出会いの舞踊
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後は互いに買い物を終えて待ち合わせ場所にて合流、…出水達は言実から聞いていたので先に行くと、既にお店で各自物色し終わっていた三人と談笑(?)していた。その後忍田が二人を"途中まで送る"と言ったのだが、方向が逆な点と『七人は許容オーバーだ』と言実が言った事もありお店で別れる事となったのだった。"許容オーバー"と聞いて不思議そうにする男三人を見て、柚紀は思わず苦笑いを浮かべていた。…言葉足らずたが優しい叔母の意図を察したからだ
そして再びマンションに戻ってくると、各々担当した品を片付け出す二人を手伝おうとした三人が、『一人の方が早い』や『…私物があるから』と言った理由でやんわり断られたので、仕方なしにリビングでのんびりしていた。そんな中、キッチンから出て来た言実が何やらメモらしいのを持って三人の元へ来る。メモは佐鳥、時枝、忍田の順に渡されソレを意味するのを知る忍田は目を見開いている
「この住所はっ!!……あの方がまだ三門市にご在宅なのかっ?!確か第一次の時に…」
「本部長?えっと、おつるちゃんも此処に住んでいる人と知り合いで、ん~……多分年上の方で、本部長は既に引っ越しされていると思っていたって感じですかね?……でも、何でこのタイミングでそれを??」
『……今から柚紀を連れて此処を尋ねて欲しい。向こうにはそれとなく連絡済みなのと、…ロールキャベツを煮込む関係上少し料理に時間を要するからな、軽い時間潰しになるだろう。……二人も会ってくると良い、…恐らく今後の為にも知り合っておく必要のある人物だ。この人は私の…いや、"私達の"第二の育ての親に相当する方故にな、……三人に話していない事情も熟知しておられる。そして何より……』
「!!……言実さんに万が一ナニかあった時の"避難先"、ですね。ボーダー内なら本部長、外なら…今から会う御仁……"ご婦人"ですかね?…貴女の事だ、例えご年配の方でも鶴ヶ峰さんに"男性"を安易に会わせる事は避ける筈だ」
『……流石だな時枝、そう今から会うのはこの住所先で一人暮らしをしている女性だ。…どんな人かは、……会えば分かる』
そう話を完結させた所に片付けを終えた柚紀がリビングに戻ってくると、二・三声を掛けた後に言実はキッチンへ。柚紀は『と、とりあえず出掛ける準備をします、ね』と言った感じて自室に戻り、……あの屋上にて迅が持ってきたバックを手に持ち戻ってくると、忍田を先頭にリビングを後にし最後に柚紀が『いってくるね言実さん』『あぁ、戻る頃には作り終えているだろう』と言葉を交わしたのであった
車で再度移動中な中、今から会う人が人だけに忍田はあまり言いたくなさそうではあるが、……確認が必要な事なので意を決して口を開く
「所で柚紀くん、念のための確認なのだが、……二人には、話しているのかい?………………静樹さんの事を」
「「!?」」
『え?…あ、はい。……初日に言実さんを待っている間、嵐山隊室にお邪魔させて貰った際に、一応話してます。とは言いましても、話したのは主に迅さんですがね。………やっぱり、辛くなってしまいます、お父さんの事を誰かに話すのは、(ギュッ)…もうかなり前の事、なのに』
「………(ナデナデ)」
先程の買い物帰りから【窓際に座りたい】と柚紀に懇願された関係上、今は時枝が真ん中に座っている状態なので表情が曇ってしまった柚紀の頭を撫でてやっていた。因みに先程の帰り道は佐鳥が真ん中に座っていたので、相談の上での座り順なのだ。そして時枝が柚紀を慰めている間に佐鳥が気になった事を訊ねる事に
「本部長、その人ってどんな方なんですか?それ以上に、…おつるちゃんが育ての親って発言したから……知り合ったきっかけは柚紀ちゃんのお父さんである鶴ヶ峰静樹、さん経由なのは、何となく分かりますが……そんな方が何でボーダーと関わりが???」
「……現在のボーダー設立前、つまり旧ボーダー時代の数少ない支援者にして協力者のお一人がその方なんだよ。どう関わったかは……お会いすれば分かるが、一言で言えば…旧メンバーにとっては"第二の母親の様なお方"だ(私含めて全員が何かと世話になったから頭が上がらない、…あの城戸さんも恐らくは、そうだろうな)」
「ふ~ん、成る程成る程(……良い人、なんだろうなきっと。でもオレは例え本部長達がお世話になった人でも、…柚紀ちゃんを傷付けるなら)(ボソッ)……怒られそうだけど、譲れない。この考えだけは絶対に」
「…………」
