予行の舞踊
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フブキと木虎の手合わせも終了し、食堂で反省点や良かった所を話している二人の傍らで柚紀は栄養補給をしていると私服姿の嵐山が現れる。それを見て驚く二人に「迅から"ボディーガードは一人より二人の方が安全だよな普通"・"この時間に食堂に行けないか?"ってメッセージが届いてな!確かに……(ナデナデ)これじゃあ迅があんなメッセージを送って来るのも頷ける」と説明。そして頭を撫でられた事によりやっと嵐山の存在に気づいた柚紀が喉を詰まらせかけたのは……秘密で
二人の話し合いが済んだ所で、嵐山が居るならとフブキは食堂で別れる事になり自然な流れでそのまま嵐山隊作戦室に向かう三人。"言実は?"の問に『また陽菜さんが妙な事を考えちゃったらしくてソレの手伝いをしています。あの人も結局は懐に入り込んだ相手には弱いよな〜、嫌嫌言いながらこうやって手を貸すんだもん!』と何処か嬉しそうに話す柚紀を見て改めて"柚紀は本当に言実が好きなんだな〜"と思う二人である
そして作戦室には時枝がソファーに座って資料を眺めており、ドアの開く音を聞いて綾辻が奥の部屋から出てくる。……柚紀が居なくても佐鳥・時枝とは同じ空間に出来るだけ二人っきりにならない様に日頃から綾辻は気にしている、そうすれば柚紀に訊ねられても"いつもの事だよ"と言えるのだ。そして柚紀も一緒に来たのにちょっとだけ驚くが、直ぐに何時もの笑みを浮かべ「今、お茶を用意するね。丁度私も飲みたくなったから」と給湯スペースに移動。木虎と嵐山は荷物を置く為に給湯スペース奥の部屋に行き、手持ち無沙汰となった柚紀は……未だに自分が居るのに気づかない時枝に近づき『ナニ見てるの?』と覗き込み……やっと存在に気づく
「えっ?!柚紀、さん?…な、何で此処に?と言うより……その姿…………」
『(コテン)あれ?今黒トリガーの姿だってメッセージ……送ったのは賢くんにで、時枝くんには言ってなかったね。後、言実さんはお仕事中(?)だしお昼まで暇だって話たら"じゃあウチの作戦室にお出で"って言われたから来たけど…(キョロキョロ、キョロキョロ)け、……佐鳥くんは?』
「…………あ〜、だからあのメッセージだったのかな?ちょっと前に【とっきーズルい!佐鳥も見たかったのにー(╥o╥)】って来てさ、……この資料の事かなって思って眺めてたんだ。後、……朝のやり取りはグループにしない?今みたいに情報が錯綜しそうで互いに面倒だし、………色々気になる事あるし(名前呼び、してるんだ。多分佐鳥がそうしてって彼女にお願いしたんだろうけど……何か、嫌だ)」
二人っきりで良い雰囲気になる、と思って戻ってきた三人だが分かりづらいが不機嫌そうな時枝に柚紀が困っている様に見受けられる。それを見て互いにアイコンタクトをした三人は各自行動を開始する。先ずは「充、俺にもその資料見せてくれ。後タブレット内容と合っているか照らし合わせを頼む」と嵐山が仕事の話を振り、次に「先輩、その……美味しいお茶の淹れ方教えて頂けませんか?どうも私が淹れると苦くなりがちで」と木虎が柚紀を呼び寄せる。そして互いに距離を取った所で探りを入れ始める。時枝の方は"仕事モード"なせいで不機嫌な理由は分からなかったが、柚紀はお湯が沸く合間に"困っている風に見えたが時枝とナニを話していたのか"とズバリ木虎に訊ねられ(二人なら、分かるかな?)と思い、素直に会話内容を語る。それを聞いて"あーなる程"と納得した二人。そして綾辻が耳打ちで"機嫌が良くなるアドバイス"をする。それに対して顔を赤くして慌てふためく柚紀の対処を綾辻に任せた木虎は先にお茶を持って二人の元に。そして配膳を終えたのを見計らい「少し休憩にするか!人数が多いから一気にやるのは効率が悪いぞ?」と嵐山が声を掛け、近くにあった湯呑みに口をつけた時枝は…軽く目を見開く
