ふれあいの舞踊
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「……梟?かなり小さいし、… まだ夜じゃないのに普通に動いたり飛ぶ姿を見るの、おれは初めて見ました。……子どもじゃない、ですよにね?」
「あ、オレ知ってる!確かアカスズメフクロウって種類の大人でも手乗りするサイズにしか育たない奴だよきっと!!で、その子が持ってきたのは……笛?」
『形からして…犬笛かな?でもお婆ちゃん、あの二匹は"門番"的な役目があるだろうし、その子達は………多分二人から離れないよ?…"まだ居たり"するの?』
老婦の差し出した掌に降り立ったのは、小さく黒白に見えるが白でなく白菫色を持つ梟。その子が咥えている赤い紐に繋がれた鈍色の犬笛を不思議そうに見つめる柚紀は、意図が掴めない。……"ある違和感"は感じているが、確信がないので口を噤んでいるのだ。そんな事を気にせず老婦は、その犬笛を柚紀に差し出してこう告げた
「そう思うなら物は試しに吹いてみなさいな。その笛は吹いた人に応じて色んな効果をもたらしてくれる…少し不思議な犬笛なんだよ。………今の貴女なら"安心出来て頼りになるボディーガード"的な子が来る筈、さぁ」
『頼りになる子???……よく分からないですが…吹けば良いんですね?(スゥーー)』
‐ ‐
半信半疑な感じだが、老婦の自信や確信があり迷いがない言葉を信じて犬笛を鳴らしてみる柚紀。忍田は兎も角、佐鳥達がそれを止めなかった理由だが、一仕事を終えた菫梟が小柴や子トラにちょっかいを出しており、それが危なっかしくて意識がそちらに向いているからだ。さて程なくすると此方に向かってくる足音と鳴き声が聞こえてきたので、思わず縁側兼廊下に出る柚紀。すると
‐ ……タタタタタ、タタタタタ… ‐
『えっと、コッチかな?…向こうからも聴こえるけど多分コッチがはや(ワンワン!!)…へっ?……わわわわっ!!?(ドスンッ!)(ペロペロ、ペロペロ)痛ててっ。ち、ちょっと君っ?!げ、元気が良いのは、駄目じゃない、けど、(ペロペロ、ペロペロ)お、落ち着いてくれ~!!(ペロペロ、ペロペロ)』
「……多分この子と同じ日本犬、だよな。種類分からないけど、元気だな~って…コラ!!?何柚紀ちゃんの顔ずっと舐めているさっ!!!いい加減にしなよ!?ってか離れろ~!!?」
‐ キャンキャン!! ‐
近づく足音の方を見た瞬間に、やって来た小柴より一回りくらい大きい黒い毛並みの子(甲斐犬の子犬)元気よく柚紀に飛び掛かり、何とか受け止めはするが勢いを殺しきれず尻餅を突く。そんなのお構いなしに子甲斐は尻尾を振り柚紀の顔を舐めて嬉しさを全身で表現され、それをされては拒絶も出来ないが流石に顔を舐められるのは抵抗があるらしく困ってしまう柚紀。それを最初は呆然と見ていた佐鳥だったが、よく見ると子甲斐に押し倒されている状況で何やら柚紀が嫌そうにしていると見て感じたので引き離そうとし、それに呼応するかの様に小柴も吠えて威嚇している。だが応じない子甲斐を柚紀から引き離したのは…
‐ ……カプッ、クイッ!……ブラ~~ン…ポフッ…………………………ワンッ ‐
‐ …………キュ~~ン ‐
「さ、更に何か来た?!あ、コイツなら分かるラブラドールレトリバーだ!って、だ、大丈夫?えっと、とりあえず……(スッ)はい柚紀ちゃん、顔拭くよね?」
