夏の終わり~きっとまた~
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「……お父さんが、…お兄さんが生きているかも知れない。なのにおつるちゃんは、嬉しそうじゃなかった。……とっきー、何でだと思う?」
「……言実さんがボーダーに関わった理由が"お兄さんによる指示があったから"であり、鶴ヶ峰さんが三門市来た理由は"その言実さんが居るから"だ。………もし、静樹氏が生きて帰ってきたら…"二人はどうなる"?」
「えっ?……別に今までと変わらない気がするけど?逆に二人にとっての理解者が増えて良い事じゃないの?」
「それが一番理想的だね。てもさ、……意外と仕事に対しての責任感やこだわりがあり、動きに制限される事が嫌いそうな言実さんが、もし"自分より優れた研究者"であり"鶴ヶ峰さんの本当の保護者"の兄が戻ってきたら、……ボーダーに残る可能性が有るとも無いとも言い切れない」
「で、でも彼女には"大人の女性"が必要だよ!!…幾らお父さんでも、……きっと柚紀ちゃんは怖がる気がする。…何年も会っていないなら他人と同じだよ。…それに本当のお母さんとだって……上手くいっていない…から」
「………ふ~ん、…やっぱり彼女の両親は碌でもない人達なんだね。なのに本人は慕っているとか、…どれだけお人好しなのさ全く」
「!!?」
「…菊地原?……どうして此処に?…鶴ヶ峰さんに何か用??(……何処から聞いていたんだ?最初から??それでも、……父親が死んでいる事や彼女が家出した事をおれ達は言ってない。ならさっきの言葉も不自然じゃないな)」
「(チラッ)……人が折角質問に答えて上げたのに返事が無いから文句を言いに来ただけ。ま、本命はコンビニ限定のアイスが食べたくなって買い物に出ただけだけどね。にしても、どんだけ人気なのさ。全然見つからないよ、もう夏も終わりだって言うのにさ。………で、二人こそ何で此処に?…確か今日は防衛任務だった筈でしょ?……彼女に何の用なのさ?」
「用って言うより……仕事の延長上…だよ。……任務中に本部長から【町中で柚紀ちゃんのトリオン反応を感知した】って連絡が入って、仕事場から呼び出しを食らって本部にいたおつるちゃんに【様子を見てきてくれ】って言われた。で、行ってみたら………公園の片隅に倒れていた彼女を見つけて、おつるちゃんが戻ってくるまで介抱してて、その帰りだけど?」
「……………………………はぁっ?!……何、鶴ヶ峰の奴、外に居たの?(……二人はトリオン反応があった事を知っている。…なら)……馬鹿なの?屋外で歌を歌えばサイドエフェクトの影響で最悪トリオン兵を呼び寄せるって、自覚ないの??ってか、あの言実さんなら防音対策バッチリな物件を見つけ出しそうだけど?……彼女の歌もだけど、あそこに訪ねる人は、ほぼボーダー関係者。…なら"一般人に聞かれたくない話"もあるでしょうに。……あの人だって風間さんや迅さん並に影で色々動いているよ?」
「本人も"裏方"と称しているからね。特に大切な肉親である鶴ヶ峰さん関連は一切の妥協はしない。休日出勤や面倒事も嫌そうにしていても、彼女の為なら厭わないのはこの一ヶ月で理解したつもりだよ?……所で菊地原はどうして彼女がサイ……歌姫を使用したのを知っているんだ?さっきの質問に、何か関係でもあるの?」
「………………(プイッ)訊ねられた。…【女子の私でも歌いやすそうな男性の曲を教えてくれ】ってさ。……あの広場で歌った奴、男性歌手のパートかなり低音だったでしょ?あの時は二人が飛び入り参加したからどうにかなったけど、……彼女が歌に関しては一切の妥協はしないこだわりがある頑固者だ。やっぱり上手く歌えなかったのは悔しかったんじゃない?で、頑張りすぎて倒れた。こんな感じじゃない?」
「あ、な、成る程。………………ん?……あれ?もしかして菊地原ってさ、【以前にも曲のアドバイスをした】事あるんじゃない?でないと柚紀ちゃんが音楽系の質問したり、即実行に移ったりしない子だもん!!」
「……この耳のせいで、音楽を聞くならせめて良い奴をって感じにそこそこ厳密に選曲してるの、彼女は知っているからね。ってか話の話題が大体音楽関連だし。………佐鳥も試しに言ってみれば?鶴ヶ峰は音楽関連には何でも興味があるけど、知識の偏りがかなりある印象も僕は感じるよ?【イマドキの人気曲・映画や番組の主題歌・男性アーティスト・ラップ系・ヘビメタ・ロック】…これ等はそんなに知ってなさそうだから、まぁ参考にしてよ」
