予行の舞踊
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絵馬の師であり二宮隊スナイパーの鳩原未来との初対面が済んだ頃にはお昼時となっており、柚紀達は訓練室を後にする。トリオン体だろうと生身だろうと体質的な理由で柚紀には食事を摂る必要があるからだ。これが言実が調律したトリオン体ならサイドエフェクトを使わない限り、そこまで重要視しないが黒トリガーによるトリオン体はその辺の調節が難しいらしく【生身と同じつもりで行動をしろ】と注意を受けていたのだ。因みに佐鳥を抜かした嵐山達には移動中にこの事を伝えており、無理をしないかの監視を柚紀はお願いしていた。……自分は慣れない事をして疎かにしそうだと自覚しているので。さて、お昼をどうするか佐鳥を中心に話し合いながらエレベーターホールに来るとその近くにある休憩スペースに居た人物が立ちあがり声を掛けてきた。相手は
「来たか。……お疲れ様です嵐山さん(ペコリ)、すみませんが鶴ヶ峰を少しお借り出来ませんか?コイツに会ってみたいって言っている奴が居るんで」
「お疲れ荒船。ん??柚紀ちゃんにか?……大体の隊員とは顔合わせ済みな気がするが、誰に会わせるつもりだ?」
「それが"会長"がまだ会った事が。……(チラッ)会わせるとなりますと必然的に弓場さんや王子とも顔を合わせる事になります。弓場さんは………多分大丈夫何ですが、当真が王子と鶴ヶ峰を会わせてないのが少し気掛かりで。でも、いい加減会わせるべきかと。例の動画で藤丸さんと面識があるのが分かりましたので、これなら問題ないと思いますが…」
先頭を歩いていた嵐山とそんな会話をしていると遅れて歩いていた柚紀達も合流。そして荒船が居る理由を訊ねた後に"会長"と会うのを了承。荒船と柚紀が話している間に嵐山から連絡を受けて綾辻が合流し付き添いで行くのが決定。更に《昼食がてら簡易だがメディカルチェックをする。一度戻って来てくれ》と言実から連絡が入り"合流場所"を決めてその場で別行動を取る。………綾辻が一緒だし、相手だって柚紀に危害を加える様な人じゃないのは分かっている佐鳥と時枝だが、……やはり不満やら心配な感情は拭えずに居るが嵐山や木虎に言われて移動を再開する
- -
-
さて、先にエレベーターに乗って作戦室エリアを歩く三人。その道のりで今から会う人について説明を受けていた
『本命は会長さん……蔵内先輩ですが、私的には"弓場さん"にお会いするのが楽しみです!!あのフブキが太鼓判押す位の方なので!後、……王子先輩はそのまま苗字何ですね。てっきり渾名の類いだと勝手に思い込んでました。後……"カンダ先輩"の名前は初めて聞きました。何で誰も言わなかったんだろう?』
「あ〜…………多分"市河"にそれとなく聞いたんじゃないか?アイツの親御さん達、確か"同業者"らしいから繋がりがあっても不思議じゃねぇ。後はボーダー内で流れた噂から【無理して鶴ヶ峰と仲良くなるべきじゃない】って判断したのかもな。……アイツって地味に周囲を見る目…人を見る目があるし判断力だって悪くない。それに王子の性格的に"その内顔合わせする機会はある"って考えたとも思えるし……」
『お〜!!(パチパチパチ…)荒船先輩の言葉には何処か確信的と言いますか説得力がありますから、きっとそうなんじゃないですかね?……ちょっと王子先輩だけお会いするのが不安ですが、それなら大丈夫かな?後……綾辻先輩が副会長なんですね!凄いです!!ただでさえ嵐山隊は広報の仕事もあって忙しいのに…………無茶、しないで下さいね?』
「大丈夫よ柚紀ちゃん。(ナデナデ)生徒会役員は他にも居るし、ボーダーだって嵐山さんを始めとした皆が居るから一人じゃない。ちゃんと無理しない程度に自分がこなせる範囲内で頑張っているから、心配しないで(ナデナデ)」
ドレスにベールもしているから表情は分かりづらいが、中身は何時もの柚紀に変わりない言動や漂う雰囲気に荒船もだが綾辻も密かに安心していた。……分かってはいるが、実際の所目の前の少女は数少ないS級隊員(仮)には変わりなく、その能力や実績・有効性は既に示されている。それ目当てで近付く輩だって隊員やエンジニア、……近界民だって居るのだって事実だが"その時が来たら迷わず行動すれば良い、それまでは今までと変わりない"と改めて感じる二人。………そんなこんなで歩いていれば目的地に到着し、荒船が訪問を報せれば直ぐにドアが開き現れたのは
