晩冬の道標〜光が導くままに〜
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流石にこれだけ圧倒的不利な状況となってしまった以上、上層部も鶴ヶ峰の二人に手出しが出来なくなり降参の意を示し自由にする事に。が、忍田が「せめて無事に帰れるか見届けさせてくれ。勿論引き止めたり邪魔はさせない。何なら見送りに参加する者のトリガーホルダーを今此処で回収しても構わない」と提案する。これに対して『……生身でなら見物を許可する』と告げた言実を先頭に会場……屋上へ再び上がる。そこには先客の菊地原・当真がトリオン体で居たのを見て……明らかに言実の纏う雰囲気が変わる。これに対して「本部長命令だ、この場に居合わせたいなら換装を解け。でなければ……この人が基地を破壊しかねない」と風間に言われ、同行していた東や瑠花も風間の言葉を肯定する言動を取ったので渋々生身に。その前にと当真が柚紀に"あるモノ"を投げ渡す。それは…………
『(パシッ!)……あれ?コレって、私のトリガーホルダーじゃないですよね?だって私のは【模様部分が髪と同じ天鵞絨色】です。どうして、コレを?』
「悪ぃな、隊長がかなり細かく分解し過ぎて元に戻す時間が足りないらしい。で、お詫びに瑠花の予備で調律したソレやるってさ。隊長曰く【スペックはソッチの方が断然上で、これならあの妙なシステムを組み込んだ状態でも攻撃トリガーをセット出来るだろう】だと。で、………あのシステムは何だったんだ?かなりの容量食っているし"どっか風間隊の感覚共有の応用編みたいな奴だな〜"って隊長はボヤいていたが」
『…………こちらの冬島さんもエンジニアとしての腕前はそれなりみたいだな。ま、それを使って私達は元の世界に帰るのだが…これには下準備が必要だ。………柚紀、コチラに心残りはないか?』
『……………流石に今にも泣きそうな瑠花ちゃんをそのままには帰れませんよ言実さん。ん〜…何か、あったかな〜(ゴソゴソ、ゴソゴソ…ピタッ)……あ!…………(タタタタタタ…)瑠花ちゃん!手を出して!!』
『(…ヒック、ヒック)…手、ですか?………(スッ)』
当真から投げ渡された普通のトリガーホルダーはとりあえず言実に預け、名残惜しくて既に半泣きしている瑠花にポケットに入っていたあるモノを渡す為に側に駆け寄る。……ナニをしようとしているかと言うと
『(ポン!)はい、コレあげる。………前みたいに今日の出来事を忘れない為にさ、良ければ貰ってくれない?…私も忘れたくないからさ』
『わぁ〜、綺麗なブレスレットですね〜。………で、でも私、何もお渡し出来るの、持ってないです(シュン)』
『(ナデナデ)……モノの代わりにさ、お願いがあるんだ。…【笑顔で見送って欲しいの】……大丈夫、二度あることは三度あるって言うでしょ?これが最後じゃない、また会えるよ……貴女がそれを望んでくれれば、私の能力がきっと働くから、ね?(ナデナデ)』
『(…………グジグジ)…ハイです!い、一応ダメ元でれ、連絡先も交換しました!!だから、………今度会えたら柚紀ちゃんのお茶、飲んでみたいです!』
『………うん、淹れてあげるね。後……新しい話題の一つや二つ用意しててね?主に…菊地原くん関係の(パチン)』
こんな感じで瑠花との別れの挨拶を済ませれば言実の元へ戻る柚紀。(後ろでは「何で君にそんな事言わなきゃ駄目なのさ?早く帰ってよね」と菊地原が顔を赤らめながら文句を言っているがスルー)そして、アチラに帰る為の"道標"を探る為にDivaを握り締め、心の底から呼び掛ける
- 私の声、貴方に届いていますか?もし聞こえたら返事をして欲しいです。声に出さなくていいので、……貴方の声が、気持ちが聞きたいよ。答えて………賢くん、…充くん -
- -
-
所変わって柚紀達の世界の基地屋上。柚紀の軌跡を辿っていた佐鳥達も再び屋上に舞い戻ってきていた。……壁や天井すらすり抜けて見える彼女が見たくなくて仕方なく冬島隊の二人に事情を話して居座らせて貰ったり、いきなりワープした際は焦ったりしたが今は比較的落ち着いている。………シロや迅から【二人が戻って来る時は恐らく屋上から。…黒歌姫の能力を使う必要がある】等を言われたからだ。そして……
- ……賢くん、充くん。私の声、聞こえる? -
((うん聞こえるよ〜!!ってかその呼び方からしてさ、………もしかして"モドキ"使ってる?もう!本当は駄目なの分かってるよね?もうしないって約束したじゃんか〜?!………でも、きっと君が佐鳥の…皆の元に帰る為に必要な事だろうから今回は見逃してあげるよ!))
