さて、寺島が昔の姿でイベント参戦やら柚紀が色合いやら透け感の割合はドレスとあまり変わらない状態でパンクスタイルにお色直ししているのは一度割愛し、誰と組んでいるかと持ち点・ノルマの合計をザックリと紹介

・フブキ＆木虎(持ち点8、ノルマ16)以下略
・出水＆烏丸＆佐鳥(12、24)
・時枝＆菊地原(8、16)
・嵐山＆柿崎(8、16)
・荒船＆村上(6、12)
・北添＆穂刈(6、12)
・笹森＆小荒井＆半崎(6、12)
・堤＆来馬(5、10)
・影浦＆犬飼(9、18)
・辻＆奈良坂＆日浦(10、20)
・太刀川＆二宮(10、20)
・当真＆別役＆絵馬(11、22)
・歌川＆照井(6、12)
・米屋＆熊谷(6、12)
・三輪＆加古(10、20)
・奥寺＆古寺(6、12)
・小南＆那須(8、16)
・三浦＆巴(4、8)

・風間＆諏訪(8、特別枠)
・木崎＆寺島(7、特別枠)

不参加
言実、冬島、東、迅、弓場隊

と、なっている。他にも沢山の隊員が参加をしているが、柚紀と面識がない者は省略。更にライブに関する追加情報で

・制限時間は１時間で大体１５分毎にライブが開催され、開始３分前には目印として特別ステージ周囲に半円型の集中シールドが展開、出入りは自由な分あまり耐久性はない
・シールド内での戦闘行為は禁止とし、破った場合は風間達によってベイルアウトさせられる
・歌が終了後３分にはシールドが解除されるので、ずっと安全地帯確保は無理。(あまりに意欲のない者はやはり風間達によって脱落させられる)

柚紀の歌も、クリスマスパーティーも実質無料なので"それを聞く・参加する資格を示す必要がある"訳だ。そんなこんなで一つの仮想ステージに三桁の隊員が一同に行動する実験がてらのイベントが開始され、巽の贔屓もあるが人気や見所になりそうなメンバーがピックアップさる実況・解説が滞りなく進み、外の人間には柚紀の歌声が聞こえない事を知った際には「言実〜！！！私だって歌姫ちゃんの歌、聞きたいんだけど〜！！」と駄々を捏ねるが《Ｂ級ランク戦実況でもステージの音は聞こえないだろうが、我儘を言うな》と一蹴され不機嫌に。それを東が諌めつつ中でも外でも色んなアクシデントに見舞われたが、三曲目が歌い終えラストスパートとなり柚紀を外に出すかを裏で言実が冬島やシロと話し合いされている最中の実況席では

「さぁ〜、残り時間も僅かになってきたね〜。にしてもやっぱり歌姫ちゃんと親しげな面子はほぼ残ってるし、ノルマも大体満たしてる感じみたいで……２４日のパーティーが楽しみだようんうん！」
「あ、日取りに関してですが言実さんが《２４日では防衛任務のシフト的にまた弓場隊が除け者になるから、パーティーは２５日に開催する》だそうです。……巽さんは聞いてませんでしたか？」
「えっ？！！２５日っ！！！その日は私朝から晩まで外せない用事があるからパーティーに参加出来ないんだけど〜！！コレ、言実だって知ってるよ？！……………私を除け者にして皆で楽しく食べ飲みするなんて……(ワナワナプルプル…バン！！)認めない！！絶対に阻止してやるんだからー！！！(カタカタカタカタ……)」
「巽さん？一体ナニを…
(ざわ、ザワザワ、ザワザワ-　嘘だろ？キャー！！　-)
！！？コレは、まさかっ！……言実さん！冬島さん！市河！！大変だ！！！巽さんが設定を弄って【ステージ内に亜種を大量に発生させている】！！このままじゃサイアク……参加者全員リタイアになる！」

-　-　-
-　-
-

〜仮想空間内・市街地Ｂ〜

-　ズドン！！　-
『(スタン！)なっ？！何で土竜が出てくるの？！だってこのイベントでは亜種は出さないって言実さん言って、いたのに…(ギュッ！)』
「(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ)落ち着いて鶴ヶ峰、対処は風間や木崎がしてくれるから君に危害を加えさせない。……もしかして予想以上に生き残りが居るから、更に絞り込む為に亜種を投下したのかも」
「(ガガガガガガガガ…)だとしても、俺達に何も通達なしで言実さんがいきなりするとは思えない。……このステージではライブ中以外で外部と連絡が取れなくなっているが、……お前のは特注のトリオン体だ。もしかしたら…」
❲ユズちゃん！風間さん達も聞こえますか？市河です！！……ごめん！私達が目を離した隙に、自分は私用でパーティーに参加出来ないのを知ったヒナ先輩が逆ギレ起こして設定を弄っちゃったの！！ってか私用とか言うけどコレ【オンラインゲームのイベント】だから完全に先輩が悪いんだけどね〜。……ただ、このステージやライブ補助の為にあのサーバーを使ってるんだけど【悪用防止のセキュリティが発動しちゃって、外部からのアクセスが拒絶させられてベイルアウト機能の無いユズちゃんを外に出せなくなっちゃったの！】更に太刀川さんも潰すつもりで、かなり敵の出現数や頻度も増加させちゃって……このままじゃ！❳
『っ！？……皆は、…………Ｃ級の子だって多分致命傷を追えば出れるだろうけど、私は……このトリオン体は特殊だから…………デラレナイ？ワタシダケ、オイテイカレル？イヤッ！！ココデ"マタヒトリボッチニナルノハッ！！？"ソンナノッ、イヤダーーー！！！』
「(マズいッ！！今彼女が取り乱したらっ！)大丈夫！！言実さんがあの時みたいに迎えにちゃんと来てくれる！！それに今は俺達が傍に居る。だからっ！」

突如現れた土竜や後続の敵を現役戦闘員三人が相手をしている中でシロから齎された情報を聞き、"実力テストの再来"が頭を横切った柚紀は取り乱してしまう。それを露払い役…世話役の寺島が諌めようとするが声が届いておらず、敵の増加や亜種の出現に気づいた隊員達が柚紀の身を案じて駆け付けてきたが、敵が邪魔で側に行けずじまい。そして風間達の防壁をすり抜けた敵の凶刃が二人に迫る。…………その時



「……"エスクード"　
-　ド！ド！ド！ド！……ガキィーン！！　-
(スタン！)……ふぅ〜、確率は低かったけどコレも視えてたから念の為色々用意やら待機してて良かったよ、本当に。さて、(…ストン)……彼女の事を頼んで大丈夫かな？…………"市河ちゃん"」
「はい、お任せ下さい"迅さん"！(ﾀﾀﾀﾀﾀ、…ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ、ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ)…大丈夫、大丈夫だよ柚紀。………私がそんな事させない。必ず貴女を外に返して上げる。だから……泣かないで、ね？(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ)」
『(ピタッ)……シロ？何で、此処に？？それも髪色…"桜色の…生身と同じ"だよ？………どうして？』