夏の終わり~きっとまた~
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目的地の公園にいち早く到着した佐鳥は二人が来るのを待たずに周囲を見渡したが、あの少女の姿が見えない事に焦りを感じていた
「っ!?何で居ないのっ!!トリオン反応やGPS反応は確かに此処を指し示しているのにっ!!(何よりこの公園から聞こえたんだ!柚紀ちゃんの声が、歌声がっ!!)今だって聞こえるのにっ!……何処に、何処に居るのさ!!答えてよっ!!返事をしてよっ!!?…………柚紀っ!!!」
~ 君が最後まで 心から "ありがとう"
叫んでたこと 知ってたよ ~
今居る公園は多木々に生い茂っている区画はあるがそこまで広くはないし、スナイパーである自分が見つけられない筈がないと、今までの経験からそう思っていた佐鳥は冷静さを失っていた。そんな所に遅れて二人が到着すれば自暴自棄になりかけていた佐鳥を何とか落ち着かせ、見た限りで探し人である柚紀が見つからないのを確認した嵐山が部下二人に指示を出す
「二人は引き続き柚紀ちゃんを探してくれ。…まだあちら側、…木の影とかを見ていないだろう?俺は本部に……いや、迅に連絡を取ってみる。…彼女が姿を消したのに彼奴が動かないおろか、連絡もないのは明らかに不自然だ。……充、賢を頼むぞ?(タタタタタ)」
「分かりました嵐山さん。………………………………佐鳥、大丈夫?因みに……………何でそんなに焦っているんだ?……"ただ歌が聴こえる"、それだけじゃないよね?」
~ あぁ 夏休みも あと少しで 終わっちゃうから ~
「っ!!だって、だってこの歌はっ
~ あぁ 太陽と月 仲良くして ~
!!………大切な人が居なくなる、別れを惜しむ曲だ。…オレは、……彼女が、柚紀ちゃんが何時か居なくならないかが…心配なんだよ。幾ら彼女が"此処に居たい"と願っても、大人の勝手な都合でどうなるかなんて、分からないから」
「(ポン)…それを防ぐのは大人である言実さんの役目だ。……兎に角今はおれ達が成すべき事をしよう、…姿が見えなくても彼女が此処に居たのは確かだ。痕跡を探すんだ鶴ヶ峰さんの、何か手掛かりが残っている筈だよきっと」
~ 涙をこらえて 笑顔で
さようなら せつないよね ~
「そ、そうだね!!……声は間違いなくこの公園から聞こえるんだ、柚紀ちゃんに繋がるナニかがある筈だよね!…まだアッチはちゃんと探していない、行こうとっきー!!」
携帯を取り出した嵐山は迅に連絡をする為に出入り口に移動する。……もしかしたら鉢合せする可能性があると思ったからだ。嵐山が離れたのを確認した時枝は、先ず【歌声が佐鳥にも聴こえている事】を確認した上で何時もらしくない理由を問う。相変わらず冷静な時枝を見て思わず怒鳴りそうになったが、聴こえてきた歌詞のお陰で冷静さを幾分か取り戻して、素直な気持ちを告げる。…一部は自分達にはどうしようも出来ない事なので、一度棚にあげた時枝は佐鳥に行動を促す。それに対して反論せずに、直ぐ様行動に移り先行する佐鳥は後ろから追ってくる時枝の表情を見て"時枝だって柚紀を心配している"のを感じ取ったのだった
それから歌が続く空間の中、日陰となり程よく隠れられそうな木々の影を手分けして探していると「とっきー、コレ!!」と、佐鳥がナニかを見つけたらしくそちらに向かう時枝。そして佐鳥が持っていたのは
~ 君と夏の終わり ずっと話して
夕日を見てから星を眺め ~
「ソレって、まさか鶴ヶ峰さんの?!!」
「……多分、柚紀ちゃんの鞄に間違えないと思う。鞄もだけど持ち手部分にあるコレってさ、冬島さんとおつるちゃんが作ったあの腕時計とデザインが同じだ。後……駄目だって分かっているけど…(ゴソゴソ、スッ)……このストラップにケース、更には携帯の色もだけど…オレ達が送ったメッセージ通知も着ている。流石にコレだけの証拠があれば疑えないよ。だけど……(キョロキョロ)肝心の彼女が居ない。…歌が携帯から流れている訳でもない、……どう思うとっきー?」
