19.狡猾の曲(174.
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次の日、シロの言う通り元気になった柚紀が本部に来ると二人して私室に足を運び顔色をチェックする。朝のやり取り時も【たっぷり寝てご飯も食べて元気になりましたー!! ٩(。•ω•。)و】とメッセージを送ったがやはり気にしていた様子。因みに作戦室でない理由はフブキが珍しく"土曜日なのに道場に顔出しに行っている"からだ。理由は通常彼女は毎週火曜・金曜(時折日曜も)に道場に行くのだが、昨日の通常とは異なるスケジュールにより、門下生の指導を一日延期した影響である。シロは昨日・一昨日から柚紀のお世話や証拠集めに奮闘していたので本日は休養日らしい。そして今日は約一週間ぶりのB級ランク戦にて、佐鳥は解説を頼まれているらしく「柚紀もおいでよ!嵐山さん達も居るからさ!!」と観戦に誘う。が、やはり一般席側で見るのは嵐山達が居ても抵抗があるらしく渋っていると"予想外の来客にして一応秘密を知る内の一人"の登場に『えっと、……この人とVIPルームで見てちゃ、駄目?』と提案。今度は二人が渋ると隣から言実がやってきて『コレも"色々察している"故に問題ない。が、……誰かもう一人誘え。万が一ナニかあればお前一人では対処が難しいだろう?』と、擁護と条件を付けられる。さて、やって来た相手と随伴者は誰になったかと言うと……………
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〜 B級ランク戦・特別観戦室 〜
「此処で試合終了ー!!!B級ランク戦・昼の部、勝者は東隊だーー!!やぁ〜、やっぱり東くんはお強いですなぁ〜!?元・東隊のみわっちから見てもそこはやっぱり"当然とか誇らしく思ったりするの?"」
「…………あの人の強さに関してはコメントを控えさせてもらいますが、当然かと言われましたら"それは違う"と思います。今回はより一層"釣り"が上手くいったのが勝敗を分けました。戦況次第では"鈴鳴第一"にも"荒船隊"にも勝機はありましたからね。特にステージや天候もありきたりな状態だったので、東隊が有利だったと言えます」
「フムフム!今回は三チーム共スナイパーが居た影響なのか、ステージ選択権を持っていた鈴鳴第一はスタンダードな市街地Aを選択していたけど、もしこれが別ステージだったら変わっていたとみわっちは言いたい訳かな?そこの所は同じスナイパーとして佐鳥くんはどう思………あら?佐鳥く〜〜ん、まだお仕事途中だよ〜?何処行った〜?」
❲すみませんヒナ姐!!佐鳥に戦術や戦略的な解説は無理なので、それが得意そうな人の元に来てます!?あ、今佐鳥が居るのはVIP観戦室で〜す!!?で、此処に居るのが……❳
《ど、どうも。歌姫こと鶴ヶ峰柚紀です。その、……薄暗い場所が苦手なのでコチラから観戦させてもらってました。えっと、…私が話しても良いの?》
東隊VS鈴鳴第一VS荒船隊の実況を巽が、解説を三輪と佐鳥がしており、決着が付きそうと分かればコッソリと移動をしていたらしい。(これには観客席で見ていた時枝も気づかず頭を抱えていた)そして、かなりお気楽でノリの良い巽は「歌姫ちゃんの解説か〜、イイネ〜!!じゃあ"ステージ選択権を持っていた鈴鳴第一は何処で戦えば勝利しやすかった"と思う?」と話題を降る。これに対して《……あくまでも私の考えを話して大丈夫ですか?》と確認してから予想外なステージ名を口にする
❲えっ?"市街地C"?!!でもそれだとスナイパー二人居る荒船隊が有利にならない?❳
《ん〜、佐鳥くんの言い分は間違えじゃないけどさ……そもそも【あのステージはスナイパーだけが有利とは私は思わないよ?】戦い方次第じゃ、かなり鈴鳴第一が有利になった筈》
❲えっと、……具体的にどうすれば良かったの?❳
《じゃあ逆に質問。【鈴鳴第一と他二部隊で明らかに違う点は何?】これが攻略の糸口になる筈》
「違う点、つまりは鈴鳴第一にだけあるモノとなると………!?…ガンナートリガー、つまりはスナイパー以外の遠距離攻撃の手段を持っている事か?」
《御名答!!……市街地Cは確かに地形的にスナイパー有利ではありますが、今回みたいな相手なら逆に動きを限定出来ます。相手より上を取ろうと皆動きますし、転送位置が低ければ焦りが生じやすくなる。そこを冷静に狩れば良いんです。……多分コレで一人か二人は落とせます。後はレイガスト持ちの村上先輩が囮になっている隙に他二人が敵を倒すとか?》
