夏の終わり~きっとまた~
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『無事か柚紀っ!!……っと、…済まなかった二人とも引き留めてしまって。この子の側に居てくれた事感謝する。それで柚紀よ、……結論から言うと"例の胸騒ぎの延長的な出来事に遭遇した"で、問題ないか?』
『言実さんっ!!えっと……(チラリ)…そう、だと私は思うけど、……かなり曖昧過ぎるから断言は出来ない、かな?ただ、出会った相手は髪の長い人の筈。……探索で歩き回るのを分かっていて髪を結ぶのに使っていた水色のシュシュが手元から無くなっている、…この栞の代わりに上げた、気がするから。………………ねぇ、(ギュッ)この石、一体ナンなの?…私が体験した現象を明確に説明するには、……コレの正体を知らなきゃ、………上手く、言えないよ。確信が持てないよ、…アレは嘘じゃない、でも普通なら………『…(ギュッ!…ポンポン)』!!……言実、さん?』
言実が帰宅した事により柚紀の意識が二人から移り、…心なしかホッと安堵したかに思えば叔母が発した確認文ではあるが、確信があるであろう内容を聞いて……明らかに歯切れが悪くなり表情も暗くなっていく。"精神安定剤"と称された石、確かに少女にとっては大切なモノには代わりないが、理論派な言実を納得させるにはやはり知る必要があると思ったのだ。……そんな姪の考え等お見通しだが石の正体を話せない言実はそっと抱き締め……"耳元で何かを囁く"。すると
‐ ………ガクン、……すぅ、…すぅ ‐
「えっ?柚紀ちゃん??……もしかして、寝ちゃったの?…でもどうして???確か【歌姫は一日三回まで】って決められているって本人は言っていたし、………佐鳥達は普通に彼女に触れたよ?なのに…おつるちゃんどうして?」
「………"言霊を使った"…ですか?貴女も鶴ヶ峰さんに偽りを話したくない、だが真実も話せない。………だから強制的に眠らせた。…でも何故ですか?それでは彼女の身体に負担が出る可能性が!?」
『………少し待て、先にこの子を部屋に運ぶ故にな。(ヒョイッ)……丁度良い機会だ、二人に聞きたい事と話しておきたい事がある。…(スウゥ)"逃げることは許さん"』
「「(ビクッ!!)」」
いきなり眠ってしまった柚紀を見て驚く佐鳥と、言実が何をしたかを理解したが無理矢理は柚紀に影響が出ないかを心配する時枝。……"異世界移動"を成した姪には休息が居るだろうと考えた上で眠らせた言実は同じく言霊を用いて二人を拘束し、先ずは柚紀を寝室に運び再びリビングに戻れば……急いで帰宅するためにトリオン体のままであったので換装を解き、眼鏡を着用すれば手つかずのコップ三つに麦茶を注ぎ、飲むのを促して自分も飲めば口を開く
『さて二人よ。……柚紀の事だ、お前達には話しているだろうな"あの石の事を"。それを前提に問うが、…"アレの正体"の見当は流石についているのだろう?……今までの条件が当て嵌まらないがな』
「…………未だにサイドエフェクトのコントロールや精度が不十分であろう鶴ヶ峰さんが、あれだけの偉業を成し遂げた。"不可能を可能にする"……危機的状況を一気にヒックリ返してしまう程の強力な力を持つであろう、アレは…」
「……"黒トリガー"、そうオレ達は察したよおつるちゃん。………そしてアレを産み出したのは恐らく…おつるちゃんのお兄さんであり柚紀ちゃんのお父さんでもある"鶴ヶ峰静樹さん"だよね?……だから彼女にしか反応しない、"適合者"じゃないから。でもさ、……"今まで色違い"って存在したの?」
ある程度予想していた返答が返ってきたので驚きはしなかった言実だが、【確信がない内容を何処まで話すべきか】と悩み、…無意識に煙草を吸おうとシガーケースとライターを取り出したが、……目の前に居る二人が未成年だと思い直し、テーブルに置いて代わりに茶菓子を口に頬張れば、話を再開する
