打ち上げの舞踊
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無事に完走し互いに評価し合い、笑顔が溢れる店内で"些か場違いな着メロ"が流れる。それを聞いた宮司と柚紀は表情を曇らせ『この曲って、……まさか』と何かを危惧する。因みに音源は宮司の携帯であり、画面を見て相手を確認したが電話に出るのを躊躇している。殆どの者が状況を把握出来ない中、言実が宮司に近付き『貸せ、私が対応する』と手を差し出す。これに対して『……確かに貴女が一番適任ですね』と宮司は携帯を渡せば通話を開始する
『もしもし、……あぁ、やはりお前か。久しいな……月 よ』
『(ビクッ!!)ゅ、…月様から、なのっ!?な、何で?だって、ぁ、ぁぁ、あの、方はっ!!(ガタガタガタガタ…)』
「「「「「柚紀(っ!!/ちゃんっ?!/先輩っ!?)」」」」」
「ユズっ!?「…!……月様ってまさか、………神社で祀られている、主祭神の、事??でも本当の名はそんなんじゃ(ズキッ!)っあ"あ"あ"!」!!シロっ?!どうしたんだ?」
楽しい雰囲気が一変し、柚紀はナニかを恐れて顔色を真っ青にさせて震え出し、シロは電話の主を言い当てようとしただけで何故か激しい頭痛に見舞われてしまう。嵐山隊メンバーと迅が柚紀の側に駆け寄り、シロにはフブキが寄り添う中身動きが取れず状況が掴めない小南と烏丸に師範が「今は黙って成り行きを見守れ。下手に干渉すればお前さん達だけでなく、家族にまで影響が出るやも知れん」と真剣な表情で言われてしまい手も口も出せない状況に。そんな中、棟梁が言実に近づき「携帯を貸せ」と手を差し出す。それに素直に応じて携帯を渡した次の瞬間
「オ"イ"コ"ラ"このっ駄神!!ウチのシロにナニしやがった!!?たかが名を口にしようとしただけだろうがっ!!!??とっとと妙な術を解きやがれ!?さもなくば……神だろうと斬り捨てるぞ?」
「ば、バババババ……このっ、大馬鹿野郎っ!!?相手は天津神の一柱じゃぞ?!それを斬るとか……正気の沙汰でないぞ?!「ふーん、相手は神様か。………俺でも斬れるか?ソイツ」なっ!!?カノ!!お前までナニを言い出すんじゃ!!?」
「うんなの儂には関係ねぇ!役に立たねぇ神より、唯一無二の孫娘が大切なのは当たり前じゃ!!」
「だってよ〜師範、目に見えないし声も聞いたことねぇ神様より、目の前のダチを大切にするのが普通じゃね?」
かなり罰当たりな発言をする二人に宮司と師範は顔を真っ青にさせ、マスターとオーナー・小南と烏丸は傍観体制を貫き、柚紀の介抱に付きっきりのメンバーは話が見えずに困惑する中、……今度はお婆ちゃん先生が動き棟梁の手から携帯を抜き取れば電話先の相手と話を付けたらしく宮司に携帯を返却し、その足で柚紀の元へ
『ぁ、あの、お婆ちゃん。……月様、…怒っていなかった?その、………お役目、放棄しちゃった私に対して』
「(ナデナデ)いんや、怒っていらっしゃる訳じゃないよ。ちゃんと"そうしなきゃいけない理由"をあの方は理解しているし、柚紀ちゃんもご報告しているでしょ?でもね……(ナデナデ)【神様ってのは、一時的でなく継続的に自分を崇めてくれる……覚え必要としてくれる子が好き】だからね。……生真面目で里に居る時はお参りを欠かさずにしてくれていた柚紀ちゃんが相当お気に入りみたいだよ?"今は体調が不安定だから安定するまで待てないか?"ってお願いしたら、- ならば初詣の参拝まで我慢するが、せめて今の姿を何かを媒体に見せろ -って妥協してくれた位だもの。……少しでも顔色よく写る為にちょっとだけ工夫しましょうか。勿論写真はシロちゃんの携帯を使って取るから、安心して頂戴ね?」
『(ハァ〜)……継母がいてくれて助かりました。私は例え相手が神であろうと、柚紀の気持ち含めて害をなすモノには容赦出来ぬ故にな』
「(クスッ)それが言実ちゃんのお役目…"月光……まだ柚紀ちゃんは子どもだから月花が正確ね、その名を持つモノを如何なるものからも護る"………月影とはそういうモノですから気にしちゃ駄目よ?」
