晩夏の陽炎
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~ 僕も笑うよ 君と笑うよ…
僕は君を 信じたいから… ~
『……ふぅ、まぁまぁかな?(パチッ)…??あれ?……鞄が、ない?木の根本に置いたよ、ね?えっ?えっ??な、な、何で?!!(キョロキョロ)』
一曲歌い終えた柚紀が瞳を開いて、あまり満足の行く出来ではなかったので、もう一度音取りをしようと鞄に入れている携帯を取り出そうとした。歌う前までペンダンドをしていたからでもあるが、……相変わらず首に下げるのを忘れてしまうのだった。そしてその鞄に無いことに気づき慌てて周囲を見渡すが鞄処か、人影すら無かった
『(えっ?もしかして、……歌っている隙にひったくらるたっ?!た、確かに携帯やお財布は入れていたけど……)………マズイっ!!私、携帯に暗証ロック設定してない!!?簡単に履歴やら…皆さんの連絡先が分かっちゃう!?は、早く見つけないとっ!!!(ダッ!)』
一先ず木の影から少し前まで座っていたベンチ近くまで移動する柚紀たが、その時
‐ ムワ~ン………クラッ ‐
『っ!!!(ヤバッ、冷房病がっ!?お、屋外でも出るのっ??こ、こう言う時ってどうすればっ!!と、とりあえず首やお腹を冷やさない様に…)(スッ……パサリッ)あ、後……ど、どう…すれ……ばっ(ガクン!)』
涼しい場所から暑い場所に移動した際に生じる所謂"クーラー病"が発生してしまった柚紀は、強烈な立ち眩みに襲われてしまい反射的に瞳を閉じてその場に座り込んでしまう。元から汗を掻きづらい体質に加えて歌を歌い終えた後に水分補給をせずに動いた(その飲み物が入った鞄が手元にない)のも、要因の一つだった。……助けを呼びたくても誰も居ないし、携帯も手元にない。万事休すかと思ったその時
「え、えっと……こ、こっちですか?…あっ!?だ、大丈夫ですかっ?!って貴女はあの時の!?えっとえっと……ど、どうされましたか?!また、体調が悪くなったのですか??」
『んっん~~(スッ)(……蒼?それに…この声は……)あな、……た…は……(グワンッ)…くっ!…ごめ…ん、……と、…とりあ、……ひか…………あつ…きぶ………わる…てうご……な…』
「え、え、あっ?!そ、の…………と、とりあえず、い、い、ぃ、移動しましょう!!直射日光はた、多分良くないです、からっ!うん!!そ、それでえっと…………ゆっくり、で、大丈夫ですが、…歩けますか?」
意識が朦朧とする中、聞こえてきた声にうっすら瞳を開けば見えたのはあの長く蒼い髪、それれに加えて自分を知っている風な言葉とこの独特な喋り方をする少女を、柚紀は一人しか知らない。……また逢えるならと願った少女の顔をちゃんと見たいが、それ所ではないので先ずは症状を落ち着かせようと途切れ途切れにだが頼み事と状況を頑張って伝えようとする。それが功を奏したか、何とか伝わったらしく少女に支えられて元居た場所に逆戻りし、木の根元に座り込む。日光は当たらなくなったが未だに苦しそうな柚紀を見て「えっと、つ、次は……す、少しだけ、ま、待っていて下さいっ!!?」と少女は鞄から何かを取り出すと横に置いて何処かに走り出す。それを止める間もなく意識が遠ざかってしまうのであった
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
‐ ………パラ、………パラ、………パラ ‐
『んっ……ん~…(スゥゥ…)??(本の、ページを捲る、音?それと目元に被されているのは、濡れた…ハンカチ?後……)……お腹に温かいナニかが………ある?(パサッ)(‐ ……ナ~ ‐)…………猫?』
