新春の舞踊
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警備……任務関連なので換装した二人はフブキに黙ってついて行く。見た感じ彼女もトリオン体に見えなくもないが明らかに違う点が羽織り以外にあるのだ。それは……
「ねぇ野々村、その刀……昨日言実さんが腰に下げていたうちの一本だよね?………どうしてそれを携帯してるの?」
「ん?……コレか?(ポン)……俺はまだ自分用の刀を貰えてないが丸腰で警備に出るのは格好悪いだろ?だからつる姐に借りた。今回は守り重視だから一振りで十分だしな」
「……えっと、…風音ちゃんはその刀扱えるの?あっ、べ、別に馬鹿にはしてないよっ?!!ただ、ついさっきおつるちゃんから"誰にでも扱えるモノじゃない"って聞いたから……気になって」
「あ〜、その事か?平気へーき!………俺、【この刀を作る鍛冶師一族の一員だから】使えるのは当たり前だ。ま、そっちの道に進む気はねぇけどな。性に合わない」
「でも鍛冶師も今では数を減らしている職業だよ?何か聞いてると野々村がやってる武術とセットな感じするけど……後継者、居るの?廃れたら大変じゃない??」
なんと無くだが【"この特殊な武器"と"護身七武術"は一心同体】な印象を覚えた時枝がこんな質問をする。……余計な検索であり、柚紀程でないにしろフブキに家族関連の話は地雷とは分かっていても気になる様子だ。これに対して「問題ねぇよ」と返事をしたフブキがこう語る
「別に刀じゃなくて包丁や鋏とかにもその技術は使えるし、最近じゃ亡くなった親の遺産の中に刀が眠っていたなんて案件もある。……裕福にとまでは行かないがある程度の収益は見込めるが、(ポン)コッチはそうもいかねぇよ。一部は警察やら警備関連の人に教えるが七部門全部は無理だ。……それこそ、扱えるモノが居なくなればそこで歴史が切れちまう。ってか一つ"消えかけてるけどな"既に。…一部の奴は六武術で良くね?って話すが………やっぱりしっくりこねぇんだよな〜俺は」
「……そう言えば、その七武術ってどんな項目があるの?あの道場は一応名目は剣道道場でしょ?他のは教えてないの??」
「師範であるジジィが扱えるのが剣術のみだからな、仕方ねぇよ。後は基本の体術も教えれるがこっちは"本格的に武術を習うつもりがある奴にしか教えねぇ"……さっきも話したが警察関係の奴には護身で教えたりするが一般人には不必要な技術だ。後は……手狭なのと、指導者が居ないからが主な要因か?…ま、それは頭の片隅にでも置いておくとして………種類の話だろ?舞台の見回りが済んだ後で良いか?かなり長くなりそうだからな〜」
話をしている最中に舞を披露する舞台に到着したので話を打ち切る。そこには嵐山や東を始めとしたボーダー隊員や和洋折衷な格好ながら刀を携えた青年達が色々チェックやら情報共有をしていたので、三人は各自別れて話し合いに参加する事となった
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三人共打ち合わせが終えると、嵐山や木虎もフブキが扱う武術に興味があるらしく会話に参加を示す。それを断ったりせずにフブキは何処かに向かって歩き出す
「体術は何と無く分かりそうだから、剣術からざっくりと話すぜ。何か陽菜さんが弧月と双月に関して話したとか聞いたからコレは省くとして、……扱う得物の長さで更に区分訳けしてて短い順に【短刀・脇差・太刀・大太刀】がある。本当なら太刀は刃の反り具合や長さで更に打刀と太刀に分けられるが、これは結構曖昧になってきたから……まぁ、気にするな!!後区分が面倒なのは【槍術と薙刀術】の二つか?両方柄が長いが"突きと薙ぎ払い、どちらが得意か"で習得内容やら訓練内容が変わる。……ボーダーで例えるなら米屋先輩の槍と小南先輩の斧と言えばイメージがつくか?」
「えっと、これで……四つですね。後有り得そうなのは遠距離系で、…………やっぱり銃だったりするんですか?」
「木虎、多分お前"ボーダーの感覚と現実が混在してるぜ?"本来なら一般人は銃を持つのは原則禁止な筈だ?まぁ、ちゃんと手順を踏むなりそれこそ警察とか特殊な職種ならあり得るが、かなり条件が厳しく定められている、主に年齢制限がな。因みに、遠距離は当たりな。っと、その前に体術の応用したちょっとした奴見せてやるよ。………お〜い、棟梁〜。餓鬼共の出来栄えどんな感じだ〜??」
