由を他人に話して良かったのか自信がない嵐山(以前緑川達に同様の事を説明した後、迅に怒られた経験あり)に対して、柚紀にとっての現段位で一番の秘密事項である天童寺関連の事情を知ったのなら"分かる人には分かる二人が少女に抱く感情"を知られても平気と判断した木虎。……状況について行けない蔵内に対して「ふ〜ん。……じゃあさ、木虎ちゃん目線で良いからヒメちゃんについて色々聞いても良いよね?あくまでも君観点だから、違っても文句言わないからさ、……駄目かな?」と念願の柚紀に近付くきっかけを見逃さない王子が動き出したのだった
言葉にはならないけど
力の限りを振り絞って
泣いて 叫んで伝えるから
いつかゆけるなら遠い海へ
世界の果ての果てまで
そんな場所に辿りつけたら
どんな気持ちになれるのかな 〜
………フゥ、やはり戦う際にスローテンポの曲は合いませんね。ですが…(クスッ)初見のお二人や影浦先輩には効果覿面だったからまぁ、良いとしましょう。さて……(キイィーン)歌も終わりましたしそろそろコチラも終わらせましょうか』
「チッ!……一つだけ、答えろ。【何でお前は一人で一曲完走したのにこの場に留まれるんだ?】……それは無理だと、当真から聞いだぞ?(ピシピシピシッ)」
『…あぁ、それですか?それが有効なのは機械やシステム関連が苦手である
- キイィーン、ガガガガガガガガガガ!!!……ドーン -
『!?(ザザッ!)あら?……来るとは思っていましたが、"二人だけ"とは予想外でした。ですが………五人掛かりでも倒せなかった
「……そうかな?貴女は多数のトリオン兵から狙われる関係上、一対多数対策を意識して立ち回りやトリガーセットをしている。だから一対一だと影浦先輩に負けてしまった。つまりは…"対等な環境や状況であれば互いの実力が勝敗に左右されやすくなる"、とおれは思ったけど?((……彼女はおれ達で助けます。いや、助けなきゃいけないので先輩達は下がって下さい。それが…あの声を聞いた者の役目だと、思いますので))」
『そう言う割にはお一人で来なかったのは何故かしら?………あ、ご自分で理解されているのですね【タイマンで私には勝てないと】。ですが、……女性に優しい彼を連れてくるのは愚策では?だって彼に私を撃つのは…(- スチャッ……ドーン -)!!?(キイィーン、ガキィーン!)……どう、して…』
「どうしてって(……スッ)…少なくとも君はこんな戦いを望んでいない。だって……楽しげに笑っているけとオレには"その瞳は何処か悲しげに見えるから"。訓練とかおつるちゃんの手伝いで誰かと戦う姿を何度も見てきたけど、今みたいに見えた事はなかった。だから、…(スチャッ)君を救う為にオレは、……この引き金を引く!!((それに、今の彼女なら"先輩達を人質にする"みたいな事だってやりそうな気がするんです。そんな事をすればきっと……"何時もの柚紀ちゃん"が罪悪感に押し潰されてしまって下手すれば……ボーダーどころかこの街から居なくなるかも知れない。そんなの、佐鳥は嫌です!!だから、……退避してくれませんか?))」
間一髪の所で転送されてきた時枝のシールドで攻撃は防がれ、佐鳥の初撃に柚紀は距離を置く。そして武器を構えながら"柚紀相手には数の有利は無意味"と持論する時枝と"例え柚紀が相手でも撃てる"事を示す佐鳥。……その二人の言動と、トリオン残量や負傷具合から冷静に判断した影浦が「……負ける事も失敗も承知しねぇからな。…引くぞ二人共」と彼なりのエールを送りその場を離脱。そして三人となり膠着状態が続いたが、……建物の破片が落ちる音を合図に戦闘が開始されたのだった
- -
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- ポフン、………ポフン! -
「いやぁ〜、ヒメちゃんの切り札は確かに強烈だったな〜。って、あれ?………カゲが居ない??」
「そりゃあ彼奴がシステムに入ったのはランク戦ブースからだからな、恐らくアッチに戻されたんだろうさ。にしても、(ガシガシ)……歌無しの弊害は経験した事あるが、有りだと更に厄介な事になりそうだなコリャ。三輪達もだがあんな状態でよく影浦の奴戦えるよな〜、流石A級ってか?」
「……以前当真が【彼女のサイドエフェクトは諸刃の剣】と例えて居た意味がやっと分かりました。ただ、……あの二人が大丈夫なのか俺は心配です。彼らにも効果はありますよね?」
無事に戻ってきた王子と蔵内を出迎える諏訪は、それぞれの言い分を聞いて「ま、何とかなるだろう」と受け答えをする。その根拠が知りたくて追求すれば、答えたのは嵐山
「確かに歌姫……柚紀ちゃんのサイドエフェクトの性能上【トリオンで作られたモノやトリオン器官を有するモノに影響は出る】が、その能力は万能ではない。彼女は"断続的にあの空間内に居続けているせいでトリオン量がリセットされていない"。…つまりは一小隊分のトリオン量を有している彼女の残量もそろそろ尽きる筈だ。そして残量が減るだけ生身みたいに疲労度を感じたりスタミナ切れと同じ感覚を感じる設定に彼女のは特別カスタマイズされている。だから、あの二人でも十分に勝機はある!何より……」
「???……何か気になる事が?」
「嵐山先輩、横失礼します。(ズイッ)あのお二人には保護者である言実お姉様に頼らずとも、柚紀先輩に関するトラブルを自力で解決出来なくては先が思いやられますよ。……今回はアシストありですがね。タダでさえ先輩は色んな使命や責務や問題を抱えているんです、戦って勝って先輩を戻す位の事なら戦闘経験が上であるお二人なら可能な筈です。何より……………好きな相手に関する事を他人に任せる事なんて誰だって嫌だと私は思いますが、違いますかね?」
柚紀の特殊カスタムされたトリオン体だからこそ何とかなるとはちゃんと説明出来たが、"二人に任せた本当の理由"を言いあぐねてしまう。そんな上司に代わって木虎がキッパリと断言するのだ【あの二人は柚紀が好き】だと。それを聞いて「あ〜、やっぱりそうなんだな」と納得するふりをする諏訪と「……言って大丈夫だったのか?」「問題ないですよ。どちらにしろ"例の財閥の名を聞いた"以上、口止めする必要がありますからね。ついでにお願いすれば平気かと」第三者である自分達が個人的な理由を他人に話して良かったのか自信がない嵐山(以前緑川達に同様の事を説明した後、迅に怒られた経験あり)に対して、柚紀にとっての現段位で一番の秘密事項である天童寺関連の事情を知ったのなら"分かる人には分かる二人が少女に抱く感情"を知られても平気と判断した木虎。……状況について行けない蔵内に対して「ふ〜ん。……じゃあさ、木虎ちゃん目線で良いからヒメちゃんについて色々聞いても良いよね?あくまでも君観点だから、違っても文句言わないからさ、……駄目かな?」と念願の柚紀に近付くきっかけを見逃さない王子が動き出したのだった