「あっ!(スッ…パタン)気がつかれましたか?えっと、ご、ご気分はい、ぃい如何ですか?まだ、……気持ち悪かったり…しますか?」
意識を取り戻した柚紀は視界を遮っているハンカチを取り、腹部にあるモノの正体を確める。そこには青い首輪をしたアメリカンショートヘアーの猫(多分大人)が起きたにも関わらず丸くなったまま居座っていた。少し遅れて、鞄を挟んで隣に座り樹に凭れながら何かの本を読んでいた少女が気づき、栞を挟んでから本を閉じて控え目に話し掛けてきた。そんな自分を心配してくれる相手の気持ちが嬉しくて笑みを浮かべながらきちんと返答をする
『大丈夫、だよ。木蔭で涼しいから、大分楽になった気がする。あ、コレ有り難うね。それにしても……(ニッコリ)また逢えたね蒼い髪のお嬢さん。後……この子は貴女の飼い猫??』
「な、なら良かった、ですっ!も、も、ももどど、戻ってき、きたらその、お姉さんが気を失われてて、そのっ!ぁ、あ、あせ、焦りました凄く!?そしたら、い、いきなり樹の上からこの子が降りる?……落ちてきて、慌てていた私を落ち着かせた後に、前足をこう動かしたり、……鳴いたりして指示を、く、くれました。ある程度処置が終わっても、…この子はそうやって貴女の側に。(‐ ニャ~(チョイチョイ) ‐)あっ!!よ、良ければですが、コココ、(ズイッ)コ、レを飲んで下さいっ!!?ハンカチを濡らす為に使っただけで、わ、わ、わわ、私飲んでませんから!!そ、それと私動物は飼ってない、です。ハイ」
柚紀の言葉にアタフタと何時ものように落ち着きなく返事を返せば猫に催促され、水が入ったペットボトルを差し出される。普段なら『貰えないよ』と遠慮をする柚紀だが、体が水分を欲しているので素直に受け取る。それを有り難く飲みながらふと、濡れているハンカチを返すより自分が持っているのを代わりに渡すべきかとポケットを探り始める。……すると
‐ ……ヴゥ~…ナ~! ‐(シュタッ!………パクッ……タタタタタ)
僕は君を 信じたいから… ~
『……ふぅ、まぁまぁかな?(パチッ)…??あれ?……鞄が、ない?木の根本に置いたよ、ね?えっ?えっ??な、な、何で?!!(キョロキョロ)』
一曲歌い終えた柚紀が瞳を開いて、あまり満足の行く出来ではなかったので、もう一度音取りをしようと鞄に入れている携帯を取り出そうとした。歌う前までペンダンドをしていたからでもあるが、……相変わらず首に下げるのを忘れてしまうのだった。そしてその鞄に無いことに気づき慌てて周囲を見渡すが鞄処か、人影すら無かった
『(えっ?もしかして、……歌っている隙にひったくらるたっ?!た、確かに携帯やお財布は入れていたけど……)………マズイっ!!私、携帯に暗証ロック設定してない!!?簡単に履歴やら…皆さんの連絡先が分かっちゃう!?は、早く見つけないとっ!!!(ダッ!)』
一先ず木の影から少し前まで座っていたベンチ近くまで移動する柚紀たが、その時
‐ ムワ~ン………クラッ ‐
『っ!!!(ヤバッ、冷房病がっ!?お、屋外でも出るのっ??こ、こう言う時ってどうすればっ!!と、とりあえず首やお腹を冷やさない様に…)(スッ……パサリッ)あ、後……ど、どう…すれ……ばっ(ガクン!)』
涼しい場所から暑い場所に移動した際に生じる所謂"クーラー病"が発生してしまった柚紀は、強烈な立ち眩みに襲われてしまい反射的に瞳を閉じてその場に座り込んでしまう。元から汗を掻きづらい体質に加えて歌を歌い終えた後に水分補給をせずに動いた(その飲み物が入った鞄が手元にない)のも、要因の一つだった。……助けを呼びたくても誰も居ないし、携帯も手元にない。万事休すかと思ったその時
「え、えっと……こ、こっちですか?…あっ!?だ、大丈夫ですかっ?!って貴女はあの時の!?えっとえっと……ど、どうされましたか?!また、体調が悪くなったのですか??」
