初詣の舞踊
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そんなこんなで神社に到着した一行は、先ずお参りする為に本陣を目指す。途中の道のりに少しばかりだが屋台が立ち並んでおりその中に『あ、甘酒屋さんがある』と柚紀が珍しげに口にしたので「帰りに皆で飲むか!!温まるぞー!」と嵐山が提案したのを聞いて凄く喜ぶ姿に木虎は些か呆れた表情をしたが概ね楽しそうにしていた。そしてさほど混んでも居なかったので直ぐに参拝が完了し、"何をお願いした?"と在り来りな話をしていたりすると「あ、あのっ!!もしかして、嵐山隊の皆さん、ですか?」と女子数人のグループが声を掛けてきたのを皮切りに一気に人混みが発生してしまう。参拝が終わりふと周囲の目がコチラを見ている気がした柚紀は"嫌な予感"を感じて、然りげ無く皆から距離を置いておりそれを嵐山達が気づく前に女子に声を掛けられた感じであり、なんとか人混みに巻き込まれずに済んだのだった。が、一人立ち往生していても邪魔なので【甘酒屋さんの所で待ってますね(◕ᴗ◕✿)】とグループにメッセージを送り先に移動を開始する。そして一杯購入し、親切にも座って飲めるスペースがあったのでのんびり甘酒を堪能していると
「………鶴ヶ峰か?…こんな所に一人でナニをしている?」
『えっ?あっ!?奈良坂先輩っ!!(ピョン!…カラカラカラカラ…)先輩もお参りですか(ガクン!)…わわわわわっ!!?』
「(ガシッ!)っと!……大丈夫か柚紀ちゃん。……その格好で走るのは流石に危ないジャンか?別に透も俺達も逃げたりしないから、慌てなくて大丈夫だよ(ナデナデ)」
『ふわっ?!…あ、助けてくれて有難う御座います米屋先輩。えっと、……どうしてコチラに??』
境内入り口近くに甘酒屋があった事もあり、神社前を通った奈良坂が目聡く柚紀を発見して声を掛けてきたのだ。それに反応した柚紀が嬉しそうに飛び上がり駆け寄るが、久し振りに履いた下駄のせいてバランスを崩して転倒しかけてしまう。それを一緒に居た米屋が奈良坂の横をすり抜け転倒を防止、苦笑いを浮かべながら軽く苦言を口にする。米屋の存在にこれで気づいた柚紀が不思議そうにしていると後方から出水や三輪がコチラにやって来る。ある程度側に来たのを見計らい新年の挨拶を互いに済ませて状況を説明
「俺達今から防衛任務なんだ。何時もはチーム単位だけど、今後の事を考えてチーム以外のメンバーとの連携もある程度取れるようにって姐さんが言ってさ、とりあえず数日は同級生を中心に組んでやる事になった訳!!……で、柚紀ちゃんは格好からしても初詣っぽいけど、……流石に一人じゃないだろ?野々村ちゃんか、……嵐山さん達と一緒じゃないのか??」
『えっと、…嵐山隊の皆さんと来ていたのですが、やはり分かる人には分かるらしくて一気に市民の方に取り囲まれちゃって、(スッ)あっちにいます。わ、私はその【万が一、迷子になったら甘酒屋さん前に集合】って最初に決めていたので、それで、その……』
「(……ナデナデ)元旦はかなりの参拝客で此処は賑わう。だから嵐山さんは、今日も下手すればかなりの人数がいると思って先手を打ったのが、思わぬ形で役に立ったみたいだな。(ナデナデ、チラッ……スッ)……出水、米屋。お前達は嵐山隊が来るまで鶴ヶ峰の側に居てやれ。この状態で一人にさせたのがバレれば、……女性陣の小言を食らいそうだ。特に仁礼の馬鹿デカイ声を新年早々俺は、……聞きたくない」
「ククッ!……つる姐の雷より仁礼の方が嫌とか、秀次らしいな〜。でもまぁ、りょ〜かい!!……そこまで遅くはならねぇだろうが人手がヤバければ、くまや那須に連絡しろよ〜。実力を過信してたらそれこそ作戦室で指揮を取っているであろう"姐さん司令官"の雷コースだぜ?」
世間話もそこそこに移動しようとした三輪だが、服装もだが表情が何処か不安げな柚紀をこのまま一人にさせたらマズい気がしたので面倒見慣れている二人を置いて行く事に。これに対して誰も異論はない様子だ、……参拝に訪れた市民がすれ違い際に柚紀を見ているのに気づいており、一人にさせたら危ないと分かっているからである
