交わりしは夢か幻か
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「ぁ、あの……あの、…だ、大丈夫……で、ですか?し、し、し、…しっかりして…下さいいぃぃぃ~!!!(ユサユサユサ)」
『んっ………ん~~………………(パチリ)…ぁ、…あれ?…私は………確か…』
誰かは分からないが女の子の声が聞こえ自分に呼び掛けている。その声を聞いて意識を取り戻す柚紀は、意識を失う前の事を霞掛かった頭で思い出す
『(えっと……佐鳥くんと時枝くんに…外に連れ出して貰って………場所は…変わってない…ね。でも、…違和感が消えないから………感じるまま…頭に浮かんだ一文を………)「だ、大丈夫…ですか?」…!!!』
思い出す最中、再び声を掛けられてやっと少女の存在に気付いた柚紀はそちらを見て固まった。少女は控え目に隣に座って不安げな表情で此方を見ていた。年齢や身長も……纏う雰囲気も何となく自分と同じな気がした少女に対して、柚紀は警戒心を抱かなかった。更にその要因が…少女の容姿だった。蒼色のロングヘアーに、激厚なレンズの眼鏡の先にある蒼い瞳……その濃淡は違えど蒼は柚紀にとって"安心する色"なのだ。何も発しない柚紀を見てオロオロと落ち着かない少女を見て、柚紀は"自分がされたら落ち着く方法"を実行する。それは
‐ ナデ…ナデ ‐
「!!……ぁ…ああああ、…あの、その…大丈夫……ですか?その……た、たまたま…通りかかったらその……ベンチに横たわって居たのを…見つけて…だ、だ、だから…私っ」
『(ナデナデ)うん……大丈夫、です。…見知らぬ私に声を掛けてくれて……有り難う、御座います。怖かった…でしょ?』
「え?ぁ………た、確かに…凄く勇気を…使いました…が、……誰も居なかった……から。私が…な、な、な、な、んとかしないと…と…」
『(ナデナデ)………そっか。…優しい人だね、貴女は(佐鳥くんと時枝くんは?……あの二人が私を置いて行く事は…なら、………"コレは"…)』
頭を撫でながら少女を落ち着かせようとする柚紀は、然り気無く周囲を見て自分達しかいない事を確認する。…二人の性格や"うっすら視界に霧掛かる"のに気付いた柚紀は【残り時間は長くはない】と直感的に感じ、少女に話しかける
『ねぇ、お嬢さん。…少しだけ私とお話ししませんか?あ、多分同じ年齢だから、互いに敬語ナシで。……私も一人、だからさ。ちょっと…寂しくて』
「へっ?!?…ぁ、えっと……わ、私そんなに……お喋り…得意じゃない…ですよ?それに……い、い、色々…慣れてない……から……あ、貴女を不快に…させる…かも…」
『(ナデナデ)大丈夫、大丈夫だよ?……私もね、…人見知りが強いんだ、…コレでもね?だから、……貴女の気持ち分かるんだ、それに…ちょっとだけだから………ね?』
柚紀は本能的に察したのだ。……少女は"もう一人の自分"と。だから領分も心得ているし、どうすれば了承するかも分かるのだ。実際に少女は柚紀の頼みに対して、小さく頷き了承の意を示した。それを見て嬉しそうな笑みを浮かべた柚紀は在り来たりな質問をする
『貴女はこの街の子?…私は知り合いが此処に住んでいるから、休みを利用して会いに来たの。この公園には散歩の途中で寄ったのだけど…いつの間にか意識が飛んでいたみたい。……少し前まで体調を崩していたから、多分そのせいかな?だから、……見つけてくれて有り難うね?』
「(フルフルフルフル)い、い、いえっ?!?わ、わ、私何かが…お、お役に立てたのなら……本望、ですっ!えっと、…ハイっ。この街に住んで、ます」
『じゃあ、ボーダーについても知ってるよね?私の知り合いがそこで働いているの。……ねぇ、貴女は…(怖くないか?は不謹慎だよね?例えそう思っていても、……親が引っ越そうとしない限りはこの街を離れるのは無理、だもん)』
三門市ならではの話を続けようとする柚紀だが、……少し前に遭った例の騒動で、自分が危ない状況に陥った事を思い出し口を閉ざしてしまう。…少女がトリオン兵に襲われた経験が無いとは柚紀は断言出来ないから。自ら自己嫌悪に陥り、俯いた柚紀の目線を追った少女は"ナニかに"気付き控え目に声を掛けられた
「あ、あのっ!!………き、き気のせい…かも知れませんが…………その…握っている…手の中にある…ソレ…」
『え??!…握っている…私が?………えっと………あ!…コレね?これは…』
いつもの癖やっていた事なので、少女に指摘されても何を指しているか最初は分からなかった柚紀だが、やっと合点がいき掌を開いて石を少女に見せようとした瞬間に
………柚紀の視界が真っ白に染まり、意識と共にホワイトアウトしたのだった
