出会いの舞踊
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マンションに到着した一行は荷物を運び入れ、整理整頓したり片付けたりしていると時間的にお昼時になったので柚紀がキッチンに掛けてあったエプロンを身に付け、ポケットに仕舞っていた髪ゴムで髪を一括りにすればお昼の準備を開始する
『えっと、……忍田さんは何か食べれないモノは有りますか?無ければ適当に作りますが…』
「特にないが、……やはり君が料理をするんだね柚紀くん。…言実くんの性格からして昼食は外かと思ってたが」
『ん~、……早く馴染ませたいから、ですかね?まだまだこのキッチンを使い慣れてませんから。それに、…言実さんだって料理はしますよ?ってか、させます!私ばっかりに負担を担うのは嫌ですからね!』
「……本当に何と言うか、基地に居た時と此処じゃ立場が違うと言うか逆転していると言うべき、かな?おつるちゃんと柚紀ちゃんって……あ、因みに何を作るか決まってるの???」
キッチンとリビングダイニングの間に壁はあるが真ん中辺りが窓のように開いており、そこから互いに顔が見える状態で話をしながら料理の準備をしている柚紀。粗方片付けが終わった佐鳥が壁越し(?)に手元の材料を見てメニューを聞いていた。因みに忍田は何やら組立式の何かを取り出している最中で、言実と時枝は別の場所で品を必要な場所に置きに行っていた
『ん~、……朝お味噌汁に使ったアサリが残ってるからそれを使うのは確定で、メインはパスタ、後はサラダにスープかな?(カチャリ)…あ!言実さん、今日のロールキャベツだけど……何で煮込む??』
『ん?そうだな………たまにはカレーにするか。スープが残れば色々使い道があるだろうし、…スパイスは夏バテにも効果ある故にな』
「えっ?!……もしかして鶴ヶ峰さん、夏バテしているの?そんな風には見えない、けど……」
メニューを考えている所に荷物の片付けを済ませた二人が戻ってきたので、"被り"を防ぐ為に夕飯担当の言実に確認をする柚紀。そしてそれを選んだ理由を聞いて時枝が驚き柚紀の方を見ると、……図星らしく聞こえないふりをして料理に取り掛かる。『パスタはトマト系で、スープはシンプルにコンソメかな~』とわざとらしく言いながら。そんな姪の態度と幾分かキッチン回りに収納予定の荷物があるのを見て、小さくため息をすれば言実もキッチンに踏み入る
『全く、(カチャ…バン)……料理には手を貸さんが、荷物の片付けはしてやる。…届かぬから後回しにしておったのだろ?それと、……(スッ)…きちんと水分補給しろ、今日はあまり飲んでないだろう。……三人も麦茶で良ければ飲んでくれ』
「ハ~イおつるちゃん!……あれ?喉の渇きを感じないのも危ない事…だっけ?飲み過ぎも良くない、よね?」
『……季節問わず人は水分補給は大切だ、夏は汗を掻く故に意識して摂取するが…この子は汗をあまり掻かぬ、だが全く汗が出ぬ訳でもない。………だからコチラが気にしてやらねば熱中症や脱水症状を引き起こす。冬は逆に本人が気を使うから問題ない、……少し気にかけてやって欲しい』
「……分かりました、特に体育後は気にするようにします。全く運動が駄目でないなら、何かがない限り授業には普通に参加する事になりますからね。ま、同じクラスになるかは1/4ですがね」
言実に差し出された麦茶入りのコップを素直に受け取り一気に飲み干し、少し不機嫌そうにしつつ直ぐに料理を開始する柚紀。同じく麦茶が入った容器とコップを受け取り各々水分補給はする三人は、佐鳥の問いに対する言実の説明を聞いて納得し、時枝が一番の"危険性や可能性のある場面"を具体的に口にする。……佐鳥にも意識させる為に
その後は時折会話をしたりして各々の作業に没頭していた。男三人は白と緑のカラーボックスとステンレス製のマガジンラックを組み立てていた。カラーボックスは色からして柚紀用で、マガジンラックはキッチンに設置予定だ。それらが組み立て終わる頃には片付けや料理もほぼ完了しており、そのまま昼食の流れとなった。因みに四人掛けのテーブルだが、"折り畳み式の椅子二脚"とリストアップされていたので予備は購入済みで、「誕生日席だ~、オレ座りたいです!!」と佐鳥が立候補したので特に揉める事もなく両隣は時枝と柚紀、……利き手の影響はあるが互いに満足して昼食を済ませたのであった