初の演習
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~嵐山隊室~
「お~~!!…本当に買ったんですね電子レンジ!え?コレって経費で落ちましたか綾辻先輩?!」
「少し苦労したけど何とかなりました!【例えトリオン体で活動するにしても生身の健康が第一条件。特に食事には気を使いたいので】みたいな感じでお願いしてみました」
「どうやら本部長もだけど、言実さんも口添えしてくれたみたいだよ?【今の冷凍食品は栄養面も考慮され始めたから、下手な弁当よりよっぽど健康に良い】的な事を。…俺達は広報の仕事もあるからその辺は人一倍気を使う事を上も認めてくれたみたいだ!」
「ま、……本当の目的は【万が一また鶴ヶ峰さんに看護が必要になったらあると色々便利だから】ですがね。他にもレンジがあれば暖かい食べ物や飲み物とかも簡単に作れますから、おれ達も十分に活用出来ますし」
「「「うんうん」」」
どうやら一昨日の綾辻だけ非番だった際に、家電量販店に赴き電子レンジを購入して今日配送して貰った様だ。そして全員で折半とも考えたが『適当な理由を付けて必要経費で落とせ』と言実から知恵を授かり、実行したら見事に成功したのであった。……恐らく柚紀との何気ない会話の中からその可能性を見出だしたのだろう。…相変わらず姪の事に関してはとことん勘が鋭くなり…甘くなる叔母であった。それを給湯室に嵐山と時枝が運び設置していると
「お~い、誰か居るか~?とある人からの届けもん預かっているから開けてくれ~」
「!?(うげっ?!この声は、太刀川さん?!わぁ~、昨日の今日だから会いたくないけど……嵐山さんと綾辻先輩は知らないし、出ないと駄目か)はーい!……(ウィーン)どうも太刀川さん!!ウチに届け物って…………えっ?何でそのバック持っているんですか??!確かソレって…」
「よっ佐鳥!ん?……(ニヤリ)バック一つで相手を特定とは、流石だな。お察しの通り…(ゴソゴソ)……柚紀からの愛妻弁当ってか?(ポン)ま、"今回は"嵐山隊全員用ではあるがな。俺は頼まれただけだから中身までは知らねぇが、本人も"不味くはないだろう"って言ってたぞ?ってかアイツの性格的に自信ねぇもんを他人に渡すことが……ないな絶対。…じゃあな~(ヒラヒラ)」
「………(ポカ~ン)」
渋々ドアロックを開けて対応した佐鳥だったが、鞄が昨日柚紀が出掛ける際に持っていた物だと気づき、その反応を見た太刀川が"オマケは佐鳥宛…じゃないな、デカイのがあるし"と推測し、一先ず赤い風呂敷に包まれた諏訪隊用に用意したのより一回り大きいお重を差し出して渡せば、次があるので早々に引き上げていった。普通なら佐鳥だってお礼の挨拶などをするのだが……「あ、愛妻弁当???」と、太刀川が適当に言った言葉がクリティカルヒットし顔を赤くさせたまま固まっていた。そんな動かない佐鳥に「どうした賢?誰が来たんだ??」と嵐山が話しかけてきたので、とりあえず人物と用件を説明すれば「「柚紀ちゃんからのお弁当の差し入れ?!」」と綾辻と一緒に喜び佐鳥から強奪して早速中身を確認する。上の段はやはりおかずだったが、大きい分諏訪達の中身に加えて焼き魚やポテサラ、更にはデザートとして一口ゼリーとオレンジに林檎が入っていた。更に下の段には……
「ロールキャベツにお握りだな、……それも入れ物とお握り一つ一つにラップがしてある。柚紀ちゃんらしい心遣いだな、早速電子レンジを使ってみるとするか!!…充はコレでも読んでいてくれ(スッ)」
「あ、……は、はい」
「じゃあ私はお茶用意しますね!……佐鳥くんも気になりませんか?…柚紀ちゃんからのお手紙」
「(ハッ!)えっ?!手紙?み、見たいです!!」
嵐山はロールキャベツが入っている容器を持ち給湯室へ向かい、綾辻はお昼御飯の為にお茶の用意を始めた。まさかのお弁当に呆然としていた時枝とやっと正気に戻った佐鳥が、お弁当に添えられていた手紙……二枚ほどのメモを見つめていた
【嵐山隊の皆様へ
急拵えではありますがお弁当を作ってみました。良ければ食べてください。急な仕事で移動になっても現場に電子レンジ位ありますよね?ロールキャベツは無理して食べなくても良いですからね?冷めたのは美味しくありませんから。あ、二枚目は二人に対するお願いです
柚紀 】
【佐鳥くんと時枝くんへ
もしロールキャベツを食べれなさそうなら面倒かも知れないけど、そのままマンションに届けてください。あ、容器は今後も使うからどっちにしてもお届け願います。二人が無理なら嵐山さんに頼んで下さい。迅さんは場所しっているから
柚紀 】
そんな柚紀らしいメッセージを見てほっこりと嬉しそうに頬笑む二人は、…気づいていなかった。名前と本文の間にある"妙な空白"に。消されているがうっすらと跡が残るソコに書かれていた言葉は
