前夜祭の舞踊
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さて、迅に連れられてやって来たのは会場に設置されている料理が並ぶ一角、……その近くのテーブルで一人黙々と食べている黒髪で黄色の瞳をした少年の元だった
「よっ天羽!新たに増えたS級隊員の柚紀ちゃんを連れて来たぞ。丁度同級生だし、仲良くしなよ?」
『S、級??………えっ?!迅さん以外にも黒トリガー使える人が居るんですか?!!って、これじゃあ語弊があるか。確かフブキも風刃使えるんだよね?私はちゃんと見た事ないけどさ。……あ、えっとその………鶴ヶ峰柚紀です。(ペコリ)い、今はこんな色のだけどコレも黒トリガーで、性能を一番引き出せるからって理由で私が所持してて、規定により一応S級隊員………なんだけどまだ正式に入隊していないかなり曖昧な立場と言うか、何というか……………と、兎に角宜しくね!』
「……………ふ〜ん、君って珍しい子だね。話している最中に色がコロコロ頻繁に変わるなんて初めてかも。俺は天羽月彦、鶴ヶ峰って事は……言実さんの親戚?じゃあ君も強いの??」
「"現段階じゃ"その質問には答えられないかな?この子も言っただろ、ちゃんと入隊してないって。後、……彼女の黒トリガーはサポート特化の性能で戦闘能力はないから、それで比較も不可能。ってか、黒トリガー同士の戦闘とか上が絶対に許可しないよ?忍田さんは勿論、城戸さんや言実さんもね」
同級生の隊員の中でも特殊な立ち位置である天羽月彦がそこには居た。初対面の異性だが、迅が柚紀より一歩前に出た状態で対話をしているので多少の緊張はあるが何とか話が出来ている。対する天羽もそれなりに柚紀に興味を示して居るが、"あって欲しくない未来"にならない為に迅が牽制をする。その際に彼に影響力のある上層部三人の名を出せば、興味が薄れたらしく手を止めていた食事を再開する。それを見て安堵したのも束の間
『ねぇ天羽くん、さっき色がどうのって言っていたけど……もしかして"共感覚の持ち主"だったりするの?実はね、私のお母さんがそうだったからちょっと気になって!!ねぇ、君にはどんな風に見えてるの???』
「……………(モグモグ、ゴックン)……その"キョウカンカク"ってのがナニか俺は分からない。ここの職員には"サイドエフェクトだ"としか言われてないから。後どんな風に見えるかだけど、(チラッ、チラッ)……強いか弱いかで色のパターンが色々あって、本来はそんなにコロコロ変わらない。強くなったり……稀に誰かの影響で色が変わったりするのは見た事あるけど、…………君はどのパターンにも当て嵌まらない。こんなの言実さん以来かも、あの人の色は"見えないから"」
「(見えない?……特殊な能力に対抗する術の一つで天羽の能力もシャットダウンしているのかな?)(…ナデナデポン!、……ナデナデ)まっ、見えなくても問題ないだろ?それだけが相手を知る・判断する手段じゃないからね。で、天羽が柚紀ちゃんの色が七変化して見えるのは多分"感情と色が結びついているから"じゃないかな?人は【物事に対してイメージカラーを抱きやすい】って何かで見た記憶がある。例えば"冬なら雪の白"とか、"春なら桜の薄紅色"みたいな感じでさ。感情も同じで喜や楽は笑顔を太陽と例える事から明るい色、哀なら悲しくて涙を流すから青とか冷たい感じの色で、怒だと逆に怒りで感情が昂り体が熱くなるから赤とか………そんな理由じゃないかな?」
『あっ!!?そうかも!お母さんはこう、……"その人が纏うオーラの色で気持ちを見極める"って聞いた事があるけど、天羽くんもそうなのか……………アレ?えっと、…大丈夫???』
あまり自分が扱うサイドエフェクトが如何なるモノかを考えていなかったであろう天羽は、二人の話について行けず食事の手を止めて頭を抱え込んでいた。その姿を見て心配する柚紀と"やり過ぎた"と反省する迅。この状態で人が沢山居る場所に天羽を留めるのは能力的にも良くないと、迅は判断し彼を連れて会場を一度後にする。それを見送り、天羽が残した料理をどうするか悩んでいると……
「ハァ〜、やっと姐さんの小言から抜け出せれたぜ〜。……ん?柚紀じゃねぇか!!こんな所で一人ナニしてやがるんだよ?」
『あっ!当真先輩っ!!えっと、……ちょっと前まで迅さんと天羽くんと話をしていたんですが、その………天羽くんが"能力酔い"したらしくて気分が悪そうだったので迅さんが会場外に連れて行っちゃった後で、それで……その…(チラッ)』
