新春の舞踊
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それから程なくして神社の裏側にある駐車場でタクシーを降りた三人は、アキラを先頭に社務所の奥に中庭を通って進んで行く。何故廊下を歩かないの?と佐鳥が訊ねれば「僕は部外者だから"招き入れてもらう必要がある"」と意味不明な事を口にする。これには時枝も首を傾げる中、昨日柚紀がユエと久し振りに邂逅した部屋前に来るとアキラはその場で膝を付き「月花専属の剪定師・コウ、参りました。境内にお招き戴きたく所存で御座います」と発言すれば
- バン!! -
『アキラさんだー!!お久し振りです!お元気でしたか?!(タタタタタ…)』
「あら、柚紀ちゃん!息災そうで何より…ってストップストーープ!!(- ピタッ -)……月花、【市民の前で舞う前日にて守って頂く禁止事項】は覚えていますか?」
『うっ、……【陽気に当たって倒れない為に、舞を披露する前日は"日光をその身に浴びてはならない"及び"神職に携わる者以外の異性と触れ合う事を禁ずる"】です。う〜、折角会えたのに〜!!(パタパタ、パタパタ)』
「(クスッ)でも貴女がそれを望めば問題ないわ。僕は役目があるし、彼等にも"その資格を与えられてる"もの。とりあえず、…招き入れてくれない?じゃないと月様の結界に阻まれてしまうわ」
『あっ、えっと……"どうぞ、コチラに"。それと、二人ともアキラさんのお出迎えお疲れ様。でも、(キョロキョロ)……他の方は??』
白の袖なしワンピースに若葉色のストールを纏った柚紀が扉を開いて笑顔で駆け出してくる。それをアキラも受け止めようと最初はしたが、柚紀が建物の影から出そうになったので慌てて止めて何やら決まり事を復唱させる。それにより影から出る事はなかったが、幼子が駄々をこねる様な動きを思わず笑いを零すアキラが先ず側に行けなければ話にならないので、柚紀に手引をしてもらう。すると建物の影を踏み柚紀の頭を撫でながら「あら?先に着いている筈よ?……誰に捕まったんだか」と意味深な発言をしつつ、薄着な柚紀をとりあえず室内に誘い二人も続く。そこにはシロが待ち構えており、手には……
<あら、来たのねコウ。ま、月花の身支度をずっと貴方が整えてきたのだから招集を掛ければ必ず来るとは思っていたけどね(ピコピコ)……ん〜、中々動きにくいわコレ。辛うじて耳は動かせるけど>
「ん〜、…テディベアーみたいに関節をボタンで代用は出来ますが、そうなると手元がかなり不自由になりま…「う、兎のぬいぐるみが喋ったァー?!!ってか、昨日は電子音だったけど、その声ってまさか……月様っ?!?!」
<黙らっしゃい!この"馬鹿オシドリ"がっ!?この位の事で一々驚くんじゃないわよ!?>……まぁまぁ月様落ち着いて。因みに、……何で彼がオシドリなんですか?」
<……月花から誰とでもフレンドリーと聞いたのと、更に水の波動持ちで名に鳥がある。それでオシドリのイメージが浮かんだ。因みにそっちの渾名は猫叉ね?……火と時の字を見て最初は"火車"にしようかと思ったが、コレだと別のモノを想像してしまい、月花から猫好きと聞いてコッチにした。悪く思わないでよ?"名は言霊"であり、神が本名を口にすれば簡単に縛れてしまうもの>
真っ白い手のひらサイズの兎のぬいぐるみが耳を小刻みに動きながら言葉を発している風に見えた佐鳥は驚きを顕にし、その正体であるユエが負けじと声を張り上げる始末。そして神であるが故の事故を防ぐ為に考えた二人への呼び名を明かした所で、開け放たれたままの扉から誰かが入ってくる。そこには
『石切は兎も角、渥美が来るのは予想外だったな。来るとしたら宇治鷹か光忠辺りかと私は思っていたのだが……(スッ、スッ……ジャラジャラ)』
「……月花が舞うのです、万全を期する必要があるかと。それに…………このようなタイミングでないとコチラに…弟に会えませんから」
『……………なる程な』
『(ダッ!)石切様に、太郎様っ?!わぁ〜お久し振りです!!それと……言実さんがその服装を着たの初めて見たかも!!!でも、……何故お二人が此処に?だって貴方達は里の………』
