17.革新の曲(172.
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セーフティにより換装が強制解除された柚紀を佐鳥・時枝が抱き止めるがトリオンが吸い取られる感覚に見舞われ、その場にて二人も生身に戻る。通常の髪色・長さの柚紀を遅れながらやって来た唯我が見て「コレが、本当の彼女?……だからあの人は彼女を公の場に出すのを拒否していた?騙す事や改竄を快く思わない御仁だったから…」と意味深な発言を再びする。そして互いに情報が錯綜してたり次の防衛任務交代時間が迫ったりと、誰もが困り身動きが取れずに居ると……
- タタタタタタタ、ザッ!! -
「……迅さんに言われて来てみたが、確かに面倒な事になってやがるなコレ。で、…(クルッ)どうするつもりだつる姐」
- コツコツ、……パサッ -
『……今回は運良くポルターガイスト現象や加重現象に見舞われなかったが、そうなっても可笑しくない程の状況だった故に、現場指揮は忍田さんに任せるとして……風間達はそのまま任務に行け。だが、菊地原は恐らく戦えぬだろうから代わりにフブキが代役を勤めろ。その間の介抱はシロにやらせる。対処法を心得ているから安心しろ、アレも相当柚紀の感情に振り回されているならな。…事情は後程共有する、今は己の責務を果たせ』
「……了解しました、菊地原を市河に預けて現場に出ます。…場所は野々村達の作戦室で大丈夫ですか?」
『あぁ。苦労を掛けるな』
フブキと遅れながらやって来た言実の指示の元、先ずは風間達がその場を後にする。自力で歩けない程疲弊している菊地原だが意識はまだある状態で気を失っている柚紀に「ちゃんと、説明、してもらうからね」と捨て台詞を吐ける辺りはやはりA級と言うべきだろうか
そして風間達が居なくなった後に「俺達も、柚紀抜きで任務に行くべき、ですよね?」と流石に責任を感じているらしく何時もの様な自信満々な声音でない太刀川を一瞥した後に言実はこう返す
『いや、………太刀川隊は国近も含めてこのまま嵐山達と一緒にラボにこい。……そこにおる唯我のボンボンと組む以上、知らない訳にはいかぬからな。(クルッ、パサッ)……途中に迅が座り込んでいる故に、支えてやれ。アレも柚紀の感情の起伏にヤラれて上手く身動きが取れん。……柚紀の運搬は嵐山に一任する。佐鳥達は…………とりあえず(ギロッ)ソコの"この騒動の禍根にしてキーマンなる奴"を連行しろ。抵抗するのなら、木虎……私が許可する故に四肢の自由を奪ってでも連れて来い』
「ひ、ヒイッ!!?」
「「「了解しました」」」
「あ、あの!……太刀川隊の代わりは、誰にお願いするつもりですか?この感じ、……柚紀ちゃんが声を失った日と似ています。もしそうなら、………敵は強化されている可能性、ありませんか?と言うより、太刀川隊と風間隊を同じ時間帯に任務に就かせたのだって、それとは別の理由があったからではないのですか?それこそ"迅さんの予知で、強い敵が出る未来が視えたから"とか……違いますか?」
『……………綾辻の指摘通りだ。迅の予知で"A級で無ければ苦戦する未来が視えた"故に柚紀との合同を許可した。が、……こうなる可能性も低からずあった故に人選は東に任せて代用が必要だった時の為に待機させていたから問題ない。そろそろ行くぞ、これ以上此処に居ては人目に付かぬとも限らぬ(コツコツ、コツコツ…)』
方針が定まった事でやっと歩みを進める一行。(出水は国近を連れて来る為にUターン、唯我は「痛い目や無様な姿を晒したくなければ大人しくしていて下さい。私は別に腕一本、足一本落としても構いませんよ?生身でも先輩二人掛かりなら、貴方を運べそうですから」の木虎による脅しが聞いて大人しくしていた)そして言実の言った通りに道端で座り込んでいる迅を回収してラボに到着。室内には誰も居ないと思っていたが………
「!?……鋼に、来馬?なんでお前達が姐さんのラボに居るんだよ?」
