晩夏の陽炎
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「!!?(ビクッ)あ、あの、………どうして…その………………えっと………」
『(ナデ)……抵抗もなく"触れるか"、若しくは"そう思ったか"かな?…………(ナデナデ)……答えは簡単、"私も同じだから"だよ?』
「!!!(ガバッ!?)お、おぉ、お、お、お姉さんも、視えるんですか?アレがっ!?…アレ等かっ!!?」
『……貴女って素直と言うか、騙されやすいでしょ?(ナデ)手品とかも見抜くのが苦手で嘘も下手、…(ナデナデ)駄目じゃないけど、何時か損したり面倒事を押し付けられないか………(ナデナデ、スッ)ちょっと心配かな?…私は【同じとは言っても視えているとは言ってないよ?】あ、嘘も言ってないよ?ただね、【視えていたのは小さい頃であり、今はあまり視えてない】。…だから辿り着いた、あの結論に』
柚紀も同じと聞いても勢いよく少女が顔を上げた為、一瞬頭から手が離れるが優しく微笑みがら子どもに言い聞かせるかの様に話していく。少し落ち着き自分の行動に恥ずかしさを覚えた少女から話をさせるのは、"無理かな"と思った柚紀が視える経緯を語り始めた
『私ね、凄い田舎で生まれ育ったの。"イマドキこんな町があるのか"って思うぐらい、……お爺ちゃんやお婆ちゃんが達が暮らす昔ながらで、山奥のね。だから、古い仕来りも根強いし…所謂"そう言う類いのが集まりやすい場所"で生活していた。だからなのか、"それに関連する体験も経験もした事がある"よ?……で、視えたのは"私が"と言うより"環境のせい"かな?勿論、"素質"がなければ視るのは不可能だけどね。………此処までは理解できた?』
「………な、何となく、ですが。……じ、じゃあ、今はあまり視えなくなった、…理由や方法って、あ、ありますか?わ、わ、私にも、ソレ……出来ますか?」
こちらの話を真剣に聞いていた少女が"視えなくなる方法"を聞いてきた。その表情から憧れや希望を抱いているのを感じ取った柚紀は、少し困った表情をしながらポケットから翠の石を再び取り出して説明を再開した
『理由は二つ。一つは【生まれ育った町を出て、今は別の場所で暮らしているから】、もう一つは【このお守りのお陰】かな?でも、完全ではない。……この町はネイバー達のせいで他の町より"そのてのモノタチがさ迷っている"せいで、たまに視えるの私にも。…室内に居れば大丈夫だから、此方に遊びに来ても外には殆んど出なかった。……お守りがあるから大丈夫と思って出た時に限って【悪質でタチの悪い奴】に遭遇して体調を崩してしまった。で、ずっと室内がつまらなくなって外に出たらまた倒れてしまい、……貴女に逢えた訳。だから、……貴女のソレをどうにかする事は私には出来ないの。…ごめんね?』
「……いえ、大丈夫です。…この眼には物心付いたら頃から、ずっと悩まされていました。だから分かっていたんです。分かっているんです、………この眼とは切っても切り離せない、一生このままだって。それに、……お姉さんにとってその石はきっと大切なモノ、ですよね?わざわざハンカチに包んで持ち歩く程、ですから。…本当に高いモノかも知れないし、そうでもない、かもしれない。でも、ソレが無ければお姉さんが困ってしまう。……他人を犠牲にしてまで、私は……この眼をどうにかしたいと、…直したいとは思いません。でも…………………"視える事"に、ナニか意味があるのでしょうか?私もお姉さんも、苦労しかしていない。"良いこと"なんて、…何一つ、無いですよね」
【少女の期待に応えられない】、そう素直に告白した柚紀の表情から少女も"嘘を言っていない"と理解したらしく、変に追求はしてこなかった。だが、一度抱いてしまった淡いながらも希望が潰えてしまい、再び俯きながら話すその声が……涙声に聞こえた柚紀はどうにかしないと、と考える。そんな中、丸くなっていた猫が顔を上げて立ち上がれば"責任取りなよお姉さん、僕は知らないから"と言いたそうに鳴けば、何処かに歩いて行ってしまったのだった。………何処か、猫に似ていて耳が良い…………【少女と同じ五感強化のサイドエフェクト持ちなあの"先輩"】に似ている彼を見送りながら、ふと"ある事"に気づいた柚紀は恐る恐る話をし始めた
