初の演習
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~C級ランク戦ロビー~
ランク戦もせずに笹森はソワソワと辺りを見渡して誰かを探していた。相手は勿論柚紀で、何故かと言うと
「(【渡したいものがあるのでお昼前にランク戦ロビーで待っていてくれないかな?】ってメッセージ届いたけど、……一体何だろ?)……多分昨日の事を彼奴等が鶴ヶ峰に話したりなんか…しないよな。…うん、ないよな「何がないって?」!!た、太刀川さんっ??!(ズサー)」
色々思考を働かせていた所にいきなり太刀川に声を掛けられて、反射的に距離をとってしまう笹森。それを見て「今日は何もしねぇからそんな警戒するなって」と笑いながら手招きしてくる太刀川を見て行きたくはないが、……一応年上相手なので言うことに従い渋々近づき、笹森がある程度側に来たのを見計らい鞄から緑のハンカチ(風呂敷)に包まれた四角い物体を取り出して差し出す。それを反射的に受け取る笹森は?マークを頭に浮かべているのを見てとりあえず説明
「それ、柚紀からの弁当だってさ。本当は本人が届けたかったらしいがつる姐から外出禁止を言い渡されたらしいんで、俺が代わりに届けに来たって訳だ」
「???弁当?何でいきなり……。それに太刀川さんを配達人に頼むとか、…度胸あるな~鶴ヶ峰は」
「ま、そこはつる姐の姪って事にしておけ(ポン)…多分アイツの事だ、経緯はメモとかをその中に書いていれてると思うぜ?じゃあ俺はコレで!……あ、食ったら感想でも送ってやれよ?喜ぶぞ柚紀は」
「あ、はい。……わざわざ有り難う、御座います」
一先ず笹森に渡し終えたので、ランク戦ロビーを後にする太刀川を呆然と見送った笹森。暫く風呂敷を眺めていたが、何も解決しないのでとりあえず諏訪に電話をして状況を報告。すると「あ~、今日はおサノと堤いねぇが……仕方ないか。今ラウンジに居るからお前もこい」と指示を受けたので行ってみると
「お!来たな、…日佐人こっちだ!!」
「お待たせしました諏訪さ…って、東さんに……か、風間さんっ?!えっ!?な、何で三人がご一緒にい、い、居るんですか??!」
「そんなに驚くな笹森。…大学の課題と、……東さんにも昨日の内容含めた軽い情報共有だ。で、…それが諏訪に連絡した理由か?」
「お弁当と太刀川が言っていたのなら、製作者は恐らく鶴ヶ峰だろうね。言実さん作なら、……素直に配達に応じなさそうだけど………一先ず開けてみようか(あの鶴ヶ峰の事だから、太刀川が了承した理由も分かるようにしてそうだしな)」
ラウンジに来てみると私服姿の東と風間が一緒のテーブルに座っており、近づくのが畏れ多くも感じたがコレ(風呂敷)を持っているままでも行かないので一先ず側に行き諏訪の隣に腰を降ろす笹森。レポートを書く手を止めて興味深げに眺める風間に、時間的にお昼に丁度良いと感じた東が開封を促し、代表として諏訪が風呂敷を解き中身を取り出す。すると蓋の上に割り箸と紙皿が各四つと何やら手紙が添えられており、それを読む傍ら笹森かお弁当の中身を確認する
「上は玉子焼きにナポリタン、アスパラやじゃがいもをベーコンで巻いて焼いたのとブロッコリーや葉物にミニトマトの野菜類で、…あ、和風ドレッシングの小袋付きだ。で、下は……(パカッ)………まさかのロールキャベツ!?」
「ふむ、……(チラッ)耐熱のものみたいだから食堂に行ってロールキャベツをレンジで暖めて貰おうか。…ついでにお握りでも買ってこよう、おかずはあるからね」
「あ!!なら俺も行きます!!ついでに飲み物欲しいので。…お二人はこのまま待っていて下さい」