「アレ?……木虎、お茶淹れるの上手くなった?少し前まで薄かったり逆に濃かったりしたよね?」
「………時枝先輩もそう思われていたんですか?佐鳥先輩は遠慮なく"薄い〜、苦い〜"って文句を言われてましたので知ってましたが。…………そう思われるなら遠慮なく言って下さい、改善可能な事は直す様に努力しますので」
「まぁまぁ木虎、……暫く基地内で生活していた時に何かと柚紀ちゃんが淹れてくれた飲み物を口にする機会が多かっただろ?特に"彼女専用の個室"が出来てからは、招き入れる口実がそれだった。別に木虎のお茶が美味しくない訳じゃない、ただ柚紀ちゃんがこだわる一つに紅茶があるから、自然と他の人より美味しいのが出来上がりやすくなる。それは木虎も分かっていたから彼女にご教授してもらったんだろ?………その彼女と綾辻は?」
「……(チラッ)給湯スペースに置いてある茶菓子を見て何やら盛り上がって居たので放置してきました。柚紀先輩は先程食堂で軽くお召し上がりになりましたから、今回はお茶のみになるかと。少し…体型を気にされているみたいですが、………私から見たら細いですので、少しふくよかになっても問題ない気がします。本当に軽くて生身の私でも運べるのではと思った位ですよ?」
小柄で確かに上半身は二の腕含めてかなりの細見なのもだが、背中の痣が理由で夏も上半身の露出は控えめで下半身……足や太腿はそれなりの太さで露出もそこそこしていたり、体型や寒さ対策で今では黒のストッキングや長めのスカートを着ている事や、運動が不得意な柚紀は"見た目的に前より太った"と気にしている。が、食べた分の栄養はトリオンに還元され無駄なく消費されているのでその心配は無用なのだが本人は知らないのだった。……基地内で色んな女子達の話を聞いていれば体型やら太る理由やらも耳に入り、ちょっと気にしているらしい。それを聞いた男子二人は明言を避けるかの様に曖昧な反応を示す。この手の話題は下手な事を言うのは良くないのを知っているので(嵐山は妹に対して既にやらかしており、時枝は佐鳥と木虎のやり取りから学んだ)
そして予想通り手ぶらで戻って来た二人も席に座り"お茶、大丈夫だった?"や"その資料って何ですか?"と軽く話し合いをしていると、柚紀の携帯に新着メッセージが届く。内容は
『あの、……東さんから"新人指導の手伝いをしてくれないか"ってメッセージが。……佐鳥くんも参加しているみたいですが上手くいってないみたいで、その………駄目、ですかね?(モジモジ)』
「(……クスッ)俺は構わないぞ?時々スナイパー訓練室に行って見たいとは思うが、明白な理由が無くてな。賢は"自分が努力している姿を見られる"のがあまり好きじゃないみたいで、来るなって言われるんだ。だが今日なら"柚紀ちゃんの護衛"名目で堂々と行ける!!(スクッ)……三人はどうする?」
「(スクッ)私も行きます。フブキ先輩に"自分が居ない間、先輩を頼む"と言われましたから。……お二人はどうしますか?」
「(スクッ)おれはこのまま…「(ヒョイッ)時枝くんも行って来たら?さっき新人データが追加で届いたから、私は資料を再整理や印刷しているね。コレは一人でやった方が効率良いから遠慮しないで」……ですが(- クイッ -)……どうしたの?」
『あ、あの、……私は…"充くん"とも一緒に、行きたいです。う、上手く理由は、話せないけど………駄目?』
