19.狡猾の曲(174.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
柚紀の発言や表情で二人とも"君のせいじゃない"や"なんでそう断言出来るのか"を問う。これに対してシロが持参したタブレットの画面を見せながら説明を開始する
「事の発端は約一週間前にユズちゃん含めた女子三人が出演した"バレンタイン特集"が掲載された記事が"電子書籍で見れるサイトに配置された広告バーナー"になるかな？それはトーク内容には"簡単に出来る手作りチョコ"もあったし【任務後は何かと高カロリーのモノが食べたくなるし、それは殆どの隊員が共感している】的な話もあって、それにあやかる形で"簡単にちょっと一工夫が出来る手作りチョコセット"を独自の通販ショップから購入出来る様なってて、チョコ以外にも例の問題アーモンドも付属されているし、作り方も溶かしてアーモンドに絡めて後は冷蔵庫に入れるだけ。……一部の女子が"頑張っているボーダー隊員の人に"って事で高校や大学でも同じのが配られたみたい。因みに症状が出たのは一気に食べた二人だけで、あとの人は一粒だったり迅さんや言実さんが警告したから被害なし！！…………二人がそうなるとは私も思わなかったよ」
「あ〜、えっと……色々考えたりしてて無性に甘いものが食べたくなったから、つい。で、………これが柚紀のせいだって決めつける理由は、ナニ？」
「どうやらボーダー内の女子も同じのを購入してたらしくてな、俺もオペレーターの人に貰ったのがソレだ。中学女子でも簡単に作れるし別に同じ物をくれても不思議とか思わなくて最初は疑いもしなかったが、ラウンジで食ってる所に東さんと遭遇してソレを見た瞬間に……さり気なく"食うのを止められた"。それから流されるがままラウンジを後にしてから"ボーダー隊員を狙った食べ物テロの可能性がある"と言われて、ブツが回収された。で、情報をつる姐経由で聞くために食堂で晩飯食ってた時に、……ユズの顔色が変化して理由を聞いたら…さっき本人が話した通り例の奴が裏で糸を引いている可能性が浮上したんだ。理由は発送先が"ユズが以前住んでいたあの街からので、住所やそのセット販売をしていた会社を調べたら架空の会社ってのが判明した"点だ。………あれだけの影響力や富を持っていればこの位造作もないだろうな」
「…………だとしても、…そんな危ない食品を手に入れるのは容易じゃないよね？どうやって……」
『……あの人は安全性よりコストや利益を追求するから"裏ルートで基準スレスレやオーバーした品を安く大量購入している"なんて噂もあるから、…不可能じゃない。それに、………前に来馬先輩が【以前の私と邂逅する機会があったのは動物好きの集まりと"お茶会"】って話をしていたでしょ？……"天童寺財閥の令嬢とお近づきになる為に"って事で主催者側が"珍しい食材を使ってお菓子を作ったの"。……その中には今回みたいに既定値オーバーしたアーモンドを使ったモノがあって、……私は重度の症状が発生してしまった。私が市販や病院で使用する薬が駄目な理由ってね、"科学物質が体に受け付けないから"なんだ。だから今回みたいな化合物による中毒症状が発生する摂取量や症状も、少ないし重たくなりやすい。で、……気になって信頼出来る人に調べて貰ったら私を快く思っていないあの人側の人間が関わっていたし、お茶会主催者は系列会社の功績が下がり一時期は破綻寸前まで追い込まれた。今はもう立て直しが出来て経営も安定しているみたいですが……』
"それは柚紀の思い込み"とは、流石に二人も言えなかった。少なくとも東や言実が動いている時点でこの可能性が高いのだから。そんな気落ちする柚紀を察知したのか、ユウとお眠な二羽が部屋にやってきて"大丈夫？"と柚紀に寄り添う。そしてシロ達に促されて部屋を後にしたのを見送った時枝が、更に気になる……懸念事項を口にする
