後夜祭の舞踊
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それから約一時間後、マスター達が用意した"予定より重くなったお届け物"を携えた二人は特にアクシデントもなく無事にマンションに到着。お店を出た直後の佐鳥は些かお疲れモードだったが、一歩進む毎に"今から柚紀に会える喜び"が増していき徐々に元気となっていき、それを些か呆れた表情で見ていた時枝も内心ではかなり嬉しかったりする。特に倒れたからでも柚紀の身に危険が迫ったからでもなく、ただ少女の元を訪れれる事が今までほぼ無かったのだ。………今後もこんな些細な幸せが続けば良いと願っていると先頭を行く佐鳥がチャイムを鳴らす。が、室内から物音もインターホンから柚紀の声もしない。再度鳴らすが同じ応答がないのが不安になり、二人して携帯を取り出したその時
- パタパタパタパタパタ……カチカチ、…ガチャッ!! -
『ゴメンね二人とも待たせちゃった?!えっと、……お風呂掃除の最中に間違えて頭から水を被ってびしょ濡れになっちゃって、風邪引いたらマズいと思ってそのままお風呂に入って温まってて、ちょっと前に上がって髪の毛乾かしてたからドライヤーの音で気付けなくて、その……(ポタポタ、ポタポタ……)……クシュン!』
「ぁ、えっと……と、とりあえずお邪魔します!!ほらとっきーもそんな所で突っ立ってないで中に入った入った!!このままじゃ薄着な柚紀ちゃんが本当に風引いちゃうよ!?」
「あ、……うん、そうだね(…ガチャン)………ちゃんと温まったの?君って普段からじっくりお風呂に浸かってるよね?たまに夜連絡したらお風呂に入る前で、次の返事が帰ってくるのは"お風呂入ってくる"とメッセージくれた一時間後なんて何時もの事だし、………言ってくれれば身支度が整うまで待ってたのに、とい言うより連絡して。後……(プイッ)一応次からは先にインターホンで相手を確認して服装をちゃんと確認してから出てきてね?」
『???……インターホンは分かるけど服装?そんな変な服を着ているつもりは……(チラッ)……あっ!…(シャーー)………イゴ、キヲツケマス。えっと、……上着はそこのコート掛けを適当に使って!下駄箱の所にアルコールは置いてるけど、手洗いうがいはした方が良いよね。………台所にも手洗い洗剤があるし、コップも沢山あるから、ソッチを使って。私は…(ポタポタ、ポタポタ…)ちゃんと髪の毛乾かしてくるね(パタパタパタ……)』
髪の毛が濡れたままで首にタオルを掛けた可愛らしい部屋着姿の柚紀が慌てた様子でドアを開けたのを見て、色々珍しくて一瞬動きが止まる二人だが佐鳥は柚紀のくしゃみの音で、時枝は佐鳥に声を掛けられて我に返り行動を開始する。その最中、身嗜みや肌の露出をかなり気にする柚紀にしては珍しく"もこもこのジッパー付きパーカーを羽織るだけで肌着…キャミソールの下からブラジャーの肩紐が見え隠れしており、更に角度によっては胸の谷間が見えてしまう"……かなり際どい姿で思わず目を背ける時枝の言動に、やっと自分の姿を再確認してとりあえずジッパーを上まで上げ、……色々整える為に二人とは別行動を取る(その際に佐鳥が「もう気づいちゃったか、残念」とクチにしたのに気づいた時枝から拳骨が落ちたのを追記)
まだ数回とは言え、以前訪れた事のある場所であり引っ越し初期に…買い出しや整理整頓も手伝った二人には何処に何があるか大体把握済みで、手洗いうがいはスムーズにこなし"以前より明らかにモノが増えた室内"を注意深く見渡していた。今後、何かをあげる機会があった際に"ダブりがあると柚紀が受け取らない可能性がある"ので。そして離れていても脱衣室のドライヤー音はコチラまで聞こえており、止んだからそろそろ柚紀が姿を現すかと思った二人だが、一向に足音すらしない。流石に不審に思った二人が脱衣室へ。途中にあるお手洗いに居ないか時枝が確認している最中に佐鳥が一声掛けてから扉を開くとそこには
『ぐっ!…………ぁ、……うっ……(ツゥー)』