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「ぁ、あの……あの、…だ、大丈夫……で、ですか?し、し、し、…しっかりして…下さいいぃぃぃ~!!!(ユサユサユサ)」
『んっ………ん~~………………(パチリ)…ぁ、…あれ?…私は………確か…』
誰かは分からないが女の子の声が聞こえ自分に呼び掛けている。その声を聞いて意識を取り戻す柚紀は、意識を失う前の事を霞掛かった頭で思い出す
『(えっと……佐鳥くんと時枝くんに…外に連れ出して貰って………場所は…変わってない…ね。でも、…違和感が消えないから………感じるまま…頭に浮かんだ一文を………)「だ、大丈夫…ですか?」…!!!』
思い出す最中、再び声を掛けられてやっと少女の存在に気付いた柚紀はそちらを見て固まった。少女は控え目に隣に座って不安げな表情で此方を見ていた。年齢や身長も……纏う雰囲気も何となく自分と同じな気がした少女に対して、柚紀は警戒心を抱かなかった。更にその要因が…少女の容姿だった。蒼色のロングヘアーに、激厚なレンズの眼鏡の先にある蒼い瞳……その濃淡は違えど蒼は柚紀にとって"安心する色"なのだ。何も発しない柚紀を見てオロオロと落ち着かない少女を見て、柚紀は"自分がされたら落ち着く方法"を実行する。それは
‐ ナデ…ナデ ‐
「!!……ぁ…ああああ、…あの、その…大丈夫……ですか?その……た、たまたま…通りかかったらその……ベンチに横たわって居たのを…見つけて…だ、だ、だから…私っ」
『(ナデナデ)うん……大丈夫、です。…見知らぬ私に声を掛けてくれて……有り難う、御座います。怖かった…でしょ?』
「え?ぁ………た、確かに…凄く勇気を…使いました…が、……誰も居なかった……から。私が…な、な、な、な、んとかしないと…と…」
『(ナデナデ)………そっか。…優しい人だね、貴女は(佐鳥くんと時枝くんは?……あの二人が私を置いて行く事は…なら、………"コレは"…)』
頭を撫でながら少女を落ち着かせようとする柚紀は、然り気無く周囲を見て自分達しかいない事を確認する。…二人の性格や"うっすら視界に霧掛かる"のに気付いた柚紀は【残り時間は長くはない】と直感的に感じ、少女に話しかける
『ねぇ、お嬢さん。…少しだけ私とお話ししませんか?あ、多分同じ年齢だから、互いに敬語ナシで。……私も一人、だからさ。ちょっと…寂しくて』
「へっ?!?…ぁ、えっと……わ、私そんなに……お喋り…得意じゃない…ですよ?それに……い、い、色々…慣れてない……から……あ、貴女を不快に…させる…かも…」
『(ナデナデ)大丈夫、大丈夫だよ?……私もね、…人見知りが強いんだ、…コレでもね?だから、……貴女の気持ち分かるんだ、それに…ちょっとだけだから………ね?』
柚紀は本能的に察したのだ。……少女は"もう一人の自分"と。だから領分も心得ているし、どうすれば了承するかも分かるのだ。実際に少女は柚紀の頼みに対して、小さく頷き了承の意を示した。それを見て嬉しそうな笑みを浮かべた柚紀は在り来たりな質問をする
『貴女はこの街の子?…私は知り合いが此処に住んでいるから、休みを利用して会いに来たの。この公園には散歩の途中で寄ったのだけど…いつの間にか意識が飛んでいたみたい。……少し前まで体調を崩していたから、多分そのせいかな?だから、……見つけてくれて有り難うね?』
「(フルフルフルフル)い、い、いえっ?!?わ、わ、私何かが…お、お役に立てたのなら……本望、ですっ!えっと、…ハイっ。この街に住んで、ます」
『じゃあ、ボーダーについても知ってるよね?私の知り合いがそこで働いているの。……ねぇ、貴女は…(怖くないか?は不謹慎だよね?例えそう思っていても、……親が引っ越そうとしない限りはこの街を離れるのは無理、だもん)』
三門市ならではの話を続けようとする柚紀だが、……少し前に遭った例の騒動で、自分が危ない状況に陥った事を思い出し口を閉ざしてしまう。…少女がトリオン兵に襲われた経験が無いとは柚紀は断言出来ないから。自ら自己嫌悪に陥り、俯いた柚紀の目線を追った少女は"ナニかに"気付き控え目に声を掛けられた
「あ、あのっ!!………き、き気のせい…かも知れませんが…………その…握っている…手の中にある…ソレ…」
『え??!…握っている…私が?………えっと………あ!…コレね?これは…』
いつもの癖やっていた事なので、少女に指摘されても何を指しているか最初は分からなかった柚紀だが、やっと合点がいき掌を開いて石を少女に見せようとした瞬間に
………柚紀の視界が真っ白に染まり、意識と共にホワイトアウトしたのだった