「ボーダー隊員を狙ったって野々村は言ったけど、その告知は誰でも見れる筈。おれ達みたいな重症者じゃなくても各地で似た現象が起きればニュースにならないかな？」
「多分"例のアーモンドが送られたのは住所が三門市限定"な人だけだから平気だよ。…(タン・タン・タン……スッ)ヒナ先輩が調べた結果、三門市からの注文した人のは"特別なマーキング"されているからね。でも一般人に被害が出ないとも限らないから……病院関係者にはお婆ちゃん経由で、警察関係者には"フウちゃん経由"で警戒を促してもらうつもり。丁度明日……もう今日になるか、【警察官や警護関連の仕事関係者との地稽古】があるからそれを使ってね」
「内容も【嵐山隊宛のチョコに劇物が仕込まれていたらしくて、それがもしかしたら一般にも出回っている可能性がある】的なのにするのをつる姐や嵐山さんと打ち合わせ済みだ。一応秘密裏にって事にするし、話す相手も階級や信頼度に問題ない人だから安心してくれ。ただ、………暫くは二人も学校に行くのは止めておけ。もし失敗したのがバレれば下手すれば無関係な奴が被害をこうむる可能性もあるし、"誰が敵なのかマジで見分けが付かない以上"不用意に他人と接触するのは危険だ。俺も自由登校期間は行くのを止めておくが、……シロはどうする？」
「私も行かない。……皆が居ないなら、行きたくないもん。勉強だって一人でも可能だし、先生役が必要ならユズちゃんにお願いすれば問題なし！………あまりプライバシー侵害な事はしたくないけど、生徒の中に"あの街出身者や在住者と繋がりがあるか"調べる必要がありそうだからね」
各自……女子二人が率先して動く中、二人は"被害に遭ったフリ"をしなくてはならない事に少なからず憤りやら不満を覚えるが、天童寺関連の話を聞いた際の一例を思い出し渋々従う事に。そして隣の部屋に居るであろう柚紀が"自分を責めていないか"を心配する。ちゃんとした証拠はまだないが、ほぼ状況証拠は出揃っている以上彼女の言う通りだろうと佐鳥も考えており、他人を気遣う優しい柚紀にはかなり堪える手法だ。可能なら側に居たいが被害者側である自分達が側に居れば、逆に罪悪感で押し潰されてしまう……そんな気がしたのだった
「事の発端は約一週間前にユズちゃん含めた女子三人が出演した"バレンタイン特集"が掲載された記事が"電子書籍で見れるサイトに配置された広告バーナー"になるかな？それはトーク内容には"簡単に出来る手作りチョコ"もあったし【任務後は何かと高カロリーのモノが食べたくなるし、それは殆どの隊員が共感している】的な話もあって、それにあやかる形で"簡単にちょっと一工夫が出来る手作りチョコセット"を独自の通販ショップから購入出来る様なってて、チョコ以外にも例の問題アーモンドも付属されているし、作り方も溶かしてアーモンドに絡めて後は冷蔵庫に入れるだけ。……一部の女子が"頑張っているボーダー隊員の人に"って事で高校や大学でも同じのが配られたみたい。因みに症状が出たのは一気に食べた二人だけで、あとの人は一粒だったり迅さんや言実さんが警告したから被害なし！！…………二人がそうなるとは私も思わなかったよ」
「あ〜、えっと……色々考えたりしてて無性に甘いものが食べたくなったから、つい。で、………これが柚紀のせいだって決めつける理由は、ナニ？」
「どうやらボーダー内の女子も同じのを購入してたらしくてな、俺もオペレーターの人に貰ったのがソレだ。中学女子でも簡単に作れるし別に同じ物をくれても不思議とか思わなくて最初は疑いもしなかったが、ラウンジで食ってる所に東さんと遭遇してソレを見た瞬間に……さり気なく"食うのを止められた"。それから流されるがままラウンジを後にしてから"ボーダー隊員を狙った食べ物テロの可能性がある"と言われて、ブツが回収された。で、情報をつる姐経由で聞くために食堂で晩飯食ってた時に、……ユズの顔色が変化して理由を聞いたら…さっき本人が話した通り例の奴が裏で糸を引いている可能性が浮上したんだ。理由は発送先が"ユズが以前住んでいたあの街からので、住所やそのセット販売をしていた会社を調べたら架空の会社ってのが判明した"点だ。………あれだけの影響力や富を持っていればこの位造作もないだろうな」