「……えっ??ど、どうしたのっ!?大丈夫?しっかりして柚紀っ!!?とっきー大変!!柚紀がっ!!?」
「!!…(スーハー……スタスタ……ポン!)落ち着いて佐鳥、とりあえず今は彼女をリビングに連れて行こう。此処で蹲っているよりソファーで横になった方が多分良い筈。(……サスサス)……歩けそう?」
眉間に皺を寄せ、冷や汗を流しながらお腹を抱え蹲って呻き声を発している柚紀を見て一先ず駆け寄り声を掛ける佐鳥。一歩遅れてやって来た時枝は少女が心配で気持ちに余裕がない佐鳥を先ず落ち着かせ、水場のせいかリビングよりヒンヤリする此処に居させるべきでない気がして移動を促す。が、柚紀は話す余裕すらなく首を横に振って意思表示。それを見た佐鳥は迷う事なくトリオン体に換装。一言断ってから慎重に柚紀を抱えてリビングへ。時枝も後を追おうとしたが、脱衣室の籠に携帯が置いたままなのに気づきそれを持ち、周囲を見渡した後に脱衣室を後にする。そしてリビングに時枝が到着した直後
~♪♪~♪~~
「!……この着信音って確か…………(p!)…はい、時枝です」
《……時枝?…お前佐鳥と一緒だったのか?マンションからトリガー反応がして分析をしたら佐鳥のだったのは突き止めたが、まぁそれはいい。…………柚紀に何があった?今どんな状況だ??》
「……理由は分かりませんが、かなり調子が悪いみたいです。傍目から見ても顔色は真っ青に近く冷や汗を額から掻いてます。そしてどうやら相当お腹が痛いのか背中が丸まる程お腹をしっかり抱え込んでますし、話をする余裕すらない状況です。……玄関で出迎えられた時は顔色も普通で寧ろお風呂上がりでしたので肌は赤みを指していました。それなのにこの数分で此処まで激変するなんて、一体何が彼女に起こっているかおれも佐鳥も分からなくて、……何をしてあげれば…」
言実からの電話で、柚紀の容態を何とか伝える時枝。が、原因が分からなくて内心かなり焦っていた。"体調を崩す前触れ"が全く無かった……少なくとも柚紀自身もこうなるとは思っていなかったのだろう。予兆があれば"そうなった際の保険"を必ず用意している、そう言う少女である。そして時枝の説明で姪の身に起きた現象の正体を察し《お前も換装しろ、通信にて指示を二人に出す》と告げて通話を切る。それに従う形で時枝も換装をすれば間髪入れずに言実の指示が来たのでそれに従い各自行動を開始する
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- パタパタパタパタパタ……カチカチ、…ガチャッ!! -
『ゴメンね二人とも待たせちゃった?!えっと、……お風呂掃除の最中に間違えて頭から水を被ってびしょ濡れになっちゃって、風邪引いたらマズいと思ってそのままお風呂に入って温まってて、ちょっと前に上がって髪の毛乾かしてたからドライヤーの音で気付けなくて、その……(ポタポタ、ポタポタ……)……クシュン!』
「ぁ、えっと……と、とりあえずお邪魔します!!ほらとっきーもそんな所で突っ立ってないで中に入った入った!!このままじゃ薄着な柚紀ちゃんが本当に風引いちゃうよ!?」
「あ、……うん、そうだね(…ガチャン)………ちゃんと温まったの?君って普段からじっくりお風呂に浸かってるよね?たまに夜連絡したらお風呂に入る前で、次の返事が帰ってくるのは"お風呂入ってくる"とメッセージくれた一時間後なんて何時もの事だし、………言ってくれれば身支度が整うまで待ってたのに、とい言うより連絡して。後……(プイッ)一応次からは先にインターホンで相手を確認して服装をちゃんと確認してから出てきてね?」
『???……インターホンは分かるけど服装?そんな変な服を着ているつもりは……(チラッ)……あっ!…(シャーー)………イゴ、キヲツケマス。えっと、……上着はそこのコート掛けを適当に使って!下駄箱の所にアルコールは置いてるけど、手洗いうがいはした方が良いよね。………台所にも手洗い洗剤があるし、コップも沢山あるから、ソッチを使って。私は…(ポタポタ、ポタポタ…)ちゃんと髪の毛乾かしてくるね(パタパタパタ……)』