- ……有難う、えっと………充くんは、…聞こえてない、のかな? -
((ゴメン、ちゃんと聞こえてるよ。……賢が言ったモドキって何か気になって考えちゃってた。それで、……帰ってこれそう?今は最低限の人にしかコレ知られてないけど、君もだけど言実さんの不在が長引けば確実にバレるよ?色んな人と果たしてない約束が、まだあるでしょ?))
- ……うん、分かってる。でも、……それだけじゃ不十分何だよね。だから、…二人にお願いが…あるの -
((((………ナニ?))))
- 今だけで良いの。ただ一途に、一心に…願って欲しいの【私に、私達に逢いたい、帰ってきて欲しい】と。無意識だった前回と違って今回は意図的に奇跡を起こさないといけない。その為には私の能力を最大限に高める必要があるの。Divaを使っても、行き先を照らす道標がないと、私はまだ……飛べない、から -
((そんなのお安い御用さ!!……待ってるから早く帰ってきてよ。で、ギュウ〜〜ってさせてよ!!じゃなきゃ佐鳥が風邪を引いてしまいます!))
((…………トリオン体なのに風邪引いたりする訳ないでしょ?でも、……君の声しか聞こえない、触れられないのはおれも嫌だからさ、………ちゃんと、帰って来て))
((お〜!!中々見れない充のデレ姿だ〜!!?……ま、こうやって柚紀と話すのに集中しててちゃんと姿は見てないけど、絶対に顔を赤くしてるよ〜!?オレも見たいし柚紀も見たいでしょ?だから早く帰ってきてよ〜!一緒に見ようよ〜))
((……………絶対に賢には見せたくないから離れたいけど……二人がちゃんと戻って来て欲しいから……仕方なく隣にいてあげる。だから早く、帰って来てくれたら嬉しいな))
『(……クスッ)大丈夫、直ぐにそっちに帰るよ。(パチリ)……言実さん、準備が出来ましたので手を』
『あぁ。(…ギュッ!)さて、答え合わせと行こうか。……お見せしよう、私の姪にして……【黒トリガー・Divaの最適合者による】の真のチカラを発揮するその晴れ舞台をな』
『……Diva、起動!!!』
- パァァァー……パサリ -
『(パシッ!)……あれ?コレって、私のトリガーホルダーじゃないですよね?だって私のは【模様部分が髪と同じ天鵞絨色】です。どうして、コレを?』
「悪ぃな、隊長がかなり細かく分解し過ぎて元に戻す時間が足りないらしい。で、お詫びに瑠花の予備で調律したソレやるってさ。隊長曰く【スペックはソッチの方が断然上で、これならあの妙なシステムを組み込んだ状態でも攻撃トリガーをセット出来るだろう】だと。で、………あのシステムは何だったんだ?かなりの容量食っているし"どっか風間隊の感覚共有の応用編みたいな奴だな〜"って隊長はボヤいていたが」
『…………こちらの冬島さんもエンジニアとしての腕前はそれなりみたいだな。ま、それを使って私達は元の世界に帰るのだが…これには下準備が必要だ。………柚紀、コチラに心残りはないか?』
『……………流石に今にも泣きそうな瑠花ちゃんをそのままには帰れませんよ言実さん。ん〜…何か、あったかな〜(ゴソゴソ、ゴソゴソ…ピタッ)……あ!…………(タタタタタタ…)瑠花ちゃん!手を出して!!』
『(…ヒック、ヒック)…手、ですか?………(スッ)』
当真から投げ渡された普通のトリガーホルダーはとりあえず言実に預け、名残惜しくて既に半泣きしている瑠花にポケットに入っていたあるモノを渡す為に側に駆け寄る。……ナニをしようとしているかと言うと
『(ポン!)はい、コレあげる。………前みたいに今日の出来事を忘れない為にさ、良ければ貰ってくれない?…私も忘れたくないからさ』
『わぁ〜、綺麗なブレスレットですね〜。………で、でも私、何もお渡し出来るの、持ってないです(シュン)』
『(ナデナデ)……モノの代わりにさ、お願いがあるんだ。…【笑顔で見送って欲しいの】……大丈夫、二度あることは三度あるって言うでしょ?これが最後じゃない、また会えるよ……貴女がそれを望んでくれれば、私の能力がきっと働くから、ね?(ナデナデ)』
