初の演習
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忍田と一緒にお弁当を食べ終えた太刀川は、上機嫌な状態で隊室に向かっていた。柚紀の手紙内容は流石に教えては貰えなかったが、主に昨日の出来事を忍田から聞き、逆に太刀川は柚紀に関する事を話したりしていた。……互いに一部曖昧な状態にもしたが、太刀川は気にしていなかった
「バイクか~、……やっぱり将来的な事を考えたら免許あった方が良いよな~。ただ以前『お前が免許?……色んな意味で怖いから止めろ、と言うより筆記で受からぬ気がするから恐らく無駄だ』ってつる姐に思いっきりダメだし食らっているし…どうしたもんかね~(あ、忍田さんに聞き忘れた。…何で俺が柚紀の使いっ走りか判断した理由を)何時もと違うって言ったら……この鞄位だぞ?」
忍田から聞いたのだ、あの言実はバイクを気ままに走らせるのが一種の趣味である事を。ボーダー外でも何かと接触若しくは同伴出来ればと考える太刀川、一番手っ取り早いのが"同じ趣味を持つこと"なのでその為に必要な運転免許書を取るかを真剣に悩みつつ、ふとお使いは全部終えたが、まだ一つだけ……あの小さな包みが残っているのを思い出して足を止めて中を見つめていると
「あれ?太刀川さんじゃん。そんな所で立ち止まって何しているのさ?ってかその鞄、………成る程。てっきり柚紀ちゃんがお弁当をどうにかしてコッソリ届けたのかと思ったけど、…太刀川さんに配達を頼んだ訳か」
「!?…迅?また上層部に呼ばれ……た訳じゃないか。忍田さんは相変わらず執務室に居る感じだったし、何かあるなら"特定の人"だけにコッソリ伝えるお前がわざわざ俺に話し掛ける理由もない。ってか、……何でコレが柚紀の鞄だって分かるんだよ?何処にでも在り来たりな奴だろ?」
「そうでもないんだよ、……ソレって"ある人"が手作りした奴でさ、…俺が"とある差し入れ"を彼女にした際に渡した物な訳。でも何で彼女…柚紀ちゃんはソレを使ったんだ?お重一つに、ミニ一つで弁当二つなら…かなりギリギリな気がするが?」
廊下でばったりエンカウントした迅が思わず太刀川に声をかけ、手に持つ鞄を見て"何故あんな未来視を視たのか"を一人で自己解決させるのであった。その口振りからやっと佐鳥も忍田も"柚紀関連の用事"と解釈できた理由を詳しく迅から聞き、ふとこの小さな包みに関して説明した際の柚紀の言葉を思い出せば、……迷わず迅にソレを差し出しのだった
「鞄を使った理由は(スッ)コレだぜ迅。……柚紀が言ってたんたよ、【お礼したい人が居るけど多忙で神出鬼没な人だから、本部で会えるか分からない。だけど、会えたら何か反応を必ず示す】ってな。…一瞬風間さんかと思ったが、選出理由話す際に名前出ていたから多分……お前宛何だろうなコレは(ポイッ)」
「あっ?!ちょっと太刀川さんっ!!(パシッ)……食べ物を投げたら駄目って餓鬼の頃言われなかった?ってか万が一にも乱暴に扱ったのがバレたら…怒るよ彼女。食べ物に関する事には人一倍厳しいからね~柚紀ちゃんは。ま、だからこそ………美味しく食べることを気にする子な訳だし。ってか…貰って良いの俺?」
「別に良いんじゃないか?ソレには柚紀の料理しか入ってないらしいから、俺は要らねぇよ。ってかもうご相伴に預かったしな。……ちゃんと食えよ?お前の為に作った奴なんだからな?トリオン体での活動ばっかりしていても、結局は生身の健康状態が良くなきゃ駄目だろ?あ、ついでに水もやるよ(ポイッ)……じゃあ~な~」