「すみません東さん、…笹森も慌てて落としたりするなよ?」
一段目はほぼ一般的なお弁当のおかず類だったが、二段目は大きめのロールキャベツが四つ程煮込んだカレースープや香味野菜入りで入れられていた。流石に冷めたままでは美味しくないのを考慮して耐熱性の入れ物に入れる辺りは柚紀のちょっとした心遣いであった。それを見抜いた東が下の段を持って立ち上がり暖めに行き、笹森も付き添う
二人に対して「おぅ~」と気の抜けた声で返答した諏訪は手紙を読み終えると表情を綻ばせる。そんな自分を見る風間に気づき「読むか?」と言って手紙を手渡せば一瞬躊躇したが、渡されたって事は他人が読んでも構わない内容だと結論付け見ることに。内容は
【諏訪隊の皆様へ
色々お世話になりっぱなしな気がして何かお礼をと考えた結果、お弁当になりました。おかずばっかりですみませんが良ければ召し上がって下さい。皆さんは一日中、本部に居る訳でないからご飯を一緒に食べたことないので、好きなもの知らないから、良ければ教えて下さい。次があればソレを入れますので!?入れ物は次に会った時にでも返して下さい、特に急いだりはしません。と言いますか、多分今月はそちらに行く余裕がなさそうなので。
まだまだ迷惑をかけると思いますが、これからも仲良くして下さい
追伸、ロールキャベツは言実さん作です!あの人はやる気さえ出せばちゃんと料理とかの家事は出来ますので。後、可能ならお弁当の事は他の方にヒミツで!!特に風間隊の方にバレたら、菊地原くんが拗ねちゃいそうですから
柚紀】
手紙を読み終えた風間は諏訪に返し「…笹森には見せない方が良いな、後ヒミツは守るから安心しろ」と口にし、対して諏訪は「口止め料はコレ(弁当)で十分だろ?」とニヤリと笑いながら確認し、同意を得た辺りで東と笹森が戻ってきたのでそのまま昼メシとなったのであった
ランク戦もせずに笹森はソワソワと辺りを見渡して誰かを探していた。相手は勿論柚紀で、何故かと言うと
「(【渡したいものがあるのでお昼前にランク戦ロビーで待っていてくれないかな?】ってメッセージ届いたけど、……一体何だろ?)……多分昨日の事を彼奴等が鶴ヶ峰に話したりなんか…しないよな。…うん、ないよな「何がないって?」!!た、太刀川さんっ??!(ズサー)」
色々思考を働かせていた所にいきなり太刀川に声を掛けられて、反射的に距離をとってしまう笹森。それを見て「今日は何もしねぇからそんな警戒するなって」と笑いながら手招きしてくる太刀川を見て行きたくはないが、……一応年上相手なので言うことに従い渋々近づき、笹森がある程度側に来たのを見計らい鞄から緑のハンカチ(風呂敷)に包まれた四角い物体を取り出して差し出す。それを反射的に受け取る笹森は?マークを頭に浮かべているのを見てとりあえず説明
「それ、柚紀からの弁当だってさ。本当は本人が届けたかったらしいがつる姐から外出禁止を言い渡されたらしいんで、俺が代わりに届けに来たって訳だ」
「???弁当?何でいきなり……。それに太刀川さんを配達人に頼むとか、…度胸あるな~鶴ヶ峰は」
「ま、そこはつる姐の姪って事にしておけ(ポン)…多分アイツの事だ、経緯はメモとかをその中に書いていれてると思うぜ?じゃあ俺はコレで!……あ、食ったら感想でも送ってやれよ?喜ぶぞ柚紀は」
「あ、はい。……わざわざ有り難う、御座います」
一先ず笹森に渡し終えたので、ランク戦ロビーを後にする太刀川を呆然と見送った笹森。暫く風呂敷を眺めていたが、何も解決しないのでとりあえず諏訪に電話をして状況を報告。すると「あ~、今日はおサノと堤いねぇが……仕方ないか。今ラウンジに居るからお前もこい」と指示を受けたので行ってみると