『(…………グジグジ)…ハイです!い、一応ダメ元でれ、連絡先も交換しました!!だから、………今度会えたら柚紀ちゃんのお茶、飲んでみたいです!』
『………うん、淹れてあげるね。後……新しい話題の一つや二つ用意しててね?主に…菊地原くん関係の(パチン)』
こんな感じで瑠花との別れの挨拶を済ませれば言実の元へ戻る柚紀。(後ろでは「何で君にそんな事言わなきゃ駄目なのさ?早く帰ってよね」と菊地原が顔を赤らめながら文句を言っているがスルー)そして、アチラに帰る為の"道標"を探る為にDivaを握り締め、心の底から呼び掛ける
- 私の声、貴方に届いていますか?もし聞こえたら返事をして欲しいです。声に出さなくていいので、……貴方の声が、気持ちが聞きたいよ。答えて………賢くん、…充くん -
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所変わって柚紀達の世界の基地屋上。柚紀の軌跡を辿っていた佐鳥達も再び屋上に舞い戻ってきていた。……壁や天井すらすり抜けて見える彼女が見たくなくて仕方なく冬島隊の二人に事情を話して居座らせて貰ったり、いきなりワープした際は焦ったりしたが今は比較的落ち着いている。………シロや迅から【二人が戻って来る時は恐らく屋上から。…黒歌姫の能力を使う必要がある】等を言われたからだ。そして……
- ……賢くん、充くん。私の声、聞こえる? -
((うん聞こえるよ〜!!ってかその呼び方からしてさ、………もしかして"モドキ"使ってる?もう!本当は駄目なの分かってるよね?もうしないって約束したじゃんか〜?!………でも、きっと君が佐鳥の…皆の元に帰る為に必要な事だろうから今回は見逃してあげるよ!))
- ……有難う、えっと………充くんは、…聞こえてない、のかな? -
((ゴメン、ちゃんと聞こえてるよ。……賢が言ったモドキって何か気になって考えちゃってた。それで、……帰ってこれそう?今は最低限の人にしかコレ知られてないけど、君もだけど言実さんの不在が長引けば確実にバレるよ?色んな人と果たしてない約束が、まだあるでしょ?))
- ……うん、分かってる。でも、……それだけじゃ不十分何だよね。だから、…二人にお願いが…あるの -
((((………ナニ?))))
- 今だけで良いの。ただ一途に、一心に…願って欲しいの【私に、私達に逢いたい、帰ってきて欲しい】と。無意識だった前回と違って今回は意図的に奇跡を起こさないといけない。その為には私の能力を最大限に高める必要があるの。Divaを使っても、行き先を照らす道標がないと、私はまだ……飛べない、から -
((そんなのお安い御用さ!!……待ってるから早く帰ってきてよ。で、ギュウ〜〜ってさせてよ!!じゃなきゃ佐鳥が風邪を引いてしまいます!))
((…………トリオン体なのに風邪引いたりする訳ないでしょ?でも、……君の声しか聞こえない、触れられないのはおれも嫌だからさ、………ちゃんと、帰って来て))
((お〜!!中々見れない充のデレ姿だ〜!!?……ま、こうやって柚紀と話すのに集中しててちゃんと姿は見てないけど、絶対に顔を赤くしてるよ〜!?オレも見たいし柚紀も見たいでしょ?だから早く帰ってきてよ〜!一緒に見ようよ〜))
((……………絶対に賢には見せたくないから離れたいけど……二人がちゃんと戻って来て欲しいから……仕方なく隣にいてあげる。だから早く、帰って来てくれたら嬉しいな))
『(……クスッ)大丈夫、直ぐにそっちに帰るよ。(パチリ)……言実さん、準備が出来ましたので手を』
『あぁ。(…ギュッ!)さて、答え合わせと行こうか。……お見せしよう、私の姪にして……【黒トリガー・Divaの最適合者による】の真のチカラを発揮するその晴れ舞台をな』
『……Diva、起動!!!』
- パァァァー……パサリ -