『……念のため調べたが、やはり強大な力を持つトリガーは全て"黒色"なモノしか無かった。だが、…………兄さんは【医者であるが故に黒色を嫌っておった】。…あの人なら何か手を講じて色を変えたのやも知れぬが、……そもそも【兄さんが"黒トリガーを作った"とは想像もしておらぬだろうな】。上層部は勿論、…………あの迅ですら、あの石に疑念を抱いておらぬ。……理由は察するに余る故に発言は控えさせてもらう』
「ん?ん~~~、…えっと、もしアレが"黒トリガーだった場合"…どうして本部長達は気づかないの?確か【黒トリガーを作ったら、体が消えちゃう】って聞いた気がするけど、…だよねおつるちゃん?」
「逆にもし"黒トリガーでない場合"、何故言実さんはそうだと考えたのですか?……あの石は"訃報と一緒に"届けられたと鶴ヶ峰さんから聞いてますが…家族の方には遺体若しくは位牌や遺骨も一緒に渡して知らされたのでは?」
更なる追求された内容を聞いて【やはり疑問を抱くか】と分かりづらいが言実は困った表情を浮かべため息を漏らした。……そう、そこ"も"謎が解決しない、断言できない理由の一つなのだ。…その両方を満たす条件はない訳じゃないが、これには"当たって欲しくない可能性"が発生してしまう。…………出来れば言いたくはないが、言わなければ二人は納得しない。……姪の事に関しては妥協しないと言実は感じているからだ。だから言わなければならない、……柚紀や自分にとって"サイアクな分類に入る可能性"を
『二つの条件を満たすとすれば……"神隠し"、その可能性があるな。ま、簡単に言ってしまえばトリオン兵に拐われたのを意味する。が、……兄さんは私同様"トリオン能力は強くはない"。…柚紀のアレは母親の遺伝だ。なら拐う理由はナニか?……【こちらが近界の技術を欲する様にアチラもそれを望んだのなら】辻褄が合う。だがこの場合、……【兄さんが生きている可能性が出てくる】もしそうであれば、今後亜種の発生率は上がるだろうな。更にだが……………柚紀がボーダーを去る事を願えば、あの人が迎えに来る可能性だって…………………………………(フルフル)いや、これはあくまでも私の推測だ。絶対ではないし可能性としてはかなり低く、ほぼゼロな事だ。故に……(ポン……ポン)"忘れてくれ、頼むから"……(……スッ)……話は以上だ。引き留めて悪かったな、…もう外も暗くなってきたから、きをつけて帰るようにな』
『言実さんっ!!えっと……(チラリ)…そう、だと私は思うけど、……かなり曖昧過ぎるから断言は出来ない、かな?ただ、出会った相手は髪の長い人の筈。……探索で歩き回るのを分かっていて髪を結ぶのに使っていた水色のシュシュが手元から無くなっている、…この栞の代わりに上げた、気がするから。………………ねぇ、(ギュッ)この石、一体ナンなの?…私が体験した現象を明確に説明するには、……コレの正体を知らなきゃ、………上手く、言えないよ。確信が持てないよ、…アレは嘘じゃない、でも普通なら………『…(ギュッ!…ポンポン)』!!……言実、さん?』
言実が帰宅した事により柚紀の意識が二人から移り、…心なしかホッと安堵したかに思えば叔母が発した確認文ではあるが、確信があるであろう内容を聞いて……明らかに歯切れが悪くなり表情も暗くなっていく。"精神安定剤"と称された石、確かに少女にとっては大切なモノには代わりないが、理論派な言実を納得させるにはやはり知る必要があると思ったのだ。……そんな姪の考え等お見通しだが石の正体を話せない言実はそっと抱き締め……"耳元で何かを囁く"。すると
‐ ………ガクン、……すぅ、…すぅ ‐
「えっ?柚紀ちゃん??……もしかして、寝ちゃったの?…でもどうして???確か【歌姫は一日三回まで】って決められているって本人は言っていたし、………佐鳥達は普通に彼女に触れたよ?なのに…おつるちゃんどうして?」
「………"言霊を使った"…ですか?貴女も鶴ヶ峰さんに偽りを話したくない、だが真実も話せない。………だから強制的に眠らせた。…でも何故ですか?それでは彼女の身体に負担が出る可能性が!?」
『………少し待て、先にこの子を部屋に運ぶ故にな。(ヒョイッ)……丁度良い機会だ、二人に聞きたい事と話しておきたい事がある。…(スウゥ)"逃げることは許さん"』
