交わりしは夢か幻か
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‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
‐ ……ゃん?!……ちゃんっ!!?…柚紀ちゃん!?しっかりしてっ!?お願いだからっ?! ‐
‐ 目を開けてっ!?……鶴ヶ峰さんっ?! ‐
『んっ。……ん~~………(スゥッ)…(パチ…パチ)…佐鳥…くん……に、……時枝…くん?………此処は…………私は…(…戻ってきた?あれは一体……彼女は…)』
佐鳥と時枝の懸命な呼び掛けに導かれて、再び意識を取り戻す柚紀は、"現実"に戻ってきたのを認識する。寝起きの様に頭が働かず呆然としてしまい、ずっと握り締めていた手を無意識に離し、逆の手を確かめるように触れて首を傾げる柚紀。…うっすらとだが手に残っているのだ。【"あの少女"を撫でた温もり】が。そんな時
‐ ……スッ ‐
「…大丈夫?いきなり気を失っちゃったから、流石の佐鳥も焦りましたよ?……もうっ、駄目じゃないか柚紀ちゃん!!…理由はどうであれ今の君は歌を歌える状態じゃないでしょ?」
『あ、あれは……頭の中に浮かんだ一文を…無意識に………心配かけてごめんね、佐鳥くん。…有り難う』
温もりが残っていた手を、然り気無く掴みながら両手を優しく包み込みながら自分の気持ちを素直に伝える佐鳥。その言葉と、心配そうな表情を見て申し訳なさそうにしつつ謝罪と感謝の言葉を伝える柚紀。更に
‐ …スッ ‐
「……癖なのは分かるけど、かなり跡付いているよ?…直ぐに消えるのは分かる。だけど、…いい気分じゃないかな、おれは。止めてとは言わないけど………」
『……時枝くんも、心配してくれて有り難う。…コレは私の……精神安定に不可欠だから、直ぐには無理だけど、……い、一応努力は、するよ。……うん』
佐鳥に続き、時枝も逆の掌をかなり控え目に触れて石の形が残っているのを見てうっすら眉間に皺を寄せてしまう。あまり表情が変わらない時枝に此処まで心配させてしまい、シュンと落ち込みながらも目標を宣言し、安心させようとする。……そんな雰囲気の中
~♪♪~♪~~
「「!!!(パッ!)」」
『…(フゥ)……あ!え、えっとえっと……(ゴソゴソ)あ、……(p!)…も、もしもし……どうしたの?…言実さん』
柚紀のポケットに入っていた携帯の着信音に我に返った二人は、手を離す。心配させた事を自覚していた柚紀は、触れられてもあくまでも"身の安全確認"的な感覚だったので初めは気にしていなかったが、いざ解放されてホッと安堵したのも束の間、着信音で誰からかの電話か理解して急いで出る
《柚紀か?……妙な胸騒ぎを覚えた故に思わず電話したが…ナニも異変はないか?》
『………………ごめんなさい、…ちょっとした、"トラブル"と言いますか…"不思議な体験"をしました。多分、コレが私が外に出たいと思った理由、…だと思う。……原理は分からない、だけど私には…』
《……詳しくは戻ってきたら聞く。とりあえず"三人"で帰ってこい。…安心しろ、二人を咎めたりはせぬ》
『……分かりました。…直ぐに戻るね(p!)……言実さんが帰ってこいって。あ、二人は怒られる心配はないよ?……あれは私の不注意で認識不足が原因だから…。後、……確信はないけど、外出の理由も知りたいなら二人にも、…話すけど……どうする?』
言実との通話を手短に済ませれば、"帰還後"の行動を二人に選ばせる柚紀。佐鳥は既に自らの理解範疇を余裕で越えており、深く考えようとはせず、時枝も不確定要素が多いが何も知らないままは嫌だと感じ、二人同時に頷き"是"と返す。…すると、基地へ帰る為にとまだ本調子でない柚紀を運ぶためにお姫様抱っこをした。したのは………
「え~~~!!!な、なんでとっきーが柚紀ちゃんを抱っこするのさ~!?!」
「……行きは佐鳥だったでしょう?((どちらか一方とかだと、…彼女が罪悪感を感じたりするかも知れないだろ?))」
「むぅ~~。…分かったよ、……別にとっきーが頼りないって訳じゃないし、柚紀ちゃんもそれで大丈夫?((……そう言う事にしておいて上げるよ。ないとは言い切れないし~))」
『あ、えっと……だ、大丈夫だよ。と、とりあえず…戻ろうよ二人とも。………言実さん待たせちゃマズイ、よね?』
「「……そうだね」」
色んな考えが柚紀の知らない所で交わされているが、…結局は言実の存在感は絶大なだけあり、直ぐに思考を切り替えた二人はそのままボーダー基地へ帰還を開始する。相変わらず屋根の上を通っている為、意識を足元を見ないようにと、柚紀は先程出会った少女の事を考える
『(きっとあの子は幻じゃない、だけど、確信はないけど……"この世界の子"じゃない。"また"は難しいかもしれない、でももし……可能なら)』
‐ あの懐かしさを覚える色を抱く、もう一人の自分とも思える少女に…会いたい ‐