「ん?……あ〜、なる程。…天羽が食べ残した料理をどうするか分からず途方に暮れてた訳か?それなら問題ねぇーよ、此処は料理が並んでいるテーブルの直ぐ側だろ?なら追加料理を持ってきたおばちゃんが気づく筈だ。(クシャリ)(それが無くても、パーティーが終わる頃には多分会場は凄い事になってそうだよな〜主に酔っ払い達のせいで)で、寂しがり屋な姫様一人にさせたのがバレたらまたつる姐からの雷喰らいそうだし……俺と来るか?今から荒船達に合流する所だからよ〜(ワシャワシャ)」
目聡く当真が一人となった柚紀を回収する。"天羽について当真が知っているか"を心配する表情を当真は"一人になって心細くて泣きそうになっている"風に見えたのだ。お洒落をしているので手加減はしたが相変わらず乱暴に頭を撫でる当真に怒る柚紀を軽く窘めつつ移動を開始。ドレスアップしている柚紀をちゃんとエスコートする辺りは流石の一言である
そして荒船を始めとした同級生の集団に二人して合流すれば、そこにはオペレーターも混ざっており国近が一番に近寄り「ごめんね〜〜、大丈夫だった〜??」と謝罪と異変がないかを確認。それを受け入れつつ集まっているメンバーを一人一人確認していると………
- ……………ススススッ -
「ありゃりゃ?柚紀ちゃ〜ん、何で隠れるの??確かこのメンバーの中に"ハジメマシテ"な人居ないよね???」
「(……ナデナデ)安心しろ鶴ヶ峰、此処に居る奴全員"王子の失敗談"を知っている。それに同じ会場内には言実さん以外にも頼りになる人が沢山居るだろ?……同じ轍は踏ませないさ」
「わぁ〜…………こう傍目から見ると、俺も一歩間違えれば王子に対しての反応を姪っ子ちゃんに会う度にされていた可能性があったんだな〜って思っちゃった。でも俺がそうならなかったのは何でだろう??」
「そりゃ、犬飼は【間を開けずにきちんと行動を取ったり話をしたから】だろうな。王子の場合、アレから今日まで柚紀と会ったり話したりしなかったらしいぜ。だから"王子一彰はどんな人か"をアイツは分からないから未だに警戒している。後は初回で重度の地雷を踏み抜いたから修繕にはかなりの時間を有するだろうが、……こればかりは当人達の努力やら決める事だから俺達は不用意に首を突っ込まない方が良いだろうな〜」
「よっ天羽!新たに増えたS級隊員の柚紀ちゃんを連れて来たぞ。丁度同級生だし、仲良くしなよ?」
『S、級??………えっ?!迅さん以外にも黒トリガー使える人が居るんですか?!!って、これじゃあ語弊があるか。確かフブキも風刃使えるんだよね?私はちゃんと見た事ないけどさ。……あ、えっとその………鶴ヶ峰柚紀です。(ペコリ)い、今はこんな色のだけどコレも黒トリガーで、性能を一番引き出せるからって理由で私が所持してて、規定により一応S級隊員………なんだけどまだ正式に入隊していないかなり曖昧な立場と言うか、何というか……………と、兎に角宜しくね!』
「……………ふ〜ん、君って珍しい子だね。話している最中に色がコロコロ頻繁に変わるなんて初めてかも。俺は天羽月彦、鶴ヶ峰って事は……言実さんの親戚?じゃあ君も強いの??」
「"現段階じゃ"その質問には答えられないかな?この子も言っただろ、ちゃんと入隊してないって。後、……彼女の黒トリガーはサポート特化の性能で戦闘能力はないから、それで比較も不可能。ってか、黒トリガー同士の戦闘とか上が絶対に許可しないよ?忍田さんは勿論、城戸さんや言実さんもね」
同級生の隊員の中でも特殊な立ち位置である天羽月彦がそこには居た。初対面の異性だが、迅が柚紀より一歩前に出た状態で対話をしているので多少の緊張はあるが何とか話が出来ている。対する天羽もそれなりに柚紀に興味を示して居るが、"あって欲しくない未来"にならない為に迅が牽制をする。その際に彼に影響力のある上層部三人の名を出せば、興味が薄れたらしく手を止めていた食事を再開する。それを見て安堵したのも束の間
『ねぇ天羽くん、さっき色がどうのって言っていたけど……もしかして"共感覚の持ち主"だったりするの?実はね、私のお母さんがそうだったからちょっと気になって!!ねぇ、君にはどんな風に見えてるの???』