話しながら歩いていると裏側の駐車場を通り掛かれば大人子供が入り混じって何かの練習をしており、棟梁が少し離れた位置で監督をしていた。そしてフブキに声を掛けられて反応を返しながら「ボチボチだな、経験組は問題ねぇが初舞台組の動きが固い」と練習風景を見ながら答える。そこで行われているのは
「竹で作った…梯子?それにしてもかなりの高度ですね」
「梯子乗りっていう伝統芸能の一つだ。……あの道場だが昔は火消しや奉行所とか、色々兼任してた時期もあってな、それの名残で正月になると体術の練度確認の一環であーやって技を披露させている。勿論、怪我防止の為にウチの従業員が下で梯子をキッチリ支えるし万が一落ちてもちゃんとキャッチさせ……っておい!それは許可出してねぇ技だろうが!?勝手にやるんじゃねぇ!!?」
「(ビクッ!)ご、ごめんなさい。でも、僕だって出来…(クラッ)………あっ」
「「「危ないっ!!?」」」
どうやら難しい技に挑戦しようとしたので怒鳴って注意する棟梁。これに対して相手が反論しようとしたが、バランスを崩して梯子から落下しかけてしまう。下の大人達が身構え、嵐山も反射的にそれに参加しようと駆け出した……更に横をかなりの速度で駆け抜ける者が居た。それは
「トリガー、オン!!(シュン!…ブォン、ダン!!……ガシッ!…トン!!)ったく、他の奴がやってるから自分もって思うのは分かるが、お前は人前で披露するのは初めてだろう?先ずは場馴れも兼ねて確実に出来るのを本番に成功させてからにしろ。…別にジジィ共は競わせるつもりでヤラせている訳じゃない。……こうやって披露する場を設ける事でモチベーション維持を図っているだけだ。(ダン…………スタン!スッ、……ナデナデ)後は度胸を育てる意味合いもあるな!お前みたいな奴にはピッタリな訳だ!!(ニッ!)上手く出来たら、次の指導日に俺が稽古つけてやるから頑張れよ!!!」
「…………(パアァァー)は、は、…はい!!僕頑張りますね"師範"!!」
状況を瞬時に判断して換装し、グラスホッパーで跳躍して落下しそうな子供を回収後、梯子頂上に片足立ちを披露しながら軽くお説教。そして地面に降り立ち涙目な彼を元気づける目的である"約束"をすれば効果覿面で笑顔となる。そんな彼を見て"俺も俺も!"と他の子供達がフブキに群がり始めたので「分かったから練習しろ!後、俺は"師範代"であって"師範"じゃねぇ!!?」と子供たちと戯れる(?)フブキの新たな一面を見て、嵐山達はなんだか"ほっこりした気持ち"となるのであった
「ねぇ野々村、その刀……昨日言実さんが腰に下げていたうちの一本だよね?………どうしてそれを携帯してるの?」
「ん?……コレか?(ポン)……俺はまだ自分用の刀を貰えてないが丸腰で警備に出るのは格好悪いだろ?だからつる姐に借りた。今回は守り重視だから一振りで十分だしな」
「……えっと、…風音ちゃんはその刀扱えるの?あっ、べ、別に馬鹿にはしてないよっ?!!ただ、ついさっきおつるちゃんから"誰にでも扱えるモノじゃない"って聞いたから……気になって」
「あ〜、その事か?平気へーき!………俺、【この刀を作る鍛冶師一族の一員だから】使えるのは当たり前だ。ま、そっちの道に進む気はねぇけどな。性に合わない」
「でも鍛冶師も今では数を減らしている職業だよ?何か聞いてると野々村がやってる武術とセットな感じするけど……後継者、居るの?廃れたら大変じゃない??」
なんと無くだが【"この特殊な武器"と"護身七武術"は一心同体】な印象を覚えた時枝がこんな質問をする。……余計な検索であり、柚紀程でないにしろフブキに家族関連の話は地雷とは分かっていても気になる様子だ。これに対して「問題ねぇよ」と返事をしたフブキがこう語る
「別に刀じゃなくて包丁や鋏とかにもその技術は使えるし、最近じゃ亡くなった親の遺産の中に刀が眠っていたなんて案件もある。……裕福にとまでは行かないがある程度の収益は見込めるが、(ポン)コッチはそうもいかねぇよ。一部は警察やら警備関連の人に教えるが七部門全部は無理だ。……それこそ、扱えるモノが居なくなればそこで歴史が切れちまう。ってか一つ"消えかけてるけどな"既に。…一部の奴は六武術で良くね?って話すが………やっぱりしっくりこねぇんだよな〜俺は」
「……そう言えば、その七武術ってどんな項目があるの?あの道場は一応名目は剣道道場でしょ?他のは教えてないの??」
「師範であるジジィが扱えるのが剣術のみだからな、仕方ねぇよ。後は基本の体術も教えれるがこっちは"本格的に武術を習うつもりがある奴にしか教えねぇ"……さっきも話したが警察関係の奴には護身で教えたりするが一般人には不必要な技術だ。後は……手狭なのと、指導者が居ないからが主な要因か?…ま、それは頭の片隅にでも置いておくとして………種類の話だろ?舞台の見回りが済んだ後で良いか?かなり長くなりそうだからな〜」