「(あ、結構選択肢あるや!……どうせならオレが好きな歌を彼女に歌ってもらいたいな~。………何をリクエストしよっかな!?)」
「(……佐鳥が考えに没頭している間に、…確かめるか)……菊地原ってさ、何だかんだ言っても鶴ヶ峰さんにかなり甘いよね?やっぱりサイドエフェクト仲間だから?………もし、その長い髪を結ぶ用に"赤いシュシュ"を差し出されたら、君は受け取る?」
「(……"赤いシュシュ"と言う時、少しだけ心拍音が変わった?…僕を試すつもり?なら)……僕が髪を結ぶのはサイドエフェクトを最大限まで使用する時だよ?つまりはトリオン体の時。……青い隊服に赤は目立つし、そもそもシュシュは鶴ヶ峰並に髪が長くないと上手く 結べないよ?ってかあの子が赤を選ぶのはないに等しくない?緑や白、淡い色なら分かるけどさ。……時枝なら、その位知っているでしょ?(スッ)……誰も聞けない"家族の事を"知っているみたいだし」
「っ!?(流石に赤は無かったか!無難に白とかにすれば良かったな。……どうする?幾ら菊地原でも両親の事を話す訳には、…風間さんが言実さんから何処まで聞いているか分からない以上迂闊には……)」
「…………よし!!帰ってリクエストしたい曲探そう!?良い事教えてくれてサンキューな菊地原!!じゃあお礼にオレからも柚紀ちゃんの事でちょっとしたアドバイスするよ!……彼女に用があるとしても今日はもう無理!一度は目覚めたけど、また寝ちゃっているからおつるちゃんに門前払い食らうよ?で、……明日は学校関連の用事があるから…急ぎ直接会いたいなら明後日以降がオススメ!!電話なら、…多分明日の夜でも平気だろうけどね。……こんな感じかな?じゃあ、佐鳥達は帰るけど、お前も気を付けれよ?……(クイッ)行こっかとっきー」
「そ、そうだね。……じゃあ、また」
「あ~……うん、また。…………………………………時枝より佐鳥の奴の方が、……"この手"に関しては曲者かな?ま、……………………別に、二人と敵対するつもりは………僕は…………………(チラッ)…………帰るか」
「……言実さんがボーダーに関わった理由が"お兄さんによる指示があったから"であり、鶴ヶ峰さんが三門市来た理由は"その言実さんが居るから"だ。………もし、静樹氏が生きて帰ってきたら…"二人はどうなる"?」
「えっ?……別に今までと変わらない気がするけど?逆に二人にとっての理解者が増えて良い事じゃないの?」
「それが一番理想的だね。てもさ、……意外と仕事に対しての責任感やこだわりがあり、動きに制限される事が嫌いそうな言実さんが、もし"自分より優れた研究者"であり"鶴ヶ峰さんの本当の保護者"の兄が戻ってきたら、……ボーダーに残る可能性が有るとも無いとも言い切れない」
「で、でも彼女には"大人の女性"が必要だよ!!…幾らお父さんでも、……きっと柚紀ちゃんは怖がる気がする。…何年も会っていないなら他人と同じだよ。…それに本当のお母さんとだって……上手くいっていない…から」
「………ふ~ん、…やっぱり彼女の両親は碌でもない人達なんだね。なのに本人は慕っているとか、…どれだけお人好しなのさ全く」
「!!?」
「…菊地原?……どうして此処に?…鶴ヶ峰さんに何か用??(……何処から聞いていたんだ?最初から??それでも、……父親が死んでいる事や彼女が家出した事をおれ達は言ってない。ならさっきの言葉も不自然じゃないな)」
「(チラッ)……人が折角質問に答えて上げたのに返事が無いから文句を言いに来ただけ。ま、本命はコンビニ限定のアイスが食べたくなって買い物に出ただけだけどね。にしても、どんだけ人気なのさ。全然見つからないよ、もう夏も終わりだって言うのにさ。………で、二人こそ何で此処に?…確か今日は防衛任務だった筈でしょ?……彼女に何の用なのさ?」
「用って言うより……仕事の延長上…だよ。……任務中に本部長から【町中で柚紀ちゃんのトリオン反応を感知した】って連絡が入って、仕事場から呼び出しを食らって本部にいたおつるちゃんに【様子を見てきてくれ】って言われた。で、行ってみたら………公園の片隅に倒れていた彼女を見つけて、おつるちゃんが戻ってくるまで介抱してて、その帰りだけど?」
