対峙の舞踊
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「な、何が起きていると言うんだ一体?
‐ ビュー!! ‐……ワンワン!!
!……今のは柚紀くんが慶に似ていると言った…
‐ …ワン!(クイッ) ‐ (……ブロロロ) ‐
!それと迅に似た君に…微かにだがこれは…バイク音?………君達は此処で待っていてくれ。私も様子を見てこよう」
状況が把握しきれていない忍田だったが太刀川犬が猛スピードで庭を突っ切って行き、更に番犬的な役割の迅犬までもがこちらに顔を出し、お店の方に顔を振り"行け"と言いたそうな仕草をする。そして決定打となるこちらに向かって来るようなバイク音。これだけの"状況証拠"が出揃ってしまうと、流石の忍田も動かない訳にもいかず、頭に菫梟を乗せたままお店に向かって歩き出す。お留守番組の動物達は一鳴きしてそれを見送ったのであった
さて、佐鳥達はと言うとお店に着く前に何とか小柴と子トラを捕まえる事に各々成功するが、二匹とも差はあれど"あっちに行くんだ~"と、言いたげに腕の中で暴れている状態
「(キャンキャン、キャンキャン)落ち着けってコラ!オレ犬飼ってないからよく分からないけど、…コレって多分……柚紀ちゃんの元に行きたがっているんだよね?」
「(……ミ~)…多分ね、(ナデナデ)特に犬は忠誠心強いから尚更かも知れない。だけど、……このまま進んで大丈夫かな?人様の家だ、…勝手が分からないよ」
いつの間にか庭に隣接する縁側兼廊下でなく、壁や襖に挟まれた内廊下に入ってしまい、どうすれば店内…柚紀の元へ行けるかが分からなくなり立ち往生する二人。するとそこへ
‐ ワンワン!!ワンワン!! ‐
‐ …クゥ~ン ‐ ‐ ……ミャ~ ‐
「あ!!確か嵐山さんに例えた奴だ、…もしかして居間の様子見に行く途中…(グイグイ!)じゃないねコレ」
「………やっぱりお店で何か遇ったみたいだね。…(スッ…ナデ)……お願いだ、案内してくれ。鶴ヶ峰さんの……二人の元へ…」
‐ ワン!! ‐
勇犬がこちらに向かってやって来ると、近くにいた佐鳥の服を引っ張り何処かに連れて行こうとする。なら直ぐに行くべきと判断した時枝が勇犬の頭を撫でて了承の意を伝えると元来た道を戻り始め、二人はそれについて行く。……走らない辺りから"急を要する"状況ではないらしい
「……なぁとっきー。何でさっき"二人の元"って言い直したんだ?異変が起きたのって多分、…柚紀ちゃん……だろ?」
「とも限らないさ、…先生だってご高齢だ。何が起こるか分からないよ?それに……おれ達は先生の事を全然知らない、…ご主人を亡くされてもこの地に残った理由とかもね。決め付けは良くない、これは鶴ヶ峰さん"だけ"に当て嵌めて考えるべきじゃない」
「まぁ、…そうだけど。あ~、……やっぱり考えるの苦手かもオレ!とりあえず"現場に急行!!"的な考えになっちゃうよ。……何でだろう?職業柄とかじゃ、ないよな?」
二匹の行動を見て動物並みの直感で柚紀に何か起きたと感じ取った佐鳥は、時枝の言い分も理解できるがやはり自分の感覚を信じてしまい冷静さが足りないと反省する。それを見て時枝は小さくため息を漏らしてから自分の佐鳥に対する考えを告げる
「佐鳥はボーダー隊員の重要性を理解できている、だから性格と相反する行動でも取れるんだよ。…だけどさ、……鶴ヶ峰さんに関しては個人的な事だから、本来の性格が優先的に表面に出てくるんじゃないかな?おれはそれも悪いことじゃないと思うよ?」
「………それに対して、とっきーは常に冷静だからONOFFが分かりづらい感じ?でもそれってさ、…理解されづらいよね。きちんと意思表示しないと、多分…柚紀ちゃんでも気づけない事が出てくるよ?ま、オレが困る訳じゃないけどさ」