‐ でも、可能なら二人に届けてほしいです。味の感想を聞きたいし、次の機会があればまた作るからリクエストを ‐
だった
「お~~!!…本当に買ったんですね電子レンジ!え?コレって経費で落ちましたか綾辻先輩?!」
「少し苦労したけど何とかなりました!【例えトリオン体で活動するにしても生身の健康が第一条件。特に食事には気を使いたいので】みたいな感じでお願いしてみました」
「どうやら本部長もだけど、言実さんも口添えしてくれたみたいだよ?【今の冷凍食品は栄養面も考慮され始めたから、下手な弁当よりよっぽど健康に良い】的な事を。…俺達は広報の仕事もあるからその辺は人一倍気を使う事を上も認めてくれたみたいだ!」
「ま、……本当の目的は【万が一また鶴ヶ峰さんに看護が必要になったらあると色々便利だから】ですがね。他にもレンジがあれば暖かい食べ物や飲み物とかも簡単に作れますから、おれ達も十分に活用出来ますし」
「「「うんうん」」」
どうやら一昨日の綾辻だけ非番だった際に、家電量販店に赴き電子レンジを購入して今日配送して貰った様だ。そして全員で折半とも考えたが『適当な理由を付けて必要経費で落とせ』と言実から知恵を授かり、実行したら見事に成功したのであった。……恐らく柚紀との何気ない会話の中からその可能性を見出だしたのだろう。…相変わらず姪の事に関してはとことん勘が鋭くなり…甘くなる叔母であった。それを給湯室に嵐山と時枝が運び設置していると
「お~い、誰か居るか~?とある人からの届けもん預かっているから開けてくれ~」
「!?(うげっ?!この声は、太刀川さん?!わぁ~、昨日の今日だから会いたくないけど……嵐山さんと綾辻先輩は知らないし、出ないと駄目か)はーい!……(ウィーン)どうも太刀川さん!!ウチに届け物って…………えっ?何でそのバック持っているんですか??!確かソレって…」
「よっ佐鳥!ん?……(ニヤリ)バック一つで相手を特定とは、流石だな。お察しの通り…(ゴソゴソ)……柚紀からの愛妻弁当ってか?(ポン)ま、"今回は"嵐山隊全員用ではあるがな。俺は頼まれただけだから中身までは知らねぇが、本人も"不味くはないだろう"って言ってたぞ?ってかアイツの性格的に自信ねぇもんを他人に渡すことが……ないな絶対。…じゃあな~(ヒラヒラ)」
「………(ポカ~ン)」
渋々ドアロックを開けて対応した佐鳥だったが、鞄が昨日柚紀が出掛ける際に持っていた物だと気づき、その反応を見た太刀川が"オマケは佐鳥宛…じゃないな、デカイのがあるし"と推測し、一先ず赤い風呂敷に包まれた諏訪隊用に用意したのより一回り大きいお重を差し出して渡せば、次があるので早々に引き上げていった。普通なら佐鳥だってお礼の挨拶などをするのだが……「あ、愛妻弁当???」と、太刀川が適当に言った言葉がクリティカルヒットし顔を赤くさせたまま固まっていた。そんな動かない佐鳥に「どうした賢?誰が来たんだ??」と嵐山が話しかけてきたので、とりあえず人物と用件を説明すれば「「柚紀ちゃんからのお弁当の差し入れ?!」」と綾辻と一緒に喜び佐鳥から強奪して早速中身を確認する。上の段はやはりおかずだったが、大きい分諏訪達の中身に加えて焼き魚やポテサラ、更にはデザートとして一口ゼリーとオレンジに林檎が入っていた。更に下の段には……
「ロールキャベツにお握りだな、……それも入れ物とお握り一つ一つにラップがしてある。柚紀ちゃんらしい心遣いだな、早速電子レンジを使ってみるとするか!!…充はコレでも読んでいてくれ(スッ)」
「あ、……は、はい」
「じゃあ私はお茶用意しますね!……佐鳥くんも気になりませんか?…柚紀ちゃんからのお手紙」
「(ハッ!)えっ?!手紙?み、見たいです!!」
嵐山はロールキャベツが入っている容器を持ち給湯室へ向かい、綾辻はお昼御飯の為にお茶の用意を始めた。まさかのお弁当に呆然としていた時枝とやっと正気に戻った佐鳥が、お弁当に添えられていた手紙……二枚ほどのメモを見つめていた
【嵐山隊の皆様へ
急拵えではありますがお弁当を作ってみました。良ければ食べてください。急な仕事で移動になっても現場に電子レンジ位ありますよね?ロールキャベツは無理して食べなくても良いですからね?冷めたのは美味しくありませんから。あ、二枚目は二人に対するお願いです
柚紀 】
【佐鳥くんと時枝くんへ
もしロールキャベツを食べれなさそうなら面倒かも知れないけど、そのままマンションに届けてください。あ、容器は今後も使うからどっちにしてもお届け願います。二人が無理なら嵐山さんに頼んで下さい。迅さんは場所しっているから
柚紀 】
そんな柚紀らしいメッセージを見てほっこりと嬉しそうに頬笑む二人は、…気づいていなかった。名前と本文の間にある"妙な空白"に。消されているがうっすらと跡が残るソコに書かれていた言葉は
‐ でも、可能なら二人に届けてほしいです。味の感想を聞きたいし、次の機会があればまた作るからリクエストを ‐
だった