『んっん~~(スッ)(……蒼?それに…この声は……)あな、……た…は……(グワンッ)…くっ!…ごめ…ん、……と、…とりあ、……ひか…………あつ…きぶ………わる…てうご……な…』
「え、え、あっ?!そ、の…………と、とりあえず、い、い、ぃ、移動しましょう!!直射日光はた、多分良くないです、からっ!うん!!そ、それでえっと…………ゆっくり、で、大丈夫ですが、…歩けますか?」
意識が朦朧とする中、聞こえてきた声にうっすら瞳を開けば見えたのはあの長く蒼い髪、それれに加えて自分を知っている風な言葉とこの独特な喋り方をする少女を、柚紀は一人しか知らない。……また逢えるならと願った少女の顔をちゃんと見たいが、それ所ではないので先ずは症状を落ち着かせようと途切れ途切れにだが頼み事と状況を頑張って伝えようとする。それが功を奏したか、何とか伝わったらしく少女に支えられて元居た場所に逆戻りし、木の根元に座り込む。日光は当たらなくなったが未だに苦しそうな柚紀を見て「えっと、つ、次は……す、少しだけ、ま、待っていて下さいっ!!?」と少女は鞄から何かを取り出すと横に置いて何処かに走り出す。それを止める間もなく意識が遠ざかってしまうのであった
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‐ ………パラ、………パラ、………パラ ‐
『んっ……ん~…(スゥゥ…)??(本の、ページを捲る、音?それと目元に被されているのは、濡れた…ハンカチ?後……)……お腹に温かいナニかが………ある?(パサッ)(‐ ……ナ~ ‐)…………猫?』
「あっ!(スッ…パタン)気がつかれましたか?えっと、ご、ご気分はい、ぃい如何ですか?まだ、……気持ち悪かったり…しますか?」
意識を取り戻した柚紀は視界を遮っているハンカチを取り、腹部にあるモノの正体を確める。そこには青い首輪をしたアメリカンショートヘアーの猫(多分大人)が起きたにも関わらず丸くなったまま居座っていた。少し遅れて、鞄を挟んで隣に座り樹に凭れながら何かの本を読んでいた少女が気づき、栞を挟んでから本を閉じて控え目に話し掛けてきた。そんな自分を心配してくれる相手の気持ちが嬉しくて笑みを浮かべながらきちんと返答をする
『大丈夫、だよ。木蔭で涼しいから、大分楽になった気がする。あ、コレ有り難うね。それにしても……(ニッコリ)また逢えたね蒼い髪のお嬢さん。後……この子は貴女の飼い猫??』
「な、なら良かった、ですっ!も、も、ももどど、戻ってき、きたらその、お姉さんが気を失われてて、そのっ!ぁ、あ、あせ、焦りました凄く!?そしたら、い、いきなり樹の上からこの子が降りる?……落ちてきて、慌てていた私を落ち着かせた後に、前足をこう動かしたり、……鳴いたりして指示を、く、くれました。ある程度処置が終わっても、…この子はそうやって貴女の側に。(‐ ニャ~(チョイチョイ) ‐)あっ!!よ、良ければですが、コココ、(ズイッ)コ、レを飲んで下さいっ!!?ハンカチを濡らす為に使っただけで、わ、わ、わわ、私飲んでませんから!!そ、それと私動物は飼ってない、です。ハイ」
柚紀の言葉にアタフタと何時ものように落ち着きなく返事を返せば猫に催促され、水が入ったペットボトルを差し出される。普段なら『貰えないよ』と遠慮をする柚紀だが、体が水分を欲しているので素直に受け取る。それを有り難く飲みながらふと、濡れているハンカチを返すより自分が持っているのを代わりに渡すべきかとポケットを探り始める。……すると
‐ ……ヴゥ~…ナ~! ‐(シュタッ!………パクッ……タタタタタ)