14.親交の曲~マスタークラスな二人編~(79.
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犬飼の言葉を聞いて荒船は何も言えなくなった。自分より柚紀の事を知っているであろう当真が話したのであれば、兎や角言えないしあくまでも二人の間でのやり取りなのだ。……些か気になるワードがあったがとりあえず無視することに。そして言実が約束をすっぽかす事は荒船が知る限りではほぼないに等しい、…嘘が嫌いで出来ない事を約束しない、そして"有言実行をする人"。それが荒船が抱く言実への印象だ。そんなあの人が"自分らしくない"行動を取るとしたら、……彼女が関わっていると考えるのが自然であろう
「(……本当にご自分の事を語らない方だよな)当真との件も言実さんと二宮さんとのやり取りも、……個人の問題だから他人の俺が兎や角言うつもりはない。が、…鶴ヶ峰関連の情報把握状態に個人差があるのはあまり賛成しないな俺は。……昨日だって、それが原因でちょっとした騒動になったと言うのに。…………はぁ~、お陰で"同伴を予定してた"当真ですら【昨日の対応で疲れたから今日はゴロゴロ好きにさせてくれ、…多分お前と柚紀が二人っきりでランク戦ロビーに居れば自ずと誰かが寄ってくる筈だ】とか言う始末だぞ?……因みに俺は鶴ヶ峰を今後も"恋愛対象"に見るつもりは無いぜ?あの保護者集団に認められる自信は、…流石にないからな」
「あ~~、………認識の差があるのは当然だけど姪っ子ちゃんの場合は【事の重大さ】が他の人と違いすぎる。…知り合えったら必ず"一定以上"知らなければ【簡単に騒動と化する】。…でもそれは彼女"だけ"が悪い訳じゃない、それをちゃんと周囲がフォローすれば良いけど【鶴ヶ峰の二人は自分の事を率先して語らない】。つる姐は隊員とそこそこ付き合いがあるからどうにかなっているが、姪っ子ちゃんは対人関係の問題持ちで付き合いだって浅い。だから姐さんは【彼女が接触する相手を厳選した】、騒動を可能な限り減らす為にもね」
人には【縦の繋り】と【横の繋り】がある。縦は"家族"や"上司と部下"で上下間系がハッキリとしており、横は主に"友人"や"交際相手"で対等な立場の人間を示す。そして知り合った相手をどの位置に認識するかは個人で異なる、…此処までは良いが、問題は柚紀が【他人と自分との位置付けの違いや曖昧さ、切り替えの難しい点】だ。別に悪くはないのだが、一部の人間を除けば【横より縦の繋りと少女は認識していたり、ONだろうとOFFだろうと立ち位置が代わらず一貫とした態度を取ろうとする】……相手に寄っては、先程の犬飼に対して取っていたみたいに、知り合いにも関わらず警戒心を抱いてしまう。それが絶対に駄目ではないが、"敵対していない"以上は無駄な動力でありこれでは精神的にも疲弊してしまう。…あのいい加減そうな当真ですら肉体・精神かは分からないが疲労は感じるのだから。見た目がか弱いあの少女だって
……そんな事を互いに考えている二人の元に新しいトレイを持って柚紀が戻ってきた。…心なしか嬉しそうにして。ナニを持ってきたかと言うと
「!?……葡萄を使った、ゼリー?」
『はい!!葡萄は品質に寄って食べ頃に差があるのですが、コレは早積みを使っているせいで少し酸味が強くて【そのままでは食べれない人も多いから】と加工したらしいです。で"試作品"をこっそり貰いました【食べきれない量を渡したお詫び】と言われまして……最初は断ろうとしました。私一人だけじゃ食べづらいですから、だから【後二つ追加】して貰いました。美味しいものは皆で別け合うべきですからね!!?』
「………そう言えば"こう言う"食へのこだわりも人一倍だったな鶴ヶ峰は(まぁ、確かに試作品とは言えタダで食べれるのなら…有り難く貰うとするか。それに葡萄なら……)」
さっきまで妙な空気感は何処へやらで、葡萄が好物な犬飼も「やった~!!葡萄俺好きなんだよね~有り難う姪っ子ちゃん!!?」と本当に嬉しそうにしてもらい受け、柚紀も『喜んで貰えて良かったです!…荒船先輩も良ければ』と荒船にも差し出してきたので礼と共に素直に受け取れば、美味しそうに頬張るのであった。そんなコロコロ感情が変化する柚紀を見て荒船は改めて感じるのである
‐ 以前"常識を重んじる非常識な存在"や"感覚派と理論派の両方の素質持ち"とあの当真が言っていた。……なら理論派の自分は"本来の意味である"斜に構えるべきではない。それでは歓迎会の二の舞いだ、………ありのままの少女を受け入れるべきだ ‐