見送る目的で立ち上がった時枝の手元から資料を取り上げた綾辻は嵐山達と一緒に行く様に促す。それを渋る彼のジャケットの裾を控え目に握り、座ったままの柚紀はお願いをしてみる。……綾辻の"名前呼びをすれば時枝の機嫌が良くなる"とアドバイスされたのを素直に試しながら。それに加えて上目遣いな事もあり、早々に白旗を上げた時枝も伴い四人は作戦室を後にし、見送った綾辻は笑顔で仕事に取り掛かるのであった
二人の話し合いが済んだ所で、嵐山が居るならとフブキは食堂で別れる事になり自然な流れでそのまま嵐山隊作戦室に向かう三人。"言実は?"の問に『また陽菜さんが妙な事を考えちゃったらしくてソレの手伝いをしています。あの人も結局は懐に入り込んだ相手には弱いよな〜、嫌嫌言いながらこうやって手を貸すんだもん!』と何処か嬉しそうに話す柚紀を見て改めて"柚紀は本当に言実が好きなんだな〜"と思う二人である
そして作戦室には時枝がソファーに座って資料を眺めており、ドアの開く音を聞いて綾辻が奥の部屋から出てくる。……柚紀が居なくても佐鳥・時枝とは同じ空間に出来るだけ二人っきりにならない様に日頃から綾辻は気にしている、そうすれば柚紀に訊ねられても"いつもの事だよ"と言えるのだ。そして柚紀も一緒に来たのにちょっとだけ驚くが、直ぐに何時もの笑みを浮かべ「今、お茶を用意するね。丁度私も飲みたくなったから」と給湯スペースに移動。木虎と嵐山は荷物を置く為に給湯スペース奥の部屋に行き、手持ち無沙汰となった柚紀は……未だに自分が居るのに気づかない時枝に近づき『ナニ見てるの?』と覗き込み……やっと存在に気づく
「えっ?!柚紀、さん?…な、何で此処に?と言うより……その姿…………」
『(コテン)あれ?今黒トリガーの姿だってメッセージ……送ったのは賢くんにで、時枝くんには言ってなかったね。後、言実さんはお仕事中(?)だしお昼まで暇だって話たら"じゃあウチの作戦室にお出で"って言われたから来たけど…(キョロキョロ、キョロキョロ)け、……佐鳥くんは?』
「…………あ〜、だからあのメッセージだったのかな?ちょっと前に【とっきーズルい!佐鳥も見たかったのにー(╥o╥)】って来てさ、……この資料の事かなって思って眺めてたんだ。後、……朝のやり取りはグループにしない?今みたいに情報が錯綜しそうで互いに面倒だし、………色々気になる事あるし(名前呼び、してるんだ。多分佐鳥がそうしてって彼女にお願いしたんだろうけど……何か、嫌だ)」
二人っきりで良い雰囲気になる、と思って戻ってきた三人だが分かりづらいが不機嫌そうな時枝に柚紀が困っている様に見受けられる。それを見て互いにアイコンタクトをした三人は各自行動を開始する。先ずは「充、俺にもその資料見せてくれ。後タブレット内容と合っているか照らし合わせを頼む」と嵐山が仕事の話を振り、次に「先輩、その……美味しいお茶の淹れ方教えて頂けませんか?どうも私が淹れると苦くなりがちで」と木虎が柚紀を呼び寄せる。そして互いに距離を取った所で探りを入れ始める。時枝の方は"仕事モード"なせいで不機嫌な理由は分からなかったが、柚紀はお湯が沸く合間に"困っている風に見えたが時枝とナニを話していたのか"とズバリ木虎に訊ねられ(二人なら、分かるかな?)と思い、素直に会話内容を語る。それを聞いて"あーなる程"と納得した二人。そして綾辻が耳打ちで"機嫌が良くなるアドバイス"をする。それに対して顔を赤くして慌てふためく柚紀の対処を綾辻に任せた木虎は先にお茶を持って二人の元に。そして配膳を終えたのを見計らい「少し休憩にするか!人数が多いから一気にやるのは効率が悪いぞ?」と嵐山が声を掛け、近くにあった湯呑みに口をつけた時枝は…軽く目を見開く
「アレ?……木虎、お茶淹れるの上手くなった?少し前まで薄かったり逆に濃かったりしたよね?」