~ 君と夏の終わり 将来の夢
大きな希望 忘れない ~
「……一瞬"誘拐"って考えたけど、なら歌声が此処から聴こえる理由には、ならない。空耳ではない筈だ、なのに姿が見えないなんて……(まるで"鏡の世界"とか"此処じゃないもうひとつの世界の同じ場所"に彼女が居てそこで歌っている?そんな事…)」
確かに柚紀の痕跡は見つけ出したが、彼女の居場所を掴む手段が無くなり八方塞がりな状況に陥る二人。だが諦めず歌が聴こえるこの場から動こうとはせずにいた。そんな中、【柚紀が最後に連絡を取った相手】を確かめる佐鳥は"ある事に気づく"。それは
「とっきー!?彼女が最後にやり取りをしたのは菊地原っぽいんだけど、……内容は一度割愛するとして、問題はコレ!?…この歌の歌い出しの歌詞、何か見覚え……ない?」
「…………正確には"聞き覚え"かな?…以前、まだ彼女の体調が万全でない状態なのに基地の外に出たかって居た事、あっただろ?……あの時不意に口ずさんだのが、…コレだった筈。……これって、偶然か?」
~ 最高の思い出を…
最高の思い出を… ~
‐ …………………………………ミャ~ ‐
「「!!猫の鳴き声?……上から!?(パッ!)」」
本来なら怒られる筈の行為だな、今は少しでも情報が欲しい二人なので心の中で柚紀に謝罪をしながら、新たに分かった事を元に"ナニかを思い出そうと"するが、……いつの間にか最後の歌詞が流れ…かと思えばいきなり聞こえた猫の鳴き声を聞いて姿が見えないので反射的に見上げると、タイミングよく雲が晴れて木々の隙間からいきなり夕日の光が差し込み、目に当たって反射的に目を瞑ってしまう。……その瞬間
『ふ、ふえっ?!?み、ミャアァァアァーーーー!!!(ヒュゥ~~)』
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目的地の公園にいち早く到着した佐鳥は二人が来るのを待たずに周囲を見渡したが、あの少女の姿が見えない事に焦りを感じていた
「っ!?何で居ないのっ!!トリオン反応やGPS反応は確かに此処を指し示しているのにっ!!(何よりこの公園から聞こえたんだ!柚紀ちゃんの声が、歌声がっ!!)今だって聞こえるのにっ!……何処に、何処に居るのさ!!答えてよっ!!返事をしてよっ!!?…………柚紀っ!!!」
~ 君が最後まで 心から "ありがとう"
叫んでたこと 知ってたよ ~
今居る公園は多木々に生い茂っている区画はあるがそこまで広くはないし、スナイパーである自分が見つけられない筈がないと、今までの経験からそう思っていた佐鳥は冷静さを失っていた。そんな所に遅れて二人が到着すれば自暴自棄になりかけていた佐鳥を何とか落ち着かせ、見た限りで探し人である柚紀が見つからないのを確認した嵐山が部下二人に指示を出す
「二人は引き続き柚紀ちゃんを探してくれ。…まだあちら側、…木の影とかを見ていないだろう?俺は本部に……いや、迅に連絡を取ってみる。…彼女が姿を消したのに彼奴が動かないおろか、連絡もないのは明らかに不自然だ。……充、賢を頼むぞ?(タタタタタ)」
「分かりました嵐山さん。………………………………佐鳥、大丈夫?因みに……………何でそんなに焦っているんだ?……"ただ歌が聴こえる"、それだけじゃないよね?」
~ あぁ 夏休みも あと少しで 終わっちゃうから ~
「っ!!だって、だってこの歌はっ
~ あぁ 太陽と月 仲良くして ~
!!………大切な人が居なくなる、別れを惜しむ曲だ。…オレは、……彼女が、柚紀ちゃんが何時か居なくならないかが…心配なんだよ。幾ら彼女が"此処に居たい"と願っても、大人の勝手な都合でどうなるかなんて、分からないから」
