21.金緑石の曲〜アレキサンドライト〜(176.
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何やら物騒な言葉を放つ柚紀に対して「あぁ。だが作戦会議するから少し待ってろ」と影浦が告げた後に内部通話にて状況を要点を抑えつつ掻い摘んで説明。内容は【とある隊員とのランク戦中にあの姿となったが、赤髪モード(仮)は柚紀が望んでなった訳で無く、恐らく"怒り"の感情が抑えきれなくなったのが原因。中でも一番の注意点"サイドエフェクトにて痛覚をオンにされる"ので素手で触れられたらアウト。これは言実の指示で共に介入した村上が実際にそうなったから間違えない。そして何時もより好戦的であり、不意打ち等もしてくるので油断大敵。自分はサイドエフェクトや"もっと歯応えのある奴と戦わせてやる"と交渉したから何とか落ちずに済んだ】と。それを聞いて((あの姿、観戦してた奴らにも見られたか?))と諏訪が訊ねれば((変化が起きる前にモニターが映らなくなったから当事者しか見ていない))と返答。更に藤丸から((つる姐さんから追加情報だ!とりあえず隊長三人に共有する!!))と連絡が入り、内容を確認・理解に務める
が、そんなのを知るない柚紀は『ま〜だですか〜?早く始めましょうよ〜〜』と、先程の大人びた雰囲気から一変して幼児の様な仕草でアピール。これに対して「もう少しだけ待って」と神田が諌め、時間稼ぎも兼ねて王子が気になることを訊ねてみる
「えっとさ、このままだと六対一になるけど大丈夫なの?幾らヒメちゃんのトリオン量が多くて"切り札がある"のに、……勝算はあるの?」
『(パチ、パチリ………クスッ)あらあら、そんなご心配をしてくださるなんて名の通り王子様みたいなお気遣い感謝します。(ペコリ)ですが……(スッ……クスリ)逆にお訊ねしますが、貴方様には"私に勝つビジョン"が見えていらっしゃいますか?………あ、数の有利は意味がないですよ?だって……
- ババババババ -
………私以外全て敵。ならば周囲を気にする気遣いが不要となり、全力を出せますから、ね』
- トリオン器官負傷 -
- "変更規定によりトレーニングルームより除外します" -
「………………………えっ?」
髪色が変わり何処かの御令嬢の様な口調で話す柚紀からは予期せぬ不意打ち…ノーモーションから放たれた弾丸により神田が離脱してしまう。まさかの事態に呆然とする中「オイコラ!!?いきなりぶっ放すとかアリかよっ!?!?」と怒声を上げる諏訪に対して、特に臆する事無く、逆に冷ややかな視線を向けてこう切り返す
『だってトリオン体は所謂"戦闘や任務用の義体"ですよね?……なら、その姿でいる時は"常に周囲を警戒するべき"では?因みに流石の私も、生身の方を撃ち抜く…痛めつける趣味は持っていませんので、不意打ちとか等のご心配は不要ですよ?』
「……………(スチャッ)お前の言い分にも一理あるが、何故神田は此処から消えたぁ?そんな設定にした覚えはないぞ?」
『あ、それですか?だって……暇でしたので【この空間のシステムに干渉させてもらいました。】私は恐らく一度倒されれば自動的に外に出されますが、他の方は違いますよね?倒しても倒しても向かってこられては………疲れるので嫌です。それで、…まだ始めないおつもりですか?』
「…………………………一つ確認だ。お前は…"誰だ?"俺の知る鶴ヶ峰は【無意識なら兎も角、意図的にシステムに干渉出来るほど機械に精通してねぇ】、寧ろ避けている感じだ。まさかだとは思うが……もう一人、別人格が宿っているって言うのか?!」
『(…クスッ)そのまさか、です。私は主人格…鶴ヶ峰柚紀の心身を守る為に産まれた存在。主に彼女が無意識に抑えている"怒り"の感情を司り、やりたくない事を変わりに務めている。だから彼女が苦手にしている事が逆に得意であり、その一端があの子にも身に付いている。……これが"ハイブリッドな存在"なんて言われている由縁です。そして………敢えて私に名を付けるとしたら……………この子が未だに隠している秘密を知ったお人なら、予想付くかと思いますが…如何ですか?………影浦隊長さん』
「…まさか、……………………テメェの名は…天童寺…ゆずきなのか?」
柚紀であって柚紀でない別人格……ゆずきの名を影浦が半信半疑で口にすれば『正解です。答えやご質問にお答えしましたし…………(キイィーン)そろそろ始めましょうか?』と改めてトリオン弾を生成して戦闘態勢に入る。これに対して全員身構える中、やはり柚紀と付き合いが長い諏訪が指揮を取る
「(スチャッ)((チッ!?こりゃ戦わきゃどっちにしろアイツを元には戻らねぇな。全員"密集し過ぎない点と自分の戦いやすい間合い"を意識しろ!連携を意識するなとは言わねぇがアイツに合わせたり距離が開きすぎれば、不利になるのはコッチだ!!何処まで鶴ヶ峰と同じかは知らねぇがアイツは個人戦よりチーム戦の方が勝率は良い。…影浦のアレが一番わかり易い例だな。……手の甲の石は天鵞絨なら、トリオン量は出水や二宮クラス。それでもサイドエフェクト…サイアク切り札は使える筈だから油断するなよ!?))」
