夏の終わり~きっとまた~
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それから嵐山の携帯に迅からの連絡が入り「……今から彼奴と会ってくる、二人は柚紀ちゃんをちゃんと家まで送ってくれ」と別行動となり、更には『私が帰るまで可能ならその子の側に居てくれ』と保護者である言実の頼みも相成り、とりあえずマンションに移動する三人。……部屋の暗証番号を佐鳥が覗き見しようとしたプチハプニングは遇ったが、無事に帰宅した柚紀はリビングに二人を待たせればササッと部屋着に着替えて簡単なお茶の準備をしていた。因みに二人も公園を出る辺りから生身に戻っていたのであった
『えっと麦茶と、ちょっとした茶菓子しかないけど良ければどうぞ。(ストン)……それでだけど、やっぱり気づいたよね?【あの説明の一部は明らかな嘘がある】って。可能な限りちゃんと答えるけどさ、……佐鳥くんから気になっている事を聞いても良い?』
「えっ?!そ、そうだな~………"二回歌っていた"これは本当のは分かるよ?トリオン反応があったからね、だけど……【反応を感知する基準】が佐鳥には分からないかも。だって…屋外で歌ったの全てに"反応は出ていない"から。後さ、…猫相手に歌ったってのも違うよね?でも【誰かに向けて歌ったモノ】それは確かな筈だ。…あの曲は"再び会うことを願った歌"、柚紀ちゃんは場違いな歌を選定しないし、そうなら気持ちが籠らない……歌姫が発動しない筈だよ?」
「一回目の時は任務中のおれ達には聞こえなかったから、こっちは割愛しようか。……二曲目までの間の時間【本当は何処でナニをしていたの?】鞄を置き去りにしてさ。…咄嗟に動物達が出たのはその栞のお陰だろうけど、………鞄の中に書物がないのに栞だけ携帯しているのは不自然だよ?【ソレって…誰に貰ったの?】………【あの公園で恐らくおれ達以外の誰かに逢っていた、よね?】…答えてよ鶴ヶ峰さん」
予想以上に的確な質問を二人にされて、流石に難しい表情をする柚紀は悩んでいた
‐ ……二人に嘘をつくつもりはない ‐
‐ たが、自分自身もあの現象が起こってしまった理由、…原因をちゃんと理解していない ‐
‐ 自分は初めてではないし、二人も"前回居合わせている"。だがあれは短時間であり、"自分は精神のみ"作用したが、今回は時間も長くなり…"肉体こど"作用している。……コレを果たして二人は ‐
そんな感じに悩んでいると「む、無理には聞かないよ?!」や「おれ達が駄目でも言実さんには話してね?」と、逆に気を使わせてしまったのを反省した柚紀は、とりあえず分かる範囲から説明を始める事にした
『えっと、…一先ず"ほぼ答えが確定している事"から話すね。…トリオン反応を感知する有無は(スッ)"十中八九"この石があるか、だと思うの。……因みに一回目はポケットに入れたまま歌ったから、反応こそはあれど二人には聴こえなかったんだよきっと。……実際、個人実験で石とサイドエフェクトの関連性を調べた時に【首から下げた状態】と【所持している状態】では数値に差が出たし』
「成る程成る程、……ん?でもさ柚紀ちゃん。二回目は今みたいに首から下げた状態で歌ったよね?だけど、……嵐山さんには聞こえていない、よねとっきー?」
「(コクン)それもだけど、石があるにも関わらず公園までの道のりで聴こえた君の歌声は、…途切れ途切れだった。……向上はするが低下はしない筈だ。鶴ヶ峰さんは影での努力を怠らない人だっておれは、信じているから。……コレの原因は、分かる?推測の範囲でも大丈夫だよ?」
二人からの五つの主な質問の中から一つを解答した柚紀に更なる追求が飛んでくる。その内容は【誰と何処】に居たのかを話すのと同意。……時枝が推測でも大丈夫と言ったので"ならば"と思いつつ口にするのだった
