夏の終わり~きっとまた~
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「「えっ?!うわっ!!!(ドテン!!)」」
『ぅうぅ~~!(い、いきなり地面が無くなってあの妙な浮遊感に襲われて、…多分高い所から落ちた感じがしたけど)……い、痛く、ない?あれ??(…パチリ)え、えっ?えっ??なっ?!さ、佐鳥くんに、と、時枝くんっ?!あ、あのえっと、な、な、……何で此処にっ??!ってか……ご、ごめんっ!直ぐに退けるねっ!!?(ピョンッ)』
何処から音もなく降ってきた(落ちてきた)柚紀を受け止めれなかった二人は、揃ってそのまま背中から後ろに倒れ混んでしまう。そして落下による衝撃が来なく、逆にナニや程よい弾力と温かみのあるモノの上に自分がに乗っているのに気づいた柚紀が恐る恐る目を開くと、……自分が二人を下敷きにしている様な体制であると気づきアタフタしながらとりあえず上から移動する。そんな慌てている柚紀の声に気づき、目を開けば確かに探していた少女が目の前に居るのを見て二人は
‐ ……ギュッ、…ポフッ ‐
‐ ……ギュッ、…ポフッ ‐
「「ハァ~、……良かった、見つかって」」
『み、ミャウァッ!?!!!』
体を起こして片手を各々で握り締め、左右両肩に二人とも額を乗せた体制で安堵のため息と共に一番強く思った事を口に出したのであった。状況を把握していないのと現在の体制がかなり恥ずかしくて顔を赤くさせて妙な奇声を柚紀が上げるが、二人はお構い無し。……凄く心配をしたのだ、この位の褒美があってもバチが当たらないだろうと二人して考えたのだった。が、それも長くは続かず
「えっと、こっちから柚紀ちゃんの声がした気が……賢!充!!何処に居る?!!」
『あ、嵐山さんも居るのっ?!ふ、ふ、二人とも離れてっ!?さ、流石にコレを誰かに見られるのは、………嫌です』
「(……つまりは"第三者に見られなければ"この位なら平気なのかな?)…とりあえず嵐山さんに合流しないとだね!!それから互いに情報交換しよっか!」
「嵐山さんもだけど、綾辻先輩や本部長、勿論言実さんも心配しているから、……色々覚悟しておいた方が良いかもね?(……何かを思い出せそうだったけど、彼女が無事なら問題ない、かな?)」
嵐山の存在に気づいた柚紀が力づくは無理なので、きちんと自分の気持ちを語ればすんなり二人とも少しだけ距離を開ける。…流石に上司に先程の場を見られるのは些か抵抗があるのだった。そんなこんなをしていると佐鳥が「嵐山さん、コッチです!」と声を出せば直ぐに三人を見つけて駆け寄ってくると
‐ ……ダキッ! ‐
「……良かった無事だったんだな。賢は何時も以上に落ち着かなくて後先考えず先に突っ込むし、充も見た感じは普通だったが……内心はかなり焦っていたと俺も思うし。…ま、何にしろ柚紀ちゃんが見つかって良かった良かった!(パッ!)…迅とも連絡が取れないしこないのが少し気にはなるが」
『迅さんが?!……少し心配だな~、あの人ちゃんと休めているのかも分からないからね(サイドエフェクトは生身とか関係ないもんね、…だからあの子も……もしボーダーに入れば彼女の人生も変わる気がするけど)…私が悩んでも仕方ない、か(シュン)』
妹的存在な柚紀が無事に見つかり、安心した事を全身で表現する嵐山を抵抗なく受け止める。…少し前まで二人に密着されていたので平気なのもあるが"嵐山だから"も理由の一つでもあった。そしてある程度のスキンシップが平気な異性の一人である迅の安否も気にはなるが、……自分には何も役に立たないので落ち込む柚紀を見て、話を切り替える為に互いに事情を話始める。先ずは嵐山隊の三人が話した後
「で、結局柚紀ちゃんは何処に居たんだ?賢は君を見つけられなかったし、名を呼んでいたが?それとトリオン反応が二回あったし……どうなっているのか俺は正直理解出来ない」