有無言わせる間も与えずに包みと、何故か忍田から貰ったミネラルウォーターも迅に投げ渡せばそそくさとこの場を後にする太刀川。それらを何とかキャッチした迅は暫く考えた後に、持ったまま何処かに向かって歩き出す。目的地は……柚紀と思い出のある
‐ …ガチャ……キイィー ‐
「(流石に人目は避けるべきかな?でも嵐山達の所にも行けないし、……で考えた結果が)…この時間帯なら屋上に来ようと考える奴は居ないし、サイドエフェクト的にも来訪者は視えないっと(シュン)……暑っ!一先ず日陰に座って食うとしますか」
日光が照り付ける屋上に上がってきた迅は、換装を解き日陰に移動して腰を下ろせば、水を一口飲んで包んであるハンカチを解いて蓋を開ける。中にはお握りが二つほど入っているだけで、迅は首を傾げる。……"あの"柚紀がこんな在り来たりなものをただ用意するとは思えなかったからだ。何かないかと探していると、丁度容れ物の底にナニかがくっついているのに気づき、破かない様にそっと取り外した迅は書かれている内容を確認し……表情を綻ばせながら、お握りを食べるのであった。その内容は
【このメッセージに気づいた方へ
ま、ほぼ迅さんな気がしますがね。コレ水性だから気づかなければ洗っている最中に消えちゃいますから。それはさておき、多分コレを食べる人は忙しそうな人な気がしますのでおかず要りのお握りにしてます。食事は大切です!!ちゃんと摂りましょう
あ、このメッセージを見つけた方には"一曲リクエスト券"を進呈します、なのでもしリクエストありましたら曲名とパスワードと一緒にご連絡下さい。passは"0627"、私の誕生日です
歌姫より】
「(リクエストね~、俺的にはどんな曲でも構わないんだけどな~。何せ…俺がボーダー隊員では"初めて"君の歌を聞いた……所謂ファン一号な訳だからね。ま、リクエスト云々は言いとして6月……何時も静樹さんはこの時期になると頻繁に何処かに出掛けていたけど、彼女のプレゼント探しに奔走していた訳か)……来年は何か俺から上げるとしますか、約一年先だけど…きっと変わらず彼女は此処に居る筈だ。だよね?…………静樹さん」
「バイクか~、……やっぱり将来的な事を考えたら免許あった方が良いよな~。ただ以前『お前が免許?……色んな意味で怖いから止めろ、と言うより筆記で受からぬ気がするから恐らく無駄だ』ってつる姐に思いっきりダメだし食らっているし…どうしたもんかね~(あ、忍田さんに聞き忘れた。…何で俺が柚紀の使いっ走りか判断した理由を)何時もと違うって言ったら……この鞄位だぞ?」
忍田から聞いたのだ、あの言実はバイクを気ままに走らせるのが一種の趣味である事を。ボーダー外でも何かと接触若しくは同伴出来ればと考える太刀川、一番手っ取り早いのが"同じ趣味を持つこと"なのでその為に必要な運転免許書を取るかを真剣に悩みつつ、ふとお使いは全部終えたが、まだ一つだけ……あの小さな包みが残っているのを思い出して足を止めて中を見つめていると
「あれ?太刀川さんじゃん。そんな所で立ち止まって何しているのさ?ってかその鞄、………成る程。てっきり柚紀ちゃんがお弁当をどうにかしてコッソリ届けたのかと思ったけど、…太刀川さんに配達を頼んだ訳か」
「!?…迅?また上層部に呼ばれ……た訳じゃないか。忍田さんは相変わらず執務室に居る感じだったし、何かあるなら"特定の人"だけにコッソリ伝えるお前がわざわざ俺に話し掛ける理由もない。ってか、……何でコレが柚紀の鞄だって分かるんだよ?何処にでも在り来たりな奴だろ?」
「そうでもないんだよ、……ソレって"ある人"が手作りした奴でさ、…俺が"とある差し入れ"を彼女にした際に渡した物な訳。でも何で彼女…柚紀ちゃんはソレを使ったんだ?お重一つに、ミニ一つで弁当二つなら…かなりギリギリな気がするが?」
