出会いの舞踊
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昼食の片付けを済ませれば、次の目的地へと車移動を開始する。その際に「これは要らない、これは追加で……」と言った感じで三人で話しているのをバックミラー越しに見ている言実だったが、ふと次の買い物内容に関する事を思い出し忍田含めて話し掛ける
『…時に二人よ、お前達は夕飯どうする?食べると言うならその分含めた材料を買わねば成らぬ。無駄な買い物は柚紀が嫌がる故にな、……私は別に二人分増えた所で問題はない。して、どうする?』
「勿論ご相伴に預かりたいです!!ってか柚紀ちゃん、…コレ込みで昨日"あんな事をいきなり言った"よね?違う??」
「おれはあの場では理解できなかったけど、昨日鶴ヶ峰さんの連絡貰った後に佐鳥からの個人連絡来て……理解したよ。【今日の買い物に誘う口実の一つが"ロールキャベツ"だってね】…結構悪知恵働くね君って」
『あぅ、……否定、出来ません。事実だから、…うん』
言実が二人にした問い掛けの筈が、何故か柚紀が恥ずかしそうにしているのを同じくバックミラー越しに見る忍田は言実を一瞥し説明を求める。面倒と思いながら"ロールキャベツ発言の発端"から説明し今までの流れ含めて正確に改めて言実の口から語られて、更に柚紀は顔を赤くし『あぅ~、はぅ~~!』と意味不明な声を発していた。車の中で移動中、更にクッションが無くて……逃げ道も隠せるモノもなくて両手で顔を隠して俯く事しか出来ない柚紀を二人はただ見守るだけだった。…そんな二人が浮かべる表情を見て年の功だけあってか、忍田は気づいたのであった
「(理由やきっかけは何であれ、……二人にとっては彼女は"大切で特別な存在"なのだろう。だが、…己の立場を見失わないかが少し私は……不安でしかない。そこは…柚紀くんが何とかすると信じよう、……静樹さんも"場の切り替え"や"線引き"に長けたお人だったからな)」
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
羞恥に耐えている中、目的地に到着して車を降りれば一目散にお店に向かってしまう柚紀を慌てて佐鳥が追い掛ける。それを見て思わず笑ってしまった三人だったが、簡単に動きの確認をすれば時枝は二人を追い掛けて行き、残り二人は食材関係を買うためにスーパーに足を向けたのであった
さて、柚紀達が買い物を担当する洗剤類を扱うドラッグストアーに入店する時枝だが、既に会計をしている柚紀の姿を見て不思議そうにする。すると少し離れた場所に居る少し様子が可笑しい佐鳥を見つけて近づき話し掛ける
「佐鳥、…彼女は何を買ったの?量的にそこまで多くは……ないよね?それに何で距離を置いているんだ?」
「あ、とっきー!えっとですね、…最初はオレも普通についていくつもりだった、よ?だけどさ『…女の子の必須品で、男子が居ると買いづらい』って言われたんだ。で、……ソレがあるコーナーに言って理解して、…うん」
「…………まぁ、普通に考えたら、無理だね」
"普段の"佐鳥なら、この位なら動じないかコーナーに着く前で気づきそうな事だが、…時折こんな感じな反応を示してしまう。やはり相手が柚紀だと何処か勝手が違うのにイマイチ慣れない様子だ。……"特別な女の子"を今まで作った事が無かった佐鳥らしい悩みとも言える。因みに時枝も複雑な表情をしていたが、佐鳥程あからさまな反応をしていなかった。冷静だからとか性格的とかでなく…経験の差と、言うべきだろう"この状況"は
そんな事をしていると会計を済ませた柚紀が再びカゴを手に持ち二人の元へ
『えっと、お待たせしました。…ちょっと私物、買っていたから。……さ、さぁ本来の目的の品を選びに行こう!!』
「そうだね。あ、言実さんから『買い物が済んだらスーパー側に併設されている百均で待つように』だって。…(ヒョイッ)カゴはおれが持つよ、かなりの量になりそうだから。状況によってはカゴ追加かな?その時は宜しく、……佐鳥」
「え?!あ、も、勿論!!荷物持ちは佐鳥達が担当するから気にしないで!!えっと、…入り口付近のモノから選ぼうか。で、一筆書きの要領で"一回で廻るのが済む"様にする感じかな?」
『(クスッ)……だね、じゃあ行こうか(スッ)』
ナニを買ったか知らないであろう時枝に曖昧な説明をする柚紀に、特に追求をせず買い物再開の流れに移行する時枝だが、気持ちの切り替えが出来ていない佐鳥に声を掛ける。それをきっかけに少し慌てつつ気持ちを切り替えた余裕のない佐鳥を見て、小さく笑ってしまった柚紀は"お詫び"程度の気持ちで手を差し出した。一瞬その意図が掴めなかったが、不安そうな表情をしたのを見て「あ!…うん、行こうか!?(ギュッ)」と反射的に手を掴めば佐鳥は歩き出す。それを嬉しそうな表情でついて行く柚紀の、更に後ろを歩く時枝は些か、……機嫌が悪くなるのを自覚したが"柚紀が楽しそうだから"と納得させたのであった
