後夜祭の舞踊
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席数の都合上、女子二人と佐鳥時枝はリビングテーブルを囲い座布団に座り、残り四人がダイニングテーブルで食事をする事に。因みに鍋の中身は迅達が用意したのは海鮮ものを中心としたモノで、柚紀が用意していたのは鶏肉を使った鍋を互いに食べ合いをしつつ、話も弾み楽しげに食事が進んでいた。柚紀も意外と元気に食事をする姿に太刀川が「さっきまでのは演技だったのか?」と茶々を入れようとしたが
「太刀川さんだってさ〜、一人でご飯食べるより皆で食べた方がより美味しく感じるでしょ?それと同じ。(モグモグ、ゴックン)後、食は全ての活力とも言われているから食べて元気になるのは当然!……あの言実さんが以前より食を気にする様になった理由がコレね。柚紀ちゃんが来るまである意味陽菜さん以上の偏食家で、色々大変だったんだよ?!でも、…………これって前からなの?それとも仕事を始めてから??」
『(モグモグモグモグ、ゴックン)……多分"お婆ちゃんの家を出てから"だと思いますよ?えっと、……確かご両親を亡くしてショックの余りに"色々消失してしまった"言実さんをお父さんがお婆ちゃんの所に預けた際は"皆で規則正しい生活を心掛けていた"みたいです。……他人から一方的に色々強要されて嫌だった経験が、今の言実さんの考え方の根幹になってますから。料理に関しては"自分が作った料理を美味しいと言って食べてくれる存在が居たから"やるに過ぎません。だから自立と此処から離れた大学に進学して一人暮らしを始めた頃は………何か大変だった記憶がある。特に二十歳過ぎたらお酒中心の食生活が本格的に始まったし、そもそも未成年の時から"お神酒を飲む習慣"があの里にはあったし…』
「姐さんが酒に強いのは知ってるが、……お神酒って何だ?酒の銘柄かなにかか??」
「お神酒とは【神にお供えするお酒】を指す言葉で、祭事が終えれば供えられたソレを関係者や参加者に振る舞われると聞きます。……神の威光にあやかりたいと願う人の知恵とも言える行為ね。もしかして、……柚紀も飲んでたの?」
『祭事は年に何回もあって、私も参加してたけど流石に飲んでないよ?でも"甘酒"は祭事関係なく良く飲んだな〜。夏バテ対策とかお清めの意味を込めて。塩は山里には貴重な調味料だったから』
言実が酒豪な理由を垣間見た男性陣だが【あまり里に関する話を柚紀にするな】と言われていたので、まだ腹に余裕がある事もあり"〆はどうする?"と話しを切り替える。鶏肉メインの豆乳鍋は明日の朝使うとの事なので、海鮮メインの白だし鍋のシメを食べ盛りな男子中学生を中心に吟味。一方、女子二人は食後のデザートとしてマスターから届いた試作品の雪だるまケーキを二人で仲良く食べようとしていると、太刀川が綺麗なグラス二つに何やらお酒らしき瓶を持ってくる
「あら?もしかしてそれが貴方が持っていた袋の中身かしら?てっきり切り餅が入っていると私は思ったわ。それにしても………慶にしては良い趣味しているわね。それと、そっちの飲み物らしい瓶は流石にお酒じゃないわよね?」
「流石に未成年のお前達に酒を飲ませたら、保護者からの雷確定なのは俺でも分かるって!……これはこの時期になると販売する"シャンパンみたいなノンアルコールのジュース"だ。やっぱり餓鬼ってのは大人の真似事をしたくなるってもんで、雰囲気だけでもって感じでそこそこ人気な奴だぜ?見た目もそれっぽくてお洒落だろ?……あ、グラスは柚紀へのプレゼントだ。(…ポン!…シュワァーー)おー、良い感じだな!!」
『私へと言うより言実さんにじゃないの?これ、どう見てもお酒用のグラスですよ?でもまぁ、……悪くはないですかね?それじゃあ瑠花ちゃん、…乾杯(ガチッ)』
女の子はこの様な演出はやはり効果的らしく、二人とも嫌な素振りもせず注がれたシャンパンゴールド色の飲み物を一口飲む。その姿を見た迅のサイドエフェクトが発動し「ちょっ!?何飲ませてるんだよ太刀川さんっ!!」と焦りの声が漏れる。が、未成年飲酒なんて絶対に許さないであろう忍田は冷静のままであった
「何をそんなに慌てているんだ迅、慶が二人に飲ませたのはシャンメリーでアルコールは入ってないぞ?」
「あ〜、うん。……アレがお酒じゃないのは【忍田さんに太刀川さんが叱られてる未来が視えてない】から分かりますが、って!ソレはマズいからっ!?太刀川さん!瑠花ちゃんと一緒に柚紀ちゃんから離れて!!?近くに居たら駄目だ!?」
