打ち上げの舞踊
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どう言う原理が働いたかは定かではないが、言実が演奏を終える頃には、佐鳥達以外の演奏者兼客は全員帰ってしまっていた。(数名まだ演奏をしてない者が居たが「彼女の後に演奏する勇気はあるか?」とオーナーに問われ、……今日は引き上げていった)そして、柚紀が落ち着いたのを見計らい木虎が「お姉様もサイドエフェクトをお持ちなのでしょうか?」と疑念をぶつけていた
『ん〜……一般的と言うか皆のサイドエフェクトの基準がどうなのかによるかな?因みに【超人的な能力を持つモノ全般を指すなら"是"】だね。ただ言実さんの場合は、【"とある条件"を満たさないと能力が使えない】から本人に訊ねても否定すると思うよ?』
「条件?……何か似た事を以前にも聞いた気がするけど、………今は関係ないか!因みにその条件って何?」
『……【私と言う"護るべき存在"が一定距離に居る事】だって前に聞いた事があるよ。そもそも言実さんの超人的な事柄の一部は"重大で重要なお役目を遂行する為の恩恵"、って……誰かから、………聞いた、気が…(ズキリッ!!)っ!!?』
「!!……(サスサス)柚紀さんが無理して思い出さなくて大丈夫だよ、知りたいなら本人に聞けば良い。……あの人も必要だと判断すればちゃんと説明してくれるから(サスサス)。因みに佐鳥が既視感を感じた理由は恐らく【柚紀さんが継承した可能性が高い、静樹氏が保有していたサイドエフェクトの内容…発動条件が複雑なのを聞いた】からじゃないかな?」
一見、落ち着いた様に見えた柚紀だが、お役目……"過去に関する話"が出てきてしまい頭痛に襲われて表情を歪める。それを見て時枝が話を一時中断させ、佐鳥の疑問に対して推測を口にする。それに納得した佐鳥も柚紀を介抱に参戦するが、"声を掛けたり体を摩る"以外にどうすれば良いか二人して分からずに居ると、ずっと傍観していた木虎がナニかを思い出しヴァイオリンケースとは別に所持していた柚紀の鞄を物色して、あるモノを取り出す
「柚紀先輩の事だからきっとこの鞄にも…(ゴソゴソ、ゴソゴソ)…!!やっぱり、あった!えっと……(カサッ)頭痛薬は、……コレですね。でも錠剤を水なしで飲むのは…「(…スッ)水ならあるぞ、何にしても今の鶴ヶ峰には水分補給させるべぎだからな」!?!!ぁ、…有難う御座い、ます。…烏丸先輩。(…コホン)お二人共、すみませんが先輩から離れて頂けませんか?冷静さを欠いた人が側にいらっしゃったら、良くなるものも改善されませんから。(- ………ササッ -)……先輩、お薬と水ご用意出来ましたが………飲めますか?」
『……ちょっと、難しい、かも。(ズキズキ、ズキズキ…)………ねぇ、藍ちゃん。……少しだけ、ギュッてしても、イイ??そうすれば、……楽に、なりそう、だから(キラキラ、キラキラ…)』
「………(コトン、シュン!…スッ)はい、どうぞ先輩。そのギュッがどのようなモノかは知りませんが、落ち着かない時にぬいぐるみを抱き締められてましたし……私でよければ構いませんよ?弱っていらっしゃる先輩の腕力で締め付けられても大丈夫そうな気がしますが、念の為トリオン体になりましたから思いっきりどうぞ」
『………失礼、します(ギュウ〜〜〜!!)』
- ズシリッ! -
見つけたのは柚紀が飲める薬が入った巾着型のポーチであった。そこに一緒に入っている言実が書いたであろうメモを頼りに、頭痛薬を見分けて服用数取り出したのは良いが最初に出された水は全員飲み干しておりますコップの中身は空。……流石に紅茶や珈琲で飲むわけにも行かず困っている木虎に、烏丸が新たなコップに水を入れて持ってきたのを死角から差し出される。色んな意味で吃驚したが、気を落ち着かせ柚紀の元へ
……佐鳥は分かりやすいが、時枝も内心ではかなり焦っていると木虎は推測する。相手や周囲の雰囲気に柚紀はかなり敏感であり、以前綾辻にアドバイスされた通りなら…何時まで経っても状態は良くならないだろうと思い半ば強引に場所を明け渡して貰い、二人に代わって介抱にあたる。が、心身のバランスが崩れているらしく"髪の毛の大半が鮮やかな緑になっている"柚紀を見て、"薬よりトリオン摂取が効果的"と自己判断した木虎は換装して忍田を模したぬいぐるみ(通称・まさくん)代わりを買って出る。それを嫌がる素振りもなく素直に木虎に抱き着く柚紀だが、やはりトリオン量は低下していたらしくあの加重現象に見舞われる。しかし先を見越していた烏丸が木虎の後方に椅子を用意して転落防止処置を施していたので大事には至らなかった