必ずしも柚紀にとって"良い人"とは限らない、…自分が一番大切にしている事がしっかりしている佐鳥はそう一人で決意した。それを横目で見聞きした時枝は沈黙を守った。……佐鳥が自分の意思で決めたことを口出しするつもりはなく、"ならば自分は…"と、柚紀の様子を気にしつつこの後の展開次第でどう行動をするかを模索するのであった
そして再びマンションに戻ってくると、各々担当した品を片付け出す二人を手伝おうとした三人が、『一人の方が早い』や『…私物があるから』と言った理由でやんわり断られたので、仕方なしにリビングでのんびりしていた。そんな中、キッチンから出て来た言実が何やらメモらしいのを持って三人の元へ来る。メモは佐鳥、時枝、忍田の順に渡されソレを意味するのを知る忍田は目を見開いている
「この住所はっ!!……あの方がまだ三門市にご在宅なのかっ?!確か第一次の時に…」
「本部長?えっと、おつるちゃんも此処に住んでいる人と知り合いで、ん~……多分年上の方で、本部長は既に引っ越しされていると思っていたって感じですかね?……でも、何でこのタイミングでそれを??」
『……今から柚紀を連れて此処を尋ねて欲しい。向こうにはそれとなく連絡済みなのと、…ロールキャベツを煮込む関係上少し料理に時間を要するからな、軽い時間潰しになるだろう。……二人も会ってくると良い、…恐らく今後の為にも知り合っておく必要のある人物だ。この人は私の…いや、"私達の"第二の育ての親に相当する方故にな、……三人に話していない事情も熟知しておられる。そして何より……』
「!!……言実さんに万が一ナニかあった時の"避難先"、ですね。ボーダー内なら本部長、外なら…今から会う御仁……"ご婦人"ですかね?…貴女の事だ、例えご年配の方でも鶴ヶ峰さんに"男性"を安易に会わせる事は避ける筈だ」
『……流石だな時枝、そう今から会うのはこの住所先で一人暮らしをしている女性だ。…どんな人かは、……会えば分かる』
そう話を完結させた所に片付けを終えた柚紀がリビングに戻ってくると、二・三声を掛けた後に言実はキッチンへ。柚紀は『と、とりあえず出掛ける準備をします、ね』と言った感じて自室に戻り、……あの屋上にて迅が持ってきたバックを手に持ち戻ってくると、忍田を先頭にリビングを後にし最後に柚紀が『いってくるね言実さん』『あぁ、戻る頃には作り終えているだろう』と言葉を交わしたのであった
車で再度移動中な中、今から会う人が人だけに忍田はあまり言いたくなさそうではあるが、……確認が必要な事なので意を決して口を開く
「所で柚紀くん、念のための確認なのだが、……二人には、話しているのかい?………………静樹さんの事を」
「「!?」」
『え?…あ、はい。……初日に言実さんを待っている間、嵐山隊室にお邪魔させて貰った際に、一応話してます。とは言いましても、話したのは主に迅さんですがね。………やっぱり、辛くなってしまいます、お父さんの事を誰かに話すのは、(ギュッ)…もうかなり前の事、なのに』
「………(ナデナデ)」
先程の買い物帰りから【窓際に座りたい】と柚紀に懇願された関係上、今は時枝が真ん中に座っている状態なので表情が曇ってしまった柚紀の頭を撫でてやっていた。因みに先程の帰り道は佐鳥が真ん中に座っていたので、相談の上での座り順なのだ。そして時枝が柚紀を慰めている間に佐鳥が気になった事を訊ねる事に
「本部長、その人ってどんな方なんですか?それ以上に、…おつるちゃんが育ての親って発言したから……知り合ったきっかけは柚紀ちゃんのお父さんである鶴ヶ峰静樹、さん経由なのは、何となく分かりますが……そんな方が何でボーダーと関わりが???」
「……現在のボーダー設立前、つまり旧ボーダー時代の数少ない支援者にして協力者のお一人がその方なんだよ。どう関わったかは……お会いすれば分かるが、一言で言えば…旧メンバーにとっては"第二の母親の様なお方"だ(私含めて全員が何かと世話になったから頭が上がらない、…あの城戸さんも恐らくは、そうだろうな)」
「ふ~ん、成る程成る程(……良い人、なんだろうなきっと。でもオレは例え本部長達がお世話になった人でも、…柚紀ちゃんを傷付けるなら)(ボソッ)……怒られそうだけど、譲れない。この考えだけは絶対に」
「…………」
必ずしも柚紀にとって"良い人"とは限らない、…自分が一番大切にしている事がしっかりしている佐鳥はそう一人で決意した。それを横目で見聞きした時枝は沈黙を守った。……佐鳥が自分の意思で決めたことを口出しするつもりはなく、"ならば自分は…"と、柚紀の様子を気にしつつこの後の展開次第でどう行動をするかを模索するのであった