17.革新の曲(172.
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『ぁ、あ、あ、あ、……い、…イヤァァァアーーー!!!?(パァーー)』
- カツカツカツカツ、…ウィーン -
「柚紀ちゃんっ?!……(クイッ!!)おい唯我っ!?今のどう言う事だよっ!?あの子の母親が再婚してとある金持ちのお嬢様になっているって言いたいのかよっ?!?あ"ん"っ?!!」
「くっ!?ぼ、僕は、嘘を言ってない。実態に、……一昨年のご隠居生誕祭に彼女も出席、していた。会ったのはそれっきりですが、髪色も、髪型もあの時のものだったし、纏う雰囲気も気品ある顔立ちも独特なモノだから、見間違えたりしない!と言うより、苗字は兎も角……名前の読み方はゆずきじゃないんですか?」
「その話は柚紀を捕まえて落ち着かせた後だ!!(甲の石は黒のままだったが、髪色は翠になっていた。あれはヤバい!)今の柚紀はセーフティ掛かっている状態にも関わらず髪色が変わってやがる!あの状態が長引けばトリオン体なら良いが最悪の場合……柚紀自身が相当のダメージを喰らう。そしたら長期の療養待ったナシだ!!(ダッ!!)」
真意を知りたいのは太刀川も同じだが、それは柚紀本人から聞くべきと考えとりあえず追跡を開始する。廊下を出て左右を見ても既に少女の姿はないが"行き先は恐らく……"と検討を付けて走り出す。……誰かに遭遇する前に柚紀が力尽きれば色んな意味で大惨事になると分かっているからだ
- -
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さて、所変わってコチラは嵐山隊御一行はある場所目指して廊下を歩いていた。その行き先は……
「出水先輩ズルいっ!?柚紀に自分の所の隊服着せるとかさ〜!!?……して良いなら、初任務の時に佐鳥もお願いしたのに!!(ムッ!)」
「そう言うなよ賢。あの券がずっとあると柚紀ちゃんも落ち着かなさそうだったし、無理難題を押し付けられるよりはマシじゃないか?あくまでも今回一回きりで済む訳だし」
「と、愚痴る割にはちゃっかり見に行く佐鳥先輩の図太い性格には些か賞賛します。普通にイメージ出来そうなモノじゃないですか?太刀川隊の服を着た柚紀先輩を」
「ん〜、……ウチは藍ちゃんが居るけど、他の隊には女子隊員が居ないから意外とイメージしづらいのかもね。オペレーターはあくまでもこの服装だもの。それにしても、……時枝くんも何も言わないけどやっぱり気になる感じ?」
「気にはなりますが、…………どちらかと言うとあの服を着て彼女は平気なのか…が少し、気掛かりで。黒トリガーやC級時にも黒い衣服を着てますが、太刀川隊のアレは……夏の騒動や女王討伐を彷彿させそうな、あの時の感情が思い起こされないか、心配で。」
と、理由は様々な状態で太刀川隊の作戦室に向かっていた。まだ任務開始までに余裕があるので勤勉な柚紀なら私室で勉強をしている気がしたのだが、言実から居場所を聞いて向かっている最中である。曜日的な理由でシロが基地に居ないなら作戦室には居ないと分かっていたので。そして理由は違うが柚紀も分かっていたので……
- カツカツカツカツカツ……ドン!! -
「っと!(パシッ!?)済まない大丈夫だったか……あれ?柚紀ちゃん??どうしてこんな所に?それに、……どうして、泣いているんだ?太刀川さんに、何か嫌な事でもされたの??」
『!?あ、嵐、山さん?ぁの、えっと、その……「(ヒョコッ)あ!!本当に柚紀だ!!って(……サワッ)凄く辛そうな顔してるけど、ナニが遭ったの?」さ、佐鳥くんっ?!それに藍ちゃんに綾辻先輩に、と、時枝くんもっ?!?
- ゾクッ!! -
ぁ、えっと、た、太刀川さんはナニも悪くないよ!?ただ、バレンタインに関する事を追求されて、戸惑って、そ、それで「それ、嘘だよね?僕に届いた君の声無き悲鳴は、そんな事、訴えて、ない。ッ!?」!!?(クルッ)き、菊地原くん?!それに歌川くんに、風間さんまで!!……な、なんで…居るの?(マズい、このままじゃ"嵐山さん達には伏せていた風間さん達に話した作り話が嘘"だってバレちゃう!?)』
「………えっ?」
「!?……嘘が、バレる?………柚紀ちゃん、君は……ナニを隠しているんだい?その話は、嘘は俺達には話してない事、みたいだけど、別に隠し事の一つや二つ、誰にでもあるから俺は気にしない。だが、………君は例のサイドエフェクトの影響で無闇に嘘を、…作り話を出来なくなっていると迅から聞いた。【無意識に自らに枷を嵌めてチカラを抑えつけていて、それを破ればその身に多大な負荷が生じる】と。そんな危険を承知してまで君は、ナニを隠しているの?」
進行方角から現れた先頭を歩く嵐山にぶつかり、ふらついた少女を反射的に支える嵐山だったが柚紀にと言うより"泣いている姿"を見て表情や纏う雰囲気が変わる。それを見て勘違いをしていると察した柚紀が弁解する前に、後続で現れた佐鳥を始めとしたメンバーに驚きつつも一応弁解をする。……一瞬感じた嫌な予感を無視して
が、それを否定したのは頭を抱え歌川に支えられながら発言する菊地原であった。別に彼等は同じ時間の別区域の防衛任務を担当するので居ても可笑しくはないのだが、この場にて居合わせるとは思っていなかったのだ。そして"一番知られたくない事が発覚してしまう恐れ"から、トリオンコントロールが疎かになり柚紀に触れていた嵐山と佐鳥に考えが流れ込んでしまい、嵐山の発言からそれを察する。そして前方に嵐山達、後方に風間達に囲まれて……逃げ場が無くなり追い詰められた柚紀に更なる追い打ちが
- タタタタタッ -
「見つけたぞ柚紀っ!?色々聞きたいが今は"換装を解くかセーフティを外せ!?"でなきゃお前がぶっ倒れるぞ!!?このままじゃ長期間の休養が余儀なくなって学校にも行けなくなる!?それでも良いのかよ?!」
『っ!?……よくない、そんなの良い訳がないじゃない!?皆、……嵐山さん達ですらちゃんと学校に行ってる!?遠征メンバーだって、それさえ無ければ普通に学生としての生活を送れている!?なのに、(ポロポロ)……私は、自分の不注意で、無理に決めた自分ルールのせいで、学校を休む度に、皆に迷惑をかけている。(ポロポロ)そんな私が、言わなきゃいけない事を、皆が疑問に思っている事を……ずっと、黙っていた。風間さん達には、"自分の目的の為に"嘘の作り話をしてまで利用している。それでも、私は……知られたくなかった。また、"あの名に縛られる事"になるのは、もう、……いや、…だ(……フラッ)』
- 使用者の異変を検知 セーフティ発動 -
- 分析結果 精神的限界によるモノと判断 -
- 周囲に登録済みのトリオン反応を確認 -
- マニュアルに基づき この場にて換装を強制解除します -