『あ、有難う佐鳥くん。(フキフキ)にしても佐鳥くんに懐いているその子以上に元気な子、だな~。でもって、遅れてきた君はこの子が心配でついて来たって感じ?(ワン)お!返事した!(チョイチョイ……ナデナデ)君も笛に喚ばれたの?(フルフル)あら?違うの?(友達…弟みたいな感じか?)……(チョイチョイ)…君は元気なのは悪くないけど彼を困らせたら、メッ!!だよ?(……クゥ~ン)……次からは気を付けてね?(ナデナデ)』
やって来た薄い茶色の毛並みで優しそうな犬(こちらは成犬)が子甲斐の首筋を咥えて持ち上げ、柚紀から少し離れた所に降ろせば間を置いて一吠え。それが効果があったらしく見るからにシュンと落ち込み反省している姿を見た柚紀は佐鳥に渡されたタオルで顔を拭いてから二匹に話し掛け、ラブラを先に手招きして礼を込めて体を撫でた後、子甲斐が何やらこちらを悲しそうに見つめているのに気づき、再度手招きすれば注意を促し小さめながら返事をしてくれたのでこちらの頭を撫でる柚紀。…調子に乗ってまた飛び付こうとした子甲斐をラブラと小柴の二匹掛りで阻止しているが、柚紀は気づいていなかった。そんな中
‐ タタタタタ、タタタタタ ‐
‐ タタタタタ、タタタタタ ‐
『(ミャー!!/ワンッ!!)フミャッ!!?あ、……ソッチからも、来てたね。次はどんな子か(ガブッ!グイグイ!!)へっ?!いっ、痛い痛い痛いっ!!?髪の毛引っ張らないで~~!!(カリカリカリカリカリ)って、猫の方は何か私で爪研ぎしてるし?!っ!?色んな意味で痛いしヤバいから止めて~~!!』
背を向いている方角からやって来た犬と猫の存在に鳴き声で気づき驚いたが、念のために犬二匹へ"少し離れて"と目配りしてから振り向こうとした柚紀だが、二匹はそれがお気に召さなかったらしく髪を引っ張ったり背中に爪を立てたりと注意を引こうとする。が、かなり力が入っているのか受けている柚紀は涙目な状態で本当に痛そうにしていた。流石にそれを見たら時枝も動かない訳にも行かず、犬を佐鳥が、猫を時枝が各々引き離し宥めようとし、その隙に老婦が心配そうに柚紀に近づき様子を窺う
「あ、オレ知ってる!確かアカスズメフクロウって種類の大人でも手乗りするサイズにしか育たない奴だよきっと!!で、その子が持ってきたのは……笛?」
『形からして…犬笛かな?でもお婆ちゃん、あの二匹は"門番"的な役目があるだろうし、その子達は………多分二人から離れないよ?…"まだ居たり"するの?』
老婦の差し出した掌に降り立ったのは、小さく黒白に見えるが白でなく白菫色を持つ梟。その子が咥えている赤い紐に繋がれた鈍色の犬笛を不思議そうに見つめる柚紀は、意図が掴めない。……"ある違和感"は感じているが、確信がないので口を噤んでいるのだ。そんな事を気にせず老婦は、その犬笛を柚紀に差し出してこう告げた
「そう思うなら物は試しに吹いてみなさいな。その笛は吹いた人に応じて色んな効果をもたらしてくれる…少し不思議な犬笛なんだよ。………今の貴女なら"安心出来て頼りになるボディーガード"的な子が来る筈、さぁ」
『頼りになる子???……よく分からないですが…吹けば良いんですね?(スゥーー)』
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半信半疑な感じだが、老婦の自信や確信があり迷いがない言葉を信じて犬笛を鳴らしてみる柚紀。忍田は兎も角、佐鳥達がそれを止めなかった理由だが、一仕事を終えた菫梟が小柴や子トラにちょっかいを出しており、それが危なっかしくて意識がそちらに向いているからだ。さて程なくすると此方に向かってくる足音と鳴き声が聞こえてきたので、思わず縁側兼廊下に出る柚紀。すると
‐ ……タタタタタ、タタタタタ… ‐
