初詣の舞踊
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それからユエを言実が用意した別の依代に移し、舞手の具合を正確に確かめる為にと身柄を預かり全員で先生の家に戻って来た。移動には車を使い、運転手は木崎と……迅と言実の要請で忍田に車を借りてもらい休日出勤をしてもらったのだ。(綾辻は社務所に突撃せず、裏側駐車場で待っていたと此処で追記)
そして女子三人は和装から着替えている最中に言実もカジュアルなモノに着替え、回復したシロに舞手の容態をチェックさせて状況を訊ねる
「……確かに命には別状はないですが、かなりの精神力…トリオンを浪費しています。…これでは二日後にある祭事に出るのは難しいかと。…明日一日しっかり休めば一日は持ちますが………」
『祭事に行われる舞は【一日午前午後の二回で、一般市民用と来賓用の計二日】執り行われる。どう考えても代役を見つける必要があるな。………月、もう少し舞手を増やすつもりはないのか?』
【文句言わないでよ!!これでもかなり条件を緩めたんだよー私(●`ε´●)でも、今どきの子が神楽に興味を持つ方が珍しいし、"ちゃんとお参り出来る子"だって少ないんだよ!?……それに…ただでさえ波長が合う子少ないんだよ?難しいの〜。゚(゚´Д`゚)゚。ビェ〜ンエ〜ン】
「えっと、……月様がいきなり現代っ子風な口調になったのも驚きだけどさおつるちゃん、舞手ってそんなに出来る人居ないの?踊りなら覚えれば良いし、後は女性が条件なら案外簡単に見つかりそうだけど〜………違うの?後、波長ってナニ??」
佐鳥の質問をスルーして先生の手伝いに行ってしまう言実。その際にタブレットを嵐山に預けて"月を宥めろ"と無理難題を押し付け時枝と共に奮闘中。そんな中、仕方ねぇな〜と言わんがばかりに棟梁が説明を開始する
「人は"男と女"を皮切りに色んな区分があるだろ?血液型や星座、生まれた場所や時間とかな。で、波長は…星座が一番関係性が近いか?生まれ持った本質的なのが何個かに区分されている。ま、育った環境とかで多少は変化するがな。でだ、この波長は大体【火・水・風・地】の四つに分類される。そんでもってそいつが好む波長が水と風、更に農耕神……つまりは豊穣のカミサマだから"植物に好かれたり好むモノ"が良いんだとよ。以外と専門分野関係なく神頼みする奴が多いからな〜」
「ん?……でもあの神社って普通に勉学や安産のお守りもあるよな?それって何でだ??」
「そりゃあ"金を稼ぐ為"だろうな。神頼みする奴程【追い込まれて藁にもすがる】って奴が意外と居る。……高い目標の為に"保険"的な意味合いで買う奴は大体ちゃんと祀られている神の専門分野を調べるからな〜。……あ、これはワシの持論で真意は不明じゃからなっ?!信じ込むなよ?!!もし違ったらワシが宮司にどやされるっ!!」
棟梁の説明で何となく理解した佐鳥が「じゃあ柚紀ちゃんは水か風の波長持ちって事?」とユエに訪ねる。すると二人の奮闘のお陰で泣き止んだユエが【両方だ】と答えて詳しく解説する
【月花は珍しく"水と風の波長のバランスが保たれている子"なの。普通なら一つの波長に偏る筈なんだけどね、だから私はあの子が気に入っているの!!因みに……コッチの二人は火で、君は水、ソコのジジイは地で、髪の長い…………君は風だけど、……貴女女の子だったんだね。男子と勘違いしちゃった(´・ω・`)ゴメンナサイ】
「ん?……気にしてねぇからそう落ち込むなって!(サスサス)…野郎と間違えられるなんて日常茶飯事だからな俺は。で、……俺だけ結界をすり抜けられた理由ってその波長が風だったからか?だが、佐鳥も水なら条件満たしている気もするが……全員立ち往生してたぜ?」