そして柚紀が拒否する暇を与えず三輪達は立ち去ってしまい『何か、すみません。……お仕事、サボらせてしまって』と落ち込む柚紀に「これもボーダー隊員にとっては重要な任務だから気にする必要はない」と米屋が話して慰める。その一方で出水は佐鳥に早く来る様に囃し立てる文章を作成していると
- ザクザク、ザクザク…… -
「あぁ、やっぱり此処に居た。……こんにちは"翡翠の君"、この後お時間がありましたら一緒に来て頂けませんか?…………月様がお待ちです」
『!!ぐ、宮司さまっ?!あの、……確か夕方頃に言実さんとご一緒に訪問すると以前お話した筈…(- シュン、シュン -)えっ?先輩方、何で…トリオン体に???』
「おや?その紋章……君達も"新たな守り人の一柱"を担う方達でしたか。…………彼女に些か強引な頼み事をしているのはコチラも承知してますが、……少し、面倒な事になってましてね。早めにあの方の機嫌を直さねば……(ボソッ)"舞手"の身が危うくなってしまう」
『!!』
「ん?守り人に一柱に舞手??……ナニを言ってるんだオッサン?そっちの都合を柚紀ちゃんに押し付けるのは…『(…クイッ)待って米屋先輩、(カランコロン、カランコロン)……分かりました。私参ります、あの方に会いに』っ!だがよー!別に後で行くって言ってるんだから急ぐ必要は…「(ガシッ!)落ち着け槍バカ、……柚紀ちゃんがそうする必要があるって判断したのなら俺達は口出しすべきじゃない。…事情が分かんねぇから尚更な」…………分かったよ弾バカ。でも、つる姐には連絡入れとかせてもらう。この位良いだろ?」
袴姿の宮司がやって来ると、柚紀を何処かに連れて行こうとする。それを最初は難色を示した柚紀を二人が換装して庇い立てし、ボーダーのロゴではないチームエンブレムを身に着けているのを見て"二人はボーダー内でも屈指の実力者"と宮司も察するが、こちらも引けない事情があるらしく小声で漏らした内容が柚紀には聞こえたらしく、会いに行くのを了承。最初はそれを反対しようとする米屋を出水が諌め、妥協案が承認されそのまま二人を見送る。……換装を解き、各自携帯を操作したがら「何で、行かせたんだ?」と不機嫌そうに問う米屋に、出水は大きなため息を漏らしながらこう答えた
「……気づいてなかったのか?お前の服を掴んだ柚紀ちゃんの手が"震えていた事に"。あからさまじゃなかったし、顔色や声も不安や迷いがない様に見えたが………本当は行きたくなかったんだと思うぜ?でもあの爺さんが小声で"舞手の身が危ない"って漏らしていたのを俺は聞いたし、多分柚紀ちゃんも聞こえてた。だから行くのを決意した、……詳しくは知らねぇが舞手は重要な役目を担ってるみたいで、代わりは中々見つからねぇみたいだからな」
「………鶴ヶ峰か?…こんな所に一人でナニをしている?」
『えっ?あっ!?奈良坂先輩っ!!(ピョン!…カラカラカラカラ…)先輩もお参りですか(ガクン!)…わわわわわっ!!?』
「(ガシッ!)っと!……大丈夫か柚紀ちゃん。……その格好で走るのは流石に危ないジャンか?別に透も俺達も逃げたりしないから、慌てなくて大丈夫だよ(ナデナデ)」
『ふわっ?!…あ、助けてくれて有難う御座います米屋先輩。えっと、……どうしてコチラに??』
境内入り口近くに甘酒屋があった事もあり、神社前を通った奈良坂が目聡く柚紀を発見して声を掛けてきたのだ。それに反応した柚紀が嬉しそうに飛び上がり駆け寄るが、久し振りに履いた下駄のせいてバランスを崩して転倒しかけてしまう。それを一緒に居た米屋が奈良坂の横をすり抜け転倒を防止、苦笑いを浮かべながら軽く苦言を口にする。米屋の存在にこれで気づいた柚紀が不思議そうにしていると後方から出水や三輪がコチラにやって来る。ある程度側に来たのを見計らい新年の挨拶を互いに済ませて状況を説明
「俺達今から防衛任務なんだ。何時もはチーム単位だけど、今後の事を考えてチーム以外のメンバーとの連携もある程度取れるようにって姐さんが言ってさ、とりあえず数日は同級生を中心に組んでやる事になった訳!!……で、柚紀ちゃんは格好からしても初詣っぽいけど、……流石に一人じゃないだろ?野々村ちゃんか、……嵐山さん達と一緒じゃないのか??」