「……それは自分でどうするかを決めるしかない。…無駄話しないで行くよ(…おれだって彼女が心配していない訳じゃない。それにこのパターンは)(ボソッ)…"昨日と同じ"?嫌な予感しかしないよ」
「(昨日と同じ?でも今まで【女性が彼女に直接的な危害を加えた事】なんて無かったよね?あのお婆ちゃん先生がそんな事……)ま、行けば分かるか!」
昨日の事を思い出したり老婦は勿論柚紀と出会ってからまだ一ヶ月、……色々考えたりするがとりあえず廊下を歩いていけば、勇犬がとあるドア前で止り"ココだよ"と指示を出す。今回は代表して佐鳥がドアを開き店内に出ると……
「(サラサラ)おや、早かったね。(ワンワン!!)…(ナデ)迎えにさっき出したばかりだからもう少し(キャン!…ミャ~)……あらあら、…お前達"も"感じたんだねあの子の異変を。流石と言うべきかしら、ねぇ?……言実ちゃん」
『(サッサッ)来たか二人も、……まぁ来てもらわなければ(サッサッ…シャリン)困るがな。…このガラスはどうしますか?継母 』
「塵取りに入れたままで構わないわ、下手に触れば貴女も怪我してしまうもの。……それが"本当の肉体"でないのは知っていますが、やはり見たくないからね。それを片付けたらバイクをきちんと止めてきなさい、…駐車場に移動はさせなくて構わないよ?あそこに止めるのは何時もの事、だものね」
「「おつるちゃんっ?!/言実さん!?」」
カフェに設置しているテーブルの一角で何やら書き物をしている老婦。その側で何やらホウキ塵取りで何やら掃除をしている言実はあの正隊員のトリオン体のままだった。そしてドアは開けっぱなしにし、入り口前にはあの太刀川犬が寝転んでおり、更にそこから外にバイクが止めて……転がしてあるのが見える。…それだけ焦っていたのが窺えるが、………肝心の柚紀の姿が見当たらないのだ
‐ ビュー!! ‐……ワンワン!!
!……今のは柚紀くんが慶に似ていると言った…
‐ …ワン!(クイッ) ‐ (……ブロロロ) ‐
!それと迅に似た君に…微かにだがこれは…バイク音?………君達は此処で待っていてくれ。私も様子を見てこよう」
状況が把握しきれていない忍田だったが太刀川犬が猛スピードで庭を突っ切って行き、更に番犬的な役割の迅犬までもがこちらに顔を出し、お店の方に顔を振り"行け"と言いたそうな仕草をする。そして決定打となるこちらに向かって来るようなバイク音。これだけの"状況証拠"が出揃ってしまうと、流石の忍田も動かない訳にもいかず、頭に菫梟を乗せたままお店に向かって歩き出す。お留守番組の動物達は一鳴きしてそれを見送ったのであった
さて、佐鳥達はと言うとお店に着く前に何とか小柴と子トラを捕まえる事に各々成功するが、二匹とも差はあれど"あっちに行くんだ~"と、言いたげに腕の中で暴れている状態
「(キャンキャン、キャンキャン)落ち着けってコラ!オレ犬飼ってないからよく分からないけど、…コレって多分……柚紀ちゃんの元に行きたがっているんだよね?」
「(……ミ~)…多分ね、(ナデナデ)特に犬は忠誠心強いから尚更かも知れない。だけど、……このまま進んで大丈夫かな?人様の家だ、…勝手が分からないよ」
いつの間にか庭に隣接する縁側兼廊下でなく、壁や襖に挟まれた内廊下に入ってしまい、どうすれば店内…柚紀の元へ行けるかが分からなくなり立ち往生する二人。するとそこへ
‐ ワンワン!!ワンワン!! ‐
‐ …クゥ~ン ‐ ‐ ……ミャ~ ‐
「あ!!確か嵐山さんに例えた奴だ、…もしかして居間の様子見に行く途中…(グイグイ!)じゃないねコレ」