「!!太刀川くんっ??!それに、迅くん大丈夫っ?!(バッ!!)とりあえず彼を此処に座らせてあげて!僕は鋼と違って平気だから!??」
「あ、あぁ。(……ガタッ)…その言い方だと、鋼は平気じゃない風に聞こえるのは俺の気のせいか?」
『いや、村上も迅や菊地原同様、柚紀の影響を受けている。が、二人とは異なり軽症で済んだが理由を解明する為に私を訪ねてきていた。……丁度良いから二人もこのまま付き合え。特に来馬、…お前は証言者として残ってもらいたい。お前もまた"唯我と同じく柚紀が隠していた真実を知る者"の一人故にな』
「柚紀ちゃんが隠していた真実と、唯我って確か……!…そう、ですか。………君も会った事があるんだね"天童寺柚紀"と呼ばれていた頃の彼女と」
同じくサイドエフェクト持ちである村上と、隊長の来馬が待ち受けていた。そして何やら彼も意味深な発言をしたので、その真意を言実に視線で訴えるが『話は国近達が来てからだ。……綾辻、部屋の壁撤去とベッドの生成を頼む』と言い残して一度奥の部屋に消え、出て来た時には眼鏡をした生身の姿に。そしてメンバーが揃った所で「で、唯我が言った事は本当なのか?来馬も柚紀は"かつて天童寺柚紀と呼ばれていた"と言っていたが、……どうなってるんだよ?コイツは鶴ヶ峰柚紀だろ?俺達に対しても最初からそう名乗っていたぜ?」と太刀川が一番気になっていた事を訊ねる。すると嵐山が「天童寺?……その言葉、何処かで聞いた覚えが…」と考える仕草を見せる。これに対して答えたのは……
「(…ムクッ)間違え、じゃないよ。かつて柚紀ちゃんは"天童寺ゆずき"と他人から呼ばれていた。俺も、最初はなんて呼ばれているか分からなかったけど、ボスから齎された情報と、市河ちゃんのお陰でやっと、苗字が分かった。でも、……まさか名前まで読み間違えされていたとは思わなかった。皆彼女の事を"娘とか孫とか、…お嬢様呼び"ばっかり。そりゃ、思い出したくはないよね。何せ、名は言霊、だから。そして嵐山、……お前が聞き覚えがあるのは【天童寺財閥からスポンサー契約を持ち掛けられ、交渉の場にお前を同席を向こうが希望している事を上層部から聞いたから】だ。ソレ、絶対に行くな。行けば"柚紀ちゃんが連れ戻される可能性が高くなる"。まだ、可能性の段階だけど、付け込まれる隙は、増やすべきじゃない。ッ!!?」
- タタタタタタタ、ザッ!! -
「……迅さんに言われて来てみたが、確かに面倒な事になってやがるなコレ。で、…(クルッ)どうするつもりだつる姐」
- コツコツ、……パサッ -
『……今回は運良くポルターガイスト現象や加重現象に見舞われなかったが、そうなっても可笑しくない程の状況だった故に、現場指揮は忍田さんに任せるとして……風間達はそのまま任務に行け。だが、菊地原は恐らく戦えぬだろうから代わりにフブキが代役を勤めろ。その間の介抱はシロにやらせる。対処法を心得ているから安心しろ、アレも相当柚紀の感情に振り回されているならな。…事情は後程共有する、今は己の責務を果たせ』
「……了解しました、菊地原を市河に預けて現場に出ます。…場所は野々村達の作戦室で大丈夫ですか?」
『あぁ。苦労を掛けるな』
フブキと遅れながらやって来た言実の指示の元、先ずは風間達がその場を後にする。自力で歩けない程疲弊している菊地原だが意識はまだある状態で気を失っている柚紀に「ちゃんと、説明、してもらうからね」と捨て台詞を吐ける辺りはやはりA級と言うべきだろうか
そして風間達が居なくなった後に「俺達も、柚紀抜きで任務に行くべき、ですよね?」と流石に責任を感じているらしく何時もの様な自信満々な声音でない太刀川を一瞥した後に言実はこう返す
『いや、………太刀川隊は国近も含めてこのまま嵐山達と一緒にラボにこい。……そこにおる唯我のボンボンと組む以上、知らない訳にはいかぬからな。(クルッ、パサッ)……途中に迅が座り込んでいる故に、支えてやれ。アレも柚紀の感情の起伏にヤラれて上手く身動きが取れん。……柚紀の運搬は嵐山に一任する。佐鳥達は…………とりあえず(ギロッ)ソコの"この騒動の禍根にしてキーマンなる奴"を連行しろ。抵抗するのなら、木虎……私が許可する故に四肢の自由を奪ってでも連れて来い』