話をしている最中に舞を披露する舞台に到着したので話を打ち切る。そこには嵐山や東を始めとしたボーダー隊員や和洋折衷な格好ながら刀を携えた青年達が色々チェックやら情報共有をしていたので、三人は各自別れて話し合いに参加する事となった
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三人共打ち合わせが終えると、嵐山や木虎もフブキが扱う武術に興味があるらしく会話に参加を示す。それを断ったりせずにフブキは何処かに向かって歩き出す
「体術は何と無く分かりそうだから、剣術からざっくりと話すぜ。何か陽菜さんが弧月と双月に関して話したとか聞いたからコレは省くとして、……扱う得物の長さで更に区分訳けしてて短い順に【短刀・脇差・太刀・大太刀】がある。本当なら太刀は刃の反り具合や長さで更に打刀と太刀に分けられるが、これは結構曖昧になってきたから……まぁ、気にするな!!後区分が面倒なのは【槍術と薙刀術】の二つか?両方柄が長いが"突きと薙ぎ払い、どちらが得意か"で習得内容やら訓練内容が変わる。……ボーダーで例えるなら米屋先輩の槍と小南先輩の斧と言えばイメージがつくか?」
「えっと、これで……四つですね。後有り得そうなのは遠距離系で、…………やっぱり銃だったりするんですか?」
「木虎、多分お前"ボーダーの感覚と現実が混在してるぜ?"本来なら一般人は銃を持つのは原則禁止な筈だ?まぁ、ちゃんと手順を踏むなりそれこそ警察とか特殊な職種ならあり得るが、かなり条件が厳しく定められている、主に年齢制限がな。因みに、遠距離は当たりな。っと、その前に体術の応用したちょっとした奴見せてやるよ。………お〜い、棟梁〜。餓鬼共の出来栄えどんな感じだ〜??」
話しながら歩いていると裏側の駐車場を通り掛かれば大人子供が入り混じって何かの練習をしており、棟梁が少し離れた位置で監督をしていた。そしてフブキに声を掛けられて反応を返しながら「ボチボチだな、経験組は問題ねぇが初舞台組の動きが固い」と練習風景を見ながら答える。そこで行われているのは
「竹で作った…梯子?それにしてもかなりの高度ですね」
「梯子乗りっていう伝統芸能の一つだ。……あの道場だが昔は火消しや奉行所とか、色々兼任してた時期もあってな、それの名残で正月になると体術の練度確認の一環であーやって技を披露させている。勿論、怪我防止の為にウチの従業員が下で梯子をキッチリ支えるし万が一落ちてもちゃんとキャッチさせ……っておい!それは許可出してねぇ技だろうが!?勝手にやるんじゃねぇ!!?」
「(ビクッ!)ご、ごめんなさい。でも、僕だって出来…(クラッ)………あっ」
「「「危ないっ!!?」」」
どうやら難しい技に挑戦しようとしたので怒鳴って注意する棟梁。これに対して相手が反論しようとしたが、バランスを崩して梯子から落下しかけてしまう。下の大人達が身構え、嵐山も反射的にそれに参加しようと駆け出した……更に横をかなりの速度で駆け抜ける者が居た。それは
「トリガー、オン!!(シュン!…ブォン、ダン!!……ガシッ!…トン!!)ったく、他の奴がやってるから自分もって思うのは分かるが、お前は人前で披露するのは初めてだろう?先ずは場馴れも兼ねて確実に出来るのを本番に成功させてからにしろ。…別にジジィ共は競わせるつもりでヤラせている訳じゃない。……こうやって披露する場を設ける事でモチベーション維持を図っているだけだ。(ダン…………スタン!スッ、……ナデナデ)後は度胸を育てる意味合いもあるな!お前みたいな奴にはピッタリな訳だ!!(ニッ!)上手く出来たら、次の指導日に俺が稽古つけてやるから頑張れよ!!!」
「…………(パアァァー)は、は、…はい!!僕頑張りますね"師範"!!」
状況を瞬時に判断して換装し、グラスホッパーで跳躍して落下しそうな子供を回収後、梯子頂上に片足立ちを披露しながら軽くお説教。そして地面に降り立ち涙目な彼を元気づける目的である"約束"をすれば効果覿面で笑顔となる。そんな彼を見て"俺も俺も!"と他の子供達がフブキに群がり始めたので「分かったから練習しろ!後、俺は"師範代"であって"師範"じゃねぇ!!?」と子供たちと戯れる(?)フブキの新たな一面を見て、嵐山達はなんだか"ほっこりした気持ち"となるのであった