『えっと、……トリオン反応の正体は、お察しの通りサイドエフェクト…歌ってました。一回目は歌い慣れていない方の曲を歌ってたら………何故か野良犬や野良猫が集まって来ててその子達と戯れてました。えっと…!(ゴソゴソ)こ、この栞みたいな感じになりました。……暫く続いていたら、いきなり猫ちゃん同士が喧嘩を始めちゃって、仲裁する意味合いを込めて二回目の歌を歌ったら、喧嘩をして居た片方の猫が……木の上に逃げたかと思ったら、……何か降りれなくなったみたいだったので、わ、私が上がって助けようとして………』
「で、集中しててオレの声も聞こえていなかった訳かな?……あ~、だからいきなり上から柚紀ちゃんが降ってきた訳か。…でも助けようとした猫は?………居たのは知っているよ?鳴き声は聞いたから」
「……多分おれ達に気づいて逃げちゃったんじゃないかな?野良の子達って警戒心強いし一部の子は人間が嫌いだろうからね。……でも猫を助けるためとは言え、…この木を登るのは流石に無謀じゃないかな?生身だと特に危ないよ、……そもそも鶴ヶ峰さんって木登りの経験あるの?」
『……木登りなら小さい頃よくしてたよ?ほら、私山育ちだからね!!…幼いときは森や川とか、自然が遊び場だったから意外と出来ちゃいます!?流石に海ではないけど、泳ぐのも出来るよ。ま、久しぶり過ぎて集中力切れた瞬間に滑り落ちたのを二人に助けてもらった訳です、……うん』
一部曖昧だったり嘘をついているので内心バレないか緊張している柚紀は表情にソレが表れてしまっていた。だが、言実から【サイドエフェクトの能力が日々向上している】的な事を聞いたので、三人とも否定はせず納得している様子だった。…少なくとも嵐山はそう窺える柚紀であった。とりあえず柚紀の安否確認が出来たので三人が綾辻・忍田・そして言実に連絡を取っている最中、佐鳥から受け取った鞄に入っている携帯に新着の報せが届いたので確認する。その内容は……
【この後、少し時間ある?……嵐山さんには内緒で聞きたいことがあるんだけど、………俺達は二回目の歌があの屋上の時みたいに聴こえていた。…誰かに話すつもりはないけど、知る権利はある筈だ。違うかな?…歌姫さん】
『ぅうぅ~~!(い、いきなり地面が無くなってあの妙な浮遊感に襲われて、…多分高い所から落ちた感じがしたけど)……い、痛く、ない?あれ??(…パチリ)え、えっ?えっ??なっ?!さ、佐鳥くんに、と、時枝くんっ?!あ、あのえっと、な、な、……何で此処にっ??!ってか……ご、ごめんっ!直ぐに退けるねっ!!?(ピョンッ)』
何処から音もなく降ってきた(落ちてきた)柚紀を受け止めれなかった二人は、揃ってそのまま背中から後ろに倒れ混んでしまう。そして落下による衝撃が来なく、逆にナニや程よい弾力と温かみのあるモノの上に自分がに乗っているのに気づいた柚紀が恐る恐る目を開くと、……自分が二人を下敷きにしている様な体制であると気づきアタフタしながらとりあえず上から移動する。そんな慌てている柚紀の声に気づき、目を開けば確かに探していた少女が目の前に居るのを見て二人は
‐ ……ギュッ、…ポフッ ‐
‐ ……ギュッ、…ポフッ ‐
「「ハァ~、……良かった、見つかって」」
『み、ミャウァッ!?!!!』
体を起こして片手を各々で握り締め、左右両肩に二人とも額を乗せた体制で安堵のため息と共に一番強く思った事を口に出したのであった。状況を把握していないのと現在の体制がかなり恥ずかしくて顔を赤くさせて妙な奇声を柚紀が上げるが、二人はお構い無し。……凄く心配をしたのだ、この位の褒美があってもバチが当たらないだろうと二人して考えたのだった。が、それも長くは続かず
「えっと、こっちから柚紀ちゃんの声がした気が……賢!充!!何処に居る?!!」
『あ、嵐山さんも居るのっ?!ふ、ふ、二人とも離れてっ!?さ、流石にコレを誰かに見られるのは、………嫌です』
「(……つまりは"第三者に見られなければ"この位なら平気なのかな?)…とりあえず嵐山さんに合流しないとだね!!それから互いに情報交換しよっか!」
