初の演習
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~次の日~
少し遅めの朝御飯を食べてから用事を済ませる為にマンションを後にする言実。一方、柚紀は今日に関しては昨日の事もあり一日中家で過ごす予定だ。…昨日の四人に加えて何故か迅にまで【今日は大人しく過ごさないと駄目だって俺のサイドエフェクトが言ってるから、言うこと聞いてね?】とメールが来たので流石に出掛ける訳には行かなくなった。ので、掃除や洗濯をしたりしていた。ただ、……どうしても譲れない事があったので言実に許可を取った上で色々準備をしていた。そんな中
‐ ピーンポーン ‐
『あっ!?(ガチャッ)今開けます、少しだけ待っていて下さい』
〔おぅ!〕
誰かの訪問を報せるチャイムが鳴り、インターフォンで顔を確認した上で応対し、用意を手早く済ませれば何かを持って玄関に向かう柚紀。一体誰が来たかと言うと
『(ガチャ)…いきなり連絡してごめんなさい、貴方しか適任者が思い付かなかったから』
「気にすんな、どうせ暇人だからな俺は。で、……俺に頼みたい事って何だよ柚紀」
『えっとですね、……(スッ)これ等をある人達にお届けしたいのですが、今日私は外出禁止を言い渡されてまして。……別に風間さんでも良かったのですが、あまり手を煩わせれのも忍びないですし、お届け先の一つを考慮すると………太刀川さんの方がまだ自然かなと。…駄目ですか?』
「別に良いけどよ、…何だコレ?後タダで俺を使う気はないだろお前の性格的にさ?……見返りは何だ?」
訪問者の正体は私服姿の太刀川だった。二人の住居を知るボーダー隊員が現在十数人しかいないので、可能性は無くはないな何故彼が選ばれたかは……柚紀なりに色々考えがある様だ
『中にはお弁当が入ってます。メインディッシュは言実さんお手製のロールキャベツです!!…昨日の晩御飯に食べる予定だったんですが、その……色々あって無理で、それで昨日買い物に付き合ってもらった忍田さんと、……色々お世話になってる嵐山隊の方達と、…諏訪隊の方達にもと簡単にだけど拵えてみました。あ、太刀川さんの分もあるから良ければ食べてください。…不味くはないですから』
「お、オオオォーー!?ま、マジか?!あ、あのつる姐の、り、料理が味わえるのかっ?!?!その為に三ヶ所に届け物すれば良いんだな??お安いご用だ!!?っと、勿論柚紀の料理も楽しみにしてるぜ?流石に料理音痴だったら……あの姐さんなら家政婦とか雇いそうだし」
『むー!?家事は一通りで・き・ま・す!?……凄く美味しいって訳じゃないですが、それなりに…一般的なの位は出来るもん!……あ、包んであるハンカチの色で多分誰に渡すか判断出来るようにしてますし、小さい二つの……忍田さん宛にはちょっとした手紙を添えてます。…出来れば見ないで下さいね?』
「へいへい、赤が嵐山隊で緑が諏訪隊宛だな?………ん?何かもう一個あるが…コレは?」
渡した中身の解説と届け先を話す柚紀と、一応鞄の中身を確認する太刀川。すると、聞いている限りでは四つの筈が何やら下の方に自分用よりもう一回り小さな包みを見つけて首を傾げる。それを指摘された柚紀は、些か自信がなく歯切れが悪い状態で説明をした
『えっと、……可能ならもう一人、渡したい人が居るんだけど…多忙だしこう、神出鬼没な人だから。それだけ中にロールキャベツは入ってないの、で、ね……多分気がつけば向こうからやってくる、筈ですので太刀川さんが"こいつか"って思った人に上げてください。もし、……ピンと来なければ…太刀川さんさえ良ければソレも食べてください。……捨てるのだけは、止めてね?』
「ふ~ん、……じゃあ見つからなければ国近にでもやるわ。多分アイツなら柚紀の手料理って聞いたら喜んで食いそうだしな。あ、……だが、どうやって渡せば良いんだ?俺、他の隊の予定とか知らねぇぞ?」
『それは手配済みです。諏訪隊宛のは笹森くんに渡して下さい。待ち合わせ場所はランク戦ロビーです。それと嵐山隊の方達のはそのまま隊室にお願いします、……今日は皆さん本部にいらっしゃるみたいなので。ただ、……忍田さんのご連絡先を聞けなかったから、そこは太刀川さんに丸投げ状態です。………ごめんなさい』
「(ナデナデ)あー、だから俺な訳か。……師弟関係なら連絡先を確実に知っているだろうって魂胆か。…心配するな、ちゃんと届けてやるよ。……じゃあそろそろ行くぞ?あんまり遅いと昼メシ食われちまいそうだからな(ナデナデ、ポン)」
『はい?!配達お願いしま~す(パタパタ)』
必要事項は聞けたので鞄を持って部屋を後にする太刀川。…因みに部屋に入ったとしても【私が不在の時は基本玄関先まで】と、マンションの場所を知る者達に言実から直接・間接的にお達しが出ているのだ。……やはり柚紀にとって言実は最強無敵のセコムなのだ、抜かりはなかった
