夏の終わり~きっとまた~
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「ぅ、うぅう~~~っ。す、す、すみましぇんっ。は、ハンカチがわ、わたしゅのなみだぁで、ベチョベチョにしちゅあって~~~(メソメソメソ)」
『だ、大丈夫だよ?(…ナデ)……辛い思いをぶちまけて泣いて、…少しは楽になったでしょ?(ズビッ)まっ、……私も泣いたし、おあいこさま。ね?(ナデナデ)…………それにしても、貴女を導いたのが…私の知っているモノだったのは、流石に吃驚しちゃったや』
あれからそのままの場所で互いに色々話した二人は、 差はあるが顔に泣き跡が出来ており少女はまだクズっているのを見てハンカチを渡して頭を撫でながら柚紀は落ち着かせようとしていた。そして落ち着いた頃合いを見て、水分補給をしてひと息ついてから柚紀が再び話し掛ける
『とりあえずハンカチは交換しよっか。お互いに使ったのをそのまま返すのは申し訳なく思いそうだからね。後、……私は貴女の目に感謝しているよ?………視えなくても、側で見守ってくれているって分かっただけでも嬉しいから。……(ナデナデ)"たった一人にでも"自分が嫌っている目が役に立った。…そう思えば前よりは少し位、楽にならないかな?』
「………………………………そう、…ですね。……ほんの少し?…………ちょっと?……一ミリ?………よ、よく分かりませんが、…前よりは………楽、だと思います。……(ニコッ)…有り難う、お姉さん」
目にスゴいコンプレックスを抱いていた少女だが、柚紀の言葉を聞いて初めて笑みを浮かべたのを見てホッと安堵する柚紀。因みに少女が視えたモノが自分が知るモノかは、"視えなくては答えれない問"をしてきちんと確認をした上での発言である。……少女は【柚紀が嘘を言っていないか?】とは恐らく性格的に疑っていないであろうし、柚紀も【もう一人の自分みたいな少女に嘘を言うつもりは全くない】のだった。……ふと、少女の蒼い髪色が木々の木漏れ日を浴びて"別の色に見えた"のと、…空気がひんやりしてきたのに気づいた柚紀は【そろそろ時間切れ】と感じれば別れの準備に取り掛かる
『(スクッ)……もう暗くなってきたから、帰らないとね。…この町を離れる前にもう一度貴女に会えて良かったわ』
「えっ?!?……ぁ、…そう、でしたね。……お姉さんは、休みを使って…親戚?知り合いの方?に…会いに来られたから、もう地元に帰らないと……ですね。………折角、同じ思いを共感できる人に…会えたのに(シュン)」
立ち上り帰路に付くように促しつつ、少女に会えた事に感謝の気持ちを込めて微笑む柚紀。それとは対照的に少女は座ったまま落ち込んだ表情を見せる。……彼女の言い分も分かる柚紀だが"次"があるとは限らない、…だから不用意な事をしたくはないのだが………やはり、見過ごせない性分なのであった。どうするかを考え、ふと腕のあるモノを見つめれば、少女の前にしゃがみこみ
『……(ポン)…良ければコレ上げるね。…私は普段は髪を今みたいに降ろしてて、結ぶのは家事や学校に行くとき位だし……髪の毛が私より長い貴女が使った方が、このシュシュも嬉しいんじゃないかな?同じ青系だし。…ちょっとしたお守りに使ってよ、……【コレをくれた人に必要とされた】って忘れない為にもさ』
「へっ?!!あ、えっと……な、なら!(ゴソゴソ)……こ、こ、こ、コレっ!(パッ!)わ、私からですっ!?その、…お姉さんも多分、本読みます、よね?だ、だから良ければつ、使ってください!!私のお気に入りの……し、栞で、よ、良ければ…ですが。えっと………は、初めて会った後に見つけて…お姉さんみたいだなって、思ってその………(モジモジ)」
少し前まで使っていた"水色で白い羽根の模様入りのシュシュ"を、少女の掌に置く柚紀。それに対して少女は鞄から読みかけの本に使用していた"森らしき場所に動物達と戯れる緑の髪をした少女が描かれた栞"を逆に手渡してきた。一瞬驚いた表情をしたが直ぐに嬉しそうに微笑めば『有り難う、大切にするね』とお礼を述べてポケットに入れる。相手も渡したシュシュを腕にしたが、……何処かやはり名残惜しそうにしていた。ので"少しでも元気に"と思い、…ポケットから翠の石付きペンダンドを取り出して身に付ければこう告げた
『仕方ないから更に"おまじない"して上げるよ。……貴女が望めば【何時かきっとまた会える】って言う"私だけが使える特別なおまじない"だよ?だけど、コレには条件があってさ【おまじない中の私を見たら効果がなくなっちゃうの】…守れそう?』
「お、お姉さんだけが使えるってソレって…………………………………わ、分かりました。……約束、守ります。だから、……また来てくださいね?」
『……"絶対"とは言えないから"約束"は出来ないけど、可能なら必ず…来るよ、貴女に会いにね。…………その時に今度は、名前教えてね?』
「はぅっ!!?わ、わ、忘れてました~~!!御名前聞くのも名乗るのも~!!!ぜ、絶対次は聞きますね!?若しくは自己紹介をち、ちゃんとしますっ!!…………(ポツリ)多分」
何とか元気になった少女の頭を撫でれば再び立ち上った柚紀は、大木を挟んで丁度少女の反対側に移動すれば、石を握り締め呼吸を整えて瞳を閉じると
~ 君と夏の終わり 将来の夢
大きな希望 忘れない
10年後の8月 また出会えるのを 信じて
最高の思い出を… ~