「フム〜、確かに市街地Cを選ぶと序盤はその動きをする人が多いね〜。………じゃあ、荒船隊がこのニチーム相手ならステージは何処を選べば良いと思う?」
地形戦を頑張って学習したり"そのチームメンバーの持ち味を活かす"事を大事にしている柚紀の考えは意外と"目から鱗が落ちる"感覚になり、誰もが聞き入っていた。因みに"荒船隊も有利に戦うなら市街地Cでセオリー通りにすれば良い"と手短に話した上でこんな事を口にする
《そう言えば過去ROMも幾つか拝見して思ったのですが、意外と"持ちステージ"があるチームっていらっしゃらないですね。まぁ、時間帯や天候も変えれるのとこれだけステージ数があるなら色んな場面を考慮して戦うのは悪くないですが………》
「……ナニが言いたい?」
《今回東隊が勝てた要因の一つが"東さんが他のスナイパーより地形をより良く把握していたから"です。スタンダードなAならやはり"所属歴長い人が経験が多い分有利になります"。そこをどうやって攻略するかを考えるのも大切で重要ですが、こう……【此処は俺の庭】的なステージがあれば気持ちが楽になりませんか?人は努力しただけ強くなれます。が、やはり相性の良し悪しもあるのがまた事実です。かと言って、あまり使い慣れていないトリガーを土壇場で入れるのも私はあまり推奨しなくて、……えっと、だからその…………えっ?あ、あのせ、先輩っ?!?》
❲……おい、話の路線がズレてるぞ。コイツの考えを語らせるのは良いが、もう少しナニを話せば良いかを示せ。………実況・解説の役目を放棄するな(ポイッ)❳
❲(パシッ!)あらら、カゲの奴かなりご立腹になっちゃったや。でもまぁ、仕方ないか。……今回はたまたまこの子が此処に居るのを知っていた佐鳥くんが仲良しだから許容したけど、本来はこんな事は厳禁だからね?じゃなきゃ此処がVIPルームの意味がない。あ、俺達A級以外にもたまーに上層部の人も居るみたいだから、観戦マナーには気をつけた方が良いかもね〜。……ってな訳で俺達も皆が会場から出てくる前に退散させてもらうよ。総括は三輪くんヨロシク〜。はい行くよ"姪っ子ちゃん"❳
《えっ、い、"犬飼先輩"っ!?私、こんな中途半端にするのは………》
柚紀一人だけかと思ったがまさかの伏兵の存在に会場は色んな意味で騒然となり、二人の存在を唯一知っていた時枝は(やっぱりこうなった)と溜め息を漏らすのであった
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次の日、シロの言う通り元気になった柚紀が本部に来ると二人して私室に足を運び顔色をチェックする。朝のやり取り時も【たっぷり寝てご飯も食べて元気になりましたー!! ٩(。•ω•。)و】とメッセージを送ったがやはり気にしていた様子。因みに作戦室でない理由はフブキが珍しく"土曜日なのに道場に顔出しに行っている"からだ。理由は通常彼女は毎週火曜・金曜(時折日曜も)に道場に行くのだが、昨日の通常とは異なるスケジュールにより、門下生の指導を一日延期した影響である。シロは昨日・一昨日から柚紀のお世話や証拠集めに奮闘していたので本日は休養日らしい。そして今日は約一週間ぶりのB級ランク戦にて、佐鳥は解説を頼まれているらしく「柚紀もおいでよ!嵐山さん達も居るからさ!!」と観戦に誘う。が、やはり一般席側で見るのは嵐山達が居ても抵抗があるらしく渋っていると"予想外の来客にして一応秘密を知る内の一人"の登場に『えっと、……この人とVIPルームで見てちゃ、駄目?』と提案。今度は二人が渋ると隣から言実がやってきて『コレも"色々察している"故に問題ない。が、……誰かもう一人誘え。万が一ナニかあればお前一人では対処が難しいだろう?』と、擁護と条件を付けられる。さて、やって来た相手と随伴者は誰になったかと言うと……………
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〜 B級ランク戦・特別観戦室 〜
「此処で試合終了ー!!!B級ランク戦・昼の部、勝者は東隊だーー!!やぁ〜、やっぱり東くんはお強いですなぁ〜!?元・東隊のみわっちから見てもそこはやっぱり"当然とか誇らしく思ったりするの?"」
「…………あの人の強さに関してはコメントを控えさせてもらいますが、当然かと言われましたら"それは違う"と思います。今回はより一層"釣り"が上手くいったのが勝敗を分けました。戦況次第では"鈴鳴第一"にも"荒船隊"にも勝機はありましたからね。特にステージや天候もありきたりな状態だったので、東隊が有利だったと言えます」