『……本当に、そうかな?あくまでもコレは私の憶測だけど、……"貴女を私の元に一度若しくは二度も導いたモノ"がナニかある筈だよ?…………この公園で意識が朦朧とする中、貴女は【誰かに導かれた様な口振り】だった…気がしたよ?"こっちですか?"とね。……あの猫じゃなければ、何に誘われたの?それに、初めて会ったあの公園は市外地…放置区域や警戒区域近くだから用事もなく一般人が近づく事は、ない筈だよ?……どうかな?私の、検討違いかな?』
少し不安げに話す柚紀を何度かチラ見をしながら話を聞いていた少女は、ナニかを話そうと躊躇しているのが窺える。……背中は押せない代わりに少女の肩をポンと軽く叩いて上げると、…決心したらしく、相変わらずチラチラ柚紀を見ながらだが、答えをいい始めた
「そ、その通り、です。……き、今日は、あるモノに誘われて…み、導かれてこの公園に来まし、た。……ふ、普通なら関わらない様にしているのですが、…………あの人が凄くその"困っている様にも""焦っている様にも視えて"……何となく"大変な状態だ"ってか、感覚的?勘??経験則???…お姉さんみたいに上手く説明出来ませんが、と、兎に角、あの人のお陰でお姉さんにまた、逢えたのはう、う、嬉しいです、ね。………(ヘニャリ)」
『……そっか!!私も助けて貰いながらこんな事言うのは、間違えかもしれないけど【私が無茶をしたり辛い体験を強いられたのは、…貴女に巡り会うための代価】だったのかもしれないね。(フワッ)苦労した甲斐があった、かな?(クスクス)…(まだ、大丈夫。……"前触れ"的な症状は出てない。なら)…まだ時間が平気なら、お喋りしませんか?何でも聞いて上げるよ?悩みでも不安でも愚痴でも、ただ、出来れば私に逢えたきっかけを知りたいなって思っているから、……話せるなら聞きたいな。…大丈夫、絶対に馬鹿にしたり疑ったりはしないから、ね?』
『(ナデ)……抵抗もなく"触れるか"、若しくは"そう思ったか"かな?…………(ナデナデ)……答えは簡単、"私も同じだから"だよ?』
「!!!(ガバッ!?)お、おぉ、お、お、お姉さんも、視えるんですか?アレがっ!?…アレ等かっ!!?」
『……貴女って素直と言うか、騙されやすいでしょ?(ナデ)手品とかも見抜くのが苦手で嘘も下手、…(ナデナデ)駄目じゃないけど、何時か損したり面倒事を押し付けられないか………(ナデナデ、スッ)ちょっと心配かな?…私は【同じとは言っても視えているとは言ってないよ?】あ、嘘も言ってないよ?ただね、【視えていたのは小さい頃であり、今はあまり視えてない】。…だから辿り着いた、あの結論に』
柚紀も同じと聞いても勢いよく少女が顔を上げた為、一瞬頭から手が離れるが優しく微笑みがら子どもに言い聞かせるかの様に話していく。少し落ち着き自分の行動に恥ずかしさを覚えた少女から話をさせるのは、"無理かな"と思った柚紀が視える経緯を語り始めた
『私ね、凄い田舎で生まれ育ったの。"イマドキこんな町があるのか"って思うぐらい、……お爺ちゃんやお婆ちゃんが達が暮らす昔ながらで、山奥のね。だから、古い仕来りも根強いし…所謂"そう言う類いのが集まりやすい場所"で生活していた。だからなのか、"それに関連する体験も経験もした事がある"よ?……で、視えたのは"私が"と言うより"環境のせい"かな?勿論、"素質"がなければ視るのは不可能だけどね。………此処までは理解できた?』
「………な、何となく、ですが。……じ、じゃあ、今はあまり視えなくなった、…理由や方法って、あ、ありますか?わ、わ、私にも、ソレ……出来ますか?」
こちらの話を真剣に聞いていた少女が"視えなくなる方法"を聞いてきた。その表情から憧れや希望を抱いているのを感じ取った柚紀は、少し困った表情をしながらポケットから翠の石を再び取り出して説明を再開した