と、何とか場の雰囲気やシロの謎頭痛も治まった事により"最後の大仕事"に取り掛かる。……神の機嫌を損ねない様な一枚を取らなくてはならず、一体ナニをどうするか分からない状況下「ふむ、……どうせじゃし気分転換に琴の音色でも聞くか?折角カノに持ってこさせたしな!」と師範が演奏ステージにて琴を鞄から取り出して準備を始めると「なら私も…」とマスターが何処からか笙を、オーナーが琵琶を取り出し……何故かお婆ちゃん先生が持参していたあの龍笛を言実に渡して、即興の演奏会第二幕が開催される。ブツブツ文句を漏らしつつ奏でられ始めた曲を聞いて"先程の着信音がコレでは?"と佐鳥が宮司に訊ねると、曲の正体を明かす
「これは"あのお方が一番好きな舞の曲"なんですよ。但しこの舞が公の場にて公開される事はありません。これは舞の基礎が詰まった謂わば"初心者用の演目"で、これは、…これだけは【誰かに見られる事を目的にしたモノでなく、あの方に捧げる舞の……準備体操】的なモノですからね。………神は意外と欲深く、執着心はかなりのモノです。だから一度お役目から離れた彼女に今もご執心なんです」
「………因みにですが、万が一にも…その舞を見た者が神社関係者以外に居たら……怒りを買いますか?」
「大丈夫よ、確かに佐鳥くんと時枝くん……後忍田くんは"その舞を見た事がありますけど、場所があたしの家"ですから問題ありません。………前に話したでしょ?ウチでは昔、踊り子さんの練習の場として使っていたと。だからあの舞が舞われるのだって不自然じゃない。それより、…………写真取る為に柚紀ちゃんの顔色を良くしたいから二人にはちょっと協力をお願いしても良いかしら?」
『(…ヒョコ)ぁ、あの……"紅を差す"の久し振り過ぎて、い、違和感が凄いんだけど……だ、大丈夫?へ、変、じゃないかな?』
「「っ!!?」」
……そう、あの夏休みの日に初めてお婆ちゃん先生の家に訪ねた際に見たあの舞がソレだったのだ。…………あの時は笛の音のみだったのと、言実が"この曲しか吹けない"と言っていたのに、演奏に参加出来ている点から時枝はそれを推測したのだ。これに対して"あの条件下なら神の怒りに触れない"とやんわり答えたお婆ちゃん先生の背後から、意図は不明だが宮司が持参していた荷物にあった袿(襲の色は雪の下)を纏い、口元と目元に紅を差した柚紀が恥ずかしげにしており、その珍しい色合いと格好が相成り何時もより数段大人っぽい姿に見惚れる二人。……練習曲な為短めで終わった事により、視線が柚紀達に集中して破茶滅茶出和気藹々な雰囲気となり、………笑顔になった柚紀をすかさず写真を撮るシロ
……自分の携帯に眠る柚紀の写真を利用すれば、神様だろうと対等に対話や交渉が出来るのでは?と考えたりしていた。………何となくだが、"月様"の二つ名を持つ神とは長い付き合いになりそうだと、感じているシロであった
『もしもし、……あぁ、やはりお前か。久しいな……
『(ビクッ!!)ゅ、…月様から、なのっ!?な、何で?だって、ぁ、ぁぁ、あの、方はっ!!(ガタガタガタガタ…)』
「「「「「柚紀(っ!!/ちゃんっ?!/先輩っ!?)」」」」」
「ユズっ!?「…!……月様ってまさか、………神社で祀られている、主祭神の、事??でも本当の名はそんなんじゃ(ズキッ!)っあ"あ"あ"!」!!シロっ?!どうしたんだ?」
楽しい雰囲気が一変し、柚紀はナニかを恐れて顔色を真っ青にさせて震え出し、シロは電話の主を言い当てようとしただけで何故か激しい頭痛に見舞われてしまう。嵐山隊メンバーと迅が柚紀の側に駆け寄り、シロにはフブキが寄り添う中身動きが取れず状況が掴めない小南と烏丸に師範が「今は黙って成り行きを見守れ。下手に干渉すればお前さん達だけでなく、家族にまで影響が出るやも知れん」と真剣な表情で言われてしまい手も口も出せない状況に。そんな中、棟梁が言実に近づき「携帯を貸せ」と手を差し出す。それに素直に応じて携帯を渡した次の瞬間
「オ"イ"コ"ラ"このっ駄神!!ウチのシロにナニしやがった!!?たかが名を口にしようとしただけだろうがっ!!!??とっとと妙な術を解きやがれ!?さもなくば……神だろうと斬り捨てるぞ?」
「ば、バババババ……このっ、大馬鹿野郎っ!!?相手は天津神の一柱じゃぞ?!それを斬るとか……正気の沙汰でないぞ?!「ふーん、相手は神様か。………俺でも斬れるか?ソイツ」なっ!!?カノ!!お前までナニを言い出すんじゃ!!?」
「うんなの儂には関係ねぇ!役に立たねぇ神より、唯一無二の孫娘が大切なのは当たり前じゃ!!」
「だってよ〜師範、目に見えないし声も聞いたことねぇ神様より、目の前のダチを大切にするのが普通じゃね?」