『……かなり現実味がない話になることを先に行っておくね。…あのゲート騒動から此処に引っ越すまでの間、私は基地から外には出ていないけど……一回だけ短時間でそれも、…二人に頼んで出掛けた時の事は…覚えてる?』
「ん?!あ、あぁ!……そう言えばそんな事あったね。いや~アレは焦ったようん。…………いきなり柚紀ちゃんが歌を口ずさんむし、気を失っちゃうし、…下手に触ったら駄目そうだしで佐鳥達は声を掛けることしか出来なかった。ま、あの時は直ぐに意識が戻ったから良かったけど、………な、ナニかカンケイアルの?」
『(ん?最後だけ珍しく歯切れが悪い?……ま、佐鳥くんだって自信が無ければそうなるか!)……一曲目がその時に口ずさんだ歌を最後まで歌ったの。初めて歌う曲だから何時もみたいに目を閉じて集中したくて、…終わった後に気がついたら近くに置いていた鞄が無くなっていた。……流石にコレには焦ったよ、…幾ら目を閉じて歌っていたとは言えど、それだけ至近距離に近づかれれば私だって気づける筈だもん。……多分。で、探しに行こうと木々が生い茂る場所から日光が照りつける場所に出た瞬間、………温度差に体が適応できなくて、…倒れかけました』
「えっ!!?あ、アレか?所謂クーラー病だっけ?……そう言えば前にもあったよね、訓練室と廊下の温度差があって気分が悪くなったりとかランク戦ロビーでも似たような症状が発生したとか………えっと、つまりは?」
「…………話の流れからして、その栞をくれた人物に鶴ヶ峰さんは助けられた、かな?恐らく君の鞄を持っていったのもその人、理由までは分からないけどね。……栞を貰った相手に君はナニを上げたの?一方的に貰い物をしない性格の筈だ、逆は大丈夫なのにね。そして場所に関しては……二回目を歌う直後位まで気を失なったままなら、説明は付く。でもやっぱり……嵐山さんに聴こえていなかった理由が、分からない」
佐鳥は"携帯を覗き見してしまったのがバレたか"と内心焦り、時枝は"側に居てあの栞を上げたのは……もしかして菊地原?"と考えた。……猫の件や隠密戦闘を得意とする点、…彼が歌のリクエストをした件等を考慮した結果だった。そして柚紀は"二人にあの蒼い少女の事を前回話したか"自信がなく…"自分が別世界のあの場所で歌っていた"と言えば信じてくれるかが分からず返答に困っていたその時
‐ ………バンッ!!…パサッ ‐
『えっと麦茶と、ちょっとした茶菓子しかないけど良ければどうぞ。(ストン)……それでだけど、やっぱり気づいたよね?【あの説明の一部は明らかな嘘がある】って。可能な限りちゃんと答えるけどさ、……佐鳥くんから気になっている事を聞いても良い?』
「えっ?!そ、そうだな~………"二回歌っていた"これは本当のは分かるよ?トリオン反応があったからね、だけど……【反応を感知する基準】が佐鳥には分からないかも。だって…屋外で歌ったの全てに"反応は出ていない"から。後さ、…猫相手に歌ったってのも違うよね?でも【誰かに向けて歌ったモノ】それは確かな筈だ。…あの曲は"再び会うことを願った歌"、柚紀ちゃんは場違いな歌を選定しないし、そうなら気持ちが籠らない……歌姫が発動しない筈だよ?」
「一回目の時は任務中のおれ達には聞こえなかったから、こっちは割愛しようか。……二曲目までの間の時間【本当は何処でナニをしていたの?】鞄を置き去りにしてさ。…咄嗟に動物達が出たのはその栞のお陰だろうけど、………鞄の中に書物がないのに栞だけ携帯しているのは不自然だよ?【ソレって…誰に貰ったの?】………【あの公園で恐らくおれ達以外の誰かに逢っていた、よね?】…答えてよ鶴ヶ峰さん」
予想以上に的確な質問を二人にされて、流石に難しい表情をする柚紀は悩んでいた
‐ ……二人に嘘をつくつもりはない ‐
‐ たが、自分自身もあの現象が起こってしまった理由、…原因をちゃんと理解していない ‐