「フムフム!今回は三チーム共スナイパーが居た影響なのか、ステージ選択権を持っていた鈴鳴第一はスタンダードな市街地Aを選択していたけど、もしこれが別ステージだったら変わっていたとみわっちは言いたい訳かな?そこの所は同じスナイパーとして佐鳥くんはどう思………あら?佐鳥く〜〜ん、まだお仕事途中だよ〜?何処行った〜?」
❲すみませんヒナ姐!!佐鳥に戦術や戦略的な解説は無理なので、それが得意そうな人の元に来てます!?あ、今佐鳥が居るのはVIP観戦室で〜す!!?で、此処に居るのが……❳
《ど、どうも。歌姫こと鶴ヶ峰柚紀です。その、……薄暗い場所が苦手なのでコチラから観戦させてもらってました。えっと、…私が話しても良いの?》
東隊VS鈴鳴第一VS荒船隊の実況を巽が、解説を三輪と佐鳥がしており、決着が付きそうと分かればコッソリと移動をしていたらしい。(これには観客席で見ていた時枝も気づかず頭を抱えていた)そして、かなりお気楽でノリの良い巽は「歌姫ちゃんの解説か〜、イイネ〜!!じゃあ"ステージ選択権を持っていた鈴鳴第一は何処で戦えば勝利しやすかった"と思う?」と話題を降る。これに対して《……あくまでも私の考えを話して大丈夫ですか?》と確認してから予想外なステージ名を口にする
❲えっ?"市街地C"?!!でもそれだとスナイパー二人居る荒船隊が有利にならない?❳
《ん〜、佐鳥くんの言い分は間違えじゃないけどさ……そもそも【あのステージはスナイパーだけが有利とは私は思わないよ?】戦い方次第じゃ、かなり鈴鳴第一が有利になった筈》
❲えっと、……具体的にどうすれば良かったの?❳
《じゃあ逆に質問。【鈴鳴第一と他二部隊で明らかに違う点は何?】これが攻略の糸口になる筈》
「違う点、つまりは鈴鳴第一にだけあるモノとなると………!?…ガンナートリガー、つまりはスナイパー以外の遠距離攻撃の手段を持っている事か?」
《御名答!!……市街地Cは確かに地形的にスナイパー有利ではありますが、今回みたいな相手なら逆に動きを限定出来ます。相手より上を取ろうと皆動きますし、転送位置が低ければ焦りが生じやすくなる。そこを冷静に狩れば良いんです。……多分コレで一人か二人は落とせます。後はレイガスト持ちの村上先輩が囮になっている隙に他二人が敵を倒すとか?》
「フム〜、確かに市街地Cを選ぶと序盤はその動きをする人が多いね〜。………じゃあ、荒船隊がこのニチーム相手ならステージは何処を選べば良いと思う?」
地形戦を頑張って学習したり"そのチームメンバーの持ち味を活かす"事を大事にしている柚紀の考えは意外と"目から鱗が落ちる"感覚になり、誰もが聞き入っていた。因みに"荒船隊も有利に戦うなら市街地Cでセオリー通りにすれば良い"と手短に話した上でこんな事を口にする
《そう言えば過去ROMも幾つか拝見して思ったのですが、意外と"持ちステージ"があるチームっていらっしゃらないですね。まぁ、時間帯や天候も変えれるのとこれだけステージ数があるなら色んな場面を考慮して戦うのは悪くないですが………》
「……ナニが言いたい?」
《今回東隊が勝てた要因の一つが"東さんが他のスナイパーより地形をより良く把握していたから"です。スタンダードなAならやはり"所属歴長い人が経験が多い分有利になります"。そこをどうやって攻略するかを考えるのも大切で重要ですが、こう……【此処は俺の庭】的なステージがあれば気持ちが楽になりませんか?人は努力しただけ強くなれます。が、やはり相性の良し悪しもあるのがまた事実です。かと言って、あまり使い慣れていないトリガーを土壇場で入れるのも私はあまり推奨しなくて、……えっと、だからその…………えっ?あ、あのせ、先輩っ?!?》
❲……おい、話の路線がズレてるぞ。コイツの考えを語らせるのは良いが、もう少しナニを話せば良いかを示せ。………実況・解説の役目を放棄するな(ポイッ)❳
❲(パシッ!)あらら、カゲの奴かなりご立腹になっちゃったや。でもまぁ、仕方ないか。……今回はたまたまこの子が此処に居るのを知っていた佐鳥くんが仲良しだから許容したけど、本来はこんな事は厳禁だからね?じゃなきゃ此処がVIPルームの意味がない。あ、俺達A級以外にもたまーに上層部の人も居るみたいだから、観戦マナーには気をつけた方が良いかもね〜。……ってな訳で俺達も皆が会場から出てくる前に退散させてもらうよ。総括は三輪くんヨロシク〜。はい行くよ"姪っ子ちゃん"❳
《えっ、い、"犬飼先輩"っ!?私、こんな中途半端にするのは………》
柚紀一人だけかと思ったがまさかの伏兵の存在に会場は色んな意味で騒然となり、二人の存在を唯一知っていた時枝は(やっぱりこうなった)と溜め息を漏らすのであった