晩冬の道標〜光が導くままに〜
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- パアァーー……スタッ、コツン -
向こうで光の珠が消えて一呼吸後には、同じ場所…佐鳥達の目の前に二人は現れる。そして無事に辿り着いたのを確認した言実は手を離し、少しだけ柚紀から距離を置けばその場で膝を付き繋いでいた方の腕をもう片方の手で握りしめる。……まるで痛みに耐えるかの様に。そんな言実に佐鳥達とは離れた位置で待機していた迅や当真が対処・回収すれば「歌姫の方をヨロシク」と激励して屋上を後にする
……………一応打ち合わせ済みだったとは言え、その通りになった事に複雑な気持ちを抱く二人だが、自らの役目を果たす為に歌い続ける柚紀を見守る
〜 考えすぎていた 強くあることを 素直でいられる勇気が欲しいよ
悩める紅い月僕を放って ゆっくりと導き出す
もう迷わない きっと受け止める君を 〜
「むむむ〜……………オレ的には柚紀の歌を聞くのは大歓迎だけど、歌のせいで居なくなるかもって聞くと……ちょっと複雑かも。ってかもうコッチに帰ってきたなら歌う意味、なくない?」
「別に今なって始まった事じゃないだろ?"必ず一曲歌い切る"のは。でも、……どうしてそこまでこだわるんだろう?何か特別な理由でも、あるのかな?」
❲…………憶測だけど、ユズちゃんにとって歌は祝詞……特別な呪文みたいな感じなの。だから中途半端にしたら罰当たりだし、ナニが起きるかも分からない。……過去の出来事にも、それっぽいシーンあるけど、かなりあやふやなんだよね。っと!………もうちゃんと声が聞こえるから私のお役目は御免だね。………後はよろしくね二人とも(プチッ)❳
オトが聞こえない状態で柚紀の事を正確に把握する為に、タイムラグはあるが二人が見ていた光景(主に柚紀の口元)をシロが解析して会話内容を予測していたのだ。だが、戻ってきた事により"疑似リンク状態"を早急に解除して通信が切られてしまう。…………誰にも言ってないがシロは決めているのだ【リンクは基本柚紀としかしない】と。後は今回は仕方ないとは言えど親友の好きな人達と特別な状況下にならない様にもしていたりする。……恋とは難しいモノである
〜 輝く言葉は刹那の甘い流れ星 口唇から紡ぐ音儚すぎて
まばゆい光 目覚める影に 揺らぐ涙隠し
確かな意志 伝える君だけに
この詩よ永久へと羽ばたいて 〜
- ……ガシッ!!…ギュッ!! -
「「駄目っ!?何処にも行かないで!此処に居てよっ!!……柚紀っ!!?」」
『(シュウゥー)…!……(スゥ……パチパチ)…………佐鳥くんに、…時枝くん??あ、えっと……私、帰ってきたんだよね?ん?(キョロキョロ)…………言実さん、何処??も、もしかして、……私だけ、帰ってきた、の?(……ジワッ)』
「(パッ!…ナデナデ)大丈夫だよ柚紀ちゃん!!おつるちゃんもちゃんと帰ってきたよ。ただ、…早急に面倒な説明を終わらせたいからって戻ってきた直後には屋上を後にした所!で、佐鳥達は………………君が帰ってくるのずっと待ってた。……此処で」
『ずっと??……私達が、向こうに行ってしまった後から?…………………どうして?(ギュッ!)』
「(スッ、………ポンポン)…………柚紀さん達が帰ってくるなら高確率でDivaを起動して歌姫を使う。そしてこの二つを同時に使うなら、安全面からしても屋上 の可能性が一番高い。だから待ってた。…………何時帰ってきても良い様に。本当なら嵐山さんや木虎と協力するべきだっただろうけど、……一番に戻って来た君に、会いたかったから。ま、見ての通り賢が頑固で譲ってくれなかったから仕方なく一緒に、になったけど」
「仕方ないじゃん!!コレはオレだって譲れないよ!だって、……柚紀の一番になりたいもん!!色んな意味で!!?あ、言い忘れてた!……柚紀、おかえりなさい!!」