‐ 自分は初めてではないし、二人も"前回居合わせている"。だがあれは短時間であり、"自分は精神のみ"作用したが、今回は時間も長くなり…"肉体こど"作用している。……コレを果たして二人は ‐
そんな感じに悩んでいると「む、無理には聞かないよ?!」や「おれ達が駄目でも言実さんには話してね?」と、逆に気を使わせてしまったのを反省した柚紀は、とりあえず分かる範囲から説明を始める事にした
『えっと、…一先ず"ほぼ答えが確定している事"から話すね。…トリオン反応を感知する有無は(スッ)"十中八九"この石があるか、だと思うの。……因みに一回目はポケットに入れたまま歌ったから、反応こそはあれど二人には聴こえなかったんだよきっと。……実際、個人実験で石とサイドエフェクトの関連性を調べた時に【首から下げた状態】と【所持している状態】では数値に差が出たし』
「成る程成る程、……ん?でもさ柚紀ちゃん。二回目は今みたいに首から下げた状態で歌ったよね?だけど、……嵐山さんには聞こえていない、よねとっきー?」
「(コクン)それもだけど、石があるにも関わらず公園までの道のりで聴こえた君の歌声は、…途切れ途切れだった。……向上はするが低下はしない筈だ。鶴ヶ峰さんは影での努力を怠らない人だっておれは、信じているから。……コレの原因は、分かる?推測の範囲でも大丈夫だよ?」
二人からの五つの主な質問の中から一つを解答した柚紀に更なる追求が飛んでくる。その内容は【誰と何処】に居たのかを話すのと同意。……時枝が推測でも大丈夫と言ったので"ならば"と思いつつ口にするのだった
『……かなり現実味がない話になることを先に行っておくね。…あのゲート騒動から此処に引っ越すまでの間、私は基地から外には出ていないけど……一回だけ短時間でそれも、…二人に頼んで出掛けた時の事は…覚えてる?』
「ん?!あ、あぁ!……そう言えばそんな事あったね。いや~アレは焦ったようん。…………いきなり柚紀ちゃんが歌を口ずさんむし、気を失っちゃうし、…下手に触ったら駄目そうだしで佐鳥達は声を掛けることしか出来なかった。ま、あの時は直ぐに意識が戻ったから良かったけど、………な、ナニかカンケイアルの?」
『(ん?最後だけ珍しく歯切れが悪い?……ま、佐鳥くんだって自信が無ければそうなるか!)……一曲目がその時に口ずさんだ歌を最後まで歌ったの。初めて歌う曲だから何時もみたいに目を閉じて集中したくて、…終わった後に気がついたら近くに置いていた鞄が無くなっていた。……流石にコレには焦ったよ、…幾ら目を閉じて歌っていたとは言えど、それだけ至近距離に近づかれれば私だって気づける筈だもん。……多分。で、探しに行こうと木々が生い茂る場所から日光が照りつける場所に出た瞬間、………温度差に体が適応できなくて、…倒れかけました』
「えっ!!?あ、アレか?所謂クーラー病だっけ?……そう言えば前にもあったよね、訓練室と廊下の温度差があって気分が悪くなったりとかランク戦ロビーでも似たような症状が発生したとか………えっと、つまりは?」
「…………話の流れからして、その栞をくれた人物に鶴ヶ峰さんは助けられた、かな?恐らく君の鞄を持っていったのもその人、理由までは分からないけどね。……栞を貰った相手に君はナニを上げたの?一方的に貰い物をしない性格の筈だ、逆は大丈夫なのにね。そして場所に関しては……二回目を歌う直後位まで気を失なったままなら、説明は付く。でもやっぱり……嵐山さんに聴こえていなかった理由が、分からない」
佐鳥は"携帯を覗き見してしまったのがバレたか"と内心焦り、時枝は"側に居てあの栞を上げたのは……もしかして菊地原?"と考えた。……猫の件や隠密戦闘を得意とする点、…彼が歌のリクエストをした件等を考慮した結果だった。そして柚紀は"二人にあの蒼い少女の事を前回話したか"自信がなく…"自分が別世界のあの場所で歌っていた"と言えば信じてくれるかが分からず返答に困っていたその時
‐ ………バンッ!!…パサッ ‐