お茶会の舞踊
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【マスターとオーナーは同じでは?】と疑問を口にする佐鳥を一瞥した柚紀は、残り一つも分かったらしく然りげ無く用意されていたメモ帳と筆記用具にて自分に出されたブレンドティーの中身を記載して烏丸に渡す。そして謎が解けてスッキリしたので、やっとお茶やケーキを本格的に食し始めるのであった。それを見て「そんなに難しかったのですか?」と訊ねる木虎にちゃんと飲み込んでから話をする柚紀
『ん〜………今飲んでるコレ、最初に分かった二種類の個性…特徴が強くて残りが身を潜めてたんだよね。あまり紅茶感ないし、でもハーブティーだけなら"色合いを楽しめる様に"耐熱性のガラスマグでマスターなら出すし。で、……佐鳥くんの出されたのと同じなら色合いは紅茶のソレだし多分…合ってるとは思うけど』
「あ〜、飲まずに当てたえっと……"ルイボスティー"の事?確かに紅茶感あんまり無くて佐鳥も飲みやすく思うけど…………何でそこまで詳しいの?」
『…………それこそお母さんの影響かな?アレルギーと言う訳じゃないけど、カフェインが入ってる飲み物が体質的にあまり飲めない人で、麦茶や焙じ茶と言ったノンカフェインの飲み物を飲む事が私も多かったのと、植物を育てるのが好きな人でハーブなんかも栽培してたから……だと思うよ?自然と覚えてたから、あまり意識してなかったし』
「………そう言えば市河さんが【柚紀さんはハーブや植物が好き】だって読み取っていたけど、それが関係しているのかな?ま、覚えた事がこうやって役に立ってるし、悪い事じゃないとおれは思うよ?」
"地雷予備軍"とも言える母親の話題となり【柚紀が嫌な思い出を思い出さないか】と気遣い言葉選びを慎重にする時枝。それが功を奏したらしく特に表情が暗くなったりせず、更に木虎にマカロンを差し出されソチラに興味を示す。然りげ無く佐鳥と目が合い、互いに小さくため息を漏らした所に、マスターと……柚紀達が来店する前からカウンター席に座っていたマスターより年上の男性が一緒にやって来る
「流石ですね、まさかアレを見抜くとは正直思いもしませんでした。丁度良い機会ですからご紹介しておきます。彼がこの建物の所有者にしてこのお店の経営者であるオーナーです。彼とは古くからの付き合いでしてね、【お店を持ちたい】と考えていたら私と【音楽をもっと気軽に体験出来る空間を作りたい】と考えていた彼の夢を形にしたのがこのお店な訳です。後はお嬢さんもご存知の先生とも馴染みのある人でね、会って話がしてみたいと言われて失礼ながら連れて参らせて頂きました」
『えっと、………す、座りながらですみません。………お客でも本名は名乗らない方が良いと聞きましたので、…此処では歌姫と名乗らせて頂きます(ペコリ)』
「座ったままで構いません、貴女はお客様で私はもてなす側なので。……歌姫、ですか。……………失礼ならが訊ねさせて貰うが、その容姿に紅茶に詳しくてその渾名、……君は【奇跡の歌姫・茉莉花 】の血縁、……娘だったりするのかな?」
『………………………えっ?(ギュッ)』
- カタ、………カタカタ… -
あまり目立ちたくもないので座ったまま若干緊張しつつ対応している柚紀だったが、オーナーが放った"誰かの名前"らしいのを聞いて……明らかに様子が変化する。男性二人から目をそらして俯いてしまい、胸元に手を……あの不安な時のサインが出ていた。更によく見ると髪色がうっすらと鮮やかな緑色に変化しかけており、小声ながら『落ち着け、…今、あの石はない、……取り乱したら、駄目』と自己暗示を施そうとしている。だが上手く行ってないらしくテーブルが振動しており"ポルターガイスト現象の前触れ"と男子二人は察した…までは良いが、どうすれば柚紀が落ち着くか分からず対処に困ってしまう。何故此処まで少女が取り乱してしまったのかが分からないからだ。いや、予想は出来るが"指摘した後にどうするべきかが分からない"ので、二人共行動に移せずにいるのが現状だ。そして木虎も対処に困りつつ、周囲が柚紀の異変に気づいていないかを気にして居ると………"裏口でなく、ちゃんとしたお店の出入り口"から来店してきた人物を見て目を見開く。その相手は………