と。そんな事を考えながら自分を見てくる荒船を不思議そうに見返す柚紀に気づき「……気にするな、さっさと食べちまえよ?犬飼に横取りされるぞ?」と然り気無く囃し立てると、慌てて食べる速度を上げる。…流石にゼリーで喉を詰まらせたりはしないだろうが、少しだけ心配する荒船に「そんな餓鬼の虐めみたいな事しないよ!?食べ物の恨みは怖いんだからねっ!!?」と犬飼か反論するが、ゼリーを食べながらスルーを決め込むのであった
「(……本当にご自分の事を語らない方だよな)当真との件も言実さんと二宮さんとのやり取りも、……個人の問題だから他人の俺が兎や角言うつもりはない。が、…鶴ヶ峰関連の情報把握状態に個人差があるのはあまり賛成しないな俺は。……昨日だって、それが原因でちょっとした騒動になったと言うのに。…………はぁ~、お陰で"同伴を予定してた"当真ですら【昨日の対応で疲れたから今日はゴロゴロ好きにさせてくれ、…多分お前と柚紀が二人っきりでランク戦ロビーに居れば自ずと誰かが寄ってくる筈だ】とか言う始末だぞ?……因みに俺は鶴ヶ峰を今後も"恋愛対象"に見るつもりは無いぜ?あの保護者集団に認められる自信は、…流石にないからな」
「あ~~、………認識の差があるのは当然だけど姪っ子ちゃんの場合は【事の重大さ】が他の人と違いすぎる。…知り合えったら必ず"一定以上"知らなければ【簡単に騒動と化する】。…でもそれは彼女"だけ"が悪い訳じゃない、それをちゃんと周囲がフォローすれば良いけど【鶴ヶ峰の二人は自分の事を率先して語らない】。つる姐は隊員とそこそこ付き合いがあるからどうにかなっているが、姪っ子ちゃんは対人関係の問題持ちで付き合いだって浅い。だから姐さんは【彼女が接触する相手を厳選した】、騒動を可能な限り減らす為にもね」
人には【縦の繋り】と【横の繋り】がある。縦は"家族"や"上司と部下"で上下間系がハッキリとしており、横は主に"友人"や"交際相手"で対等な立場の人間を示す。そして知り合った相手をどの位置に認識するかは個人で異なる、…此処までは良いが、問題は柚紀が【他人と自分との位置付けの違いや曖昧さ、切り替えの難しい点】だ。別に悪くはないのだが、一部の人間を除けば【横より縦の繋りと少女は認識していたり、ONだろうとOFFだろうと立ち位置が代わらず一貫とした態度を取ろうとする】……相手に寄っては、先程の犬飼に対して取っていたみたいに、知り合いにも関わらず警戒心を抱いてしまう。それが絶対に駄目ではないが、"敵対していない"以上は無駄な動力でありこれでは精神的にも疲弊してしまう。…あのいい加減そうな当真ですら肉体・精神かは分からないが疲労は感じるのだから。見た目がか弱いあの少女だって
……そんな事を互いに考えている二人の元に新しいトレイを持って柚紀が戻ってきた。…心なしか嬉しそうにして。ナニを持ってきたかと言うと
「!?……葡萄を使った、ゼリー?」
『はい!!葡萄は品質に寄って食べ頃に差があるのですが、コレは早積みを使っているせいで少し酸味が強くて【そのままでは食べれない人も多いから】と加工したらしいです。で"試作品"をこっそり貰いました【食べきれない量を渡したお詫び】と言われまして……最初は断ろうとしました。私一人だけじゃ食べづらいですから、だから【後二つ追加】して貰いました。美味しいものは皆で別け合うべきですからね!!?』
「………そう言えば"こう言う"食へのこだわりも人一倍だったな鶴ヶ峰は(まぁ、確かに試作品とは言えタダで食べれるのなら…有り難く貰うとするか。それに葡萄なら……)」
さっきまで妙な空気感は何処へやらで、葡萄が好物な犬飼も「やった~!!葡萄俺好きなんだよね~有り難う姪っ子ちゃん!!?」と本当に嬉しそうにしてもらい受け、柚紀も『喜んで貰えて良かったです!…荒船先輩も良ければ』と荒船にも差し出してきたので礼と共に素直に受け取れば、美味しそうに頬張るのであった。そんなコロコロ感情が変化する柚紀を見て荒船は改めて感じるのである
‐ 以前"常識を重んじる非常識な存在"や"感覚派と理論派の両方の素質持ち"とあの当真が言っていた。……なら理論派の自分は"本来の意味である"斜に構えるべきではない。それでは歓迎会の二の舞いだ、………ありのままの少女を受け入れるべきだ ‐
と。そんな事を考えながら自分を見てくる荒船を不思議そうに見返す柚紀に気づき「……気にするな、さっさと食べちまえよ?犬飼に横取りされるぞ?」と然り気無く囃し立てると、慌てて食べる速度を上げる。…流石にゼリーで喉を詰まらせたりはしないだろうが、少しだけ心配する荒船に「そんな餓鬼の虐めみたいな事しないよ!?食べ物の恨みは怖いんだからねっ!!?」と犬飼か反論するが、ゼリーを食べながらスルーを決め込むのであった