定期便の舞踊
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「……オルゴール?それと、……佐鳥は知らない曲っぽいけど…………柚紀は知ってるの?」
『(…パタン)うん、……昔お母さんが歌ってくれた子守唄だ。………前、お母さんに手紙を書いた際に"色々あって最近眠れない時がある"って思わず書いちゃってさ、多分それでアキラさんにお願いして作ってもらったんだと思う。あの人の人脈は凄いからね〜、衣食住のスペシャリストから始まって医学系に娯楽関連に、今となっては重要視されないけど歴史ある職業の人とか!後、……この時期はお母さん体調崩しやすいから多分今も病院に居ると思うから、代わりに送ってくれたんだろうな〜。……暫く電話も無理そうだよ(ハァ〜)』
「………あれ?まだ中に何か入ってるよ?クリスマスカードと、……"真っ白な封筒"で宛名は書いてないけど……白い花のシールで止めてるね」
『白い封筒で、白い……!…茉莉花のシール!!(パアァ〜)"お母さんからだ"!!!時枝くん、それ頂戴!』
懐かしさや寂しさを漂わせていた柚紀の表情が一気に明るくなり、とりあえず封筒を渡してもう一枚のクリスマスカードを見る許可を貰い二人して拝見する。片面はサンタがトナカイが引くソリに乗って空を移動している在り来りなイラストが描かれており、裏面の住所スペースは白紙でメッセージ部分には
【メリー・クリスマス柚紀ちゃ〜ん!!大分寒くなってきたけど風邪引いてない?寒さ対策は大丈夫??寝不足もだけど、冷えは女性の天敵!健康にも美容にも良くないわ!!この時期は生姜を使って寒さ対策が一番ね!料理にもドリンクにも入れれるから何時も以上に積極的に摂取してね?……何か困った事があれば言実ちゃん経由で連絡するのよ?必ずチカラになってあげるからね。それじゃあ、早いけど良いお年を〜
Akira】
「……字から見ても凄く、アグレッシブな人ってのは分かるけど…このアキラさんってさ、…………何歳?おつるちゃんをちゃん呼びするって事は、それなりの年齢だよね?」
『(…パタン)ん?アキラさんの年齢??えっと……お父さんと同じ位だから40代?でも見た目は言実さんやお母さんと遜色変わらないし、下手な女性より綺麗な顔立ちしてるよ』
「…………あのさ、今の柚紀さんの発言でアキラさんが男性なのは分かったけど、………君のお母さん…茉莉花さんも"見た目は言実さんとあまり変わらない"って、…………そんなに若いの??」
『えっ?お母さん??………あ〜、…………お母さんって童顔と言えば良いのかな?ほぼ他人から実年齢より若く見られるんだよね〜。下手したら言実さんより年下に見られたり、私と一緒に歩いてたら姉妹と間違われた事もしばしば。でも四捨五入すればアキラさんと同じだから、……変でもないのかな?』
柚紀の母親が美人なのは子どもである彼女を見ていれば察しはつくが、知り合いも美人揃いな予感がした佐鳥は"これぞまさしく類が友を呼ぶだ"と感心する。一方で空であろう封筒が少し膨らんだままなのを時枝が指摘して柚紀に中身を確認させる。そこには……
- コロッ、コロン……… -
「……(スッ)これって、……ピアス?」
『マグネットピアスだって。実際に穴を開けずに磁石の力でそんな風に見える代物みたい。……小さい頃、お母さんのピアスに憧れていて"大きくなったら私にもあげる"って言っていた約束、覚えていてくれたんだ。お母さんは9月生まれで誕生石のサファイヤだったけど、コレは………ムーンストーンだね。確かこれも6月の誕生石だった筈!……声が出なくて勉強ばかりするのもつまらなくて気になる事を色々調べたから多分間違ってないかな〜』
「ほうほう!………因みに7月は?後4月はナ〜ニ??」
テーブルに転がったパワーストーン付のマグネットピアスに関する話を聞いて興味を示す佐鳥と、動物達が何かしないか内心ハラハラしている時枝。………今は使うつもりはないので封筒にピアスを戻して誕生石に関するウンチクを披露する。因みに7月はルビーが有名であり、4月はダイヤモンド。他にも日にちや星座にも誕生石は割り振られているが、流石の柚紀も覚えていないらしい。だが……
『誕生日ってさ、やっぱり年に一度のお祭りと言うかお祝いでしょ?だから今までその日にしかプレゼント貰えないって思ってたしそんな環境で育ったから、クリスマスが凄く楽しいしイイナ〜って感じるの!!欲しいものが必ず貰えるとは限らないけど、私の為に皆が選んでくれる。……その気持ちだけでも嬉しい!(へニャッ)……お母さんと離れて暮らすのはちょっぴり寂しいけど、頑張ってこの街に来て良かったよ!皆に、……二人に会えたし!!?』
「っ!!!……も、勿論佐鳥も君に会えて嬉しいよ!!こう、色々改めて考えさせてくれるキッカケをくれて、また一段と成長出来てるって実感があるもん!!だから、これからもヨロシクね!…………特に勉強関連ではお世話になる気がするし」
「全く佐鳥は……おれは新たな試みを始めれるキッカケを君から貰った気がする。まだまだ慣れてないから、それが形となるのはかなり先だろうけど、………出来る様になったら皆に、……君に見せるから見守ってくれたら嬉しい、かな」
