始まりの舞踊
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引っ越しが完了し、歓迎会や広場での"トリオン製の花火"を披露した次の日
『……それじゃあ言実さん、少し出てきますが…ちゃんと朝御飯食べて身仕度整えて下さいね?』
『……分かっておる、にしても………昨日の今日だから普段通りと思ったが、…大丈夫か?』
『え?あ、…こ、コレ位なら大丈夫かなと。えっと、あ!時間がっ!?…い、行ってきま~す』
『あぁ(フリフリ)』
柚紀と些か眠そうな言実が何やら意味深なやり取りを交わした後、少し慌てた感じに部屋を後にする柚紀。今日は個室で約束した通り買い物に行くのだが、初日以降ちゃんと顔合わせしていない忍田を柚紀が迎えに行く事は性格的に先ずない。……なら、何故出掛けたかと言うと
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所変わって駅前のあの広場に来た柚紀は、既に待っていた人影を見つけ足早に近づいていく
『ご、ごめん待たせちゃった?う~、イマイチ距離感とか所要時間が分からないな~。これも慣れかな?……あ、…おはよう。佐鳥くん、時枝くん』
「おはよう柚紀ちゃん!大丈夫大丈夫、待ち合わせ時間前だよ、佐鳥達が少し早く来ただけ。ね?とっきー」
「おはよう鶴ヶ峰さん。…昨日の今日だからね、君を一人にさせたらおれ達が色んな人に文句言われるよ」
『……お気遣いアリガトウゴザイマス、…じゃあ案内するね』
待たせるつもりがなかった柚紀が一人反省や分析をした後、忘れていた挨拶を待ち人の佐鳥と時枝にする。元気に返事を返す佐鳥と、皮肉のつもりはないが事実を口にする時枝もきちんと挨拶を返す。二人の言い分に納得して些か複雑な表情をする柚紀だが、とりあえず移動を開始する。さて、何故二人がこの広場に居たかと言うと
「にしても、まさか【買い物を手伝って欲しい】って柚紀ちゃんから直々にお願いされるとは思ってなかったな~、それもお迎え付きで!別に住所を教えてくれれば調べて足を運んだのにさ、何で~?あ!別に今日は佐鳥達特にボーダー関係の仕事無かったから、安心してね?嫌とかは全然ないし、ただ本部長が一緒だから大丈夫かな~って。後さ、レギンス有りとは言え……柚紀ちゃんのショートパンツ姿は初めてだな~!!それも昨日買ったやつ???」
『えっ、あっ、佐鳥くん、そんなに聞かれても一気に答えるのは、流石に、無理だよ』
「……とりあえず、順番に答えれば大丈夫だよ。答えれない内容じゃないでしょ?…佐鳥も気になるのは分かるけど、もう少し鶴ヶ峰さんに気を使いなよ?困らせたら…駄目だろ?」
「わ、分かってるから怒るなよとっきー!」
『だ、大丈夫だよ時枝くん!(…前に言実さんについて堤さんに矢継ぎ早に質問した事あったな~、…うん以後気をつけよう)と、とりあえず声を掛けた経緯から話すね…』
何時もの並びで歩きながら、佐鳥が気になった事を次々口にしていくが流石の柚紀も対処し切れなくなり困った表情をしてしまい、それを見た時枝が間を取り持つ。……分かりづらいが怒り気味な時枝を見て佐鳥が指摘、それを諌めつつ以前に自分が同じ事をやらかしたを柚紀は反省を軽くしてから、佐鳥の質問に答えて行く。時間は昨夜に遡る…
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広場で解散し、少しトラブったが風間隊と迅にマンションまで送って貰い、小腹が空いたのでお蕎麦を食べた後に入浴を済ませて後は寝るだけの柚紀が、一人晩酌をしていた言実に控え目に話しかけた
『あ、あの言実さん。明日の買い物だけど、その……誰が誘っても大丈夫?し、忍田さんと三人でだと、……ちょっとだけ、心配で、その……駄目、ですか?』
『…(ナデナデ)私は構わぬよ、後一人二人増えてもさほど問題ない。忍田さんには既に大きめのレンタカーを頼んでおるし、何より……"元から考えておった"だろ?…個室で"あんな事"した時からな。……忍田さんには10時半頃にマンション前で待ち合わせしている、…念のためソイツ等には住所は教えず、何処かで落ち合う手筈にする様にな』
『アハハ、やっぱりお見通しでしたか。…うん、分かったよ言実さん。そうするね、……おやすみなさい。あまり飲み過ぎないでね?』
『……コレ一缶だけだから心配するな、…おやすみ柚紀』
∞∞∞∞
こんな感じで言実から許可を取り、部屋に戻ってから三人グループにて【夜遅くにごめんね、二人とも明日の予定何かある?】的なメッセージを送り、簡単に用件の説明をしてから待ち合わせ場所や時間を決めてから寝たのが柚紀の昨夜の出来事であり、これらを二人に説明した
『それとコレは佐鳥くんが言った通り昨日買ったモノだよ。茜ちゃんから"足を出すのに抵抗があるならレギンスやストッキングを使うと良い"って、言われたから実践してみたの。……動きやすいのもだけど、少しずつ色んな服装に挑戦しようかなって。……変じゃ、ないよね?』
「あ、うん!大丈夫大丈夫!!似合ってるよ!!上はチュニックと中はタンクトップかな?特に違和感ないない!!ね?とっきーもそう感じるよね?」
「そうだね、長袖でも薄手の服だし変じゃないと思うよ?色んな服を無理のない程度に色々挑戦するのも悪くない。……でも無茶はせずに、鶴ヶ峰さんのペースで、ね?」
『心配しすぎだよ時枝くんは。でも、…有り難う…………あれ?』
とりあえず佐鳥からの質問に答えている間にマンションに到着した三人。その時出入り口に見覚えのある男性を見つけた柚紀は、小さく首を傾げる。それを見て二人も視線の先に居る人物を見て驚いた表情を浮かべた