それから暫くこのままな気がした烏丸が佐鳥達を手招きして、二人から少し距離を取り「話がある」と一言告げて換装をしたのを見て、二人も反射的に換装をする
((………わざわざトリオン体に、内部通話で話す必要あった?従業員はとりまる以外にもまだ残ってるのは知ってるけどさ〜))
((……鶴ヶ峰の事情を考慮すると、例え顔見知りであって不用意に情報を第三者に知られるのは避けるべきだ。……向こうがあまり俺を詮索しないのと同じで、俺もあまり知らない…聞かないようにしている。それが此処の暗黙のルールってのもあるが、迅さんに言われたんだ【今後ボーダー関連施設内や隊員の自宅と言った"関係者のみ居る空間"でない場所での発言に注意を払え。特に鶴ヶ峰関連は】と。あの人には恐らく【不用意な発言が原因で良くない未来になる】のが視えているのかも知れないな))
((だが京介、時には情報開示が必要な時もあるだろう?………数日前に基地内で具合が悪くなった彼女は運良く柿崎さんに保護されたんだけど、あの時は迅さんや嵐山さんにある程度事情を聞いていたからどうにかなっただけで、もしかしたら全く事情を知らない相手が彼女に手を差し伸べていたら対処を間違えて悪化していたかも知れない。……判別が難しいね))
((それらを考慮しての対応策なら既に施されているぞ?……兎のキーホルダーの影に隠れているが、ヘルプマークのタグを鶴ヶ峰は鞄に付けている。そこには"外出先で起こりうる症状やその対処法が書かれた紙"が入っていて、それでも症状が改善しない場合"救急車でなく記載された連絡先どれかに電話をしろ"と注意書きされていて、一つは迅さんの携帯番号であり"彼女が所持するカバン類全てに各自付いている。そして連絡先は迅さん以外にも諏訪さんを始めとしたメンバーの番号がランダムに記載されている"らしい。言実さんの番号が載っていないのが不思議だったが…………アレなら無くても問題ないな。本当に鶴ヶ峰が危うくなれば必ずやって来るみたいだからな))
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どう言う原理が働いたかは定かではないが、言実が演奏を終える頃には、佐鳥達以外の演奏者兼客は全員帰ってしまっていた。(数名まだ演奏をしてない者が居たが「彼女の後に演奏する勇気はあるか?」とオーナーに問われ、……今日は引き上げていった)そして、柚紀が落ち着いたのを見計らい木虎が「お姉様もサイドエフェクトをお持ちなのでしょうか?」と疑念をぶつけていた
『ん〜……一般的と言うか皆のサイドエフェクトの基準がどうなのかによるかな?因みに【超人的な能力を持つモノ全般を指すなら"是"】だね。ただ言実さんの場合は、【"とある条件"を満たさないと能力が使えない】から本人に訊ねても否定すると思うよ?』
「条件?……何か似た事を以前にも聞いた気がするけど、………今は関係ないか!因みにその条件って何?」
『……【私と言う"護るべき存在"が一定距離に居る事】だって前に聞いた事があるよ。そもそも言実さんの超人的な事柄の一部は"重大で重要なお役目を遂行する為の恩恵"、って……誰かから、………聞いた、気が…(ズキリッ!!)っ!!?』
「!!……(サスサス)柚紀さんが無理して思い出さなくて大丈夫だよ、知りたいなら本人に聞けば良い。……あの人も必要だと判断すればちゃんと説明してくれるから(サスサス)。因みに佐鳥が既視感を感じた理由は恐らく【柚紀さんが継承した可能性が高い、静樹氏が保有していたサイドエフェクトの内容…発動条件が複雑なのを聞いた】からじゃないかな?」
一見、落ち着いた様に見えた柚紀だが、お役目……"過去に関する話"が出てきてしまい頭痛に襲われて表情を歪める。それを見て時枝が話を一時中断させ、佐鳥の疑問に対して推測を口にする。それに納得した佐鳥も柚紀を介抱に参戦するが、"声を掛けたり体を摩る"以外にどうすれば良いか二人して分からずに居ると、ずっと傍観していた木虎がナニかを思い出しヴァイオリンケースとは別に所持していた柚紀の鞄を物色して、あるモノを取り出す