それからメモを参考に色々カゴに入れて行く三人。今回のリストアップ部分には別のペンで言実の筆跡だろうメモが何ヵ所もあり、主に【香りがあるものは極力せっけんの香り系】【シャンプーとかは植物由来のを選べ】【洗顔なら固形石鹸でも○、だが体のは×】等のリクエストが書き足されていた。……こだわりがある辺りは言実も女性なのだと感じつつ三人は買い物を続けるのであった
『…時に二人よ、お前達は夕飯どうする?食べると言うならその分含めた材料を買わねば成らぬ。無駄な買い物は柚紀が嫌がる故にな、……私は別に二人分増えた所で問題はない。して、どうする?』
「勿論ご相伴に預かりたいです!!ってか柚紀ちゃん、…コレ込みで昨日"あんな事をいきなり言った"よね?違う??」
「おれはあの場では理解できなかったけど、昨日鶴ヶ峰さんの連絡貰った後に佐鳥からの個人連絡来て……理解したよ。【今日の買い物に誘う口実の一つが"ロールキャベツ"だってね】…結構悪知恵働くね君って」
『あぅ、……否定、出来ません。事実だから、…うん』
言実が二人にした問い掛けの筈が、何故か柚紀が恥ずかしそうにしているのを同じくバックミラー越しに見る忍田は言実を一瞥し説明を求める。面倒と思いながら"ロールキャベツ発言の発端"から説明し今までの流れ含めて正確に改めて言実の口から語られて、更に柚紀は顔を赤くし『あぅ~、はぅ~~!』と意味不明な声を発していた。車の中で移動中、更にクッションが無くて……逃げ道も隠せるモノもなくて両手で顔を隠して俯く事しか出来ない柚紀を二人はただ見守るだけだった。…そんな二人が浮かべる表情を見て年の功だけあってか、忍田は気づいたのであった
「(理由やきっかけは何であれ、……二人にとっては彼女は"大切で特別な存在"なのだろう。だが、…己の立場を見失わないかが少し私は……不安でしかない。そこは…柚紀くんが何とかすると信じよう、……静樹さんも"場の切り替え"や"線引き"に長けたお人だったからな)」
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羞恥に耐えている中、目的地に到着して車を降りれば一目散にお店に向かってしまう柚紀を慌てて佐鳥が追い掛ける。それを見て思わず笑ってしまった三人だったが、簡単に動きの確認をすれば時枝は二人を追い掛けて行き、残り二人は食材関係を買うためにスーパーに足を向けたのであった
さて、柚紀達が買い物を担当する洗剤類を扱うドラッグストアーに入店する時枝だが、既に会計をしている柚紀の姿を見て不思議そうにする。すると少し離れた場所に居る少し様子が可笑しい佐鳥を見つけて近づき話し掛ける
「佐鳥、…彼女は何を買ったの?量的にそこまで多くは……ないよね?それに何で距離を置いているんだ?」
「あ、とっきー!えっとですね、…最初はオレも普通についていくつもりだった、よ?だけどさ『…女の子の必須品で、男子が居ると買いづらい』って言われたんだ。で、……ソレがあるコーナーに言って理解して、…うん」
「…………まぁ、普通に考えたら、無理だね」
"普段の"佐鳥なら、この位なら動じないかコーナーに着く前で気づきそうな事だが、…時折こんな感じな反応を示してしまう。やはり相手が柚紀だと何処か勝手が違うのにイマイチ慣れない様子だ。……"特別な女の子"を今まで作った事が無かった佐鳥らしい悩みとも言える。因みに時枝も複雑な表情をしていたが、佐鳥程あからさまな反応をしていなかった。冷静だからとか性格的とかでなく…経験の差と、言うべきだろう"この状況"は
そんな事をしていると会計を済ませた柚紀が再びカゴを手に持ち二人の元へ
『えっと、お待たせしました。…ちょっと私物、買っていたから。……さ、さぁ本来の目的の品を選びに行こう!!』
「そうだね。あ、言実さんから『買い物が済んだらスーパー側に併設されている百均で待つように』だって。…(ヒョイッ)カゴはおれが持つよ、かなりの量になりそうだから。状況によってはカゴ追加かな?その時は宜しく、……佐鳥」
「え?!あ、も、勿論!!荷物持ちは佐鳥達が担当するから気にしないで!!えっと、…入り口付近のモノから選ぼうか。で、一筆書きの要領で"一回で廻るのが済む"様にする感じかな?」
『(クスッ)……だね、じゃあ行こうか(スッ)』
ナニを買ったか知らないであろう時枝に曖昧な説明をする柚紀に、特に追求をせず買い物再開の流れに移行する時枝だが、気持ちの切り替えが出来ていない佐鳥に声を掛ける。それをきっかけに少し慌てつつ気持ちを切り替えた余裕のない佐鳥を見て、小さく笑ってしまった柚紀は"お詫び"程度の気持ちで手を差し出した。一瞬その意図が掴めなかったが、不安そうな表情をしたのを見て「あ!…うん、行こうか!?(ギュッ)」と反射的に手を掴めば佐鳥は歩き出す。それを嬉しそうな表情でついて行く柚紀の、更に後ろを歩く時枝は些か、……機嫌が悪くなるのを自覚したが"柚紀が楽しそうだから"と納得させたのであった
それからメモを参考に色々カゴに入れて行く三人。今回のリストアップ部分には別のペンで言実の筆跡だろうメモが何ヵ所もあり、主に【香りがあるものは極力せっけんの香り系】【シャンプーとかは植物由来のを選べ】【洗顔なら固形石鹸でも○、だが体のは×】等のリクエストが書き足されていた。……こだわりがある辺りは言実も女性なのだと感じつつ三人は買い物を続けるのであった