「(ポン、ナデナデ)久し振りだね月花、思ったより元気そうで何よりだよ。(ナデナデ……スッ)君が里を出てから、アソコはすっかり変わってしまってね、私や太郎さんみたいに里を出て"あの街に移り住んだ者が多数居るんだ"。…先代月影が"枷"を施したお陰で人並みにチカラは抑えられ大分狙われなくなったが、完全では無いのは分かっていたからね、影ならが見守っていたんだ。………生活が安定するまで援助をするが"来たる時がくるまで妻子への接触を禁ずる"……それが現・月影と交わした約束だったから」
藍色の狩衣に白の袴、髪や胸元等に装飾を施し腰には一振りの刀を差した言実が正装らしき和装に着替えた二人を伴い入ってくる。……石切は何とか佩刀出来ているが、渥美はかなりの巨大な刀を携えた状態で。そんな三人を嬉しそうに出迎える柚紀を石切が対応し、渥美は部屋隅に刀を置いてぬいぐるみのユエに挨拶をしており、言実はアキラや時枝達にに労いの言葉を掛けた際に佐鳥にも服装の事を訊ねられ、こう返す
『これが月影仕事時の正装だ。昨日のは人目を気にする時用の……まぁ、洋装バージョンだ。この時は仕方なくコンタクトを使う、……刀を使用の際に眼鏡は邪魔になる故にな』
「ふ〜ん、………つまりは刀なら柚紀ちゃんを狙う敵を倒せる感じなの?」
『……それに関しては是とも否とも言えぬな。この刀はかなり特殊なモノでな、持ち主を選ぶ故に"認められなければ扱えぬ代物"だ。そして"特定の鍛冶師にしかこの刀は作れぬ"………そう安易に手に入るものでは無いのだよ』
「むぅ〜、……世の中そう簡単にはいかないか〜」
「(ザッ!)失礼しますっと!……お〜、こりゃまた総勢なる顔ぶれが揃っているな〜!!って、そんな事より……佐鳥に時枝!二人も明日警備担当だろ?舞台周辺を今の内に見ておいた方が良いから一緒にこい!…コウさんとか募る話があるけど、お互いにお役目があるからまた後で来るぜ!!…ほら行くぞ!」
話が丁度区切れた所に道着に防寒用の水色の羽織を纏ったフブキが現れ、佐鳥達を問答無用に連れ出す。それを「カノは相変わらず元気ね〜。それより、……僕もお仕事始めますか!」と触発されたアキラも仕事モードに入ったらしく、荷物から道具を取り出して準備を開始するのであった
- バン!! -
『アキラさんだー!!お久し振りです!お元気でしたか?!(タタタタタ…)』
「あら、柚紀ちゃん!息災そうで何より…ってストップストーープ!!(- ピタッ -)……月花、【市民の前で舞う前日にて守って頂く禁止事項】は覚えていますか?」
『うっ、……【陽気に当たって倒れない為に、舞を披露する前日は"日光をその身に浴びてはならない"及び"神職に携わる者以外の異性と触れ合う事を禁ずる"】です。う〜、折角会えたのに〜!!(パタパタ、パタパタ)』
「(クスッ)でも貴女がそれを望めば問題ないわ。僕は役目があるし、彼等にも"その資格を与えられてる"もの。とりあえず、…招き入れてくれない?じゃないと月様の結界に阻まれてしまうわ」
『あっ、えっと……"どうぞ、コチラに"。それと、二人ともアキラさんのお出迎えお疲れ様。でも、(キョロキョロ)……他の方は??』
白の袖なしワンピースに若葉色のストールを纏った柚紀が扉を開いて笑顔で駆け出してくる。それをアキラも受け止めようと最初はしたが、柚紀が建物の影から出そうになったので慌てて止めて何やら決まり事を復唱させる。それにより影から出る事はなかったが、幼子が駄々をこねる様な動きを思わず笑いを零すアキラが先ず側に行けなければ話にならないので、柚紀に手引をしてもらう。すると建物の影を踏み柚紀の頭を撫でながら「あら?先に着いている筈よ?……誰に捕まったんだか」と意味深な発言をしつつ、薄着な柚紀をとりあえず室内に誘い二人も続く。そこにはシロが待ち構えており、手には……
<あら、来たのねコウ。ま、月花の身支度をずっと貴方が整えてきたのだから招集を掛ければ必ず来るとは思っていたけどね(ピコピコ)……ん〜、中々動きにくいわコレ。辛うじて耳は動かせるけど>