『(ガチャン)フブキが結界をすり抜けられた理由は"流派に所属及び免許皆伝しているから"だ。護衛対象の側に行けないのは本末転倒、だからユエが施した結界が意味を成さなかったという仕組みだ。因みに本来なら免許皆伝と共にその部門の得物を専属の鍛冶師が作り与えられるのだが、フブキがまだ未成年故に"護身用の警棒"がその代わりとなる。それが能力を無効化にするタネだったりもするがな』
「………だから言実くんも刀を携えていた訳か?確か一刀流の方は免許皆伝したと聞いた記憶があるのと、……何故あの様な出で立ちだったのかや生身で眼鏡を外していたのか気になるが、…私を休日出勤させた理由をそろそろ聞かせてもらおうか?」
シロが休み、舞手の女性が横になっているのとは逆隣の部屋の襖も開いて居間と一続きの部屋にした方に迅と忍田が鎮座しており成り行きを見守っていたが、そろそろ本題に入るべきと会話に参入してくる。(木崎は送っただけで家には上がらなかった)そして丁度良く着替えが済んだ女子達も戻って来たので、昼食前に"決定事項"を言実の口から発表される
『……あまり気が進まぬが、去年の暮れにあれだけの騒動があった後のこのタイミングで舞の奉納がないのは些か良くない。だが今後の事を考えても舞手に負担を強いるのも出来れば避けたい。故に……………済まぬが柚紀よ、再び舞ってはくれぬか?ボーダーの歌姫が無病息災を願う舞を披露すれば市民も安心するだろうし、舞手の負担も減る。……引き受けてはくれぬか?』
【私だってただ我儘を言ってるつもりはないわよ?でも、去年の暮れから"ネイバーにこれ以上街が襲われません様に"関係のお願いが殺到してるし、昨日来た人達もソレばっかり願うのよ?!……一応家内安全も私の分野だけど、流石に疲弊するわよ!アレは私にはどうしようも出来ないもの!!それをどうにかするのがボーダーの役目でしょ?!少しは協力しなさいよ!!!………あっ、月花は全然悪くないからね?!(• ▽ •;)悪いのはコッチの事情もお構いなくやって来るネイバーだからね!!ヽ(`Д´)ノプンプン】
言実に請われた以上、断れないと察する柚紀だが表情が優れない。そしてユエの発言から忍田が呼ばれた理由を隊員達は察するが実際にどうするべきかが分からず空気が重苦しいものになっていく。それを打ち破ったのはこの家主であり"先代月光"である先生であった
「確かに柚紀ちゃんが舞ってくれたら皆喜ぶのは本当よ?静樹くんが存命だった頃、春先に貴女が舞を披露していた頃は街は"表面上"平和だったわ。でも、体調を崩して春の祭事を休んだあの後に……近界民による大規模な侵略を受けてしまった。だから今でも一部の市民はこう思っているのよ【翡翠の君が再び舞ってくれれば街は安泰だ】と。そして最近現れたボーダーの歌姫は翡翠の君と同じ髪色を携え、年齢も彼女と同じ位だから"もしかして……"と期待を抱いている。…素性まで明かせとは言いませんがそれは紛れもない事実である以上、早めに公開するべきです。万が一、柚紀ちゃんの正体がバレてしまったら彼女はこの街には居られなくなる可能性だってあるのよ?それはボーダーとしても宜しくはないでしょ?それと月様、……一度祭事から退いた子を再び舞台に立たせるには色んな準備が必要ですし、彼女がネイバーに狙われているのも事実。なので"市外より祭事に携わる人を借り入れるご許可を頂けないかしら?"後、護衛に彼等嵐山隊を含めたボーダーの子を参加させる許可は勿論頂けますよね?これはあなたが望んだのだから神社のお偉い方を黙らせてくださいな。……あ、柚紀ちゃんが舞うのは明後日の一般公開だけにしてね?来賓相手にはいつも通りの子を。…………あの様な金の亡者達にこの子の舞を見せるなんて勿体ないもの」