『えっと、…嵐山隊の皆さんと来ていたのですが、やはり分かる人には分かるらしくて一気に市民の方に取り囲まれちゃって、(スッ)あっちにいます。わ、私はその【万が一、迷子になったら甘酒屋さん前に集合】って最初に決めていたので、それで、その……』
「(……ナデナデ)元旦はかなりの参拝客で此処は賑わう。だから嵐山さんは、今日も下手すればかなりの人数がいると思って先手を打ったのが、思わぬ形で役に立ったみたいだな。(ナデナデ、チラッ……スッ)……出水、米屋。お前達は嵐山隊が来るまで鶴ヶ峰の側に居てやれ。この状態で一人にさせたのがバレれば、……女性陣の小言を食らいそうだ。特に仁礼の馬鹿デカイ声を新年早々俺は、……聞きたくない」
「ククッ!……つる姐の雷より仁礼の方が嫌とか、秀次らしいな〜。でもまぁ、りょ〜かい!!……そこまで遅くはならねぇだろうが人手がヤバければ、くまや那須に連絡しろよ〜。実力を過信してたらそれこそ作戦室で指揮を取っているであろう"姐さん司令官"の雷コースだぜ?」
世間話もそこそこに移動しようとした三輪だが、服装もだが表情が何処か不安げな柚紀をこのまま一人にさせたらマズい気がしたので面倒見慣れている二人を置いて行く事に。これに対して誰も異論はない様子だ、……参拝に訪れた市民がすれ違い際に柚紀を見ているのに気づいており、一人にさせたら危ないと分かっているからである
そして柚紀が拒否する暇を与えず三輪達は立ち去ってしまい『何か、すみません。……お仕事、サボらせてしまって』と落ち込む柚紀に「これもボーダー隊員にとっては重要な任務だから気にする必要はない」と米屋が話して慰める。その一方で出水は佐鳥に早く来る様に囃し立てる文章を作成していると
- ザクザク、ザクザク…… -
「あぁ、やっぱり此処に居た。……こんにちは"翡翠の君"、この後お時間がありましたら一緒に来て頂けませんか?…………月様がお待ちです」
『!!ぐ、宮司さまっ?!あの、……確か夕方頃に言実さんとご一緒に訪問すると以前お話した筈…(- シュン、シュン -)えっ?先輩方、何で…トリオン体に???』
「おや?その紋章……君達も"新たな守り人の一柱"を担う方達でしたか。…………彼女に些か強引な頼み事をしているのはコチラも承知してますが、……少し、面倒な事になってましてね。早めにあの方の機嫌を直さねば……(ボソッ)"舞手"の身が危うくなってしまう」
『!!』
「ん?守り人に一柱に舞手??……ナニを言ってるんだオッサン?そっちの都合を柚紀ちゃんに押し付けるのは…『(…クイッ)待って米屋先輩、(カランコロン、カランコロン)……分かりました。私参ります、あの方に会いに』っ!だがよー!別に後で行くって言ってるんだから急ぐ必要は…「(ガシッ!)落ち着け槍バカ、……柚紀ちゃんがそうする必要があるって判断したのなら俺達は口出しすべきじゃない。…事情が分かんねぇから尚更な」…………分かったよ弾バカ。でも、つる姐には連絡入れとかせてもらう。この位良いだろ?」
袴姿の宮司がやって来ると、柚紀を何処かに連れて行こうとする。それを最初は難色を示した柚紀を二人が換装して庇い立てし、ボーダーのロゴではないチームエンブレムを身に着けているのを見て"二人はボーダー内でも屈指の実力者"と宮司も察するが、こちらも引けない事情があるらしく小声で漏らした内容が柚紀には聞こえたらしく、会いに行くのを了承。最初はそれを反対しようとする米屋を出水が諌め、妥協案が承認されそのまま二人を見送る。……換装を解き、各自携帯を操作したがら「何で、行かせたんだ?」と不機嫌そうに問う米屋に、出水は大きなため息を漏らしながらこう答えた
「……気づいてなかったのか?お前の服を掴んだ柚紀ちゃんの手が"震えていた事に"。あからさまじゃなかったし、顔色や声も不安や迷いがない様に見えたが………本当は行きたくなかったんだと思うぜ?でもあの爺さんが小声で"舞手の身が危ない"って漏らしていたのを俺は聞いたし、多分柚紀ちゃんも聞こえてた。だから行くのを決意した、……詳しくは知らねぇが舞手は重要な役目を担ってるみたいで、代わりは中々見つからねぇみたいだからな」