「……おかえり、ちゃんと帰ってきてくれて有難う」
歌い切ってもうっすらトリオンを纏っている柚紀を見て"能力の余力で彼女だけ居なくなる……一度目みたいに"、そんな気がした二人は慌てて手首や手を掴み呼び掛ける。そして黒トリガーを用いても異世界移動は負担なのか、その場にて換装が解けやっと二人を認識する。が、それ以上に側に居る筈の言実の姿が見当たらず不安となり涙目に。そんな彼女を掴んでいた手首を離した佐鳥が頭を撫でながら諌め、二人がずっと屋上に居たと聞いて"二人に無駄な時間を過ごさせてしまった"と感じで不安のサインを……石を握り締める。それを時枝か"また癖が出てるよ"と言いたげに握り締めている手を軽く叩き、"自分達が望んで待っていた"と伝えた上で帰還を労う挨拶を口にする。その言葉や表情から"嘘は言っていない"と判断した柚紀は
『た、ただいま……です。ぁ、あのさ……手、離して欲しいかも。その……(うぅ、今絶対に顔赤い気がする〜。二人に見られるの、恥ずかしいから隠したいよぉ〜)(- ……ピタッ -)ひゃっ?!!えっ?冷たい??これって…………雪?(……ハァー)お!息もうっすら白くなってる!!…山中の里はかなり寒さが厳しかったけど、以前住んでいた街はそこまで寒くなかったから雪もあまり降らなかったから、ちょっと新鮮かも!!?…………クシュン!』
「わわわっ!?(アタフタ、アタフタ)多少は防寒してても今日は色々あって疲れてるよね?!それに雪明かりのせいかあまり周囲が暗くないけど、もう日も暮れてきたし本格的に寒くなる前に中に入ろっか!…………おつるちゃんが戻ってくるまで側に居るから、向こうでナニが遭ったか聞かせてよ!?」
「(パッ)だね。……嵐山さん達が居るとは限らないし場所は君の部屋が良いかな?特に荷物持ってきてないけど、……上着は取りに行かないと駄目か」
『………(クスッ)じゃあ、一度作戦室に寄ってからにしようか。で、嵐山さん達が居ればそのまま話すのもアリだし。…………あの人なら私が何処にいてもちゃんと見つけてくれる筈だからさ』
- テクテク、カツカツ、カツカツ…キイィー…………ガチャン -
- お帰り、ちゃんと帰ってこれて……待っている人が居てくれて、良かったね -
向こうで光の珠が消えて一呼吸後には、同じ場所…佐鳥達の目の前に二人は現れる。そして無事に辿り着いたのを確認した言実は手を離し、少しだけ柚紀から距離を置けばその場で膝を付き繋いでいた方の腕をもう片方の手で握りしめる。……まるで痛みに耐えるかの様に。そんな言実に佐鳥達とは離れた位置で待機していた迅や当真が対処・回収すれば「歌姫の方をヨロシク」と激励して屋上を後にする
……………一応打ち合わせ済みだったとは言え、その通りになった事に複雑な気持ちを抱く二人だが、自らの役目を果たす為に歌い続ける柚紀を見守る
〜 考えすぎていた 強くあることを 素直でいられる勇気が欲しいよ
悩める紅い月僕を放って ゆっくりと導き出す
もう迷わない きっと受け止める君を 〜
「むむむ〜……………オレ的には柚紀の歌を聞くのは大歓迎だけど、歌のせいで居なくなるかもって聞くと……ちょっと複雑かも。ってかもうコッチに帰ってきたなら歌う意味、なくない?」
「別に今なって始まった事じゃないだろ?"必ず一曲歌い切る"のは。でも、……どうしてそこまでこだわるんだろう?何か特別な理由でも、あるのかな?」
❲…………憶測だけど、ユズちゃんにとって歌は祝詞……特別な呪文みたいな感じなの。だから中途半端にしたら罰当たりだし、ナニが起きるかも分からない。……過去の出来事にも、それっぽいシーンあるけど、かなりあやふやなんだよね。っと!………もうちゃんと声が聞こえるから私のお役目は御免だね。………後はよろしくね二人とも(プチッ)❳