廊下でばったりエンカウントした迅が思わず太刀川に声をかけ、手に持つ鞄を見て"何故あんな未来視を視たのか"を一人で自己解決させるのであった。その口振りからやっと佐鳥も忍田も"柚紀関連の用事"と解釈できた理由を詳しく迅から聞き、ふとこの小さな包みに関して説明した際の柚紀の言葉を思い出せば、……迷わず迅にソレを差し出しのだった
「鞄を使った理由は(スッ)コレだぜ迅。……柚紀が言ってたんたよ、【お礼したい人が居るけど多忙で神出鬼没な人だから、本部で会えるか分からない。だけど、会えたら何か反応を必ず示す】ってな。…一瞬風間さんかと思ったが、選出理由話す際に名前出ていたから多分……お前宛何だろうなコレは(ポイッ)」
「あっ?!ちょっと太刀川さんっ!!(パシッ)……食べ物を投げたら駄目って餓鬼の頃言われなかった?ってか万が一にも乱暴に扱ったのがバレたら…怒るよ彼女。食べ物に関する事には人一倍厳しいからね~柚紀ちゃんは。ま、だからこそ………美味しく食べることを気にする子な訳だし。ってか…貰って良いの俺?」
「別に良いんじゃないか?ソレには柚紀の料理しか入ってないらしいから、俺は要らねぇよ。ってかもうご相伴に預かったしな。……ちゃんと食えよ?お前の為に作った奴なんだからな?トリオン体での活動ばっかりしていても、結局は生身の健康状態が良くなきゃ駄目だろ?あ、ついでに水もやるよ(ポイッ)……じゃあ~な~」
有無言わせる間も与えずに包みと、何故か忍田から貰ったミネラルウォーターも迅に投げ渡せばそそくさとこの場を後にする太刀川。それらを何とかキャッチした迅は暫く考えた後に、持ったまま何処かに向かって歩き出す。目的地は……柚紀と思い出のある
‐ …ガチャ……キイィー ‐
「(流石に人目は避けるべきかな?でも嵐山達の所にも行けないし、……で考えた結果が)…この時間帯なら屋上に来ようと考える奴は居ないし、サイドエフェクト的にも来訪者は視えないっと(シュン)……暑っ!一先ず日陰に座って食うとしますか」
日光が照り付ける屋上に上がってきた迅は、換装を解き日陰に移動して腰を下ろせば、水を一口飲んで包んであるハンカチを解いて蓋を開ける。中にはお握りが二つほど入っているだけで、迅は首を傾げる。……"あの"柚紀がこんな在り来たりなものをただ用意するとは思えなかったからだ。何かないかと探していると、丁度容れ物の底にナニかがくっついているのに気づき、破かない様にそっと取り外した迅は書かれている内容を確認し……表情を綻ばせながら、お握りを食べるのであった。その内容は
【このメッセージに気づいた方へ
ま、ほぼ迅さんな気がしますがね。コレ水性だから気づかなければ洗っている最中に消えちゃいますから。それはさておき、多分コレを食べる人は忙しそうな人な気がしますのでおかず要りのお握りにしてます。食事は大切です!!ちゃんと摂りましょう
あ、このメッセージを見つけた方には"一曲リクエスト券"を進呈します、なのでもしリクエストありましたら曲名とパスワードと一緒にご連絡下さい。passは"0627"、私の誕生日です
歌姫より】
「(リクエストね~、俺的にはどんな曲でも構わないんだけどな~。何せ…俺がボーダー隊員では"初めて"君の歌を聞いた……所謂ファン一号な訳だからね。ま、リクエスト云々は言いとして6月……何時も静樹さんはこの時期になると頻繁に何処かに出掛けていたけど、彼女のプレゼント探しに奔走していた訳か)……来年は何か俺から上げるとしますか、約一年先だけど…きっと変わらず彼女は此処に居る筈だ。だよね?…………静樹さん」