おまじない、…サイドエフェクト・歌姫を発動させたのであった
「ぅ、うぅう~~~っ。す、す、すみましぇんっ。は、ハンカチがわ、わたしゅのなみだぁで、ベチョベチョにしちゅあって~~~(メソメソメソ)」
『だ、大丈夫だよ?(…ナデ)……辛い思いをぶちまけて泣いて、…少しは楽になったでしょ?(ズビッ)まっ、……私も泣いたし、おあいこさま。ね?(ナデナデ)…………それにしても、貴女を導いたのが…私の知っているモノだったのは、流石に吃驚しちゃったや』
あれからそのままの場所で互いに色々話した二人は、 差はあるが顔に泣き跡が出来ており少女はまだクズっているのを見てハンカチを渡して頭を撫でながら柚紀は落ち着かせようとしていた。そして落ち着いた頃合いを見て、水分補給をしてひと息ついてから柚紀が再び話し掛ける
『とりあえずハンカチは交換しよっか。お互いに使ったのをそのまま返すのは申し訳なく思いそうだからね。後、……私は貴女の目に感謝しているよ?………視えなくても、側で見守ってくれているって分かっただけでも嬉しいから。……(ナデナデ)"たった一人にでも"自分が嫌っている目が役に立った。…そう思えば前よりは少し位、楽にならないかな?』
「………………………………そう、…ですね。……ほんの少し?…………ちょっと?……一ミリ?………よ、よく分かりませんが、…前よりは………楽、だと思います。……(ニコッ)…有り難う、お姉さん」
目にスゴいコンプレックスを抱いていた少女だが、柚紀の言葉を聞いて初めて笑みを浮かべたのを見てホッと安堵する柚紀。因みに少女が視えたモノが自分が知るモノかは、"視えなくては答えれない問"をしてきちんと確認をした上での発言である。……少女は【柚紀が嘘を言っていないか?】とは恐らく性格的に疑っていないであろうし、柚紀も【もう一人の自分みたいな少女に嘘を言うつもりは全くない】のだった。……ふと、少女の蒼い髪色が木々の木漏れ日を浴びて"別の色に見えた"のと、…空気がひんやりしてきたのに気づいた柚紀は【そろそろ時間切れ】と感じれば別れの準備に取り掛かる
『(スクッ)……もう暗くなってきたから、帰らないとね。…この町を離れる前にもう一度貴女に会えて良かったわ』
「えっ?!?……ぁ、…そう、でしたね。……お姉さんは、休みを使って…親戚?知り合いの方?に…会いに来られたから、もう地元に帰らないと……ですね。………折角、同じ思いを共感できる人に…会えたのに(シュン)」
立ち上り帰路に付くように促しつつ、少女に会えた事に感謝の気持ちを込めて微笑む柚紀。それとは対照的に少女は座ったまま落ち込んだ表情を見せる。……彼女の言い分も分かる柚紀だが"次"があるとは限らない、…だから不用意な事をしたくはないのだが………やはり、見過ごせない性分なのであった。どうするかを考え、ふと腕のあるモノを見つめれば、少女の前にしゃがみこみ
『……(ポン)…良ければコレ上げるね。…私は普段は髪を今みたいに降ろしてて、結ぶのは家事や学校に行くとき位だし……髪の毛が私より長い貴女が使った方が、このシュシュも嬉しいんじゃないかな?同じ青系だし。…ちょっとしたお守りに使ってよ、……【コレをくれた人に必要とされた】って忘れない為にもさ』
「へっ?!!あ、えっと……な、なら!(ゴソゴソ)……こ、こ、こ、コレっ!(パッ!)わ、私からですっ!?その、…お姉さんも多分、本読みます、よね?だ、だから良ければつ、使ってください!!私のお気に入りの……し、栞で、よ、良ければ…ですが。えっと………は、初めて会った後に見つけて…お姉さんみたいだなって、思ってその………(モジモジ)」
少し前まで使っていた"水色で白い羽根の模様入りのシュシュ"を、少女の掌に置く柚紀。それに対して少女は鞄から読みかけの本に使用していた"森らしき場所に動物達と戯れる緑の髪をした少女が描かれた栞"を逆に手渡してきた。一瞬驚いた表情をしたが直ぐに嬉しそうに微笑めば『有り難う、大切にするね』とお礼を述べてポケットに入れる。相手も渡したシュシュを腕にしたが、……何処かやはり名残惜しそうにしていた。ので"少しでも元気に"と思い、…ポケットから翠の石付きペンダンドを取り出して身に付ければこう告げた
『仕方ないから更に"おまじない"して上げるよ。……貴女が望めば【何時かきっとまた会える】って言う"私だけが使える特別なおまじない"だよ?だけど、コレには条件があってさ【おまじない中の私を見たら効果がなくなっちゃうの】…守れそう?』
「お、お姉さんだけが使えるってソレって…………………………………わ、分かりました。……約束、守ります。だから、……また来てくださいね?」
『……"絶対"とは言えないから"約束"は出来ないけど、可能なら必ず…来るよ、貴女に会いにね。…………その時に今度は、名前教えてね?』
「はぅっ!!?わ、わ、忘れてました~~!!御名前聞くのも名乗るのも~!!!ぜ、絶対次は聞きますね!?若しくは自己紹介をち、ちゃんとしますっ!!…………(ポツリ)多分」
何とか元気になった少女の頭を撫でれば再び立ち上った柚紀は、大木を挟んで丁度少女の反対側に移動すれば、石を握り締め呼吸を整えて瞳を閉じると
~ 君と夏の終わり 将来の夢
大きな希望 忘れない
10年後の8月 また出会えるのを 信じて
最高の思い出を… ~
おまじない、…サイドエフェクト・歌姫を発動させたのであった