「……………(モグモグ、ゴックン)……その"キョウカンカク"ってのがナニか俺は分からない。ここの職員には"サイドエフェクトだ"としか言われてないから。後どんな風に見えるかだけど、(チラッ、チラッ)……強いか弱いかで色のパターンが色々あって、本来はそんなにコロコロ変わらない。強くなったり……稀に誰かの影響で色が変わったりするのは見た事あるけど、…………君はどのパターンにも当て嵌まらない。こんなの言実さん以来かも、あの人の色は"見えないから"」
「(見えない?……特殊な能力に対抗する術の一つで天羽の能力もシャットダウンしているのかな?)(…ナデナデポン!、……ナデナデ)まっ、見えなくても問題ないだろ?それだけが相手を知る・判断する手段じゃないからね。で、天羽が柚紀ちゃんの色が七変化して見えるのは多分"感情と色が結びついているから"じゃないかな?人は【物事に対してイメージカラーを抱きやすい】って何かで見た記憶がある。例えば"冬なら雪の白"とか、"春なら桜の薄紅色"みたいな感じでさ。感情も同じで喜や楽は笑顔を太陽と例える事から明るい色、哀なら悲しくて涙を流すから青とか冷たい感じの色で、怒だと逆に怒りで感情が昂り体が熱くなるから赤とか………そんな理由じゃないかな?」
『あっ!!?そうかも!お母さんはこう、……"その人が纏うオーラの色で気持ちを見極める"って聞いた事があるけど、天羽くんもそうなのか……………アレ?えっと、…大丈夫???』
あまり自分が扱うサイドエフェクトが如何なるモノかを考えていなかったであろう天羽は、二人の話について行けず食事の手を止めて頭を抱え込んでいた。その姿を見て心配する柚紀と"やり過ぎた"と反省する迅。この状態で人が沢山居る場所に天羽を留めるのは能力的にも良くないと、迅は判断し彼を連れて会場を一度後にする。それを見送り、天羽が残した料理をどうするか悩んでいると……
「ハァ〜、やっと姐さんの小言から抜け出せれたぜ〜。……ん?柚紀じゃねぇか!!こんな所で一人ナニしてやがるんだよ?」
『あっ!当真先輩っ!!えっと、……ちょっと前まで迅さんと天羽くんと話をしていたんですが、その………天羽くんが"能力酔い"したらしくて気分が悪そうだったので迅さんが会場外に連れて行っちゃった後で、それで……その…(チラッ)』
「ん?……あ〜、なる程。…天羽が食べ残した料理をどうするか分からず途方に暮れてた訳か?それなら問題ねぇーよ、此処は料理が並んでいるテーブルの直ぐ側だろ?なら追加料理を持ってきたおばちゃんが気づく筈だ。(クシャリ)(それが無くても、パーティーが終わる頃には多分会場は凄い事になってそうだよな〜主に酔っ払い達のせいで)で、寂しがり屋な姫様一人にさせたのがバレたらまたつる姐からの雷喰らいそうだし……俺と来るか?今から荒船達に合流する所だからよ〜(ワシャワシャ)」
目聡く当真が一人となった柚紀を回収する。"天羽について当真が知っているか"を心配する表情を当真は"一人になって心細くて泣きそうになっている"風に見えたのだ。お洒落をしているので手加減はしたが相変わらず乱暴に頭を撫でる当真に怒る柚紀を軽く窘めつつ移動を開始。ドレスアップしている柚紀をちゃんとエスコートする辺りは流石の一言である
そして荒船を始めとした同級生の集団に二人して合流すれば、そこにはオペレーターも混ざっており国近が一番に近寄り「ごめんね〜〜、大丈夫だった〜??」と謝罪と異変がないかを確認。それを受け入れつつ集まっているメンバーを一人一人確認していると………
- ……………ススススッ -
「ありゃりゃ?柚紀ちゃ〜ん、何で隠れるの??確かこのメンバーの中に"ハジメマシテ"な人居ないよね???」
「(……ナデナデ)安心しろ鶴ヶ峰、此処に居る奴全員"王子の失敗談"を知っている。それに同じ会場内には言実さん以外にも頼りになる人が沢山居るだろ?……同じ轍は踏ませないさ」
「わぁ〜…………こう傍目から見ると、俺も一歩間違えれば王子に対しての反応を姪っ子ちゃんに会う度にされていた可能性があったんだな〜って思っちゃった。でも俺がそうならなかったのは何でだろう??」
「そりゃ、犬飼は【間を開けずにきちんと行動を取ったり話をしたから】だろうな。王子の場合、アレから今日まで柚紀と会ったり話したりしなかったらしいぜ。だから"王子一彰はどんな人か"をアイツは分からないから未だに警戒している。後は初回で重度の地雷を踏み抜いたから修繕にはかなりの時間を有するだろうが、……こればかりは当人達の努力やら決める事だから俺達は不用意に首を突っ込まない方が良いだろうな〜」