- ………コツコツ、コツコツ、コツコツ…パサッ……ナデナデ -
『落ち着け柚紀、私が来たからもう平気だろ?ナニも不安がるな、無理して話す必要もない。……保護者として後は私がどうにかする故に(…スッ)コレを持ってゆっくり気持ちを落ち着かせろ』
『!……言実、さん。……(ギュッ!……スーハー、スーハー…)』
『(ナデナデ)……さて、…久しいな"教授"よ。迅から【演奏会開催中のこの店に、この子を連れて行った】と聞いて、嫌な予感がして来てみたが…………やはり"義姉さんとこの子の関係性に気付いて訊ねた"か。共通点は確かに兄さんよりは有る故に分からなくはないが、………下手すればこの演奏会が大変な事になっていたと自覚して頂こう。ソレは第三者が居る場所で不用意に口にすべき話題では無いのだからな』
「君は、…確かに久し振りだな"紫苑くん"。どうやら"彼女も色々訳ありな子"みたいだね。だが、私も多忙で次が何時あるか分からなくてつい、訊ねてしまった。軽率な発言をした事を謝ろう。だが、……"一度放たれた言葉を否定するのは不可能であり、それが真実なら尚更"なのは君自身一番知っているだろう?……彼等も真実が知りたいだろうから、話の場を設けたい。その手段は問わない、……君の好きな方法を取ってくれ」
颯爽と現れた言実が柚紀に翠の石を渡して落ち着かせようとする傍ら、取り乱した原因であるオーナーと対峙。そのオーナーも言実とは顔見知りらしく更には何かを察した様で【自分が責められるのは仕方ない、だが未来ある若者に…柚紀と親しげにして居る子達に隠し事したままは良くないので話の場を】と提案する。そしてそれらを聞いた言実は、………ため息を漏らした後に『…少し借りるぞ』と一声掛けて、足元に置いてあったヴァイオリンケースを手に取り何気無く側で見守っていた烏丸のサポートの元、中身を取り出せば………丁度ステージでの演奏が終わったのを見計らい、一曲ナニも前触れもなく奏で始めるのであった
『ん〜………今飲んでるコレ、最初に分かった二種類の個性…特徴が強くて残りが身を潜めてたんだよね。あまり紅茶感ないし、でもハーブティーだけなら"色合いを楽しめる様に"耐熱性のガラスマグでマスターなら出すし。で、……佐鳥くんの出されたのと同じなら色合いは紅茶のソレだし多分…合ってるとは思うけど』
「あ〜、飲まずに当てたえっと……"ルイボスティー"の事?確かに紅茶感あんまり無くて佐鳥も飲みやすく思うけど…………何でそこまで詳しいの?」
『…………それこそお母さんの影響かな?アレルギーと言う訳じゃないけど、カフェインが入ってる飲み物が体質的にあまり飲めない人で、麦茶や焙じ茶と言ったノンカフェインの飲み物を飲む事が私も多かったのと、植物を育てるのが好きな人でハーブなんかも栽培してたから……だと思うよ?自然と覚えてたから、あまり意識してなかったし』
「………そう言えば市河さんが【柚紀さんはハーブや植物が好き】だって読み取っていたけど、それが関係しているのかな?ま、覚えた事がこうやって役に立ってるし、悪い事じゃないとおれは思うよ?」
"地雷予備軍"とも言える母親の話題となり【柚紀が嫌な思い出を思い出さないか】と気遣い言葉選びを慎重にする時枝。それが功を奏したらしく特に表情が暗くなったりせず、更に木虎にマカロンを差し出されソチラに興味を示す。然りげ無く佐鳥と目が合い、互いに小さくため息を漏らした所に、マスターと……柚紀達が来店する前からカウンター席に座っていたマスターより年上の男性が一緒にやって来る