「………時枝先輩もそう思われていたんですか?佐鳥先輩は遠慮なく"薄い〜、苦い〜"って文句を言われてましたので知ってましたが。…………そう思われるなら遠慮なく言って下さい、改善可能な事は直す様に努力しますので」
「まぁまぁ木虎、……暫く基地内で生活していた時に何かと柚紀ちゃんが淹れてくれた飲み物を口にする機会が多かっただろ?特に"彼女専用の個室"が出来てからは、招き入れる口実がそれだった。別に木虎のお茶が美味しくない訳じゃない、ただ柚紀ちゃんがこだわる一つに紅茶があるから、自然と他の人より美味しいのが出来上がりやすくなる。それは木虎も分かっていたから彼女にご教授してもらったんだろ?………その彼女と綾辻は?」
「……(チラッ)給湯スペースに置いてある茶菓子を見て何やら盛り上がって居たので放置してきました。柚紀先輩は先程食堂で軽くお召し上がりになりましたから、今回はお茶のみになるかと。少し…体型を気にされているみたいですが、………私から見たら細いですので、少しふくよかになっても問題ない気がします。本当に軽くて生身の私でも運べるのではと思った位ですよ?」
小柄で確かに上半身は二の腕含めてかなりの細見なのもだが、背中の痣が理由で夏も上半身の露出は控えめで下半身……足や太腿はそれなりの太さで露出もそこそこしていたり、体型や寒さ対策で今では黒のストッキングや長めのスカートを着ている事や、運動が不得意な柚紀は"見た目的に前より太った"と気にしている。が、食べた分の栄養はトリオンに還元され無駄なく消費されているのでその心配は無用なのだが本人は知らないのだった。……基地内で色んな女子達の話を聞いていれば体型やら太る理由やらも耳に入り、ちょっと気にしているらしい。それを聞いた男子二人は明言を避けるかの様に曖昧な反応を示す。この手の話題は下手な事を言うのは良くないのを知っているので(嵐山は妹に対して既にやらかしており、時枝は佐鳥と木虎のやり取りから学んだ)
そして予想通り手ぶらで戻って来た二人も席に座り"お茶、大丈夫だった?"や"その資料って何ですか?"と軽く話し合いをしていると、柚紀の携帯に新着メッセージが届く。内容は
『あの、……東さんから"新人指導の手伝いをしてくれないか"ってメッセージが。……佐鳥くんも参加しているみたいですが上手くいってないみたいで、その………駄目、ですかね?(モジモジ)』
「(……クスッ)俺は構わないぞ?時々スナイパー訓練室に行って見たいとは思うが、明白な理由が無くてな。賢は"自分が努力している姿を見られる"のがあまり好きじゃないみたいで、来るなって言われるんだ。だが今日なら"柚紀ちゃんの護衛"名目で堂々と行ける!!(スクッ)……三人はどうする?」
「(スクッ)私も行きます。フブキ先輩に"自分が居ない間、先輩を頼む"と言われましたから。……お二人はどうしますか?」
「(スクッ)おれはこのまま…「(ヒョイッ)時枝くんも行って来たら?さっき新人データが追加で届いたから、私は資料を再整理や印刷しているね。コレは一人でやった方が効率良いから遠慮しないで」……ですが(- クイッ -)……どうしたの?」
『あ、あの、……私は…"充くん"とも一緒に、行きたいです。う、上手く理由は、話せないけど………駄目?』
見送る目的で立ち上がった時枝の手元から資料を取り上げた綾辻は嵐山達と一緒に行く様に促す。それを渋る彼のジャケットの裾を控え目に握り、座ったままの柚紀はお願いをしてみる。……綾辻の"名前呼びをすれば時枝の機嫌が良くなる"とアドバイスされたのを素直に試しながら。それに加えて上目遣いな事もあり、早々に白旗を上げた時枝も伴い四人は作戦室を後にし、見送った綾辻は笑顔で仕事に取り掛かるのであった