14.親交の曲~マスタークラスな二人編~(79.
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ゼリーを完食して、犬飼も軽めの昼食を済ませれば二人の共通の目的である"トリオン体お披露目会"となった。が、流石に廊下でやるのも違和感があり、かと言ってランク戦ロビーは人目が沢山。……それらを考慮した結果、昨日時枝が見つけてくれた例の休憩スペースに移動する事となった。喫煙しない隊員はあまり知らない穴場らしく二人とも"こんなスペースあったんだ"と多少なり驚いたのを見て、ちょっとだけ優越感を味わいつつ本日二回目の換装をしたのであった
「……お~、髪色と長さが違うね~。髪型はまぁ他にもチェンジしている隊員が居るから良いとして、…流石に髪色チェンジパターンは初めてかも。ってか荒船全然驚いてないけど何で?見るの初めてだよね?後、変えている理由知ってたりする?」
「………(ゴソゴソ、スッ)加賀美から連絡が来たんだ【鶴ヶ峰がサイドエフェクト等の理由でトリオン体により劇的なイメチェンしているから、見間違えない様に。それと無断転載とか禁止で】ってメッセージと、写真付きでな。…どうも、小佐野から鶴ヶ峰と顔見知りなオペレーターには全送信したらしいぞ?」
『し、写真ですか?(ヒョコッ)にゃうっ!?それラボで撮った奴っ!?で、その写真撮ったのは……犯人はシロちゃんしかいないじゃんっ?!!うぅ~~、消すって言ってたのに~(シュン)(でも出回っているのが知り合い間なら)……大丈夫か、皆さん事情知ってますもんね』
犬飼はほぼ標準な反応を見せたのに対して、荒船は至って冷静。それが気になり理由を訊ねれば携帯を取り出してすんなり自白。柚紀も気になり覗きこめば確かにソコにはトリオン体の自分だけが写っており、これを撮った(許可した)人物は友人のみ。だから犯人は直ぐに判明するが一応"拡散防止"されているので、さほど取り乱したりはしなかった。が
‐ …………スッ、……!?…ススススス ‐
「……あれ?お~い姪っ子ちゃ~ん。俺、ただ携帯を出しただけで何もしてないよ~?…荒船、コレってどう言う行動原理が働いているの?」
「………(チラッ)鶴ヶ峰は【自分が被写体になるのが嫌なんだよ】。…つまりは写真とか動画、カメラを向けられるのは凄く嫌がる。特に"一人だけ"は完全にアウトだ。まぁ、"誰かと一緒"なら問題ないらしいがな」
「ふ~ん。……ならさ、荒船と一緒なら大丈夫な訳だよね?記念に撮りたいな~。勿論君が知らない人には見せないのを条件に!…駄目??」
『……………(ヒョコッ、…フルフル)』
犬飼がナニも言わずに携帯を出したのに目敏く気づいた柚紀は、反射的に荒船の後ろに逃げるように隠れてしまう。行動理由が分からないので素直に荒船に訊ねれば、…少し顔色が悪くなった柚紀を一瞥後に理由……トラウマの一つを説明するが言実が見破った平気な点もちゃんと伝える。それを聞いて打開策を打ち出す犬飼に、荒船の後ろから顔だけ出して首を振り"不可"と反応を示す。その理由は流石の荒船も分からないらしく疑問を抱き、表情からそれを読み取った柚紀は荒船の後ろから……二人から少しだけ距離を開けて理由を語り出す
『…"男性とのツーショット"は、嫌です。し、写真だけじゃなくて……"異性と二人っきり"な空間も、…私は苦手です。出来ればなりたくないっ!?(ギュッ)………昔、ソレで嫌な思い、したからっ。迷惑もかけ、たっ!!勘違い、された!!それで、わ、私、私はっ!!?(ガクガク、ガタガタ)』
「!!?(マズイっ!コレもトラウマなのかよっ!?…あの時は言実さんの電話で助けられたが、此方の状況をある程度知っていたからだ!それに諏訪さんは任務中だし、……任された以上俺がどうにかしないと!!)」
「(ボソッ)……また、やっちゃった感じかな?(そう言えば当真から【トリオン体のアイツの感情をあまり波立たせるなよ?生身以上に起伏が激しくなるから……一発で"警告3"に到達するかもな】って注意書されてたな~。ん~……目の焦点があってないのと、"彼女は俺を警戒はしてるが信用は一応していて嫌いじゃない"。なら、理由が明白なら多少"強引な行動"をしても何とかなりそうかな?)……荒船、ちょっと試したい事あるからさ。上手く言ったら説教と姐さん達に密告なしにしてね?」
「!!……あの鶴ヶ峰を正気に戻せるなら、俺は文句を言わない。…任せるぞ犬飼」
「犬飼了解!!……さて、荒ぶる姪っ子ちゃんを静めますかねっと」
自分が嫌な理由を何とか話そうとする柚紀だが、加害者は"男性"であり色々二人に"共通点"があるせいで嫌な思い出がフラッシュバックしてしまい不安定な時に現れる【胸元に手を当てて握り締める仕種】が出ており、震えて歯切れも悪く顔色が一段と悪くなり目も虚ろな状態だ。……だが、相手が年上なので俯かない様にだけ何とか耐えていた。…マナー的な理由もあるが、【こうしないと二人は自分の異変を見抜けない】と思ったからだ
そんな柚紀を見て荒船は"かなり危険な状況"とは分かっても責任感や性格的な理由で焦り策が浮かばない。一方で"この手の耐性"持ちな犬飼は冷静に状況分析し、柚紀の性格等を考慮した上で策を講じれば"危ない手"と自覚はあるが他には思い付かず、対処が遅ければ大惨事になると判断した犬飼が荒船にあらかじめ断ってから行動に移る