そして女子三人は和装から着替えている最中に言実もカジュアルなモノに着替え、回復したシロに舞手の容態をチェックさせて状況を訊ねる
「……確かに命には別状はないですが、かなりの精神力…トリオンを浪費しています。…これでは二日後にある祭事に出るのは難しいかと。…明日一日しっかり休めば一日は持ちますが………」
『祭事に行われる舞は【一日午前午後の二回で、一般市民用と来賓用の計二日】執り行われる。どう考えても代役を見つける必要があるな。………月、もう少し舞手を増やすつもりはないのか?』
【文句言わないでよ!!これでもかなり条件を緩めたんだよー私(●`ε´●)でも、今どきの子が神楽に興味を持つ方が珍しいし、"ちゃんとお参り出来る子"だって少ないんだよ!?……それに…ただでさえ波長が合う子少ないんだよ?難しいの〜。゚(゚´Д`゚)゚。ビェ〜ンエ〜ン】
「えっと、……月様がいきなり現代っ子風な口調になったのも驚きだけどさおつるちゃん、舞手ってそんなに出来る人居ないの?踊りなら覚えれば良いし、後は女性が条件なら案外簡単に見つかりそうだけど〜………違うの?後、波長ってナニ??」
佐鳥の質問をスルーして先生の手伝いに行ってしまう言実。その際にタブレットを嵐山に預けて"月を宥めろ"と無理難題を押し付け時枝と共に奮闘中。そんな中、仕方ねぇな〜と言わんがばかりに棟梁が説明を開始する
「人は"男と女"を皮切りに色んな区分があるだろ?血液型や星座、生まれた場所や時間とかな。で、波長は…星座が一番関係性が近いか?生まれ持った本質的なのが何個かに区分されている。ま、育った環境とかで多少は変化するがな。でだ、この波長は大体【火・水・風・地】の四つに分類される。そんでもってそいつが好む波長が水と風、更に農耕神……つまりは豊穣のカミサマだから"植物に好かれたり好むモノ"が良いんだとよ。以外と専門分野関係なく神頼みする奴が多いからな〜」
「ん?……でもあの神社って普通に勉学や安産のお守りもあるよな?それって何でだ??」
「そりゃあ"金を稼ぐ為"だろうな。神頼みする奴程【追い込まれて藁にもすがる】って奴が意外と居る。……高い目標の為に"保険"的な意味合いで買う奴は大体ちゃんと祀られている神の専門分野を調べるからな〜。……あ、これはワシの持論で真意は不明じゃからなっ?!信じ込むなよ?!!もし違ったらワシが宮司にどやされるっ!!」
棟梁の説明で何となく理解した佐鳥が「じゃあ柚紀ちゃんは水か風の波長持ちって事?」とユエに訪ねる。すると二人の奮闘のお陰で泣き止んだユエが【両方だ】と答えて詳しく解説する
【月花は珍しく"水と風の波長のバランスが保たれている子"なの。普通なら一つの波長に偏る筈なんだけどね、だから私はあの子が気に入っているの!!因みに……コッチの二人は火で、君は水、ソコのジジイは地で、髪の長い…………君は風だけど、……貴女女の子だったんだね。男子と勘違いしちゃった(´・ω・`)ゴメンナサイ】
「ん?……気にしてねぇからそう落ち込むなって!(サスサス)…野郎と間違えられるなんて日常茶飯事だからな俺は。で、……俺だけ結界をすり抜けられた理由ってその波長が風だったからか?だが、佐鳥も水なら条件満たしている気もするが……全員立ち往生してたぜ?」