オトが聞こえない状態で柚紀の事を正確に把握する為に、タイムラグはあるが二人が見ていた光景(主に柚紀の口元)をシロが解析して会話内容を予測していたのだ。だが、戻ってきた事により"疑似リンク状態"を早急に解除して通信が切られてしまう。…………誰にも言ってないがシロは決めているのだ【リンクは基本柚紀としかしない】と。後は今回は仕方ないとは言えど親友の好きな人達と特別な状況下にならない様にもしていたりする。……恋とは難しいモノである
〜 輝く言葉は刹那の甘い流れ星 口唇から紡ぐ音儚すぎて
まばゆい光 目覚める影に 揺らぐ涙隠し
確かな
この詩よ永久へと羽ばたいて 〜
- ……ガシッ!!…ギュッ!! -
「「駄目っ!?何処にも行かないで!此処に居てよっ!!……柚紀っ!!?」」
『(シュウゥー)…!……(スゥ……パチパチ)…………佐鳥くんに、…時枝くん??あ、えっと……私、帰ってきたんだよね?ん?(キョロキョロ)…………言実さん、何処??も、もしかして、……私だけ、帰ってきた、の?(……ジワッ)』
「(パッ!…ナデナデ)大丈夫だよ柚紀ちゃん!!おつるちゃんもちゃんと帰ってきたよ。ただ、…早急に面倒な説明を終わらせたいからって戻ってきた直後には屋上を後にした所!で、佐鳥達は………………君が帰ってくるのずっと待ってた。……此処で」
『ずっと??……私達が、向こうに行ってしまった後から?…………………どうして?(ギュッ!)』
「(スッ、………ポンポン)…………柚紀さん達が帰ってくるなら高確率でDivaを起動して歌姫を使う。そしてこの二つを同時に使うなら、安全面からしても
「仕方ないじゃん!!コレはオレだって譲れないよ!だって、……柚紀の一番になりたいもん!!色んな意味で!!?あ、言い忘れてた!……柚紀、おかえりなさい!!」
「……おかえり、ちゃんと帰ってきてくれて有難う」
歌い切ってもうっすらトリオンを纏っている柚紀を見て"能力の余力で彼女だけ居なくなる……一度目みたいに"、そんな気がした二人は慌てて手首や手を掴み呼び掛ける。そして黒トリガーを用いても異世界移動は負担なのか、その場にて換装が解けやっと二人を認識する。が、それ以上に側に居る筈の言実の姿が見当たらず不安となり涙目に。そんな彼女を掴んでいた手首を離した佐鳥が頭を撫でながら諌め、二人がずっと屋上に居たと聞いて"二人に無駄な時間を過ごさせてしまった"と感じで不安のサインを……石を握り締める。それを時枝か"また癖が出てるよ"と言いたげに握り締めている手を軽く叩き、"自分達が望んで待っていた"と伝えた上で帰還を労う挨拶を口にする。その言葉や表情から"嘘は言っていない"と判断した柚紀は
『た、ただいま……です。ぁ、あのさ……手、離して欲しいかも。その……(うぅ、今絶対に顔赤い気がする〜。二人に見られるの、恥ずかしいから隠したいよぉ〜)(- ……ピタッ -)ひゃっ?!!えっ?冷たい??これって…………雪?(……ハァー)お!息もうっすら白くなってる!!…山中の里はかなり寒さが厳しかったけど、以前住んでいた街はそこまで寒くなかったから雪もあまり降らなかったから、ちょっと新鮮かも!!?…………クシュン!』
「わわわっ!?(アタフタ、アタフタ)多少は防寒してても今日は色々あって疲れてるよね?!それに雪明かりのせいかあまり周囲が暗くないけど、もう日も暮れてきたし本格的に寒くなる前に中に入ろっか!…………おつるちゃんが戻ってくるまで側に居るから、向こうでナニが遭ったか聞かせてよ!?」
「(パッ)だね。……嵐山さん達が居るとは限らないし場所は君の部屋が良いかな?特に荷物持ってきてないけど、……上着は取りに行かないと駄目か」
『………(クスッ)じゃあ、一度作戦室に寄ってからにしようか。で、嵐山さん達が居ればそのまま話すのもアリだし。…………あの人なら私が何処にいてもちゃんと見つけてくれる筈だからさ』
- テクテク、カツカツ、カツカツ…キイィー…………ガチャン -
- お帰り、ちゃんと帰ってこれて……待っている人が居てくれて、良かったね -