「ひ、ヒイッ!!?」
「「「了解しました」」」
「あ、あの!……太刀川隊の代わりは、誰にお願いするつもりですか?この感じ、……柚紀ちゃんが声を失った日と似ています。もしそうなら、………敵は強化されている可能性、ありませんか?と言うより、太刀川隊と風間隊を同じ時間帯に任務に就かせたのだって、それとは別の理由があったからではないのですか?それこそ"迅さんの予知で、強い敵が出る未来が視えたから"とか……違いますか?」
『……………綾辻の指摘通りだ。迅の予知で"A級で無ければ苦戦する未来が視えた"故に柚紀との合同を許可した。が、……こうなる可能性も低からずあった故に人選は東に任せて代用が必要だった時の為に待機させていたから問題ない。そろそろ行くぞ、これ以上此処に居ては人目に付かぬとも限らぬ(コツコツ、コツコツ…)』
方針が定まった事でやっと歩みを進める一行。(出水は国近を連れて来る為にUターン、唯我は「痛い目や無様な姿を晒したくなければ大人しくしていて下さい。私は別に腕一本、足一本落としても構いませんよ?生身でも先輩二人掛かりなら、貴方を運べそうですから」の木虎による脅しが聞いて大人しくしていた)そして言実の言った通りに道端で座り込んでいる迅を回収してラボに到着。室内には誰も居ないと思っていたが………
「!?……鋼に、来馬?なんでお前達が姐さんのラボに居るんだよ?」
「!!太刀川くんっ??!それに、迅くん大丈夫っ?!(バッ!!)とりあえず彼を此処に座らせてあげて!僕は鋼と違って平気だから!??」
「あ、あぁ。(……ガタッ)…その言い方だと、鋼は平気じゃない風に聞こえるのは俺の気のせいか?」
『いや、村上も迅や菊地原同様、柚紀の影響を受けている。が、二人とは異なり軽症で済んだが理由を解明する為に私を訪ねてきていた。……丁度良いから二人もこのまま付き合え。特に来馬、…お前は証言者として残ってもらいたい。お前もまた"唯我と同じく柚紀が隠していた真実を知る者"の一人故にな』
「柚紀ちゃんが隠していた真実と、唯我って確か……!…そう、ですか。………君も会った事があるんだね"天童寺柚紀"と呼ばれていた頃の彼女と」
同じくサイドエフェクト持ちである村上と、隊長の来馬が待ち受けていた。そして何やら彼も意味深な発言をしたので、その真意を言実に視線で訴えるが『話は国近達が来てからだ。……綾辻、部屋の壁撤去とベッドの生成を頼む』と言い残して一度奥の部屋に消え、出て来た時には眼鏡をした生身の姿に。そしてメンバーが揃った所で「で、唯我が言った事は本当なのか?来馬も柚紀は"かつて天童寺柚紀と呼ばれていた"と言っていたが、……どうなってるんだよ?コイツは鶴ヶ峰柚紀だろ?俺達に対しても最初からそう名乗っていたぜ?」と太刀川が一番気になっていた事を訊ねる。すると嵐山が「天童寺?……その言葉、何処かで聞いた覚えが…」と考える仕草を見せる。これに対して答えたのは……
「(…ムクッ)間違え、じゃないよ。かつて柚紀ちゃんは"天童寺ゆずき"と他人から呼ばれていた。俺も、最初はなんて呼ばれているか分からなかったけど、ボスから齎された情報と、市河ちゃんのお陰でやっと、苗字が分かった。でも、……まさか名前まで読み間違えされていたとは思わなかった。皆彼女の事を"娘とか孫とか、…お嬢様呼び"ばっかり。そりゃ、思い出したくはないよね。何せ、名は言霊、だから。そして嵐山、……お前が聞き覚えがあるのは【天童寺財閥からスポンサー契約を持ち掛けられ、交渉の場にお前を同席を向こうが希望している事を上層部から聞いたから】だ。ソレ、絶対に行くな。行けば"柚紀ちゃんが連れ戻される可能性が高くなる"。まだ、可能性の段階だけど、付け込まれる隙は、増やすべきじゃない。ッ!!?」