『えっと、コッチかな?…向こうからも聴こえるけど多分コッチがはや(ワンワン!!)…へっ?……わわわわっ!!?(ドスンッ!)(ペロペロ、ペロペロ)痛ててっ。ち、ちょっと君っ?!げ、元気が良いのは、駄目じゃない、けど、(ペロペロ、ペロペロ)お、落ち着いてくれ~!!(ペロペロ、ペロペロ)』
「……多分この子と同じ日本犬、だよな。種類分からないけど、元気だな~って…コラ!!?何柚紀ちゃんの顔ずっと舐めているさっ!!!いい加減にしなよ!?ってか離れろ~!!?」
‐ キャンキャン!! ‐
近づく足音の方を見た瞬間に、やって来た小柴より一回りくらい大きい黒い毛並みの子(甲斐犬の子犬)元気よく柚紀に飛び掛かり、何とか受け止めはするが勢いを殺しきれず尻餅を突く。そんなのお構いなしに子甲斐は尻尾を振り柚紀の顔を舐めて嬉しさを全身で表現され、それをされては拒絶も出来ないが流石に顔を舐められるのは抵抗があるらしく困ってしまう柚紀。それを最初は呆然と見ていた佐鳥だったが、よく見ると子甲斐に押し倒されている状況で何やら柚紀が嫌そうにしていると見て感じたので引き離そうとし、それに呼応するかの様に小柴も吠えて威嚇している。だが応じない子甲斐を柚紀から引き離したのは…
‐ ……カプッ、クイッ!……ブラ~~ン…ポフッ…………………………ワンッ ‐
‐ …………キュ~~ン ‐
「さ、更に何か来た?!あ、コイツなら分かるラブラドールレトリバーだ!って、だ、大丈夫?えっと、とりあえず……(スッ)はい柚紀ちゃん、顔拭くよね?」
『あ、有難う佐鳥くん。(フキフキ)にしても佐鳥くんに懐いているその子以上に元気な子、だな~。でもって、遅れてきた君はこの子が心配でついて来たって感じ?(ワン)お!返事した!(チョイチョイ……ナデナデ)君も笛に喚ばれたの?(フルフル)あら?違うの?(友達…弟みたいな感じか?)……(チョイチョイ)…君は元気なのは悪くないけど彼を困らせたら、メッ!!だよ?(……クゥ~ン)……次からは気を付けてね?(ナデナデ)』
やって来た薄い茶色の毛並みで優しそうな犬(こちらは成犬)が子甲斐の首筋を咥えて持ち上げ、柚紀から少し離れた所に降ろせば間を置いて一吠え。それが効果があったらしく見るからにシュンと落ち込み反省している姿を見た柚紀は佐鳥に渡されたタオルで顔を拭いてから二匹に話し掛け、ラブラを先に手招きして礼を込めて体を撫でた後、子甲斐が何やらこちらを悲しそうに見つめているのに気づき、再度手招きすれば注意を促し小さめながら返事をしてくれたのでこちらの頭を撫でる柚紀。…調子に乗ってまた飛び付こうとした子甲斐をラブラと小柴の二匹掛りで阻止しているが、柚紀は気づいていなかった。そんな中
‐ タタタタタ、タタタタタ ‐
‐ タタタタタ、タタタタタ ‐
『(ミャー!!/ワンッ!!)フミャッ!!?あ、……ソッチからも、来てたね。次はどんな子か(ガブッ!グイグイ!!)へっ?!いっ、痛い痛い痛いっ!!?髪の毛引っ張らないで~~!!(カリカリカリカリカリ)って、猫の方は何か私で爪研ぎしてるし?!っ!?色んな意味で痛いしヤバいから止めて~~!!』
背を向いている方角からやって来た犬と猫の存在に鳴き声で気づき驚いたが、念のために犬二匹へ"少し離れて"と目配りしてから振り向こうとした柚紀だが、二匹はそれがお気に召さなかったらしく髪を引っ張ったり背中に爪を立てたりと注意を引こうとする。が、かなり力が入っているのか受けている柚紀は涙目な状態で本当に痛そうにしていた。流石にそれを見たら時枝も動かない訳にも行かず、犬を佐鳥が、猫を時枝が各々引き離し宥めようとし、その隙に老婦が心配そうに柚紀に近づき様子を窺う