- ……イヤ、…ダレカ……トメテ!タタカイタク、ナイ!!"ワタシ"ハ、コンナノ……ノゾンデナイ!………タスケテ -
「(ピリリッ)!!?……そうだな。お人好しで優しいお前が、そんなのを望む筈がない、か((……ののさん!神田に"嵐山隊を探してきてくれ"って伝えてくれ!居場所はつる姐に聞くのが一番手っ取り早い!……アイツを元に戻すには彼奴等が必要だ!!頼む!!?))」
が、そんなのを知るない柚紀は『ま〜だですか〜?早く始めましょうよ〜〜』と、先程の大人びた雰囲気から一変して幼児の様な仕草でアピール。これに対して「もう少しだけ待って」と神田が諌め、時間稼ぎも兼ねて王子が気になることを訊ねてみる
「えっとさ、このままだと六対一になるけど大丈夫なの?幾らヒメちゃんのトリオン量が多くて"切り札がある"のに、……勝算はあるの?」
『(パチ、パチリ………クスッ)あらあら、そんなご心配をしてくださるなんて名の通り王子様みたいなお気遣い感謝します。(ペコリ)ですが……(スッ……クスリ)逆にお訊ねしますが、貴方様には"私に勝つビジョン"が見えていらっしゃいますか?………あ、数の有利は意味がないですよ?だって……
- ババババババ -
………私以外全て敵。ならば周囲を気にする気遣いが不要となり、全力を出せますから、ね』
- トリオン器官負傷 -
- "変更規定によりトレーニングルームより除外します" -
「………………………えっ?」
髪色が変わり何処かの御令嬢の様な口調で話す柚紀からは予期せぬ不意打ち…ノーモーションから放たれた弾丸により神田が離脱してしまう。まさかの事態に呆然とする中「オイコラ!!?いきなりぶっ放すとかアリかよっ!?!?」と怒声を上げる諏訪に対して、特に臆する事無く、逆に冷ややかな視線を向けてこう切り返す
『だってトリオン体は所謂"戦闘や任務用の義体"ですよね?……なら、その姿でいる時は"常に周囲を警戒するべき"では?因みに流石の私も、生身の方を撃ち抜く…痛めつける趣味は持っていませんので、不意打ちとか等のご心配は不要ですよ?』
「……………(スチャッ)お前の言い分にも一理あるが、何故神田は此処から消えたぁ?そんな設定にした覚えはないぞ?」
『あ、それですか?だって……暇でしたので【この空間のシステムに干渉させてもらいました。】私は恐らく一度倒されれば自動的に外に出されますが、他の方は違いますよね?倒しても倒しても向かってこられては………疲れるので嫌です。それで、…まだ始めないおつもりですか?』
「…………………………一つ確認だ。お前は…"誰だ?"俺の知る鶴ヶ峰は【無意識なら兎も角、意図的にシステムに干渉出来るほど機械に精通してねぇ】、寧ろ避けている感じだ。まさかだとは思うが……もう一人、別人格が宿っているって言うのか?!」
『(…クスッ)そのまさか、です。私は主人格…鶴ヶ峰柚紀の心身を守る為に産まれた存在。主に彼女が無意識に抑えている"怒り"の感情を司り、やりたくない事を変わりに務めている。だから彼女が苦手にしている事が逆に得意であり、その一端があの子にも身に付いている。……これが"ハイブリッドな存在"なんて言われている由縁です。そして………敢えて私に名を付けるとしたら……………この子が未だに隠している秘密を知ったお人なら、予想付くかと思いますが…如何ですか?………影浦隊長さん』
「…まさか、……………………テメェの名は…天童寺…ゆずきなのか?」
柚紀であって柚紀でない別人格……ゆずきの名を影浦が半信半疑で口にすれば『正解です。答えやご質問にお答えしましたし…………(キイィーン)そろそろ始めましょうか?』と改めてトリオン弾を生成して戦闘態勢に入る。これに対して全員身構える中、やはり柚紀と付き合いが長い諏訪が指揮を取る
「(スチャッ)((チッ!?こりゃ戦わきゃどっちにしろアイツを元には戻らねぇな。全員"密集し過ぎない点と自分の戦いやすい間合い"を意識しろ!連携を意識するなとは言わねぇがアイツに合わせたり距離が開きすぎれば、不利になるのはコッチだ!!何処まで鶴ヶ峰と同じかは知らねぇがアイツは個人戦よりチーム戦の方が勝率は良い。…影浦のアレが一番わかり易い例だな。……手の甲の石は天鵞絨なら、トリオン量は出水や二宮クラス。それでもサイドエフェクト…サイアク切り札は使える筈だから油断するなよ!?))」
- ……イヤ、…ダレカ……トメテ!タタカイタク、ナイ!!"ワタシ"ハ、コンナノ……ノゾンデナイ!………タスケテ -
「(ピリリッ)!!?……そうだな。お人好しで優しいお前が、そんなのを望む筈がない、か((……ののさん!神田に"嵐山隊を探してきてくれ"って伝えてくれ!居場所はつる姐に聞くのが一番手っ取り早い!……アイツを元に戻すには彼奴等が必要だ!!頼む!!?))」