そう心の底から願う柚紀であった
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‐ ……ゃん?!……ちゃんっ!!?…柚紀ちゃん!?しっかりしてっ!?お願いだからっ?! ‐
‐ 目を開けてっ!?……鶴ヶ峰さんっ?! ‐
『んっ。……ん~~………(スゥッ)…(パチ…パチ)…佐鳥…くん……に、……時枝…くん?………此処は…………私は…(…戻ってきた?あれは一体……彼女は…)』
佐鳥と時枝の懸命な呼び掛けに導かれて、再び意識を取り戻す柚紀は、"現実"に戻ってきたのを認識する。寝起きの様に頭が働かず呆然としてしまい、ずっと握り締めていた手を無意識に離し、逆の手を確かめるように触れて首を傾げる柚紀。…うっすらとだが手に残っているのだ。【"あの少女"を撫でた温もり】が。そんな時
‐ ……スッ ‐
「…大丈夫?いきなり気を失っちゃったから、流石の佐鳥も焦りましたよ?……もうっ、駄目じゃないか柚紀ちゃん!!…理由はどうであれ今の君は歌を歌える状態じゃないでしょ?」
『あ、あれは……頭の中に浮かんだ一文を…無意識に………心配かけてごめんね、佐鳥くん。…有り難う』
温もりが残っていた手を、然り気無く掴みながら両手を優しく包み込みながら自分の気持ちを素直に伝える佐鳥。その言葉と、心配そうな表情を見て申し訳なさそうにしつつ謝罪と感謝の言葉を伝える柚紀。更に
‐ …スッ ‐
「……癖なのは分かるけど、かなり跡付いているよ?…直ぐに消えるのは分かる。だけど、…いい気分じゃないかな、おれは。止めてとは言わないけど………」
『……時枝くんも、心配してくれて有り難う。…コレは私の……精神安定に不可欠だから、直ぐには無理だけど、……い、一応努力は、するよ。……うん』
佐鳥に続き、時枝も逆の掌をかなり控え目に触れて石の形が残っているのを見てうっすら眉間に皺を寄せてしまう。あまり表情が変わらない時枝に此処まで心配させてしまい、シュンと落ち込みながらも目標を宣言し、安心させようとする。……そんな雰囲気の中
~♪♪~♪~~
「「!!!(パッ!)」」
『…(フゥ)……あ!え、えっとえっと……(ゴソゴソ)あ、……(p!)…も、もしもし……どうしたの?…言実さん』
柚紀のポケットに入っていた携帯の着信音に我に返った二人は、手を離す。心配させた事を自覚していた柚紀は、触れられてもあくまでも"身の安全確認"的な感覚だったので初めは気にしていなかったが、いざ解放されてホッと安堵したのも束の間、着信音で誰からかの電話か理解して急いで出る
《柚紀か?……妙な胸騒ぎを覚えた故に思わず電話したが…ナニも異変はないか?》
『………………ごめんなさい、…ちょっとした、"トラブル"と言いますか…"不思議な体験"をしました。多分、コレが私が外に出たいと思った理由、…だと思う。……原理は分からない、だけど私には…』
《……詳しくは戻ってきたら聞く。とりあえず"三人"で帰ってこい。…安心しろ、二人を咎めたりはせぬ》
『……分かりました。…直ぐに戻るね(p!)……言実さんが帰ってこいって。あ、二人は怒られる心配はないよ?……あれは私の不注意で認識不足が原因だから…。後、……確信はないけど、外出の理由も知りたいなら二人にも、…話すけど……どうする?』
言実との通話を手短に済ませれば、"帰還後"の行動を二人に選ばせる柚紀。佐鳥は既に自らの理解範疇を余裕で越えており、深く考えようとはせず、時枝も不確定要素が多いが何も知らないままは嫌だと感じ、二人同時に頷き"是"と返す。…すると、基地へ帰る為にとまだ本調子でない柚紀を運ぶためにお姫様抱っこをした。したのは………
「え~~~!!!な、なんでとっきーが柚紀ちゃんを抱っこするのさ~!?!」
「……行きは佐鳥だったでしょう?((どちらか一方とかだと、…彼女が罪悪感を感じたりするかも知れないだろ?))」
「むぅ~~。…分かったよ、……別にとっきーが頼りないって訳じゃないし、柚紀ちゃんもそれで大丈夫?((……そう言う事にしておいて上げるよ。ないとは言い切れないし~))」
『あ、えっと……だ、大丈夫だよ。と、とりあえず…戻ろうよ二人とも。………言実さん待たせちゃマズイ、よね?』
「「……そうだね」」
色んな考えが柚紀の知らない所で交わされているが、…結局は言実の存在感は絶大なだけあり、直ぐに思考を切り替えた二人はそのままボーダー基地へ帰還を開始する。相変わらず屋根の上を通っている為、意識を足元を見ないようにと、柚紀は先程出会った少女の事を考える
『(きっとあの子は幻じゃない、だけど、確信はないけど……"この世界の子"じゃない。"また"は難しいかもしれない、でももし……可能なら)』
‐ あの懐かしさを覚える色を抱く、もう一人の自分とも思える少女に…会いたい ‐
そう心の底から願う柚紀であった