- ウィーン -
「わざわざ連れて来てくれて有難うね荒船!!で、……その黒いドレスを着たのが噂の歌姫ちゃんだね!ん?………どうして綾辻ちゃんも一緒に居るの???」
「こんにちは王子先輩、私の事は気にしないで下さい。ただの付き添いですので」
「(ヒョコッ)あ、やっぱり綾辻も一緒だったか〜。噂を聞いて何となく【彼女は男子が苦手】な気がしたし【嵐山隊メンバーと仲が良いから、新しく入った子のどちらかは一緒に来るかな〜】って思ったけど………あの子だと俺達に警戒心剥き出しで話すのも難しそうかな〜って。…………あ、廊下で話すのもアレだし中にどうぞ」
王子一彰と神田忠臣に出迎えられた三人はそのまま室内に。そこには蔵内和紀の他に隊長の弓場拓磨にオペレーターの藤丸も勢揃いしており、驚きながらもきちんと挨拶をする柚紀に「来たか柚紀!!って、それが噂の黒歌姫モードか?……羽矢が見たらスゲェ喜びそうな姿だな〜」と顔合わせ済みの藤丸が先ず声を掛ければ、次に隊長である弓場近づいてくる
「よく来たなぁ〜、鶴ヶ峰。……今は歌姫の方が良いのか?俺がこの隊を仕切る弓場だ、……タメの隊員がウチには居ねぇからそこまで関わる事はないだろうが、ま………顔と名前位は覚えておいてくれ。迅や嵐山、更には柿崎にまで【他人が勘違いしてお前に迷惑かける可能性があるから一回位は会っておけ】って言いやがってな。(……ナデ、ナデ)わざわざ呼び付けて済まねぇ」
『………いえ、平気ですよ?今日はこの姿をある程度保つ訓練中で【どの位動けるか】も調査対象ですから出歩く理由が出来て逆に感謝しています。(ペコッ……パサッ)……あ、あれ?……ベール、何で落ちちゃったんだろ?(ヒョイッ)……軽くお辞儀しただけだよ?今までだって激しく運動しても平気だ「……へぇ〜、噂通りの髪色と瞳だね。綺麗で…(スッ…チュッ)……惚れちゃいそうかもぼく」……………えっ?』
弓場との対話に割り込む形で王子が横から介入してきたのだ。その発言や長い髪を一房を手に取り…唇に触れさせた事、コチラを見つめる眼差しから"今の発言が戯言か本心か"が見抜けない……それらの要素が重なり、弓場隊全員が勢揃いしていた理由を聞いていた荒船が"空気が変わった"のを感じ………柚紀の表情を見て嫌な予感を覚えた次の瞬間
- ズシンッ!!!…カタ、カタカタカタ…… -
「来たか。……お疲れ様です嵐山さん(ペコリ)、すみませんが鶴ヶ峰を少しお借り出来ませんか?コイツに会ってみたいって言っている奴が居るんで」
「お疲れ荒船。ん??柚紀ちゃんにか?……大体の隊員とは顔合わせ済みな気がするが、誰に会わせるつもりだ?」
「それが"会長"がまだ会った事が。……(チラッ)会わせるとなりますと必然的に弓場さんや王子とも顔を合わせる事になります。弓場さんは………多分大丈夫何ですが、当真が王子と鶴ヶ峰を会わせてないのが少し気掛かりで。でも、いい加減会わせるべきかと。例の動画で藤丸さんと面識があるのが分かりましたので、これなら問題ないと思いますが…」
先頭を歩いていた嵐山とそんな会話をしていると遅れて歩いていた柚紀達も合流。そして荒船が居る理由を訊ねた後に"会長"と会うのを了承。荒船と柚紀が話している間に嵐山から連絡を受けて綾辻が合流し付き添いで行くのが決定。更に《昼食がてら簡易だがメディカルチェックをする。一度戻って来てくれ》と言実から連絡が入り"合流場所"を決めてその場で別行動を取る。………綾辻が一緒だし、相手だって柚紀に危害を加える様な人じゃないのは分かっている佐鳥と時枝だが、……やはり不満やら心配な感情は拭えずに居るが嵐山や木虎に言われて移動を再開する
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さて、先にエレベーターに乗って作戦室エリアを歩く三人。その道のりで今から会う人について説明を受けていた