「「(ビクッ!!)」」
いきなり眠ってしまった柚紀を見て驚く佐鳥と、言実が何をしたかを理解したが無理矢理は柚紀に影響が出ないかを心配する時枝。……"異世界移動"を成した姪には休息が居るだろうと考えた上で眠らせた言実は同じく言霊を用いて二人を拘束し、先ずは柚紀を寝室に運び再びリビングに戻れば……急いで帰宅するためにトリオン体のままであったので換装を解き、眼鏡を着用すれば手つかずのコップ三つに麦茶を注ぎ、飲むのを促して自分も飲めば口を開く
『さて二人よ。……柚紀の事だ、お前達には話しているだろうな"あの石の事を"。それを前提に問うが、…"アレの正体"の見当は流石についているのだろう?……今までの条件が当て嵌まらないがな』
「…………未だにサイドエフェクトのコントロールや精度が不十分であろう鶴ヶ峰さんが、あれだけの偉業を成し遂げた。"不可能を可能にする"……危機的状況を一気にヒックリ返してしまう程の強力な力を持つであろう、アレは…」
「……"黒トリガー"、そうオレ達は察したよおつるちゃん。………そしてアレを産み出したのは恐らく…おつるちゃんのお兄さんであり柚紀ちゃんのお父さんでもある"鶴ヶ峰静樹さん"だよね?……だから彼女にしか反応しない、"適合者"じゃないから。でもさ、……"今まで色違い"って存在したの?」
ある程度予想していた返答が返ってきたので驚きはしなかった言実だが、【確信がない内容を何処まで話すべきか】と悩み、…無意識に煙草を吸おうとシガーケースとライターを取り出したが、……目の前に居る二人が未成年だと思い直し、テーブルに置いて代わりに茶菓子を口に頬張れば、話を再開する
『……念のため調べたが、やはり強大な力を持つトリガーは全て"黒色"なモノしか無かった。だが、…………兄さんは【医者であるが故に黒色を嫌っておった】。…あの人なら何か手を講じて色を変えたのやも知れぬが、……そもそも【兄さんが"黒トリガーを作った"とは想像もしておらぬだろうな】。上層部は勿論、…………あの迅ですら、あの石に疑念を抱いておらぬ。……理由は察するに余る故に発言は控えさせてもらう』
「ん?ん~~~、…えっと、もしアレが"黒トリガーだった場合"…どうして本部長達は気づかないの?確か【黒トリガーを作ったら、体が消えちゃう】って聞いた気がするけど、…だよねおつるちゃん?」
「逆にもし"黒トリガーでない場合"、何故言実さんはそうだと考えたのですか?……あの石は"訃報と一緒に"届けられたと鶴ヶ峰さんから聞いてますが…家族の方には遺体若しくは位牌や遺骨も一緒に渡して知らされたのでは?」
更なる追求された内容を聞いて【やはり疑問を抱くか】と分かりづらいが言実は困った表情を浮かべため息を漏らした。……そう、そこ"も"謎が解決しない、断言できない理由の一つなのだ。…その両方を満たす条件はない訳じゃないが、これには"当たって欲しくない可能性"が発生してしまう。…………出来れば言いたくはないが、言わなければ二人は納得しない。……姪の事に関しては妥協しないと言実は感じているからだ。だから言わなければならない、……柚紀や自分にとって"サイアクな分類に入る可能性"を
『二つの条件を満たすとすれば……"神隠し"、その可能性があるな。ま、簡単に言ってしまえばトリオン兵に拐われたのを意味する。が、……兄さんは私同様"トリオン能力は強くはない"。…柚紀のアレは母親の遺伝だ。なら拐う理由はナニか?……【こちらが近界の技術を欲する様にアチラもそれを望んだのなら】辻褄が合う。だがこの場合、……【兄さんが生きている可能性が出てくる】もしそうであれば、今後亜種の発生率は上がるだろうな。更にだが……………柚紀がボーダーを去る事を願えば、あの人が迎えに来る可能性だって…………………………………(フルフル)いや、これはあくまでも私の推測だ。絶対ではないし可能性としてはかなり低く、ほぼゼロな事だ。故に……(ポン……ポン)"忘れてくれ、頼むから"……(……スッ)……話は以上だ。引き留めて悪かったな、…もう外も暗くなってきたから、きをつけて帰るようにな』