「お!来たな、…日佐人こっちだ!!」
「お待たせしました諏訪さ…って、東さんに……か、風間さんっ?!えっ!?な、何で三人がご一緒にい、い、居るんですか??!」
「そんなに驚くな笹森。…大学の課題と、……東さんにも昨日の内容含めた軽い情報共有だ。で、…それが諏訪に連絡した理由か?」
「お弁当と太刀川が言っていたのなら、製作者は恐らく鶴ヶ峰だろうね。言実さん作なら、……素直に配達に応じなさそうだけど………一先ず開けてみようか(あの鶴ヶ峰の事だから、太刀川が了承した理由も分かるようにしてそうだしな)」
ラウンジに来てみると私服姿の東と風間が一緒のテーブルに座っており、近づくのが畏れ多くも感じたがコレ(風呂敷)を持っているままでも行かないので一先ず側に行き諏訪の隣に腰を降ろす笹森。レポートを書く手を止めて興味深げに眺める風間に、時間的にお昼に丁度良いと感じた東が開封を促し、代表として諏訪が風呂敷を解き中身を取り出す。すると蓋の上に割り箸と紙皿が各四つと何やら手紙が添えられており、それを読む傍ら笹森かお弁当の中身を確認する
「上は玉子焼きにナポリタン、アスパラやじゃがいもをベーコンで巻いて焼いたのとブロッコリーや葉物にミニトマトの野菜類で、…あ、和風ドレッシングの小袋付きだ。で、下は……(パカッ)………まさかのロールキャベツ!?」
「ふむ、……(チラッ)耐熱のものみたいだから食堂に行ってロールキャベツをレンジで暖めて貰おうか。…ついでにお握りでも買ってこよう、おかずはあるからね」
「あ!!なら俺も行きます!!ついでに飲み物欲しいので。…お二人はこのまま待っていて下さい」
「すみません東さん、…笹森も慌てて落としたりするなよ?」
一段目はほぼ一般的なお弁当のおかず類だったが、二段目は大きめのロールキャベツが四つ程煮込んだカレースープや香味野菜入りで入れられていた。流石に冷めたままでは美味しくないのを考慮して耐熱性の入れ物に入れる辺りは柚紀のちょっとした心遣いであった。それを見抜いた東が下の段を持って立ち上がり暖めに行き、笹森も付き添う
二人に対して「おぅ~」と気の抜けた声で返答した諏訪は手紙を読み終えると表情を綻ばせる。そんな自分を見る風間に気づき「読むか?」と言って手紙を手渡せば一瞬躊躇したが、渡されたって事は他人が読んでも構わない内容だと結論付け見ることに。内容は
【諏訪隊の皆様へ
色々お世話になりっぱなしな気がして何かお礼をと考えた結果、お弁当になりました。おかずばっかりですみませんが良ければ召し上がって下さい。皆さんは一日中、本部に居る訳でないからご飯を一緒に食べたことないので、好きなもの知らないから、良ければ教えて下さい。次があればソレを入れますので!?入れ物は次に会った時にでも返して下さい、特に急いだりはしません。と言いますか、多分今月はそちらに行く余裕がなさそうなので。
まだまだ迷惑をかけると思いますが、これからも仲良くして下さい
追伸、ロールキャベツは言実さん作です!あの人はやる気さえ出せばちゃんと料理とかの家事は出来ますので。後、可能ならお弁当の事は他の方にヒミツで!!特に風間隊の方にバレたら、菊地原くんが拗ねちゃいそうですから
柚紀】
手紙を読み終えた風間は諏訪に返し「…笹森には見せない方が良いな、後ヒミツは守るから安心しろ」と口にし、対して諏訪は「口止め料はコレ(弁当)で十分だろ?」とニヤリと笑いながら確認し、同意を得た辺りで東と笹森が戻ってきたのでそのまま昼メシとなったのであった