「柚紀先輩の事だからきっとこの鞄にも…(ゴソゴソ、ゴソゴソ)…!!やっぱり、あった!えっと……(カサッ)頭痛薬は、……コレですね。でも錠剤を水なしで飲むのは…「(…スッ)水ならあるぞ、何にしても今の鶴ヶ峰には水分補給させるべぎだからな」!?!!ぁ、…有難う御座い、ます。…烏丸先輩。(…コホン)お二人共、すみませんが先輩から離れて頂けませんか?冷静さを欠いた人が側にいらっしゃったら、良くなるものも改善されませんから。(- ………ササッ -)……先輩、お薬と水ご用意出来ましたが………飲めますか?」
『……ちょっと、難しい、かも。(ズキズキ、ズキズキ…)………ねぇ、藍ちゃん。……少しだけ、ギュッてしても、イイ??そうすれば、……楽に、なりそう、だから(キラキラ、キラキラ…)』
「………(コトン、シュン!…スッ)はい、どうぞ先輩。そのギュッがどのようなモノかは知りませんが、落ち着かない時にぬいぐるみを抱き締められてましたし……私でよければ構いませんよ?弱っていらっしゃる先輩の腕力で締め付けられても大丈夫そうな気がしますが、念の為トリオン体になりましたから思いっきりどうぞ」
『………失礼、します(ギュウ〜〜〜!!)』
- ズシリッ! -
見つけたのは柚紀が飲める薬が入った巾着型のポーチであった。そこに一緒に入っている言実が書いたであろうメモを頼りに、頭痛薬を見分けて服用数取り出したのは良いが最初に出された水は全員飲み干しておりますコップの中身は空。……流石に紅茶や珈琲で飲むわけにも行かず困っている木虎に、烏丸が新たなコップに水を入れて持ってきたのを死角から差し出される。色んな意味で吃驚したが、気を落ち着かせ柚紀の元へ
……佐鳥は分かりやすいが、時枝も内心ではかなり焦っていると木虎は推測する。相手や周囲の雰囲気に柚紀はかなり敏感であり、以前綾辻にアドバイスされた通りなら…何時まで経っても状態は良くならないだろうと思い半ば強引に場所を明け渡して貰い、二人に代わって介抱にあたる。が、心身のバランスが崩れているらしく"髪の毛の大半が鮮やかな緑になっている"柚紀を見て、"薬よりトリオン摂取が効果的"と自己判断した木虎は換装して忍田を模したぬいぐるみ(通称・まさくん)代わりを買って出る。それを嫌がる素振りもなく素直に木虎に抱き着く柚紀だが、やはりトリオン量は低下していたらしくあの加重現象に見舞われる。しかし先を見越していた烏丸が木虎の後方に椅子を用意して転落防止処置を施していたので大事には至らなかった
それから暫くこのままな気がした烏丸が佐鳥達を手招きして、二人から少し距離を取り「話がある」と一言告げて換装をしたのを見て、二人も反射的に換装をする
((………わざわざトリオン体に、内部通話で話す必要あった?従業員はとりまる以外にもまだ残ってるのは知ってるけどさ〜))
((……鶴ヶ峰の事情を考慮すると、例え顔見知りであって不用意に情報を第三者に知られるのは避けるべきだ。……向こうがあまり俺を詮索しないのと同じで、俺もあまり知らない…聞かないようにしている。それが此処の暗黙のルールってのもあるが、迅さんに言われたんだ【今後ボーダー関連施設内や隊員の自宅と言った"関係者のみ居る空間"でない場所での発言に注意を払え。特に鶴ヶ峰関連は】と。あの人には恐らく【不用意な発言が原因で良くない未来になる】のが視えているのかも知れないな))
((だが京介、時には情報開示が必要な時もあるだろう?………数日前に基地内で具合が悪くなった彼女は運良く柿崎さんに保護されたんだけど、あの時は迅さんや嵐山さんにある程度事情を聞いていたからどうにかなっただけで、もしかしたら全く事情を知らない相手が彼女に手を差し伸べていたら対処を間違えて悪化していたかも知れない。……判別が難しいね))
((それらを考慮しての対応策なら既に施されているぞ?……兎のキーホルダーの影に隠れているが、ヘルプマークのタグを鶴ヶ峰は鞄に付けている。そこには"外出先で起こりうる症状やその対処法が書かれた紙"が入っていて、それでも症状が改善しない場合"救急車でなく記載された連絡先どれかに電話をしろ"と注意書きされていて、一つは迅さんの携帯番号であり"彼女が所持するカバン類全てに各自付いている。そして連絡先は迅さん以外にも諏訪さんを始めとしたメンバーの番号がランダムに記載されている"らしい。言実さんの番号が載っていないのが不思議だったが…………アレなら無くても問題ないな。本当に鶴ヶ峰が危うくなれば必ずやって来るみたいだからな))