ふれあいの舞踊
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ボーダー本部基地・駐車スペース
四人を見送り、晩御飯の準備をほぼ手早く済ませた言実は一人で本部に来ていた。とは言え、生身では片道でも時間を要するにのでトリオン体(本部にて白衣姿に変更済み)に換装しグラスホッパーを使用してである。何故かと言うと……
「ふむ、…冬島さんに時計の件を伝えるだけなら携帯で十分だが……明日から私一人で色々動くとなると、…やはりコレが必要だな(ガン)」
実は車こそ持ってはいない言実だが、二輪車の運転免許は持っているのだ。そして勿論愛車も所持している。……でなければ、一緒に暮らしていなかった柚紀の様子を見に行けないのだ。バスや電車の交通機関を使えば行けなくもないが、意外と唐突に行動を起こす事もあり無駄が嫌いな言実には、何時でも使えて小回りがきくバイクの方が性に合うのだ。そして換装を解き普通に乗って帰ろうとした、その時
‐ ………"ゾクッ!!" ‐
『っ!!(何だ?この嫌な感じはっ!!この感じ、…最近何処かで……)…!!?まさか、…あの人でも駄目なのかっ!?いや、……大丈夫と判断したから、"全てを"話そうとしている?あの馬鹿者が!!……【数年単位で積み重ねてきた嫌な体験】を一気に思い出しながら話せば、幾らお前でも………チッ!あまり気が乗らぬが…やむを得ないな!?……"Re・change the battle suit"(シュン)』
"嫌な予感"を感じ取った言実は、似た感覚を体験した時の状況や結末、今の現状を重ね合わせて原因を推測する。…ものの数秒で答えを導き出すが、一度否定して再度別角度から考え直すが……やはり結局"柚紀が危うい状況"と結論が出てしまう。そもそも、理論派である言実が"この手"の感覚に襲われる原因にして理由が"今では"姪である柚紀以外には…あり得ないのを本人が自覚し又経験しているからだ
そして、それを解消する為に"最短にして一番効率のよい方法"を瞬時に理解すれば、些か嫌そうではあるが白衣のトリオン体から、…例の【正隊員用のトリオン体】に換装をし直すと、バイクに乗り込んでキーを差し込んで回し、エンジンを駆ければそのまま走り出すのであった
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
~とある警戒区域~
〔ゲート発生、同じくトリオン兵出現を確認。数バムスター2、モールモッド3、バンダー3!!…本当に今日はよく出てくるね~。もうちょいで交代だから三人とも頑張れ~〕
「了解!!…へっ、確かに多いが……あのゲート大発生時に比べたら全然余裕だせっ!!だろ?お前等!!」
「そうです、ね!後、……疑似トリオン兵との戦闘経験もあるお陰で…バンダーの射程距離や関知範囲なんかも、掴めてきましたから、……その前にモールモッドとかを倒せば!問題ないなさそうですから」
「それにコイツらは"普段と同じ奴"。…最近出てきた"亜種"じゃない、なら……手子摺る訳にはいかない!!強くならなきゃならない!俺自身の為に…アイツの……鶴ヶ峰の為にも絶対!!?」
「気合いは十分なのは良いが、油断するなよ?……日佐人!!」
「勿論です、諏訪さん!!?」
防衛任務に当たっていた諏訪隊が順調にトリオン兵を撃破していった。"昨日の今日"であり、更には小佐野の発言からして今日は頻繁にゲートが発生しているらしいが、三人はこの夏休みに体験した事が身に付いているらしく、かなり余裕がありそうだ。その中でも笹森が一段と気合いが入っており、敵を斬りまくって居た。そんな中
‐ ブロロロ、…ブロロロ…… ‐
「!!…エンジン音?一体何処から〔馬鹿日佐人!後ろっ!!〕へっ?(クルッ)…えっ?!バムスター?!何時もよりデカっ!!?」
場違いなエンジン音が聴こえて探してしまう笹森は、夕方に近づき建物の陰の中に居ると思っていたが、小佐野の警告によりソレが通常より二倍近く大きなバムスターの陰だと気づくも弧月では弱点に届かずどうするか躊躇する。それに気を取られている隙にモールモットから笹森が奇襲を受けそうになり「「日佐人!!」」と、呼ばれてソチラ向いて目を見開く。理由はモールモットでなく……
『…変化弾 !!』