『理由は二つ。一つは【生まれ育った町を出て、今は別の場所で暮らしているから】、もう一つは【このお守りのお陰】かな?でも、完全ではない。……この町はネイバー達のせいで他の町より"そのてのモノタチがさ迷っている"せいで、たまに視えるの私にも。…室内に居れば大丈夫だから、此方に遊びに来ても外には殆んど出なかった。……お守りがあるから大丈夫と思って出た時に限って【悪質でタチの悪い奴】に遭遇して体調を崩してしまった。で、ずっと室内がつまらなくなって外に出たらまた倒れてしまい、……貴女に逢えた訳。だから、……貴女のソレをどうにかする事は私には出来ないの。…ごめんね?』
「……いえ、大丈夫です。…この眼には物心付いたら頃から、ずっと悩まされていました。だから分かっていたんです。分かっているんです、………この眼とは切っても切り離せない、一生このままだって。それに、……お姉さんにとってその石はきっと大切なモノ、ですよね?わざわざハンカチに包んで持ち歩く程、ですから。…本当に高いモノかも知れないし、そうでもない、かもしれない。でも、ソレが無ければお姉さんが困ってしまう。……他人を犠牲にしてまで、私は……この眼をどうにかしたいと、…直したいとは思いません。でも…………………"視える事"に、ナニか意味があるのでしょうか?私もお姉さんも、苦労しかしていない。"良いこと"なんて、…何一つ、無いですよね」
【少女の期待に応えられない】、そう素直に告白した柚紀の表情から少女も"嘘を言っていない"と理解したらしく、変に追求はしてこなかった。だが、一度抱いてしまった淡いながらも希望が潰えてしまい、再び俯きながら話すその声が……涙声に聞こえた柚紀はどうにかしないと、と考える。そんな中、丸くなっていた猫が顔を上げて立ち上がれば"責任取りなよお姉さん、僕は知らないから"と言いたそうに鳴けば、何処かに歩いて行ってしまったのだった。………何処か、猫に似ていて耳が良い…………【少女と同じ五感強化のサイドエフェクト持ちなあの"先輩"】に似ている彼を見送りながら、ふと"ある事"に気づいた柚紀は恐る恐る話をし始めた
『……本当に、そうかな?あくまでもコレは私の憶測だけど、……"貴女を私の元に一度若しくは二度も導いたモノ"がナニかある筈だよ?…………この公園で意識が朦朧とする中、貴女は【誰かに導かれた様な口振り】だった…気がしたよ?"こっちですか?"とね。……あの猫じゃなければ、何に誘われたの?それに、初めて会ったあの公園は市外地…放置区域や警戒区域近くだから用事もなく一般人が近づく事は、ない筈だよ?……どうかな?私の、検討違いかな?』
少し不安げに話す柚紀を何度かチラ見をしながら話を聞いていた少女は、ナニかを話そうと躊躇しているのが窺える。……背中は押せない代わりに少女の肩をポンと軽く叩いて上げると、…決心したらしく、相変わらずチラチラ柚紀を見ながらだが、答えをいい始めた
「そ、その通り、です。……き、今日は、あるモノに誘われて…み、導かれてこの公園に来まし、た。……ふ、普通なら関わらない様にしているのですが、…………あの人が凄くその"困っている様にも""焦っている様にも視えて"……何となく"大変な状態だ"ってか、感覚的?勘??経験則???…お姉さんみたいに上手く説明出来ませんが、と、兎に角、あの人のお陰でお姉さんにまた、逢えたのはう、う、嬉しいです、ね。………(ヘニャリ)」
『……そっか!!私も助けて貰いながらこんな事言うのは、間違えかもしれないけど【私が無茶をしたり辛い体験を強いられたのは、…貴女に巡り会うための代価】だったのかもしれないね。(フワッ)苦労した甲斐があった、かな?(クスクス)…(まだ、大丈夫。……"前触れ"的な症状は出てない。なら)…まだ時間が平気なら、お喋りしませんか?何でも聞いて上げるよ?悩みでも不安でも愚痴でも、ただ、出来れば私に逢えたきっかけを知りたいなって思っているから、……話せるなら聞きたいな。…大丈夫、絶対に馬鹿にしたり疑ったりはしないから、ね?』