「……………………………はぁっ?!……何、鶴ヶ峰の奴、外に居たの?(……二人はトリオン反応があった事を知っている。…なら)……馬鹿なの?屋外で歌を歌えばサイドエフェクトの影響で最悪トリオン兵を呼び寄せるって、自覚ないの??ってか、あの言実さんなら防音対策バッチリな物件を見つけ出しそうだけど?……彼女の歌もだけど、あそこに訪ねる人は、ほぼボーダー関係者。…なら"一般人に聞かれたくない話"もあるでしょうに。……あの人だって風間さんや迅さん並に影で色々動いているよ?」
「本人も"裏方"と称しているからね。特に大切な肉親である鶴ヶ峰さん関連は一切の妥協はしない。休日出勤や面倒事も嫌そうにしていても、彼女の為なら厭わないのはこの一ヶ月で理解したつもりだよ?……所で菊地原はどうして彼女がサイ……歌姫を使用したのを知っているんだ?さっきの質問に、何か関係でもあるの?」
「………………(プイッ)訊ねられた。…【女子の私でも歌いやすそうな男性の曲を教えてくれ】ってさ。……あの広場で歌った奴、男性歌手のパートかなり低音だったでしょ?あの時は二人が飛び入り参加したからどうにかなったけど、……彼女が歌に関しては一切の妥協はしないこだわりがある頑固者だ。やっぱり上手く歌えなかったのは悔しかったんじゃない?で、頑張りすぎて倒れた。こんな感じじゃない?」
「あ、な、成る程。………………ん?……あれ?もしかして菊地原ってさ、【以前にも曲のアドバイスをした】事あるんじゃない?でないと柚紀ちゃんが音楽系の質問したり、即実行に移ったりしない子だもん!!」
「……この耳のせいで、音楽を聞くならせめて良い奴をって感じにそこそこ厳密に選曲してるの、彼女は知っているからね。ってか話の話題が大体音楽関連だし。………佐鳥も試しに言ってみれば?鶴ヶ峰は音楽関連には何でも興味があるけど、知識の偏りがかなりある印象も僕は感じるよ?【イマドキの人気曲・映画や番組の主題歌・男性アーティスト・ラップ系・ヘビメタ・ロック】…これ等はそんなに知ってなさそうだから、まぁ参考にしてよ」
「(あ、結構選択肢あるや!……どうせならオレが好きな歌を彼女に歌ってもらいたいな~。………何をリクエストしよっかな!?)」
「(……佐鳥が考えに没頭している間に、…確かめるか)……菊地原ってさ、何だかんだ言っても鶴ヶ峰さんにかなり甘いよね?やっぱりサイドエフェクト仲間だから?………もし、その長い髪を結ぶ用に"赤いシュシュ"を差し出されたら、君は受け取る?」
「(……"赤いシュシュ"と言う時、少しだけ心拍音が変わった?…僕を試すつもり?なら)……僕が髪を結ぶのはサイドエフェクトを最大限まで使用する時だよ?つまりはトリオン体の時。……青い隊服に赤は目立つし、そもそもシュシュは鶴ヶ峰並に髪が長くないと上手く 結べないよ?ってかあの子が赤を選ぶのはないに等しくない?緑や白、淡い色なら分かるけどさ。……時枝なら、その位知っているでしょ?(スッ)……誰も聞けない"家族の事を"知っているみたいだし」
「っ!?(流石に赤は無かったか!無難に白とかにすれば良かったな。……どうする?幾ら菊地原でも両親の事を話す訳には、…風間さんが言実さんから何処まで聞いているか分からない以上迂闊には……)」
「…………よし!!帰ってリクエストしたい曲探そう!?良い事教えてくれてサンキューな菊地原!!じゃあお礼にオレからも柚紀ちゃんの事でちょっとしたアドバイスするよ!……彼女に用があるとしても今日はもう無理!一度は目覚めたけど、また寝ちゃっているからおつるちゃんに門前払い食らうよ?で、……明日は学校関連の用事があるから…急ぎ直接会いたいなら明後日以降がオススメ!!電話なら、…多分明日の夜でも平気だろうけどね。……こんな感じかな?じゃあ、佐鳥達は帰るけど、お前も気を付けれよ?……(クイッ)行こっかとっきー」
「そ、そうだね。……じゃあ、また」
「あ~……うん、また。…………………………………時枝より佐鳥の奴の方が、……"この手"に関しては曲者かな?ま、……………………別に、二人と敵対するつもりは………僕は…………………(チラッ)…………帰るか」