『(ガチャン)フブキが結界をすり抜けられた理由は"流派に所属及び免許皆伝しているから"だ。護衛対象の側に行けないのは本末転倒、だからユエが施した結界が意味を成さなかったという仕組みだ。因みに本来なら免許皆伝と共にその部門の得物を専属の鍛冶師が作り与えられるのだが、フブキがまだ未成年故に"護身用の警棒"がその代わりとなる。それが能力を無効化にするタネだったりもするがな』
「………だから言実くんも刀を携えていた訳か?確か一刀流の方は免許皆伝したと聞いた記憶があるのと、……何故あの様な出で立ちだったのかや生身で眼鏡を外していたのか気になるが、…私を休日出勤させた理由をそろそろ聞かせてもらおうか?」
シロが休み、舞手の女性が横になっているのとは逆隣の部屋の襖も開いて居間と一続きの部屋にした方に迅と忍田が鎮座しており成り行きを見守っていたが、そろそろ本題に入るべきと会話に参入してくる。(木崎は送っただけで家には上がらなかった)そして丁度良く着替えが済んだ女子達も戻って来たので、昼食前に"決定事項"を言実の口から発表される
『……あまり気が進まぬが、去年の暮れにあれだけの騒動があった後のこのタイミングで舞の奉納がないのは些か良くない。だが今後の事を考えても舞手に負担を強いるのも出来れば避けたい。故に……………済まぬが柚紀よ、再び舞ってはくれぬか?ボーダーの歌姫が無病息災を願う舞を披露すれば市民も安心するだろうし、舞手の負担も減る。……引き受けてはくれぬか?』
【私だってただ我儘を言ってるつもりはないわよ?でも、去年の暮れから"ネイバーにこれ以上街が襲われません様に"関係のお願いが殺到してるし、昨日来た人達もソレばっかり願うのよ?!……一応家内安全も私の分野だけど、流石に疲弊するわよ!アレは私にはどうしようも出来ないもの!!それをどうにかするのがボーダーの役目でしょ?!少しは協力しなさいよ!!!………あっ、月花は全然悪くないからね?!(• ▽ •;)悪いのはコッチの事情もお構いなくやって来るネイバーだからね!!ヽ(`Д´)ノプンプン】
言実に請われた以上、断れないと察する柚紀だが表情が優れない。そしてユエの発言から忍田が呼ばれた理由を隊員達は察するが実際にどうするべきかが分からず空気が重苦しいものになっていく。それを打ち破ったのはこの家主であり"先代月光"である先生であった
「確かに柚紀ちゃんが舞ってくれたら皆喜ぶのは本当よ?静樹くんが存命だった頃、春先に貴女が舞を披露していた頃は街は"表面上"平和だったわ。でも、体調を崩して春の祭事を休んだあの後に……近界民による大規模な侵略を受けてしまった。だから今でも一部の市民はこう思っているのよ【翡翠の君が再び舞ってくれれば街は安泰だ】と。そして最近現れたボーダーの歌姫は翡翠の君と同じ髪色を携え、年齢も彼女と同じ位だから"もしかして……"と期待を抱いている。…素性まで明かせとは言いませんがそれは紛れもない事実である以上、早めに公開するべきです。万が一、柚紀ちゃんの正体がバレてしまったら彼女はこの街には居られなくなる可能性だってあるのよ?それはボーダーとしても宜しくはないでしょ?それと月様、……一度祭事から退いた子を再び舞台に立たせるには色んな準備が必要ですし、彼女がネイバーに狙われているのも事実。なので"市外より祭事に携わる人を借り入れるご許可を頂けないかしら?"後、護衛に彼等嵐山隊を含めたボーダーの子を参加させる許可は勿論頂けますよね?これはあなたが望んだのだから神社のお偉い方を黙らせてくださいな。……あ、柚紀ちゃんが舞うのは明後日の一般公開だけにしてね?来賓相手にはいつも通りの子を。…………あの様な金の亡者達にこの子の舞を見せるなんて勿体ないもの」