聖夜祭の舞踊
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
❲あ〜!!やっぱりゲート殆ど開かないじゃん!!!これ、絶対に柚紀がかなり昨日頑張った証だよっ!!?佐鳥も早くパーティーに参加したいー!!!?❳
「もうっ!大声で喚かないで下さいよ佐鳥先輩っ!!……以前は施した次の日ならそうなると窺ってますが、柚紀先輩の体調を考慮して"今日はあくまで抑制に留めている"とお姉様がおっしゃられた以上、念の為誰かが任務に当たらなければなりません。それは先輩だってお分かりですよね?」
❲う〜〜、分かってるよ?!分かってるけど〜、…何か開始時間早まったって小荒井から聞いてさ〜、………多分オレ達が会場に行く頃には柚紀は疲れて居なくなってる気がする。最近、何かと太刀川さん達に連れ回されてるみたいでさ〜…………本人は楽しげだし、そんな無理強いさせてないから出水先輩に止めてとは言えないし〜〜〜❳
❲(クスッ)でも"年明けの初詣に一緒に行く約束"はしてるから、それで我慢しましょうよ?後、ちゃんと頑張ってくれればオペレーター間で流れている【柚紀ちゃん・言実さん、特別ファッションショー- ドレス編 -】の写真見せてあげるから。……一着は会場に着て参加してるけど、他のは女子達しか知らないからかなり貴重だよ?❳
❲……………分かってますよ綾辻先輩、更に言えば色々佐鳥"だけ"だったら尚更嬉しかったんですが……皆頑張ってるし、我慢しているから仕方ない、ですね❳
ゲートが開かず暇を持て余している嵐山達、だが任務中なので気を抜かずにきちんと務めている前衛三人に対して、後衛の佐鳥は一人で居るのも相成り愚痴を溢していた。それを聞いていた嵐山が「なら賢もこっちに来るか?敵が来たらちゃんと仕事をしろよ?」と案を出せば❲やったぁ〜!!直ぐに行きますね〜❳と嬉々とした声が聞こえて木虎はため息を漏らし、時枝は苦笑いを浮かべていた。そして互いに姿が確認出来るようになった、そのタイミングで
〜 雪が舞い散る夜空 二人寄り添い見上げた
繋がる手と手の温もりは とても優しかった
淡いオールドブルーの 雲間に消えていくでしょう
永遠へと続くはずの あの約束 〜
「!!?コレってまさか、………(チラッ)((充、どうする?))」
「………………((聞こえた以上、無視するのは危険な気がするから、……行くしかないね))」
「ん?……どうしたんだ二人共、驚いた顔をし…❲いきなり済まない嵐山、俺だ❳…ん?……どうしたんだ?お前も今はパーティーに参加しているんじゃ……」
聞こえてきた柚紀の歌声に佐鳥と時枝のみ反応を示した点から【柚紀が生身で、それも屋外……あの屋上で歌っている】と察して別行動開始秒読み段階で、迅からの通信が入る。内容は
〜 あなたの傍にいるだけで ただそれだけで良かった
いつの間にか膨らむ 現実以上の夢に気付かずに 〜
❲会場内でちょっとしたアクシデントがあってさ、……パーティーをぶち壊したくなくて感情を押し殺そうとした柚紀ちゃんを連れ出して、今気分転換で屋上で単独ライブ中。………シルバーブレット二重使用でゲートや敵が寄ってくる心配はないし、皆が楽しんでいる間任務に勤しんでる嵐山達に些細なクリスマスプレゼントとして、……聞きに来ないか?そろそろ言実さんが自分にべったりな太刀川さんに嫌気が差して"防衛任務に追いやられる"未来が視えるから、ソッチの心配は、ないよ❳
「……(それで二人は…)分かった!太刀川さんが現着次第そうさせて貰う!!……どうやら交代が早まったみたいでそろそろ次が来る。だから、……行ってきて良いぞ二人共。あと少しなら敵が現れても木虎と二人で何とかなるし、……心配だろ?柚紀ちゃんが」
「!!?……今の迅さん辺りからの通信だった訳ですね。じゃあ……お言葉に甘えて、行ってきます!(ペコッ、…ダッ!!)」
「………木虎は嵐山さんから事情を聞いてくれる?おれも、……やっぱり彼女が心配なのは事実だから、行ってくるよ(ダッ!!)」
〜 どんな時も どこにいる時でも
強く強く抱き締めていて 情熱が日常に染まるとしても
あなたへのこの想いはすべて 終わりなどないと信じている
あなただけずっと 見つめているの 〜
状況が飲み込めていない木虎を置いて行動を開始する二人を見送る嵐山は、姿が見えなくなった後に【数日前と同じ現象が起きており、色々対策はしているがやっぱり心配な二人が柚紀に会いに行った】と掻い摘んで説明。それで状況を察した木虎は"仕方ない"の意味合いを込めたため息を漏らした後に、交代要員が来るのを大人しく待つのであった。……どこに居ても柚紀の歌が聞こえる二人が少しばかり羨ましく思いながら
- - -
- -
-
〜 突然走り出した行く先の違う 二人もう止まらない
沈黙が想像を超え引き裂いて
一つだけ 許される願いがあるなら
「ごめんね」と伝えたいよ 〜
「(ストンッ!!)……とりあえず基地に戻って来たけど、内部から屋上に行く頃には歌…終わってるよな〜!!でもグラスホッパーないし………(クルッ!)とっきーー!!テレポートで屋上まで行けそう??」
「(ストン!)……流石に難しいかな?かなりの高さがあるし、飛べても此処からじゃ屋上"床"が見えないから"上空"だろうね。でも、(キイィーン)……シールドで足場を作れば、何とか行けそうだね(タタタタタタ…)」
「オーー!!とっきー、頭良い!!?上空からの攻撃だってシールドで防げるから"側面にしか展開出来ない訳じゃない"もんねー!って(キイィーン)待ってよ!!佐鳥を置いて行くなよー!!?」
どうやって屋上に行くか止まって模索する佐鳥に対して、既に対処法を見出していた時枝が先を行く形で実践してみせる。それを真似て佐鳥も後を追う。実際は二人共かなり急勾配な階段と言える足場を形成しているが、トリオン体なので問題なく登って行く。そして
〜 いくら想っていても届かない 声にしなきゃ動き出さなきゃ
隠したままの二人の秘密 このまま忘れられてしまうの?
だから…ねぇ、 早く今ココに来て。。。 〜
- スタッ、スタン!! -