こんな感じで曖昧ながらも互いに感謝の気持ちを伝えたり、目標を掲げたり終始穏やかな時間を過ごしていた三人は気づいていなかった。……外では雪が降り始め本格的な冬の知らせがやって来ていたのを
『(…パタン)うん、……昔お母さんが歌ってくれた子守唄だ。………前、お母さんに手紙を書いた際に"色々あって最近眠れない時がある"って思わず書いちゃってさ、多分それでアキラさんにお願いして作ってもらったんだと思う。あの人の人脈は凄いからね〜、衣食住のスペシャリストから始まって医学系に娯楽関連に、今となっては重要視されないけど歴史ある職業の人とか!後、……この時期はお母さん体調崩しやすいから多分今も病院に居ると思うから、代わりに送ってくれたんだろうな〜。……暫く電話も無理そうだよ(ハァ〜)』
「………あれ?まだ中に何か入ってるよ?クリスマスカードと、……"真っ白な封筒"で宛名は書いてないけど……白い花のシールで止めてるね」
『白い封筒で、白い……!…茉莉花のシール!!(パアァ〜)"お母さんからだ"!!!時枝くん、それ頂戴!』
懐かしさや寂しさを漂わせていた柚紀の表情が一気に明るくなり、とりあえず封筒を渡してもう一枚のクリスマスカードを見る許可を貰い二人して拝見する。片面はサンタがトナカイが引くソリに乗って空を移動している在り来りなイラストが描かれており、裏面の住所スペースは白紙でメッセージ部分には
【メリー・クリスマス柚紀ちゃ〜ん!!大分寒くなってきたけど風邪引いてない?寒さ対策は大丈夫??寝不足もだけど、冷えは女性の天敵!健康にも美容にも良くないわ!!この時期は生姜を使って寒さ対策が一番ね!料理にもドリンクにも入れれるから何時も以上に積極的に摂取してね?……何か困った事があれば言実ちゃん経由で連絡するのよ?必ずチカラになってあげるからね。それじゃあ、早いけど良いお年を〜
Akira】
「……字から見ても凄く、アグレッシブな人ってのは分かるけど…このアキラさんってさ、…………何歳?おつるちゃんをちゃん呼びするって事は、それなりの年齢だよね?」
『(…パタン)ん?アキラさんの年齢??えっと……お父さんと同じ位だから40代?でも見た目は言実さんやお母さんと遜色変わらないし、下手な女性より綺麗な顔立ちしてるよ』
「…………あのさ、今の柚紀さんの発言でアキラさんが男性なのは分かったけど、………君のお母さん…茉莉花さんも"見た目は言実さんとあまり変わらない"って、…………そんなに若いの??」
『えっ?お母さん??………あ〜、…………お母さんって童顔と言えば良いのかな?ほぼ他人から実年齢より若く見られるんだよね〜。下手したら言実さんより年下に見られたり、私と一緒に歩いてたら姉妹と間違われた事もしばしば。でも四捨五入すればアキラさんと同じだから、……変でもないのかな?』
柚紀の母親が美人なのは子どもである彼女を見ていれば察しはつくが、知り合いも美人揃いな予感がした佐鳥は"これぞまさしく類が友を呼ぶだ"と感心する。一方で空であろう封筒が少し膨らんだままなのを時枝が指摘して柚紀に中身を確認させる。そこには……
- コロッ、コロン……… -
「……(スッ)これって、……ピアス?」
『マグネットピアスだって。実際に穴を開けずに磁石の力でそんな風に見える代物みたい。……小さい頃、お母さんのピアスに憧れていて"大きくなったら私にもあげる"って言っていた約束、覚えていてくれたんだ。お母さんは9月生まれで誕生石のサファイヤだったけど、コレは………ムーンストーンだね。確かこれも6月の誕生石だった筈!……声が出なくて勉強ばかりするのもつまらなくて気になる事を色々調べたから多分間違ってないかな〜』
「ほうほう!………因みに7月は?後4月はナ〜ニ??」
テーブルに転がったパワーストーン付のマグネットピアスに関する話を聞いて興味を示す佐鳥と、動物達が何かしないか内心ハラハラしている時枝。………今は使うつもりはないので封筒にピアスを戻して誕生石に関するウンチクを披露する。因みに7月はルビーが有名であり、4月はダイヤモンド。他にも日にちや星座にも誕生石は割り振られているが、流石の柚紀も覚えていないらしい。だが……
『誕生日ってさ、やっぱり年に一度のお祭りと言うかお祝いでしょ?だから今までその日にしかプレゼント貰えないって思ってたしそんな環境で育ったから、クリスマスが凄く楽しいしイイナ〜って感じるの!!欲しいものが必ず貰えるとは限らないけど、私の為に皆が選んでくれる。……その気持ちだけでも嬉しい!(へニャッ)……お母さんと離れて暮らすのはちょっぴり寂しいけど、頑張ってこの街に来て良かったよ!皆に、……二人に会えたし!!?』
「っ!!!……も、勿論佐鳥も君に会えて嬉しいよ!!こう、色々改めて考えさせてくれるキッカケをくれて、また一段と成長出来てるって実感があるもん!!だから、これからもヨロシクね!…………特に勉強関連ではお世話になる気がするし」
「全く佐鳥は……おれは新たな試みを始めれるキッカケを君から貰った気がする。まだまだ慣れてないから、それが形となるのはかなり先だろうけど、………出来る様になったら皆に、……君に見せるから見守ってくれたら嬉しい、かな」
こんな感じで曖昧ながらも互いに感謝の気持ちを伝えたり、目標を掲げたり終始穏やかな時間を過ごしていた三人は気づいていなかった。……外では雪が降り始め本格的な冬の知らせがやって来ていたのを