「(ポン)…それを防ぐのは大人である言実さんの役目だ。……兎に角今はおれ達が成すべき事をしよう、…姿が見えなくても彼女が此処に居たのは確かだ。痕跡を探すんだ鶴ヶ峰さんの、何か手掛かりが残っている筈だよきっと」
~ 涙をこらえて 笑顔で
さようなら せつないよね ~
「そ、そうだね!!……声は間違いなくこの公園から聞こえるんだ、柚紀ちゃんに繋がるナニかがある筈だよね!…まだアッチはちゃんと探していない、行こうとっきー!!」
携帯を取り出した嵐山は迅に連絡をする為に出入り口に移動する。……もしかしたら鉢合せする可能性があると思ったからだ。嵐山が離れたのを確認した時枝は、先ず【歌声が佐鳥にも聴こえている事】を確認した上で何時もらしくない理由を問う。相変わらず冷静な時枝を見て思わず怒鳴りそうになったが、聴こえてきた歌詞のお陰で冷静さを幾分か取り戻して、素直な気持ちを告げる。…一部は自分達にはどうしようも出来ない事なので、一度棚にあげた時枝は佐鳥に行動を促す。それに対して反論せずに、直ぐ様行動に移り先行する佐鳥は後ろから追ってくる時枝の表情を見て"時枝だって柚紀を心配している"のを感じ取ったのだった
それから歌が続く空間の中、日陰となり程よく隠れられそうな木々の影を手分けして探していると「とっきー、コレ!!」と、佐鳥がナニかを見つけたらしくそちらに向かう時枝。そして佐鳥が持っていたのは
~ 君と夏の終わり ずっと話して
夕日を見てから星を眺め ~
「ソレって、まさか鶴ヶ峰さんの?!!」
「……多分、柚紀ちゃんの鞄に間違えないと思う。鞄もだけど持ち手部分にあるコレってさ、冬島さんとおつるちゃんが作ったあの腕時計とデザインが同じだ。後……駄目だって分かっているけど…(ゴソゴソ、スッ)……このストラップにケース、更には携帯の色もだけど…オレ達が送ったメッセージ通知も着ている。流石にコレだけの証拠があれば疑えないよ。だけど……(キョロキョロ)肝心の彼女が居ない。…歌が携帯から流れている訳でもない、……どう思うとっきー?」
~ 君と夏の終わり 将来の夢
大きな希望 忘れない ~
「……一瞬"誘拐"って考えたけど、なら歌声が此処から聴こえる理由には、ならない。空耳ではない筈だ、なのに姿が見えないなんて……(まるで"鏡の世界"とか"此処じゃないもうひとつの世界の同じ場所"に彼女が居てそこで歌っている?そんな事…)」
確かに柚紀の痕跡は見つけ出したが、彼女の居場所を掴む手段が無くなり八方塞がりな状況に陥る二人。だが諦めず歌が聴こえるこの場から動こうとはせずにいた。そんな中、【柚紀が最後に連絡を取った相手】を確かめる佐鳥は"ある事に気づく"。それは
「とっきー!?彼女が最後にやり取りをしたのは菊地原っぽいんだけど、……内容は一度割愛するとして、問題はコレ!?…この歌の歌い出しの歌詞、何か見覚え……ない?」
「…………正確には"聞き覚え"かな?…以前、まだ彼女の体調が万全でない状態なのに基地の外に出たかって居た事、あっただろ?……あの時不意に口ずさんだのが、…コレだった筈。……これって、偶然か?」
~ 最高の思い出を…
最高の思い出を… ~
‐ …………………………………ミャ~ ‐
「「!!猫の鳴き声?……上から!?(パッ!)」」
本来なら怒られる筈の行為だな、今は少しでも情報が欲しい二人なので心の中で柚紀に謝罪をしながら、新たに分かった事を元に"ナニかを思い出そうと"するが、……いつの間にか最後の歌詞が流れ…かと思えばいきなり聞こえた猫の鳴き声を聞いて姿が見えないので反射的に見上げると、タイミングよく雲が晴れて木々の隙間からいきなり夕日の光が差し込み、目に当たって反射的に目を瞑ってしまう。……その瞬間
『ふ、ふえっ?!?み、ミャアァァアァーーーー!!!(ヒュゥ~~)』