15.試し斬りの曲(170.
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少し時間を遡り女子三人が出水の攻撃を回避しながら着実に佐鳥達の方へと進んで行く。そして何度か"試作品トリガー"で弾を切り捨てたフブキの後ろ姿を見て、木虎がある事を思い出しかける
「……"剣で弾丸…飛び道具を斬る"シーンを、私はナニかで見た記憶があるんですが…………なんだったか、思い出せないです」
「ン?………あ〜、もしかしてアレか?多分木虎の疑問の答えを俺は知ってるし、アレなら再現可能だぜ?ただな〜……出水先輩が今みたいにアステロイド撃ってくれなきゃ無理な奴だ。バイパーみたいな弾道が複雑なのは斬るのも一苦労だからな〜…………どうすっかな〜」
『ん〜〜、……じゃあ私が交渉してあげるから二人共足を止めてくれない?』
試作品トリガーが実装されるか不明であるし、もしフブキが実用するとなるとセットする余力がない以上、今を逃せば木虎のモヤモヤを解決する機会がなくなると感じた柚紀が"些か危ない掛け"に出る。そして追いついた出水にあるお願いをする事に
「【元ネタではないが、野々村ちゃんのコレと酷似したアニメシーンを再現したい】って言われてもな〜………俺に得はあるか?それ?」
『そうですね〜……多分柚宇先輩に見せたら喜びますよ?一応ゲーム化されているアニメなので、多分このシーンも有名ですからご存知かと。後は、私も藍ちゃんも弾丸を斬るシーンをちゃんと見てみたいらしいのでフブキから離れます。……再現した後に私達を狙うのはアリです。あ、多分今の私がシールドを展開しても先輩の弾は防ぎきれませんし、トリオン弾での相殺も難しいので"私による妨害"は視野に入れなくて平気です。………如何ですか?(コテン)』
「(柚宇さんか〜。そう言えばボーダーとは無関係だけど最近オンラインゲームでズルをして勝つ"チーター"が横暴しててちょっと機嫌悪いっけ?……任務に支障が出る前に手を打つか)………いいぜ。但し、一つ別条件を提示させてもらう。丁度例の券、柚宇さん分あるし本人も多分嫌だとは言わないだろうし、少なくとも俺もやりたい事がある」
『券……つまりは私宛ですね。…その内容は?』
柚紀が提示した得内容とは別案で【今度防衛任務をウチと一緒に行わないか?】であった。因みに柚紀は会った事はないが、実は木虎やフブキと同期隊員を太刀川隊に迎え入れているのだが、何やら訳ありらしく勤務態度があまり宜しくなく防衛任務もサボりち。なので今年入隊した後輩とも言える柚紀と合同で任務をすれば少しは良い刺激になるのでは?と出水は考えたと伝える。それを聞いて柚紀以外の女子二人も承諾すれば早速再現作業に入る。先ずは二人してよく見える位置に移動をすれば、フブキが再現シーンさながらのモーションを取り攻撃に備えて試作品トリガーを発動。そして再現となると通常の撃ち方ではイマイチ精度が下がるので「何回か時間差で撃ち分けするから頑張れよ〜」と意外と出水も乗り気だったりする。そして発射体制に入り"弾丸が分離したのを見て"柚紀はコッソリ木虎に内部通話をする
((出水先輩、フルアタ体制に入ってるけど"全弾をフブキに使う"とは限らないから片手分の弾が打ち終えたら何時でも動ける様にしててね?))
((……そんな意地汚い事を出水先輩がするとは思いませんが、一応気をつけます))
そんな会話はさておき、出水が打ち出した弾をアクロバットな動きも再現しつつ順調に斬り捨てて行く。そして柚紀の予想通り、後少しで全弾打ち尽くす前に二人目掛けて残り弾を放つがそこは『藍ちゃん"走って"!!』と柚紀の声に身体が動いて無事に回避。そしてそのままフブキと並走しながら佐鳥達が居る方に向かう。そんな三人を出水も追撃・追走すれば三人を目視出来るまで接近して"攻守交代"を意味する言葉を柚紀が放つ。それを理解したかは定かではないが、背後から飛来する弾を防ぐ為に時枝がテレポートで飛んでシールドで防御。その隙に佐鳥が射撃で出水の片腕を撃ち抜く。そんな男子二人が出水に立ち向かったせいで太刀川がフリーとなり、木虎…柚紀に一撃を喰らわせようと旋空を放つ構えをするが
「させるかよっ!?(スチャッ!)"旋空弧月"!!」
- ズバババッ!!? -
「!!?(ズサー!!)ほぅ、左で旋空とか珍しいな。だが、……確かに精度は悪いし射程も短くて(キイィーン)まだ俺の射程範囲内だぜ?」
「っ!?やりやがったな佐鳥っ!!だが、(キイィーン)片手…腕を吹き飛ばしただけじゃ俺の攻撃は止まらないぜ?!」
『(マズいっ!!)シロッ!!!』
❲了解っ!!(カタカタカタカタカタカタカタ…)
イイよ!ユズちゃん!!❳
「…旋空弧月」
「
無事に合流を果たしたが言実からの号令もないので二人は攻撃の手を緩める事無く仕掛ける構えを取る。……柚紀以外は負傷によるもの含めてトリオン消費が激しく前後からの攻撃を防げるか多少なりとも不安が表情から伺え、それを見た柚紀がモニタリングしているであろい自オペレーターの名を呼ぶ。その意図を察したらしい返事がありキーボードを叩く音に続き返事があるのと同時に二人が攻撃を放つ掛け声が重なり四人は土煙に包まれる。そしてそれが晴れて視認出来る様になれば……
- キイィーーン -
「……攻撃が当たるまで、瞬き分位しか時間が無かったのに瞬時に集中シールドを張って防御とか、………やっぱりサイドエフェクトのチカラは偉大だな」
「だな。(……チーン)(それでもこれでもまだ"本気で怒る域には達してない"となると、……鍵はやっぱりあの人な訳だな)そう警戒するな柚紀、もう不意打ちやら騙し討ちはしねぇよ。後、出水が何時もより意地汚い真似事をしたのは俺や姐さんの指示だ。……必要だと思ったからな」
『必要?……(シュウーー)その理由、詳しく伺っても構いませんか?』
柚紀独特の形をした集中シールドにて双方の攻撃を防ぐ。そしてシールド内の柚紀の見た目が何時もと変わらないのを見て"次の手"を考えつつ、部下の印象が悪くならない様にフォローを入れる。その説明が太刀川からされる前に言実が合流して説明をする
『柚紀、お前は今まで"全力で戦った"と断言出来る対戦はあったか?メインをバイパーにしているにも関わらず、それをあまり多様しておらんのは"無意識の内にチカラを…実力をセーブしている"からではないか?お前の全力を知らねばコチラも色々助力しづらいと判断し、嫌っておる不意打ちや騙し討ちを指示した。それ故に……次は【太刀川と全力で戦ってもらう】この際に"サイドエフェクトを最大限活かす事を許可する"。本人には事前に断りを入れておるから三輪隊との対戦時の様な事もして構わぬ。……お前の全力、見せてみろ』