「え?!言実さん??ってか何でバイク?!ってわっ!!?(バッ!)」
バイクに乗ったままトリガーを起動させ、そのまま弾を発射させる言実。思わず屈んでしまった笹森だが、使用トリガーはバイパー。……そんな風に避けなくても言実がボーダー隊員に当てる筈がないのだ。そしてフルアタックだったらしく、遠くに居るバンダー以外のトリオン兵は全て打ち出したバイパーによって沈黙させられていた。一応"亜種"に相当する巨大なバムスター側に居る笹森の近くでバイクを止める言実に、諏訪・堤が駆け寄ってくる
「日佐人大丈夫?…危ないところを助かりました言実さん。ですが、何故かバイクで警戒区域内を?それにその姿は……」
「あ~(ガシガシ)聞きたいことは山ほどあるが、とりあえず一つだけ。………"鶴ヶ峰に何かあったから"アンタは急いでいる、それは間違えないよな?…つる姐」
「えっ??!ナニかって、一体何なんですか??何でアイツが…鶴ヶ峰がっ!?」
諏訪隊の言葉を聞きつつ、巨大バムスターが完全に倒したのを確認すれば、目標方角にバンダーが居る事に舌打ちする言実は笹森と諏訪を一瞥した後、エンジンを吹かして発進準備をする
『そう言う事だ、悪いが私も詳しく状況を把握してはいない。だが……柚紀に異変が起きたのは確かだ。知りたければ後で話す、だが今は………真ん中のバンダーを潰してそのまま私は行く。残りはお前等で何とかしろ、……いいな?(ブロロン!)』
「(…別に無視して行けば良いのにそれをしないって事は、……マンションとは違う"アッチ側"に鶴ヶ峰が居るって事か?あー、糞が!!)…日佐人!!つる姐を追い掛けろ!?気になってしょうがねぇ!?多分、市内をバイクで走るから【正隊員用のトリオン体】になっている筈だ。……カメレオン使っても時間が掛かっても構わねぇ!!状況を確認してこい!!コッチは俺と堤でどうにかする!!……行け!鶴ヶ峰の元に!!?」
「っ!……笹森了解!!(ダッ!!)」
隊長である諏訪の命令に、反論する事なくバイクの言実を追い走り出す笹森。それを見送る二人は〔じゃあ、バンダーを一人一体担当だね~。ファイトだ~二人とも~〕と小佐野の気の抜けた応援を貰い、……真ん中のバンダーが倒れたのを確認してから行動を再開する二人であった
ボーダー本部基地・駐車スペース
四人を見送り、晩御飯の準備をほぼ手早く済ませた言実は一人で本部に来ていた。とは言え、生身では片道でも時間を要するにのでトリオン体(本部にて白衣姿に変更済み)に換装しグラスホッパーを使用してである。何故かと言うと……
「ふむ、…冬島さんに時計の件を伝えるだけなら携帯で十分だが……明日から私一人で色々動くとなると、…やはりコレが必要だな(ガン)」
実は車こそ持ってはいない言実だが、二輪車の運転免許は持っているのだ。そして勿論愛車も所持している。……でなければ、一緒に暮らしていなかった柚紀の様子を見に行けないのだ。バスや電車の交通機関を使えば行けなくもないが、意外と唐突に行動を起こす事もあり無駄が嫌いな言実には、何時でも使えて小回りがきくバイクの方が性に合うのだ。そして換装を解き普通に乗って帰ろうとした、その時
‐ ………"ゾクッ!!" ‐
『っ!!(何だ?この嫌な感じはっ!!この感じ、…最近何処かで……)…!!?まさか、…あの人でも駄目なのかっ!?いや、……大丈夫と判断したから、"全てを"話そうとしている?あの馬鹿者が!!……【数年単位で積み重ねてきた嫌な体験】を一気に思い出しながら話せば、幾らお前でも………チッ!あまり気が乗らぬが…やむを得ないな!?……"Re・change the battle suit"(シュン)』
"嫌な予感"を感じ取った言実は、似た感覚を体験した時の状況や結末、今の現状を重ね合わせて原因を推測する。…ものの数秒で答えを導き出すが、一度否定して再度別角度から考え直すが……やはり結局"柚紀が危うい状況"と結論が出てしまう。そもそも、理論派である言実が"この手"の感覚に襲われる原因にして理由が"今では"姪である柚紀以外には…あり得ないのを本人が自覚し又経験しているからだ
そして、それを解消する為に"最短にして一番効率のよい方法"を瞬時に理解すれば、些か嫌そうではあるが白衣のトリオン体から、…例の【正隊員用のトリオン体】に換装をし直すと、バイクに乗り込んでキーを差し込んで回し、エンジンを駆ければそのまま走り出すのであった