髪の毛が濡れたままで首にタオルを掛けた可愛らしい部屋着姿の柚紀が慌てた様子でドアを開けたのを見て、色々珍しくて一瞬動きが止まる二人だが佐鳥は柚紀のくしゃみの音で、時枝は佐鳥に声を掛けられて我に返り行動を開始する。その最中、身嗜みや肌の露出をかなり気にする柚紀にしては珍しく"もこもこのジッパー付きパーカーを羽織るだけで肌着…キャミソールの下からブラジャーの肩紐が見え隠れしており、更に角度によっては胸の谷間が見えてしまう"……かなり際どい姿で思わず目を背ける時枝の言動に、やっと自分の姿を再確認してとりあえずジッパーを上まで上げ、……色々整える為に二人とは別行動を取る(その際に佐鳥が「もう気づいちゃったか、残念」とクチにしたのに気づいた時枝から拳骨が落ちたのを追記)
まだ数回とは言え、以前訪れた事のある場所であり引っ越し初期に…買い出しや整理整頓も手伝った二人には何処に何があるか大体把握済みで、手洗いうがいはスムーズにこなし"以前より明らかにモノが増えた室内"を注意深く見渡していた。今後、何かをあげる機会があった際に"ダブりがあると柚紀が受け取らない可能性がある"ので。そして離れていても脱衣室のドライヤー音はコチラまで聞こえており、止んだからそろそろ柚紀が姿を現すかと思った二人だが、一向に足音すらしない。流石に不審に思った二人が脱衣室へ。途中にあるお手洗いに居ないか時枝が確認している最中に佐鳥が一声掛けてから扉を開くとそこには
『ぐっ!…………ぁ、……うっ……(ツゥー)』
「……えっ??ど、どうしたのっ!?大丈夫?しっかりして柚紀っ!!?とっきー大変!!柚紀がっ!!?」
「!!…(スーハー……スタスタ……ポン!)落ち着いて佐鳥、とりあえず今は彼女をリビングに連れて行こう。此処で蹲っているよりソファーで横になった方が多分良い筈。(……サスサス)……歩けそう?」
眉間に皺を寄せ、冷や汗を流しながらお腹を抱え蹲って呻き声を発している柚紀を見て一先ず駆け寄り声を掛ける佐鳥。一歩遅れてやって来た時枝は少女が心配で気持ちに余裕がない佐鳥を先ず落ち着かせ、水場のせいかリビングよりヒンヤリする此処に居させるべきでない気がして移動を促す。が、柚紀は話す余裕すらなく首を横に振って意思表示。それを見た佐鳥は迷う事なくトリオン体に換装。一言断ってから慎重に柚紀を抱えてリビングへ。時枝も後を追おうとしたが、脱衣室の籠に携帯が置いたままなのに気づきそれを持ち、周囲を見渡した後に脱衣室を後にする。そしてリビングに時枝が到着した直後
~♪♪~♪~~
「!……この着信音って確か…………(p!)…はい、時枝です」
《……時枝?…お前佐鳥と一緒だったのか?マンションからトリガー反応がして分析をしたら佐鳥のだったのは突き止めたが、まぁそれはいい。…………柚紀に何があった?今どんな状況だ??》
「……理由は分かりませんが、かなり調子が悪いみたいです。傍目から見ても顔色は真っ青に近く冷や汗を額から掻いてます。そしてどうやら相当お腹が痛いのか背中が丸まる程お腹をしっかり抱え込んでますし、話をする余裕すらない状況です。……玄関で出迎えられた時は顔色も普通で寧ろお風呂上がりでしたので肌は赤みを指していました。それなのにこの数分で此処まで激変するなんて、一体何が彼女に起こっているかおれも佐鳥も分からなくて、……何をしてあげれば…」
言実からの電話で、柚紀の容態を何とか伝える時枝。が、原因が分からなくて内心かなり焦っていた。"体調を崩す前触れ"が全く無かった……少なくとも柚紀自身もこうなるとは思っていなかったのだろう。予兆があれば"そうなった際の保険"を必ず用意している、そう言う少女である。そして時枝の説明で姪の身に起きた現象の正体を察し《お前も換装しろ、通信にて指示を二人に出す》と告げて通話を切る。それに従う形で時枝も換装をすれば間髪入れずに言実の指示が来たのでそれに従い各自行動を開始する