少し遅めの朝御飯を食べてから用事を済ませる為にマンションを後にする言実。一方、柚紀は今日に関しては昨日の事もあり一日中家で過ごす予定だ。…昨日の四人に加えて何故か迅にまで【今日は大人しく過ごさないと駄目だって俺のサイドエフェクトが言ってるから、言うこと聞いてね?】とメールが来たので流石に出掛ける訳には行かなくなった。ので、掃除や洗濯をしたりしていた。ただ、……どうしても譲れない事があったので言実に許可を取った上で色々準備をしていた。そんな中
‐ ピーンポーン ‐
『あっ!?(ガチャッ)今開けます、少しだけ待っていて下さい』
〔おぅ!〕
誰かの訪問を報せるチャイムが鳴り、インターフォンで顔を確認した上で応対し、用意を手早く済ませれば何かを持って玄関に向かう柚紀。一体誰が来たかと言うと
『(ガチャ)…いきなり連絡してごめんなさい、貴方しか適任者が思い付かなかったから』
「気にすんな、どうせ暇人だからな俺は。で、……俺に頼みたい事って何だよ柚紀」
『えっとですね、……(スッ)これ等をある人達にお届けしたいのですが、今日私は外出禁止を言い渡されてまして。……別に風間さんでも良かったのですが、あまり手を煩わせれのも忍びないですし、お届け先の一つを考慮すると………太刀川さんの方がまだ自然かなと。…駄目ですか?』
「別に良いけどよ、…何だコレ?後タダで俺を使う気はないだろお前の性格的にさ?……見返りは何だ?」
訪問者の正体は私服姿の太刀川だった。二人の住居を知るボーダー隊員が現在十数人しかいないので、可能性は無くはないな何故彼が選ばれたかは……柚紀なりに色々考えがある様だ
『中にはお弁当が入ってます。メインディッシュは言実さんお手製のロールキャベツです!!…昨日の晩御飯に食べる予定だったんですが、その……色々あって無理で、それで昨日買い物に付き合ってもらった忍田さんと、……色々お世話になってる嵐山隊の方達と、…諏訪隊の方達にもと簡単にだけど拵えてみました。あ、太刀川さんの分もあるから良ければ食べてください。…不味くはないですから』
「お、オオオォーー!?ま、マジか?!あ、あのつる姐の、り、料理が味わえるのかっ?!?!その為に三ヶ所に届け物すれば良いんだな??お安いご用だ!!?っと、勿論柚紀の料理も楽しみにしてるぜ?流石に料理音痴だったら……あの姐さんなら家政婦とか雇いそうだし」
『むー!?家事は一通りで・き・ま・す!?……凄く美味しいって訳じゃないですが、それなりに…一般的なの位は出来るもん!……あ、包んであるハンカチの色で多分誰に渡すか判断出来るようにしてますし、小さい二つの……忍田さん宛にはちょっとした手紙を添えてます。…出来れば見ないで下さいね?』
「へいへい、赤が嵐山隊で緑が諏訪隊宛だな?………ん?何かもう一個あるが…コレは?」
渡した中身の解説と届け先を話す柚紀と、一応鞄の中身を確認する太刀川。すると、聞いている限りでは四つの筈が何やら下の方に自分用よりもう一回り小さな包みを見つけて首を傾げる。それを指摘された柚紀は、些か自信がなく歯切れが悪い状態で説明をした
『えっと、……可能ならもう一人、渡したい人が居るんだけど…多忙だしこう、神出鬼没な人だから。それだけ中にロールキャベツは入ってないの、で、ね……多分気がつけば向こうからやってくる、筈ですので太刀川さんが"こいつか"って思った人に上げてください。もし、……ピンと来なければ…太刀川さんさえ良ければソレも食べてください。……捨てるのだけは、止めてね?』
「ふ~ん、……じゃあ見つからなければ国近にでもやるわ。多分アイツなら柚紀の手料理って聞いたら喜んで食いそうだしな。あ、……だが、どうやって渡せば良いんだ?俺、他の隊の予定とか知らねぇぞ?」
『それは手配済みです。諏訪隊宛のは笹森くんに渡して下さい。待ち合わせ場所はランク戦ロビーです。それと嵐山隊の方達のはそのまま隊室にお願いします、……今日は皆さん本部にいらっしゃるみたいなので。ただ、……忍田さんのご連絡先を聞けなかったから、そこは太刀川さんに丸投げ状態です。………ごめんなさい』
「(ナデナデ)あー、だから俺な訳か。……師弟関係なら連絡先を確実に知っているだろうって魂胆か。…心配するな、ちゃんと届けてやるよ。……じゃあそろそろ行くぞ?あんまり遅いと昼メシ食われちまいそうだからな(ナデナデ、ポン)」
『はい?!配達お願いしま~す(パタパタ)』
必要事項は聞けたので鞄を持って部屋を後にする太刀川。…因みに部屋に入ったとしても【私が不在の時は基本玄関先まで】と、マンションの場所を知る者達に言実から直接・間接的にお達しが出ているのだ。……やはり柚紀にとって言実は最強無敵のセコムなのだ、抜かりはなかった