「………やっぱりお店で何か遇ったみたいだね。…(スッ…ナデ)……お願いだ、案内してくれ。鶴ヶ峰さんの……二人の元へ…」
‐ ワン!! ‐
勇犬がこちらに向かってやって来ると、近くにいた佐鳥の服を引っ張り何処かに連れて行こうとする。なら直ぐに行くべきと判断した時枝が勇犬の頭を撫でて了承の意を伝えると元来た道を戻り始め、二人はそれについて行く。……走らない辺りから"急を要する"状況ではないらしい
「……なぁとっきー。何でさっき"二人の元"って言い直したんだ?異変が起きたのって多分、…柚紀ちゃん……だろ?」
「とも限らないさ、…先生だってご高齢だ。何が起こるか分からないよ?それに……おれ達は先生の事を全然知らない、…ご主人を亡くされてもこの地に残った理由とかもね。決め付けは良くない、これは鶴ヶ峰さん"だけ"に当て嵌めて考えるべきじゃない」
「まぁ、…そうだけど。あ~、……やっぱり考えるの苦手かもオレ!とりあえず"現場に急行!!"的な考えになっちゃうよ。……何でだろう?職業柄とかじゃ、ないよな?」
二匹の行動を見て動物並みの直感で柚紀に何か起きたと感じ取った佐鳥は、時枝の言い分も理解できるがやはり自分の感覚を信じてしまい冷静さが足りないと反省する。それを見て時枝は小さくため息を漏らしてから自分の佐鳥に対する考えを告げる
「佐鳥はボーダー隊員の重要性を理解できている、だから性格と相反する行動でも取れるんだよ。…だけどさ、……鶴ヶ峰さんに関しては個人的な事だから、本来の性格が優先的に表面に出てくるんじゃないかな?おれはそれも悪いことじゃないと思うよ?」
「………それに対して、とっきーは常に冷静だからONOFFが分かりづらい感じ?でもそれってさ、…理解されづらいよね。きちんと意思表示しないと、多分…柚紀ちゃんでも気づけない事が出てくるよ?ま、オレが困る訳じゃないけどさ」
「……それは自分でどうするかを決めるしかない。…無駄話しないで行くよ(…おれだって彼女が心配していない訳じゃない。それにこのパターンは)(ボソッ)…"昨日と同じ"?嫌な予感しかしないよ」
「(昨日と同じ?でも今まで【女性が彼女に直接的な危害を加えた事】なんて無かったよね?あのお婆ちゃん先生がそんな事……)ま、行けば分かるか!」
昨日の事を思い出したり老婦は勿論柚紀と出会ってからまだ一ヶ月、……色々考えたりするがとりあえず廊下を歩いていけば、勇犬がとあるドア前で止り"ココだよ"と指示を出す。今回は代表して佐鳥がドアを開き店内に出ると……
「(サラサラ)おや、早かったね。(ワンワン!!)…(ナデ)迎えにさっき出したばかりだからもう少し(キャン!…ミャ~)……あらあら、…お前達"も"感じたんだねあの子の異変を。流石と言うべきかしら、ねぇ?……言実ちゃん」
『(サッサッ)来たか二人も、……まぁ来てもらわなければ(サッサッ…シャリン)困るがな。…このガラスはどうしますか?
「塵取りに入れたままで構わないわ、下手に触れば貴女も怪我してしまうもの。……それが"本当の肉体"でないのは知っていますが、やはり見たくないからね。それを片付けたらバイクをきちんと止めてきなさい、…駐車場に移動はさせなくて構わないよ?あそこに止めるのは何時もの事、だものね」
「「おつるちゃんっ?!/言実さん!?」」
カフェに設置しているテーブルの一角で何やら書き物をしている老婦。その側で何やらホウキ塵取りで何やら掃除をしている言実はあの正隊員のトリオン体のままだった。そしてドアは開けっぱなしにし、入り口前にはあの太刀川犬が寝転んでおり、更にそこから外にバイクが止めて……転がしてあるのが見える。…それだけ焦っていたのが窺えるが、………肝心の柚紀の姿が見当たらないのだ