「嵐山さんもだけど、綾辻先輩や本部長、勿論言実さんも心配しているから、……色々覚悟しておいた方が良いかもね?(……何かを思い出せそうだったけど、彼女が無事なら問題ない、かな?)」
嵐山の存在に気づいた柚紀が力づくは無理なので、きちんと自分の気持ちを語ればすんなり二人とも少しだけ距離を開ける。…流石に上司に先程の場を見られるのは些か抵抗があるのだった。そんなこんなをしていると佐鳥が「嵐山さん、コッチです!」と声を出せば直ぐに三人を見つけて駆け寄ってくると
‐ ……ダキッ! ‐
「……良かった無事だったんだな。賢は何時も以上に落ち着かなくて後先考えず先に突っ込むし、充も見た感じは普通だったが……内心はかなり焦っていたと俺も思うし。…ま、何にしろ柚紀ちゃんが見つかって良かった良かった!(パッ!)…迅とも連絡が取れないしこないのが少し気にはなるが」
『迅さんが?!……少し心配だな~、あの人ちゃんと休めているのかも分からないからね(サイドエフェクトは生身とか関係ないもんね、…だからあの子も……もしボーダーに入れば彼女の人生も変わる気がするけど)…私が悩んでも仕方ない、か(シュン)』
妹的存在な柚紀が無事に見つかり、安心した事を全身で表現する嵐山を抵抗なく受け止める。…少し前まで二人に密着されていたので平気なのもあるが"嵐山だから"も理由の一つでもあった。そしてある程度のスキンシップが平気な異性の一人である迅の安否も気にはなるが、……自分には何も役に立たないので落ち込む柚紀を見て、話を切り替える為に互いに事情を話始める。先ずは嵐山隊の三人が話した後
「で、結局柚紀ちゃんは何処に居たんだ?賢は君を見つけられなかったし、名を呼んでいたが?それとトリオン反応が二回あったし……どうなっているのか俺は正直理解出来ない」
『えっと、……トリオン反応の正体は、お察しの通りサイドエフェクト…歌ってました。一回目は歌い慣れていない方の曲を歌ってたら………何故か野良犬や野良猫が集まって来ててその子達と戯れてました。えっと…!(ゴソゴソ)こ、この栞みたいな感じになりました。……暫く続いていたら、いきなり猫ちゃん同士が喧嘩を始めちゃって、仲裁する意味合いを込めて二回目の歌を歌ったら、喧嘩をして居た片方の猫が……木の上に逃げたかと思ったら、……何か降りれなくなったみたいだったので、わ、私が上がって助けようとして………』
「で、集中しててオレの声も聞こえていなかった訳かな?……あ~、だからいきなり上から柚紀ちゃんが降ってきた訳か。…でも助けようとした猫は?………居たのは知っているよ?鳴き声は聞いたから」
「……多分おれ達に気づいて逃げちゃったんじゃないかな?野良の子達って警戒心強いし一部の子は人間が嫌いだろうからね。……でも猫を助けるためとは言え、…この木を登るのは流石に無謀じゃないかな?生身だと特に危ないよ、……そもそも鶴ヶ峰さんって木登りの経験あるの?」
『……木登りなら小さい頃よくしてたよ?ほら、私山育ちだからね!!…幼いときは森や川とか、自然が遊び場だったから意外と出来ちゃいます!?流石に海ではないけど、泳ぐのも出来るよ。ま、久しぶり過ぎて集中力切れた瞬間に滑り落ちたのを二人に助けてもらった訳です、……うん』
一部曖昧だったり嘘をついているので内心バレないか緊張している柚紀は表情にソレが表れてしまっていた。だが、言実から【サイドエフェクトの能力が日々向上している】的な事を聞いたので、三人とも否定はせず納得している様子だった。…少なくとも嵐山はそう窺える柚紀であった。とりあえず柚紀の安否確認が出来たので三人が綾辻・忍田・そして言実に連絡を取っている最中、佐鳥から受け取った鞄に入っている携帯に新着の報せが届いたので確認する。その内容は……
【この後、少し時間ある?……嵐山さんには内緒で聞きたいことがあるんだけど、………俺達は二回目の歌があの屋上の時みたいに聴こえていた。…誰かに話すつもりはないけど、知る権利はある筈だ。違うかな?…歌姫さん】