「ん〜、…テディベアーみたいに関節をボタンで代用は出来ますが、そうなると手元がかなり不自由になりま…「う、兎のぬいぐるみが喋ったァー?!!ってか、昨日は電子音だったけど、その声ってまさか……月様っ?!?!」
<黙らっしゃい!この"馬鹿オシドリ"がっ!?この位の事で一々驚くんじゃないわよ!?>……まぁまぁ月様落ち着いて。因みに、……何で彼がオシドリなんですか?」
<……月花から誰とでもフレンドリーと聞いたのと、更に水の波動持ちで名に鳥がある。それでオシドリのイメージが浮かんだ。因みにそっちの渾名は猫叉ね?……火と時の字を見て最初は"火車"にしようかと思ったが、コレだと別のモノを想像してしまい、月花から猫好きと聞いてコッチにした。悪く思わないでよ?"名は言霊"であり、神が本名を口にすれば簡単に縛れてしまうもの>
真っ白い手のひらサイズの兎のぬいぐるみが耳を小刻みに動きながら言葉を発している風に見えた佐鳥は驚きを顕にし、その正体であるユエが負けじと声を張り上げる始末。そして神であるが故の事故を防ぐ為に考えた二人への呼び名を明かした所で、開け放たれたままの扉から誰かが入ってくる。そこには
『石切は兎も角、渥美が来るのは予想外だったな。来るとしたら宇治鷹か光忠辺りかと私は思っていたのだが……(スッ、スッ……ジャラジャラ)』
「……月花が舞うのです、万全を期する必要があるかと。それに…………このようなタイミングでないとコチラに…弟に会えませんから」
『……………なる程な』
『(ダッ!)石切様に、太郎様っ?!わぁ〜お久し振りです!!それと……言実さんがその服装を着たの初めて見たかも!!!でも、……何故お二人が此処に?だって貴方達は里の………』
「(ポン、ナデナデ)久し振りだね月花、思ったより元気そうで何よりだよ。(ナデナデ……スッ)君が里を出てから、アソコはすっかり変わってしまってね、私や太郎さんみたいに里を出て"あの街に移り住んだ者が多数居るんだ"。…先代月影が"枷"を施したお陰で人並みにチカラは抑えられ大分狙われなくなったが、完全では無いのは分かっていたからね、影ならが見守っていたんだ。………生活が安定するまで援助をするが"来たる時がくるまで妻子への接触を禁ずる"……それが現・月影と交わした約束だったから」
藍色の狩衣に白の袴、髪や胸元等に装飾を施し腰には一振りの刀を差した言実が正装らしき和装に着替えた二人を伴い入ってくる。……石切は何とか佩刀出来ているが、渥美はかなりの巨大な刀を携えた状態で。そんな三人を嬉しそうに出迎える柚紀を石切が対応し、渥美は部屋隅に刀を置いてぬいぐるみのユエに挨拶をしており、言実はアキラや時枝達にに労いの言葉を掛けた際に佐鳥にも服装の事を訊ねられ、こう返す
『これが月影仕事時の正装だ。昨日のは人目を気にする時用の……まぁ、洋装バージョンだ。この時は仕方なくコンタクトを使う、……刀を使用の際に眼鏡は邪魔になる故にな』
「ふ〜ん、………つまりは刀なら柚紀ちゃんを狙う敵を倒せる感じなの?」
『……それに関しては是とも否とも言えぬな。この刀はかなり特殊なモノでな、持ち主を選ぶ故に"認められなければ扱えぬ代物"だ。そして"特定の鍛冶師にしかこの刀は作れぬ"………そう安易に手に入るものでは無いのだよ』
「むぅ〜、……世の中そう簡単にはいかないか〜」
「(ザッ!)失礼しますっと!……お〜、こりゃまた総勢なる顔ぶれが揃っているな〜!!って、そんな事より……佐鳥に時枝!二人も明日警備担当だろ?舞台周辺を今の内に見ておいた方が良いから一緒にこい!…コウさんとか募る話があるけど、お互いにお役目があるからまた後で来るぜ!!…ほら行くぞ!」
話が丁度区切れた所に道着に防寒用の水色の羽織を纏ったフブキが現れ、佐鳥達を問答無用に連れ出す。それを「カノは相変わらず元気ね〜。それより、……僕もお仕事始めますか!」と触発されたアキラも仕事モードに入ったらしく、荷物から道具を取り出して準備を開始するのであった