「…………だとしても、…そんな危ない食品を手に入れるのは容易じゃないよね？どうやって……」
『……あの人は安全性よりコストや利益を追求するから"裏ルートで基準スレスレやオーバーした品を安く大量購入している"なんて噂もあるから、…不可能じゃない。それに、………前に来馬先輩が【以前の私と邂逅する機会があったのは動物好きの集まりと"お茶会"】って話をしていたでしょ？……"天童寺財閥の令嬢とお近づきになる為に"って事で主催者側が"珍しい食材を使ってお菓子を作ったの"。……その中には今回みたいに既定値オーバーしたアーモンドを使ったモノがあって、……私は重度の症状が発生してしまった。私が市販や病院で使用する薬が駄目な理由ってね、"科学物質が体に受け付けないから"なんだ。だから今回みたいな化合物による中毒症状が発生する摂取量や症状も、少ないし重たくなりやすい。で、……気になって信頼出来る人に調べて貰ったら私を快く思っていないあの人側の人間が関わっていたし、お茶会主催者は系列会社の功績が下がり一時期は破綻寸前まで追い込まれた。今はもう立て直しが出来て経営も安定しているみたいですが……』
"それは柚紀の思い込み"とは、流石に二人も言えなかった。少なくとも東や言実が動いている時点でこの可能性が高いのだから。そんな気落ちする柚紀を察知したのか、ユウとお眠な二羽が部屋にやってきて"大丈夫？"と柚紀に寄り添う。そしてシロ達に促されて部屋を後にしたのを見送った時枝が、更に気になる……懸念事項を口にする
「ボーダー隊員を狙ったって野々村は言ったけど、その告知は誰でも見れる筈。おれ達みたいな重症者じゃなくても各地で似た現象が起きればニュースにならないかな？」
「多分"例のアーモンドが送られたのは住所が三門市限定"な人だけだから平気だよ。…(タン・タン・タン……スッ)ヒナ先輩が調べた結果、三門市からの注文した人のは"特別なマーキング"されているからね。でも一般人に被害が出ないとも限らないから……病院関係者にはお婆ちゃん経由で、警察関係者には"フウちゃん経由"で警戒を促してもらうつもり。丁度明日……もう今日になるか、【警察官や警護関連の仕事関係者との地稽古】があるからそれを使ってね」
「内容も【嵐山隊宛のチョコに劇物が仕込まれていたらしくて、それがもしかしたら一般にも出回っている可能性がある】的なのにするのをつる姐や嵐山さんと打ち合わせ済みだ。一応秘密裏にって事にするし、話す相手も階級や信頼度に問題ない人だから安心してくれ。ただ、………暫くは二人も学校に行くのは止めておけ。もし失敗したのがバレれば下手すれば無関係な奴が被害をこうむる可能性もあるし、"誰が敵なのかマジで見分けが付かない以上"不用意に他人と接触するのは危険だ。俺も自由登校期間は行くのを止めておくが、……シロはどうする？」
「私も行かない。……皆が居ないなら、行きたくないもん。勉強だって一人でも可能だし、先生役が必要ならユズちゃんにお願いすれば問題なし！………あまりプライバシー侵害な事はしたくないけど、生徒の中に"あの街出身者や在住者と繋がりがあるか"調べる必要がありそうだからね」
各自……女子二人が率先して動く中、二人は"被害に遭ったフリ"をしなくてはならない事に少なからず憤りやら不満を覚えるが、天童寺関連の話を聞いた際の一例を思い出し渋々従う事に。そして隣の部屋に居るであろう柚紀が"自分を責めていないか"を心配する。ちゃんとした証拠はまだないが、ほぼ状況証拠は出揃っている以上彼女の言う通りだろうと佐鳥も考えており、他人を気遣う優しい柚紀にはかなり堪える手法だ。可能なら側に居たいが被害者側である自分達が側に居れば、逆に罪悪感で押し潰されてしまう……そんな気がしたのだった