「???よく分かんねぇが、とりあえず一度離れるぞ瑠花。ってか迅、………柚紀が頬を赤くして何か左右に揺れてるがこれって、……まさか…」
「そのまさかだよ。…………とりあえず、佐鳥と時枝ならまだ"色んな意味で被害が少ない"から、彼女を頼んで良いかな?俺は…………………言実さんに連絡してくる」
どんな未来になるかは不明だが、言実を招集する程の事態になると分かり廊下で電話をしようとする迅を慌てて太刀川は追い掛ける。早い段階で無実を証明しなければ、理不尽な事になるのは明白なのだ
さて、瑠花はデザートと共に忍田の元に退避が完了し指名された二人が恐る恐る……酔っ払っている可能性のある柚紀に近づく。そして佐鳥が先陣切って軽く体を叩いて「だ、大丈夫?」と声を掛けると、ぼんやりとした表情のまま声が聞こえた方を向いた、次の瞬間
- クイッ!ギュウゥ〜〜〜!!! -
『エヘヘッ!"け〜くん"、つか〜ま〜あたぁ〜!!?きょ〜は、あんまり〜、スキンシ〜プ、なぁ〜もん!!!だぁ〜ら、わ〜から〜!!(グリグリグリグリ…)』
「わ、わわわっ!?コレ完全に酔っ払いモード?!い、一体何が原因なのさ!!!(ってかこの感触とか漂う良い香りとか、色々ヤバいから!!)だ、誰か〜、何とかして〜」
「(……スッ)さと、……賢は君から逃げないから安心して。それと、寒い日に温かいモノを食べた後、気づかないうちに脱水症状になる可能性があるから少し水分補給しよっか。……はい、どうぞ」
『……………(パッ!)…"みぃ〜くん"がそ〜いうなら。…いた〜きます!(グビグビ……スッ)の〜む?け〜くんは、まえ、ちょ〜だって、いったよ?(コテン)』
口調や動作が幼稚化…素直になった柚紀に二人は色々四苦八苦していると、ベランダからトリオン体姿の言実がご帰還。それを見てより一層嬉しそうにする柚紀と、テーブルのモノを見て状況を察すると『お兄ちゃん二人に遊んでもらえ』と言って一度意識を自分から反らせば、"原因を作った"太刀川に少し重労働な頼み事をし、元部下のよしみで烏丸もとばっちりを食らい二人は一度マンションを後にする。忍田・瑠花、そして迅には【ちょっとしたお願いと言うか根回し】を頼み、コレを了承すれば残る二人に激励をしてこちらは帰宅してしまう。そしてお使いから太刀川達が戻って来た頃には、遊び疲れた柚紀が二人の手首や服の裾を掴んだまま眠ってしまっていたのであった
「太刀川さんだってさ〜、一人でご飯食べるより皆で食べた方がより美味しく感じるでしょ?それと同じ。(モグモグ、ゴックン)後、食は全ての活力とも言われているから食べて元気になるのは当然!……あの言実さんが以前より食を気にする様になった理由がコレね。柚紀ちゃんが来るまである意味陽菜さん以上の偏食家で、色々大変だったんだよ?!でも、…………これって前からなの?それとも仕事を始めてから??」
『(モグモグモグモグ、ゴックン)……多分"お婆ちゃんの家を出てから"だと思いますよ?えっと、……確かご両親を亡くしてショックの余りに"色々消失してしまった"言実さんをお父さんがお婆ちゃんの所に預けた際は"皆で規則正しい生活を心掛けていた"みたいです。……他人から一方的に色々強要されて嫌だった経験が、今の言実さんの考え方の根幹になってますから。料理に関しては"自分が作った料理を美味しいと言って食べてくれる存在が居たから"やるに過ぎません。だから自立と此処から離れた大学に進学して一人暮らしを始めた頃は………何か大変だった記憶がある。特に二十歳過ぎたらお酒中心の食生活が本格的に始まったし、そもそも未成年の時から"お神酒を飲む習慣"があの里にはあったし…』
「姐さんが酒に強いのは知ってるが、……お神酒って何だ?酒の銘柄かなにかか??」
「お神酒とは【神にお供えするお酒】を指す言葉で、祭事が終えれば供えられたソレを関係者や参加者に振る舞われると聞きます。……神の威光にあやかりたいと願う人の知恵とも言える行為ね。もしかして、……柚紀も飲んでたの?」
『祭事は年に何回もあって、私も参加してたけど流石に飲んでないよ?でも"甘酒"は祭事関係なく良く飲んだな〜。夏バテ対策とかお清めの意味を込めて。塩は山里には貴重な調味料だったから』