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~とある警戒区域~
〔ゲート発生、同じくトリオン兵出現を確認。数バムスター2、モールモッド3、バンダー3!!…本当に今日はよく出てくるね~。もうちょいで交代だから三人とも頑張れ~〕
「了解!!…へっ、確かに多いが……あのゲート大発生時に比べたら全然余裕だせっ!!だろ?お前等!!」
「そうです、ね!後、……疑似トリオン兵との戦闘経験もあるお陰で…バンダーの射程距離や関知範囲なんかも、掴めてきましたから、……その前にモールモッドとかを倒せば!問題ないなさそうですから」
「それにコイツらは"普段と同じ奴"。…最近出てきた"亜種"じゃない、なら……手子摺る訳にはいかない!!強くならなきゃならない!俺自身の為に…アイツの……鶴ヶ峰の為にも絶対!!?」
「気合いは十分なのは良いが、油断するなよ?……日佐人!!」
「勿論です、諏訪さん!!?」
防衛任務に当たっていた諏訪隊が順調にトリオン兵を撃破していった。"昨日の今日"であり、更には小佐野の発言からして今日は頻繁にゲートが発生しているらしいが、三人はこの夏休みに体験した事が身に付いているらしく、かなり余裕がありそうだ。その中でも笹森が一段と気合いが入っており、敵を斬りまくって居た。そんな中
‐ ブロロロ、…ブロロロ…… ‐
「!!…エンジン音?一体何処から〔馬鹿日佐人!後ろっ!!〕へっ?(クルッ)…えっ?!バムスター?!何時もよりデカっ!!?」
場違いなエンジン音が聴こえて探してしまう笹森は、夕方に近づき建物の陰の中に居ると思っていたが、小佐野の警告によりソレが通常より二倍近く大きなバムスターの陰だと気づくも弧月では弱点に届かずどうするか躊躇する。それに気を取られている隙にモールモットから笹森が奇襲を受けそうになり「「日佐人!!」」と、呼ばれてソチラ向いて目を見開く。理由はモールモットでなく……
『…
「え?!言実さん??ってか何でバイク?!ってわっ!!?(バッ!)」
バイクに乗ったままトリガーを起動させ、そのまま弾を発射させる言実。思わず屈んでしまった笹森だが、使用トリガーはバイパー。……そんな風に避けなくても言実がボーダー隊員に当てる筈がないのだ。そしてフルアタックだったらしく、遠くに居るバンダー以外のトリオン兵は全て打ち出したバイパーによって沈黙させられていた。一応"亜種"に相当する巨大なバムスター側に居る笹森の近くでバイクを止める言実に、諏訪・堤が駆け寄ってくる
「日佐人大丈夫?…危ないところを助かりました言実さん。ですが、何故かバイクで警戒区域内を?それにその姿は……」
「あ~(ガシガシ)聞きたいことは山ほどあるが、とりあえず一つだけ。………"鶴ヶ峰に何かあったから"アンタは急いでいる、それは間違えないよな?…つる姐」
「えっ??!ナニかって、一体何なんですか??何でアイツが…鶴ヶ峰がっ!?」
諏訪隊の言葉を聞きつつ、巨大バムスターが完全に倒したのを確認すれば、目標方角にバンダーが居る事に舌打ちする言実は笹森と諏訪を一瞥した後、エンジンを吹かして発進準備をする
『そう言う事だ、悪いが私も詳しく状況を把握してはいない。だが……柚紀に異変が起きたのは確かだ。知りたければ後で話す、だが今は………真ん中のバンダーを潰してそのまま私は行く。残りはお前等で何とかしろ、……いいな?(ブロロン!)』
「(…別に無視して行けば良いのにそれをしないって事は、……マンションとは違う"アッチ側"に鶴ヶ峰が居るって事か?あー、糞が!!)…日佐人!!つる姐を追い掛けろ!?気になってしょうがねぇ!?多分、市内をバイクで走るから【正隊員用のトリオン体】になっている筈だ。……カメレオン使っても時間が掛かっても構わねぇ!!状況を確認してこい!!コッチは俺と堤でどうにかする!!……行け!鶴ヶ峰の元に!!?」
「っ!……笹森了解!!(ダッ!!)」
隊長である諏訪の命令に、反論する事なくバイクの言実を追い走り出す笹森。それを見送る二人は〔じゃあ、バンダーを一人一体担当だね~。ファイトだ~二人とも~〕と小佐野の気の抜けた応援を貰い、……真ん中のバンダーが倒れたのを確認してから行動を再開する二人であった