「流石ですね、まさかアレを見抜くとは正直思いもしませんでした。丁度良い機会ですからご紹介しておきます。彼がこの建物の所有者にしてこのお店の経営者であるオーナーです。彼とは古くからの付き合いでしてね、【お店を持ちたい】と考えていたら私と【音楽をもっと気軽に体験出来る空間を作りたい】と考えていた彼の夢を形にしたのがこのお店な訳です。後はお嬢さんもご存知の先生とも馴染みのある人でね、会って話がしてみたいと言われて失礼ながら連れて参らせて頂きました」
『えっと、………す、座りながらですみません。………お客でも本名は名乗らない方が良いと聞きましたので、…此処では歌姫と名乗らせて頂きます(ペコリ)』
「座ったままで構いません、貴女はお客様で私はもてなす側なので。……歌姫、ですか。……………失礼ならが訊ねさせて貰うが、その容姿に紅茶に詳しくてその渾名、……君は【奇跡の歌姫・
『………………………えっ?(ギュッ)』
- カタ、………カタカタ… -
あまり目立ちたくもないので座ったまま若干緊張しつつ対応している柚紀だったが、オーナーが放った"誰かの名前"らしいのを聞いて……明らかに様子が変化する。男性二人から目をそらして俯いてしまい、胸元に手を……あの不安な時のサインが出ていた。更によく見ると髪色がうっすらと鮮やかな緑色に変化しかけており、小声ながら『落ち着け、…今、あの石はない、……取り乱したら、駄目』と自己暗示を施そうとしている。だが上手く行ってないらしくテーブルが振動しており"ポルターガイスト現象の前触れ"と男子二人は察した…までは良いが、どうすれば柚紀が落ち着くか分からず対処に困ってしまう。何故此処まで少女が取り乱してしまったのかが分からないからだ。いや、予想は出来るが"指摘した後にどうするべきかが分からない"ので、二人共行動に移せずにいるのが現状だ。そして木虎も対処に困りつつ、周囲が柚紀の異変に気づいていないかを気にして居ると………"裏口でなく、ちゃんとしたお店の出入り口"から来店してきた人物を見て目を見開く。その相手は………
- ………コツコツ、コツコツ、コツコツ…パサッ……ナデナデ -
『落ち着け柚紀、私が来たからもう平気だろ?ナニも不安がるな、無理して話す必要もない。……保護者として後は私がどうにかする故に(…スッ)コレを持ってゆっくり気持ちを落ち着かせろ』
『!……言実、さん。……(ギュッ!……スーハー、スーハー…)』
『(ナデナデ)……さて、…久しいな"教授"よ。迅から【演奏会開催中のこの店に、この子を連れて行った】と聞いて、嫌な予感がして来てみたが…………やはり"義姉さんとこの子の関係性に気付いて訊ねた"か。共通点は確かに兄さんよりは有る故に分からなくはないが、………下手すればこの演奏会が大変な事になっていたと自覚して頂こう。ソレは第三者が居る場所で不用意に口にすべき話題では無いのだからな』
「君は、…確かに久し振りだな"紫苑くん"。どうやら"彼女も色々訳ありな子"みたいだね。だが、私も多忙で次が何時あるか分からなくてつい、訊ねてしまった。軽率な発言をした事を謝ろう。だが、……"一度放たれた言葉を否定するのは不可能であり、それが真実なら尚更"なのは君自身一番知っているだろう?……彼等も真実が知りたいだろうから、話の場を設けたい。その手段は問わない、……君の好きな方法を取ってくれ」
颯爽と現れた言実が柚紀に翠の石を渡して落ち着かせようとする傍ら、取り乱した原因であるオーナーと対峙。そのオーナーも言実とは顔見知りらしく更には何かを察した様で【自分が責められるのは仕方ない、だが未来ある若者に…柚紀と親しげにして居る子達に隠し事したままは良くないので話の場を】と提案する。そしてそれらを聞いた言実は、………ため息を漏らした後に『…少し借りるぞ』と一声掛けて、足元に置いてあったヴァイオリンケースを手に取り何気無く側で見守っていた烏丸のサポートの元、中身を取り出せば………丁度ステージでの演奏が終わったのを見計らい、一曲ナニも前触れもなく奏で始めるのであった