………自分ではあの少女を助けられないが、二人っきりが嫌だと話しを聞いた以上には離れる訳には行かない。そう荒船は自分に言い聞かせるのであった
「……お~、髪色と長さが違うね~。髪型はまぁ他にもチェンジしている隊員が居るから良いとして、…流石に髪色チェンジパターンは初めてかも。ってか荒船全然驚いてないけど何で?見るの初めてだよね?後、変えている理由知ってたりする?」
「………(ゴソゴソ、スッ)加賀美から連絡が来たんだ【鶴ヶ峰がサイドエフェクト等の理由でトリオン体により劇的なイメチェンしているから、見間違えない様に。それと無断転載とか禁止で】ってメッセージと、写真付きでな。…どうも、小佐野から鶴ヶ峰と顔見知りなオペレーターには全送信したらしいぞ?」
『し、写真ですか?(ヒョコッ)にゃうっ!?それラボで撮った奴っ!?で、その写真撮ったのは……犯人はシロちゃんしかいないじゃんっ?!!うぅ~~、消すって言ってたのに~(シュン)(でも出回っているのが知り合い間なら)……大丈夫か、皆さん事情知ってますもんね』
犬飼はほぼ標準な反応を見せたのに対して、荒船は至って冷静。それが気になり理由を訊ねれば携帯を取り出してすんなり自白。柚紀も気になり覗きこめば確かにソコにはトリオン体の自分だけが写っており、これを撮った(許可した)人物は友人のみ。だから犯人は直ぐに判明するが一応"拡散防止"されているので、さほど取り乱したりはしなかった。が
‐ …………スッ、……!?…ススススス ‐
「……あれ?お~い姪っ子ちゃ~ん。俺、ただ携帯を出しただけで何もしてないよ~?…荒船、コレってどう言う行動原理が働いているの?」
「………(チラッ)鶴ヶ峰は【自分が被写体になるのが嫌なんだよ】。…つまりは写真とか動画、カメラを向けられるのは凄く嫌がる。特に"一人だけ"は完全にアウトだ。まぁ、"誰かと一緒"なら問題ないらしいがな」
「ふ~ん。……ならさ、荒船と一緒なら大丈夫な訳だよね?記念に撮りたいな~。勿論君が知らない人には見せないのを条件に!…駄目??」
『……………(ヒョコッ、…フルフル)』
犬飼がナニも言わずに携帯を出したのに目敏く気づいた柚紀は、反射的に荒船の後ろに逃げるように隠れてしまう。行動理由が分からないので素直に荒船に訊ねれば、…少し顔色が悪くなった柚紀を一瞥後に理由……トラウマの一つを説明するが言実が見破った平気な点もちゃんと伝える。それを聞いて打開策を打ち出す犬飼に、荒船の後ろから顔だけ出して首を振り"不可"と反応を示す。その理由は流石の荒船も分からないらしく疑問を抱き、表情からそれを読み取った柚紀は荒船の後ろから……二人から少しだけ距離を開けて理由を語り出す
『…"男性とのツーショット"は、嫌です。し、写真だけじゃなくて……"異性と二人っきり"な空間も、…私は苦手です。出来ればなりたくないっ!?(ギュッ)………昔、ソレで嫌な思い、したからっ。迷惑もかけ、たっ!!勘違い、された!!それで、わ、私、私はっ!!?(ガクガク、ガタガタ)』
「!!?(マズイっ!コレもトラウマなのかよっ!?…あの時は言実さんの電話で助けられたが、此方の状況をある程度知っていたからだ!それに諏訪さんは任務中だし、……任された以上俺がどうにかしないと!!)」
「(ボソッ)……また、やっちゃった感じかな?(そう言えば当真から【トリオン体のアイツの感情をあまり波立たせるなよ?生身以上に起伏が激しくなるから……一発で"警告3"に到達するかもな】って注意書されてたな~。ん~……目の焦点があってないのと、"彼女は俺を警戒はしてるが信用は一応していて嫌いじゃない"。なら、理由が明白なら多少"強引な行動"をしても何とかなりそうかな?)……荒船、ちょっと試したい事あるからさ。上手く言ったら説教と姐さん達に密告なしにしてね?」
「!!……あの鶴ヶ峰を正気に戻せるなら、俺は文句を言わない。…任せるぞ犬飼」
「犬飼了解!!……さて、荒ぶる姪っ子ちゃんを静めますかねっと」
自分が嫌な理由を何とか話そうとする柚紀だが、加害者は"男性"であり色々二人に"共通点"があるせいで嫌な思い出がフラッシュバックしてしまい不安定な時に現れる【胸元に手を当てて握り締める仕種】が出ており、震えて歯切れも悪く顔色が一段と悪くなり目も虚ろな状態だ。……だが、相手が年上なので俯かない様にだけ何とか耐えていた。…マナー的な理由もあるが、【こうしないと二人は自分の異変を見抜けない】と思ったからだ
そんな柚紀を見て荒船は"かなり危険な状況"とは分かっても責任感や性格的な理由で焦り策が浮かばない。一方で"この手の耐性"持ちな犬飼は冷静に状況分析し、柚紀の性格等を考慮した上で策を講じれば"危ない手"と自覚はあるが他には思い付かず、対処が遅ければ大惨事になると判断した犬飼が荒船にあらかじめ断ってから行動に移る
………自分ではあの少女を助けられないが、二人っきりが嫌だと話しを聞いた以上には離れる訳には行かない。そう荒船は自分に言い聞かせるのであった