言実が酒豪な理由を垣間見た男性陣だが【あまり里に関する話を柚紀にするな】と言われていたので、まだ腹に余裕がある事もあり"〆はどうする?"と話しを切り替える。鶏肉メインの豆乳鍋は明日の朝使うとの事なので、海鮮メインの白だし鍋のシメを食べ盛りな男子中学生を中心に吟味。一方、女子二人は食後のデザートとしてマスターから届いた試作品の雪だるまケーキを二人で仲良く食べようとしていると、太刀川が綺麗なグラス二つに何やらお酒らしき瓶を持ってくる
「あら?もしかしてそれが貴方が持っていた袋の中身かしら?てっきり切り餅が入っていると私は思ったわ。それにしても………慶にしては良い趣味しているわね。それと、そっちの飲み物らしい瓶は流石にお酒じゃないわよね?」
「流石に未成年のお前達に酒を飲ませたら、保護者からの雷確定なのは俺でも分かるって!……これはこの時期になると販売する"シャンパンみたいなノンアルコールのジュース"だ。やっぱり餓鬼ってのは大人の真似事をしたくなるってもんで、雰囲気だけでもって感じでそこそこ人気な奴だぜ?見た目もそれっぽくてお洒落だろ?……あ、グラスは柚紀へのプレゼントだ。(…ポン!…シュワァーー)おー、良い感じだな!!」
『私へと言うより言実さんにじゃないの?これ、どう見てもお酒用のグラスですよ?でもまぁ、……悪くはないですかね?それじゃあ瑠花ちゃん、…乾杯(ガチッ)』
女の子はこの様な演出はやはり効果的らしく、二人とも嫌な素振りもせず注がれたシャンパンゴールド色の飲み物を一口飲む。その姿を見た迅のサイドエフェクトが発動し「ちょっ!?何飲ませてるんだよ太刀川さんっ!!」と焦りの声が漏れる。が、未成年飲酒なんて絶対に許さないであろう忍田は冷静のままであった
「何をそんなに慌てているんだ迅、慶が二人に飲ませたのはシャンメリーでアルコールは入ってないぞ?」
「あ〜、うん。……アレがお酒じゃないのは【忍田さんに太刀川さんが叱られてる未来が視えてない】から分かりますが、って!ソレはマズいからっ!?太刀川さん!瑠花ちゃんと一緒に柚紀ちゃんから離れて!!?近くに居たら駄目だ!?」
「???よく分かんねぇが、とりあえず一度離れるぞ瑠花。ってか迅、………柚紀が頬を赤くして何か左右に揺れてるがこれって、……まさか…」
「そのまさかだよ。…………とりあえず、佐鳥と時枝ならまだ"色んな意味で被害が少ない"から、彼女を頼んで良いかな?俺は…………………言実さんに連絡してくる」
どんな未来になるかは不明だが、言実を招集する程の事態になると分かり廊下で電話をしようとする迅を慌てて太刀川は追い掛ける。早い段階で無実を証明しなければ、理不尽な事になるのは明白なのだ
さて、瑠花はデザートと共に忍田の元に退避が完了し指名された二人が恐る恐る……酔っ払っている可能性のある柚紀に近づく。そして佐鳥が先陣切って軽く体を叩いて「だ、大丈夫?」と声を掛けると、ぼんやりとした表情のまま声が聞こえた方を向いた、次の瞬間
- クイッ!ギュウゥ〜〜〜!!! -
『エヘヘッ!"け〜くん"、つか〜ま〜あたぁ〜!!?きょ〜は、あんまり〜、スキンシ〜プ、なぁ〜もん!!!だぁ〜ら、わ〜から〜!!(グリグリグリグリ…)』
「わ、わわわっ!?コレ完全に酔っ払いモード?!い、一体何が原因なのさ!!!(ってかこの感触とか漂う良い香りとか、色々ヤバいから!!)だ、誰か〜、何とかして〜」
「(……スッ)さと、……賢は君から逃げないから安心して。それと、寒い日に温かいモノを食べた後、気づかないうちに脱水症状になる可能性があるから少し水分補給しよっか。……はい、どうぞ」
『……………(パッ!)…"みぃ〜くん"がそ〜いうなら。…いた〜きます!(グビグビ……スッ)の〜む?け〜くんは、まえ、ちょ〜だって、いったよ?(コテン)』
口調や動作が幼稚化…素直になった柚紀に二人は色々四苦八苦していると、ベランダからトリオン体姿の言実がご帰還。それを見てより一層嬉しそうにする柚紀と、テーブルのモノを見て状況を察すると『お兄ちゃん二人に遊んでもらえ』と言って一度意識を自分から反らせば、"原因を作った"太刀川に少し重労働な頼み事をし、元部下のよしみで烏丸もとばっちりを食らい二人は一度マンションを後にする。忍田・瑠花、そして迅には【ちょっとしたお願いと言うか根回し】を頼み、コレを了承すれば残る二人に激励をしてこちらは帰宅してしまう。そしてお使いから太刀川達が戻って来た頃には、遊び疲れた柚紀が二人の手首や服の裾を掴んだまま眠ってしまっていたのであった