かなり罰当たりな発言をする二人に宮司と師範は顔を真っ青にさせ、マスターとオーナー・小南と烏丸は傍観体制を貫き、柚紀の介抱に付きっきりのメンバーは話が見えずに困惑する中、……今度はお婆ちゃん先生が動き棟梁の手から携帯を抜き取れば電話先の相手と話を付けたらしく宮司に携帯を返却し、その足で柚紀の元へ
『ぁ、あの、お婆ちゃん。……月様、…怒っていなかった?その、………お役目、放棄しちゃった私に対して』
「(ナデナデ)いんや、怒っていらっしゃる訳じゃないよ。ちゃんと"そうしなきゃいけない理由"をあの方は理解しているし、柚紀ちゃんもご報告しているでしょ?でもね……(ナデナデ)【神様ってのは、一時的でなく継続的に自分を崇めてくれる……覚え必要としてくれる子が好き】だからね。……生真面目で里に居る時はお参りを欠かさずにしてくれていた柚紀ちゃんが相当お気に入りみたいだよ?"今は体調が不安定だから安定するまで待てないか?"ってお願いしたら、- ならば初詣の参拝まで我慢するが、せめて今の姿を何かを媒体に見せろ -って妥協してくれた位だもの。……少しでも顔色よく写る為にちょっとだけ工夫しましょうか。勿論写真はシロちゃんの携帯を使って取るから、安心して頂戴ね?」
『(ハァ〜)……継母がいてくれて助かりました。私は例え相手が神であろうと、柚紀の気持ち含めて害をなすモノには容赦出来ぬ故にな』
「(クスッ)それが言実ちゃんのお役目…"月光……まだ柚紀ちゃんは子どもだから月花が正確ね、その名を持つモノを如何なるものからも護る"………月影とはそういうモノですから気にしちゃ駄目よ?」
と、何とか場の雰囲気やシロの謎頭痛も治まった事により"最後の大仕事"に取り掛かる。……神の機嫌を損ねない様な一枚を取らなくてはならず、一体ナニをどうするか分からない状況下「ふむ、……どうせじゃし気分転換に琴の音色でも聞くか?折角カノに持ってこさせたしな!」と師範が演奏ステージにて琴を鞄から取り出して準備を始めると「なら私も…」とマスターが何処からか笙を、オーナーが琵琶を取り出し……何故かお婆ちゃん先生が持参していたあの龍笛を言実に渡して、即興の演奏会第二幕が開催される。ブツブツ文句を漏らしつつ奏でられ始めた曲を聞いて"先程の着信音がコレでは?"と佐鳥が宮司に訊ねると、曲の正体を明かす
「これは"あのお方が一番好きな舞の曲"なんですよ。但しこの舞が公の場にて公開される事はありません。これは舞の基礎が詰まった謂わば"初心者用の演目"で、これは、…これだけは【誰かに見られる事を目的にしたモノでなく、あの方に捧げる舞の……準備体操】的なモノですからね。………神は意外と欲深く、執着心はかなりのモノです。だから一度お役目から離れた彼女に今もご執心なんです」
「………因みにですが、万が一にも…その舞を見た者が神社関係者以外に居たら……怒りを買いますか?」
「大丈夫よ、確かに佐鳥くんと時枝くん……後忍田くんは"その舞を見た事がありますけど、場所があたしの家"ですから問題ありません。………前に話したでしょ?ウチでは昔、踊り子さんの練習の場として使っていたと。だからあの舞が舞われるのだって不自然じゃない。それより、…………写真取る為に柚紀ちゃんの顔色を良くしたいから二人にはちょっと協力をお願いしても良いかしら?」
『(…ヒョコ)ぁ、あの……"紅を差す"の久し振り過ぎて、い、違和感が凄いんだけど……だ、大丈夫?へ、変、じゃないかな?』
「「っ!!?」」
……そう、あの夏休みの日に初めてお婆ちゃん先生の家に訪ねた際に見たあの舞がソレだったのだ。…………あの時は笛の音のみだったのと、言実が"この曲しか吹けない"と言っていたのに、演奏に参加出来ている点から時枝はそれを推測したのだ。これに対して"あの条件下なら神の怒りに触れない"とやんわり答えたお婆ちゃん先生の背後から、意図は不明だが宮司が持参していた荷物にあった袿(襲の色は雪の下)を纏い、口元と目元に紅を差した柚紀が恥ずかしげにしており、その珍しい色合いと格好が相成り何時もより数段大人っぽい姿に見惚れる二人。……練習曲な為短めで終わった事により、視線が柚紀達に集中して破茶滅茶出和気藹々な雰囲気となり、………笑顔になった柚紀をすかさず写真を撮るシロ
……自分の携帯に眠る柚紀の写真を利用すれば、神様だろうと対等に対話や交渉が出来るのでは?と考えたりしていた。………何となくだが、"月様"の二つ名を持つ神とは長い付き合いになりそうだと、感じているシロであった