『本命は会長さん……蔵内先輩ですが、私的には"弓場さん"にお会いするのが楽しみです!!あのフブキが太鼓判押す位の方なので!後、……王子先輩はそのまま苗字何ですね。てっきり渾名の類いだと勝手に思い込んでました。後……"カンダ先輩"の名前は初めて聞きました。何で誰も言わなかったんだろう?』
「あ〜…………多分"市河"にそれとなく聞いたんじゃないか?アイツの親御さん達、確か"同業者"らしいから繋がりがあっても不思議じゃねぇ。後はボーダー内で流れた噂から【無理して鶴ヶ峰と仲良くなるべきじゃない】って判断したのかもな。……アイツって地味に周囲を見る目…人を見る目があるし判断力だって悪くない。それに王子の性格的に"その内顔合わせする機会はある"って考えたとも思えるし……」
『お〜!!(パチパチパチ…)荒船先輩の言葉には何処か確信的と言いますか説得力がありますから、きっとそうなんじゃないですかね?……ちょっと王子先輩だけお会いするのが不安ですが、それなら大丈夫かな?後……綾辻先輩が副会長なんですね!凄いです!!ただでさえ嵐山隊は広報の仕事もあって忙しいのに…………無茶、しないで下さいね?』
「大丈夫よ柚紀ちゃん。(ナデナデ)生徒会役員は他にも居るし、ボーダーだって嵐山さんを始めとした皆が居るから一人じゃない。ちゃんと無理しない程度に自分がこなせる範囲内で頑張っているから、心配しないで(ナデナデ)」
ドレスにベールもしているから表情は分かりづらいが、中身は何時もの柚紀に変わりない言動や漂う雰囲気に荒船もだが綾辻も密かに安心していた。……分かってはいるが、実際の所目の前の少女は数少ないS級隊員(仮)には変わりなく、その能力や実績・有効性は既に示されている。それ目当てで近付く輩だって隊員やエンジニア、……近界民だって居るのだって事実だが"その時が来たら迷わず行動すれば良い、それまでは今までと変わりない"と改めて感じる二人。………そんなこんなで歩いていれば目的地に到着し、荒船が訪問を報せれば直ぐにドアが開き現れたのは
- ウィーン -
「わざわざ連れて来てくれて有難うね荒船!!で、……その黒いドレスを着たのが噂の歌姫ちゃんだね!ん?………どうして綾辻ちゃんも一緒に居るの???」
「こんにちは王子先輩、私の事は気にしないで下さい。ただの付き添いですので」
「(ヒョコッ)あ、やっぱり綾辻も一緒だったか〜。噂を聞いて何となく【彼女は男子が苦手】な気がしたし【嵐山隊メンバーと仲が良いから、新しく入った子のどちらかは一緒に来るかな〜】って思ったけど………あの子だと俺達に警戒心剥き出しで話すのも難しそうかな〜って。…………あ、廊下で話すのもアレだし中にどうぞ」
王子一彰と神田忠臣に出迎えられた三人はそのまま室内に。そこには蔵内和紀の他に隊長の弓場拓磨にオペレーターの藤丸も勢揃いしており、驚きながらもきちんと挨拶をする柚紀に「来たか柚紀!!って、それが噂の黒歌姫モードか?……羽矢が見たらスゲェ喜びそうな姿だな〜」と顔合わせ済みの藤丸が先ず声を掛ければ、次に隊長である弓場近づいてくる
「よく来たなぁ〜、鶴ヶ峰。……今は歌姫の方が良いのか?俺がこの隊を仕切る弓場だ、……タメの隊員がウチには居ねぇからそこまで関わる事はないだろうが、ま………顔と名前位は覚えておいてくれ。迅や嵐山、更には柿崎にまで【他人が勘違いしてお前に迷惑かける可能性があるから一回位は会っておけ】って言いやがってな。(……ナデ、ナデ)わざわざ呼び付けて済まねぇ」
『………いえ、平気ですよ?今日はこの姿をある程度保つ訓練中で【どの位動けるか】も調査対象ですから出歩く理由が出来て逆に感謝しています。(ペコッ……パサッ)……あ、あれ?……ベール、何で落ちちゃったんだろ?(ヒョイッ)……軽くお辞儀しただけだよ?今までだって激しく運動しても平気だ「……へぇ〜、噂通りの髪色と瞳だね。綺麗で…(スッ…チュッ)……惚れちゃいそうかもぼく」……………えっ?』
弓場との対話に割り込む形で王子が横から介入してきたのだ。その発言や長い髪を一房を手に取り…唇に触れさせた事、コチラを見つめる眼差しから"今の発言が戯言か本心か"が見抜けない……それらの要素が重なり、弓場隊全員が勢揃いしていた理由を聞いていた荒船が"空気が変わった"のを感じ………柚紀の表情を見て嫌な予感を覚えた次の瞬間
- ズシンッ!!!…カタ、カタカタカタ…… -